ギャグ・コメディ

『色鉛筆殺人事件』



赤「皆に集まってもらったのには訳がある、先程茶色が真ん中から思いっきり折られた…」

黄「な…なんやって?!」

青「私が塗り絵に使われてたときは生きてたのに…」

赤「確信はねぇけど何か知ってる奴がいるはずだ、話してくれ」



こうして色鉛筆殺人事件は幕を開けた…





〜決別〜



黒「まずは茶色と一緒にケースにいた奴だな俺、赤、黄、緑、ピンク、水色、青…」

青「ま、待ってよ、私は塗り絵に使われてたわ!」

黒「お前一度芯が折れたからってケースにしまわれただろ?」

青「ちょっと!!そんなの…」

赤「止めろ!!今はお互い同士信じあうしかないだろ」

緑「そんなこと言ったって真っ暗なケースの中には僕達しかいなかったじゃないか…」

赤「くそ…」

青「今は皆で集まってても混乱を招くだけ、自分の部屋でゆっくりしましょ、ピンクは私の部屋に来なさい」

黒「青に賛成だな、じゃぁまた誰かが折られるまでバイバイ」

赤「不謹慎だぞ…分かった、部屋に戻ろう…」

こうして色鉛筆達は一時自分の部屋に戻った

ピンク「皆のこんな姿見たくないよー;;」

青「ピンク、大丈夫だから泣かないで?」

水色「あのさぁ…ぼ、僕見たんだ、緑が茶色と言い争ってるところを…」

緑「あれは木の絵で主役はどっちの色か言い争ってただけだ!僕じゃない!」

黒「だけど動機としては十分じゃねぇか?」

赤「黒止めろ!」

緑「やってらんないよ、僕は自分の部屋に戻る!」

赤「今は皆で一緒にいた方が安全だッ!!」

緑「うるさい!いつもリーダー面しやがって!一人にさせてくれ!」

バタンッ



コンコン



赤「誰だ?」

黒「俺だよ話がある」

赤「…入れよ」

黒「さっきは悪かったな、それでまだ茶色が死んだ事が信じられぇんだ、亡骸を見せてくれないか?」

赤「他の鉛筆には見せるなよ、こっちだ」

赤は一番奥の消しゴム倉庫に連れて行った

黒「ここか…開けるぞ」

キィーバタンッ

赤「なッ?!」

そこには真っ黒に焦げた鉛筆が横たわっていた

黒「こ、コレは?!お前!!」

赤「俺じゃない、信じてくれ!」

黒「だがこの場所を知ってるのはお前だけだろ?!」



キャーーーー



そのときだった、ケースが震え上がるほどのピンクの叫び声が聞こえた

赤「絶対犯人じゃないことを証明する、今は行かせてくれ!」

黒「クソっ、早く行くぞ!」

赤と黒が駆けつけた時には泣きながら青にすがるピンクの姿しかなかった

青「緑が…緑が…」

赤は急いで緑に駆け寄った

赤「、、、大丈夫だ、深くまで芯が折れているが命に別状は無い」

青「じゃ、じゃあ…」

赤「黒!!急いで鉛筆削りを持ってきてくれ!」

黒「チクショ、分かったよ!」

赤はピンクと青に焼けた鉛筆のことを話した…

赤「緑はしばらく眠らせよう…そうだ、水色はどうしたんだ?」

青「実は、水色の部屋からこんな手紙が置いてあったの」

?僕はもう耐えられません、違うケースに移ります。ごめんなさい。?

黒「あいつだ!!あいつだったんだ!!」

赤「そう決め付けるな!緑が目を覚ませばわかる事だろ?」

黒「もう耐えらんねぇ」

赤「何するつもりだ黒?!」

黒「このナイフで返り討ちにしてやるのさ」

赤「…」

赤は何も言えなかった、心の奥では茶色と緑をこんな目にあわせた犯人を許せなかったからだ



「ただいまぁ〜」



白が帰ってきた瞬間黒はナイフを隠した

白「アレェ?皆元気ないよ??」

赤「他の鉛筆は?」

白「今大切な絵を仕上げてるんだって^^」

青「白、驚かないでね…?」

白は全てを聞いた、しかし嘆き悲しむ姿は僅かだった

白「赤、水色の手紙見せて」

赤「あぁ…」

白は手紙を受け取り鋭い目つきで黙読した

白「…やっぱり」

赤「どうかしたのか?」

ピンク「水色しゃんはもういないんだよ><」

白「皆良く見て、たしかに字は水色で書かれているわ、でも描かれている字のほとんどがカクカクしてるじゃない?」

黒「で?何が言いたいんだ?」

白「もぅ鈍感さんなんだからッ。赤、黒の体を使って無理やり字を書いてみて?」

赤「まぁこれで何かが分かるなら…」

赤は自慢の力で黒を抱え込んで字を書いた

黒「ちょ!!ヤメロヨ!!」

赤「ふぅ…こ、コレは?!」

白「そう、この字は誰かが無理やり水色に書かせたもの、それはこの実験で証明されたでしょ?」

青「相手の身動きを止めて無理やり書かせたら滑らかな文字は歪んでしまい上手く書けない…」

黒「ってことは誰かが水色を使ってこの手紙を書いたってことか?じゃぁその水色はどこなんだよ」

赤「?!…いや、まさか」

白「ピンクと青はここで待ってて、さぁ真相を確かめに行きましょ♪ 赤と黒^^」

3人は消しゴム倉庫に行き無残にも焼かれた鉛筆を見に行った

黒「これはひでぇな…白、早いトコ教えろよ」

白「この前は大空の絵を書いたのよね? だったら茶色の芯はこんなに減ってないはずよ」

赤「そうか、この亡骸は…」

黒「じゃあ最初に赤が見た折れた茶色は何だったんだよ?」

白「そこまでは分からないわッ、でもコレだけは言える茶色は何かを知っている…」

赤「分かった、もう引き返せないな。俺は青とピンクの側にいるよ」

白「私は黒と証拠になりそうなものを探すわ、ね?」

黒「しょ、しょうがねぇなぁ…付き合ってやるよ」

ワンルームづつに区切られた部屋、一番奥には消しゴム倉庫

襲われた水色と緑。

白は部屋の位置関係に目をつけていた



   緑 水

   ↓ ↓

口口口口口口

      ■

口口口口口口

↑ ↑ ↑

黒 ピ 赤

  青



白「黒ぉ、このケースに詳しい人いないかなぁ?」

黒「製造元は知らねぇ…けどあいつなら」

白と黒はお絵かきに夢中になっている紫に話しかけた

黒「おい紫、お前よくケースでかくれんぼしてるよな?なんか秘密の隠れ家とかねぇか?」

紫「黒には教えないです」

黒「あぁ?ガキがなめんなよ?!」

白「まぁまぁ^^;紫ちゃんはかくれんぼお上手だから教えてもらおうと思ったんだけどなぁ><」

紫「白たんだけならいいですよ♪秘密の裏道教えてあげても^^」

紫「実は消しゴム倉庫に酸化防止のための通気口があるです、紫は忙しいからあとは自分達で頑張ってくださいね♪」

白「通気口…ありがとう!」

二人はケースに戻り消しゴム倉庫の奥を探した、すると天井に紫が言ったとおり人一人が入れる程の通気口が見つかった

白「ここね」

黒「オイ、ガチで入るのかよ…」

白「何?怖いの?笑」

黒「ちょww怖いわけねぇよww」

白「ガイコツとかあったりしてねー」

黒「バーローwwwwww…orz」

白「じゃぁ黒からお願いッ」

黒「自分で言い出しといてバカか?!」

白「あぁ〜赤ならリードしてくれそぉだけどなッ」

黒「お前っ本当ウゼ…」

黒は通気口におそるおそる入った、白もそれに続いた

白「…ワッ!!」

黒「dfびうあふぃいfひvswさfwq」

白「ビビリすぎだよ笑」

黒「お!いい加減に…ウワァ!!」

白「ちょ、ちょっと何よ?!」

黒「茶色の折れた体が!!」

白「よーく見なさいよ、コレ作り物よ?」

黒「そ、そんなこと分かってるっつーの…」

白「でもコレで分かったわ、赤が最初見たのはこの模造品だったのそしてこの通気口の出口は」

黒は詰まりながらも小さな光の漏れる扉を開けたそこは水色の部屋と繋がっていた

白「あとは犯人探しだけねッ」

その瞬間赤が水色の部屋を開けた

赤「こんなとこにいたのか、緑が目を覚ましたぞ」

色鉛筆達は緑を囲んで座った

緑「あんなこと言ったのに、介護してくれてありがとう…」

赤「もういいよ」

黒「それで襲った犯人を教えてくれ…」

緑「実は…後ろから襲われたから覚えてないの…ごめんなさい」

黒「つかえねぇ」

青は黒を睨んでからこう言った

青「何か覚えてる事は無い?何でもいいの」

緑「実は、気を失う前に甘い香りを嗅いだの…」

白「甘い香り?」

緑「そう、フルーツ系かな?それしか思い出せない」

黒「ピンクはそんな感じの香水持ってたよな?」

ピンク「うん、でも私はずっと青といたもん><」

赤「でもこれで一安心だ、今日は疲れただろ休もう」

青「そうね、休息も必要ね」

白「私も休ませてもらうわ、通気口で見つけた証拠の検査もあるし」

赤「証拠?!」

白「そうよ、あなたが見たって言ってた茶色の偽者よ」

赤「偽者だったのか…」

黒「まぁ、そう気を落とすな、嘘は似合わないぜ」

赤「は?」

黒「本当は緑に言ってもらって逃れられない

証拠を突き出そうとしたんだけどな」

白「じゃぁ皆休む前に聞いて、黒お願い」

黒「はいはい」

黒は茶色の模造品を持ってきた

白「これ、茶色の模造品なんだけど」

青「よく出来てるわね…」

白「そう、これだったら見間違えてもおかしくないでも一箇所だけおかしい部分があるの、ここ見て?」

白は模造品の折れている芯を指差した

白「ここに水色のカケラがあるの」

赤「それはそんなにおかしいのか?」

白「当たり前じゃない、だって水色が殺されたのは

あなたが模造品を見たあとよ?それだったらこのカケラが付くのは有りえないわ」

黒「遠まわしは好きじゃねぇんだよ、犯人は赤おmブグハッ!!」

白は黒を殴った

白「それ私のセリフ…犯人はあなたよ、赤!!!!」

赤「俺はしてない!」

白「証拠は他にもあるわ、緑が嗅いだフルーツの香り

それはこの匂いじゃない?」

白は緑に手に持っていた香水を嗅がせた

緑「そう、これよ!!」

赤「な、なぜ」

ピンク「あぁ〜それ私のですぅ」

白「これはついさっき部屋にあるクローゼットから見つかったものよそう、あなたのね。あなたは最初のうち茶色の死体があると嘘を付き

皆をバラバラにさせた、そして通気口を使い水色を襲い焼いたその後に模造品を通気口に隠したの、だから水色のカケラがついたのよ」

赤「おい、俺は黒と一緒にいたんだぞ?緑を襲えるはずが無い」

白「私もその謎に苦戦したよ、でもねこの香水が解決してくれた、この香水には強い修正作用が含まれてるの、大量に嗅ぐと一瞬で気絶するわ

そう、緑が悲鳴をあげたときには襲われていなかった、傷をつけたのはその後よ」

黒「そしてこの香水はアルコールが大量に含まれている、つまり揮発性が高くすぐに気化するから時間がたてば証拠が残らないわけだ、だからあのとき俺達を

部屋に入れなかったのか、匂いがバレるからな」

白「幸い緑の部屋には通気口があるしねッ、トリックは緑が本をとろうとしたら香水の瓶が倒れるようにでもしてたんでしょ」

青「赤、何か言ってちょうだい?」

赤「そうだよ、俺さ、俺だよ、赤だよ、色の主役さ!!」

黒「は?!何言ってんだ?!」

赤「当たり前だろ?赤はヒーローの色だぜ?俺だけで十分じゃないか」

白「狂ってる…おかしいわよ!!」

赤「うるせぇ、もう我慢できねぇ、力づくでてめぇら殺してやるよ!」

その瞬間だった赤の真上から真下にかけて閃光が走った

そして崩れるように赤は倒れた

茶色「皆無事だった?!」

ピンク「茶色しゃ〜ん><」

白「茶色、生きてたの?!」

茶色「私が死ぬわけ無いじゃんッ、ただ赤に閉じ込められてて出るのに苦労したけどね…でもタイミングよく出られて良かったわ」

黒「ま、どうせ俺が倒してけどな」

青「あんたじゃ3秒でやられてるわよ…さぁ白、私とあなたで水色を一からまた作りなおしましょ?」

白「そうねわかった^^」

茶色「赤は私が責任もって教育しなおします」



こうして色鉛筆殺人事件は幕を閉じた


『Q.好きな飲み物は何ですか?』



A.

赤「トマトジュースっ!!」

男「えぇ〜? 俺はあんまり好きじゃないけどなぁ」

赤「そんな事ないって、オイシイよ? それに——ほら、口からたらして吐血ごっこ〜、とかできるし」

男「飲み物を粗末にしない」

・・・・・・

橙「やっぱオレンジジュースだね。あ、ちなみに私100%のじゃないとダメだから。よろしくぅ〜」

男「……何だこの金?」

橙「ん? 買って来てくれるんでしょ?」

男「ナチュラルに人をパシリにすんな」

・・・・・・

紫「○ァンタグレープ」

男「ふ〜ん」

紫「何その気の無い返事!? 今私の事子供っぽいって思ったでしょ、バレてんだからね!?(ガスガス)」

男「イタイイタイ、そんな事考えてないから蹴ってくるなっての!!」

・・・・・・

茶「ココア…かなぁ? あうぅ、でもホットチョコレートも捨てがたいし……」

男「茶さんらしくていいなぁ。何か可愛いし」

茶「かかか、可愛いだなんてそそそんなっ!? ……わ、私、これからココアを主食にしますっ!!」

男「変に思いつめなくてもいいから」

・・・・・・

水「ミ、ミネラルウォーターです……」

男「……飲み物かなぁ?」

水「ご、ごめんなさい…でも好きなんです……」

男「あぁぁ、うん、水って美味しいよね!! 俺も一日10リットルは飲んでるね!!」



A.

緑「メロンソーダよ」

男「あ〜、何か分かるわ。俺もファミレス行ったら絶対飲んじまう」

緑「えぇ、よく知ってる」

男「……あれ? 確かお前、炭酸苦手じゃなかったか?」

緑「……ちょっとした心境の変化よ」

男「涙目になってまで飲む物じゃないと思うんだが」

・・・・・・

黄「ビールっ!!」

男「お前飲めないだろうが」

黄「あっはっは、ウソウソ、ウソだってば。ホントはジンジャーエールかな? エールってお酒の事だし、炭酸だから丁度発泡酒っぽいし」

男「……」

黄「(ゴクゴク)マスター、もう一杯!! 私をもっと酔わせてっ!!」

男「とりあえずお前が馬鹿だって事を改めて理解した」

・・・・・・

桃「いちごオレが甘くて美味しいから好きだな。ケーキとかと一緒に飲んでも美味しいよ?」

男「うぇ、俺には無理だ。ってかさ、女の子って甘い物取りすぎるの気にするんじゃないの?」

桃「あ、私ってあんまり太らない体質だから」

黄「はっ!! 脂肪は全部胸に行くってか!? 揉まなきゃやってらんないよっ!!(ばいんばい〜ん)」

桃「きゃあぁっ!!」

男「本当に酔っ払って出てくんな!!」

・・・・・・

白「牛乳かな? ピンクちゃんもよく飲んでるらしいし」

男「へぇ? ピンクちゃんの成長っぷりはやっぱりそれが原因か」

白「べ、別に私はピンクちゃんみたいに色んな所がおっきくならないかなぁ〜、とか考えてないよ!? 毎日確認なんかしてないよ!?」

男「……俺は何も聞いてないから、うん」



A.

黒「コーヒー。もちろんブラックでね」

男「よくブラックで飲めるな? 俺には苦いだけで無理だ」

黒「あんたが安物のインスタントしか飲まないからよ。今度家に来なさい、親に紹介がてら本物を飲ませてあげる」

男「そんな味が一切判らんようになりそうな空間になんか行ける訳ねぇ」

・・・・・・

黄緑「えっと、緑茶です。おまんじゅうなんかがあったらもっと怖いですね」

男「『饅頭こわい』なんて知ってる方が少なくなってる気がするけど」

黄緑「あなたが知ってくれてるから十分ですよ。後は、あなたが一緒にいてくれる事が一番怖い——なんちゃって、ね?」

男「……だ、騙されないんだからっ!!」

・・・・・・

男「で、お前は?」

青「私は紅ち——」

男「そういやさ、皆が選んだ物ってそれぞれの好きな色になってるよな」

青「……」

男「で、お前は?」

青「……」

男「……あ。そういや、お前ってよく紅——」

青「ポーションよ、ポーションっ!! 私が好きなのはポーションっ!! これで満足なんでしょう!?」

男「何でキレてんだよ? ってか、ポーションってもう売ってないんじゃないか?」

青「だったら売ってる所まで買いに行ってこい〜っ!!」

男「ちょっ、弓で狙ってんじゃねぇよっ!?」


その事件は4眼目の体育が終わった後に起きた……

「4眼目が終わった」……それはつまり、昼食の時間に起きたという事だ。

別室で着替えていた黄が教室に戻ってきた。

黄は着替えるのが遅れていたらしい。理由はわからない。

悲鳴を聞いたのは、それから数分経ってからだ。悲鳴の主は……黄。

赤や黄緑など、周りの人が黄に寄った。

俺は遠くから見ていた。ポツポツとどんな内容か聞こえた。



弁 当 の 中 身 が 無 い



俺は意外と規模が小さかったのでがっかりした。

だが、興味はある。誰が食ったのか。

だから俺は、犯人探しをする事にした。



現在、俺は教室を出て廊下にいる。教室は騒がしいからだ。

さて、まずは犯人ではない者を対象を挙げよう。



白……そんな事をする性格ではない。

水……上に同じ。

茶……上に同じ。

黄緑……上に同じ。



まず俺とあの4人は排除。

それ以外の者で考えるべし。



俺は授業が終わり、1番に教室に着いた。

そして着替えた後、俺は一旦席をはずした。8分程度か。

つまり、この空白の8分間に事件は起きた!犯人は動いた!

俺が教室に戻ったとき、既に室内にいたのは……

・赤

・緑

・オレンジ

・黒

この4人が犯行した可能性が高い。



手っ取り早い方法……黄の弁当の中身だ。

中身と4人の好物が合えばいい。

早速聞いてこよう。

俺「黄、その弁当箱の中身は何だったんだ?」

黄「んっと…確かハンバーグだったかな」

ほほう。ハンバーグ。

オレンジが好きそうだ。確信は無いが。

俺「赤、好きな食べ物は?」

赤「何でも好きだけどなー。挙げるならお好み焼きかな」

何でも好き……厄介だな。

俺「緑、好きな食べ物は?」

緑「野菜とか……」

ベジタリアンか。恐らく犯人ではない。

俺「黒、好きな食べ物は?」

黒「スパゲッティ」

イタリアンか。犯人には遠いか。

俺「オレンジ、好きな食べ物は?」

オレンジ「ハンバーグ。あ、そういえば黄が……」



思 い 通 り !

オレンジ「てか、この前一緒に食べにいったじゃん」

俺「あ、わかった。思い出した」



……うん、思い出した。

オレンジはハンバーグが好きだった。

当たったのはまぐれじゃなかったがまあいい。



オレンジ「ホントに?場所はどこだった?」

俺「あー……新宿西口駅の前」

オレンジ「それヨドバシじゃん」

俺「そうだった……えーと……」



いや、場所はどうでもいいんだ。

オレンジが犯人かどうかが問題だ。

何乗せられているんだ俺は。



外の空気を吸うと言って、再び俺は廊下にきた。



結論は…

俺が教室から出た後、恐らくオレンジは最初に教室に着いた。

体育の後なので腹が減ったオレンジは、偶然黄の弁当を見つけた。

好物のハンバーグだったので、我慢できずに食べてしまった。



これしかない。遂に犯人特定!

俺は廊下にオレンジを呼び出す。



俺「オレンジ……黄のハンバーグを食っただろう!?」

オレンジ「うん。食べたよ」

俺「意外とあっさり認めるんだな……」

オレンジ「いや、認めるも何も見てたんでしょ?」

俺「いや、全部俺の推理だ」

オレンジ「推理って……大げさだなあ」

俺「……(何やら話が噛み合ってない?)」

オレンジ「あ、私がハンバーグが好きだからか。それだけでしょ?」

俺「でもな、他人の物を勝手に食っちゃダメだぞ!黄に謝りに行くぞ!」

オレンジ「ちょ、ちょっと待ってよ!私は人の物勝手に食べてないし……」

俺「じゃあ何で黄の弁当箱の中身が無いんだよ!」

オレンジ「そりゃあ、黄がドジだから昨日の弁当箱入れっぱなしだったんでしょ」



俺「……ん?『昨 日 の 弁 当 箱』?」

オレンジ「いつの話してたのさ?」

俺「ん?ん?あれ?おかしいな……。あれれ?」

オレンジ「おーい、大丈夫かー?」





結局、俺の早とちりだったようだ……。

最後まで話を聞いておくんだったぜ……。

恥ずかしい。今までの俺の推理は一体……?

オレンジにはバカにされるしな……まあ当然か……

お詫びとして、今度ハンバーグをおごる事になった……

ああ、この前の店はどこだったか……

新宿西口駅の前……

新宿西口…駅の前……





赤「じゃ、いってくるな」

朱「いってらっしゃい、お姉ちゃん」

赤「ゴメンな、いつも朱色ばかりに留守番させて…」

朱「ううん、皆が留守の間家を守るのが私の仕事だもん!まかせといて♪

そんなことより、ほら、遅れちゃうよ?」

赤「おわっ、ホントだ!!いってきまーす!」

朱「いってらっしゃーい・・・」











朱「……みんな早く帰ってこないかなぁ……」



『色鉛筆にこれって間接キスだよなって言ったら』


赤「そだね。もうちょっともらっていい?」

・・・・・・

青「ば、馬鹿な事言わないのっ! ほらっ、返すっ!」

・・・・・・

黄「何言い出すのよ私と間接キスしたのが嬉しいのは分かるけどさもうちょっとテンション高く——ってどこに行くのよ〜っ!!」

・・・・・・

緑「そうね。…………赤くなんかなってない」

・・・・・・

白「あ。……えっとね? もう一口、貰っても——いいかな?」

・・・・・・

橙「ん〜? あぁ、私のも欲しいの?」

・・・・・・

桃「ほんとだ。……何か、照れるね?」

・・・・・・

紫「こ、こんなの飲めるかぁ〜っ!!」

・・・・・・

水「ぁ……。い、嫌でした……?」

・・・・・・

黒「……で? はい、ありがと」

・・・・・・

茶「ふぇ? あああの、私は嬉し——じゃなくてっ!! ごめんなさいっ、洗って返しますからっ!!」

・・・・・・

黄緑「あら? 気付いてませんでした。せっかくですからもう一口」



緑「…」

黒「…」

緑「…」

黒「…チラ(緑の読んでる本のタイトルを見る)」

『親しい友人の作り方』

緑「…」

黒「その本、返却してきていい?」

緑「まだ読んでるんだけど」

黒「代わりに私が話し相手になろう」

緑「結構よ、自分で返してくるから」

黒「普段から素直なら可愛いのに」

緑「よ、余計なお世話です///」


授業も終わって、さあ帰って白ちゃんにお見舞いでもいこうか、という黄緑の耳に

ピ「ふう・・・・・・・」

と、大きなため息が聞こえてきた。

黄緑「どうしたんですか? ため息なんかついて」

ピ「ちょっとね。胸が重くて・・」

ピキッ! 

まだ残っているクラスメイトの心の音。

黄緑「あら、そうなんですか? 確かにそんなに大きいと大変でしょうね」

ピ「ほんとにね・・あげられるんなら、誰かにあげたいよ」

茶(じゃあ、その有り余るモノをほんの数センチでいいから分けてください(´・ω・`) )

黄緑「そうですねえ。私もこれ以上はちょっと・・」

ピ「黄緑もけっこうおっきいもんね」

黄緑「私も肩がこるんですよ。ピンクさんよりはマシでしょうけど・・」

ピ「まあね。ブラも可愛いのは日本製では売ってないしねえ」

紫(どうせ私なんてAだから、店でいっぱいおいてるわよ!)

今や誰も帰ろうとせず、二人の話に聞き入っていた。

気付いてないのは、当の二人だけ。

黄緑「そうなんですか? 私のサイズはまだ店にある方ですけど・・・」

ピ「でもAとかBに比べたらないでしょ?」

赤(AとBを軽々しく一緒にされちゃ、私のプライドが・・・)

黄緑「まあ、そうですねえ・・・」

水(・・・・いいなあ・・・)

ピ「男の人なんか、顔も見ずにすぐこっちばっかり見るし・・」

そういって、ツンと自分の胸をついた。

緑(・・・・・うし?・・・ううん、あれはにんげん・・・)

黒「なあ、どうやったらそんなに大きくなるんだ?」

二人以外誰もが静まっている中、黒は気にもせずそう二人に話しかけた。

黄(さすが黒! あたしですら聞けないこの空気でよくもまあ堂々と・・・)

心なしか他のみんなも、それぞれの喜びかたをしている。

黄緑「どうやってと言われましても・・」

オ(がんばれ! 黒ちゃん、あなたなら聞きだせる!・・・)

ピ「こういうのは背と似てるかな?」

黒「ふむ、背と似てるのか。どういったところだ?」

ピ「両方とも成長させたいと思っても無理なところが・・・・かな? ははは」

その瞬間、

紫「うわああああああああああああああああ!!」

と、いきなり紫が叫んだ。

ピ「ど、どしたの、紫?」

紫「どしたの・・・だってよく言えるな。私の悩みを二つとも軽くわらっといて・・・
どうせ、私はチビでペチャで生意気でどうしようもないよ!」

黄緑「紫ちゃん! ど、どうか落ち着いて・・・」

紫「これが落ちついてられるか! こ、こいつ・・・・!」

そういってピンクに掴みかかろうとした紫を、黒が止めに入る。

黒「まあ待て紫。こやつも悪気があっていうたのではあるまい」

紫「う・・・・うう・・・・ひっく・・だ・・だって・・・」

黄緑「ああ、泣かないで紫ちゃん」

ピ「あ・・・あの・・ごめんね・・・胸がない子や背が低い子に失礼だったよね・・・」

青「あ、あんたねえ・・・・ペチャにペチャっていっちゃ駄目なんだからね!」

水(青さんも同じようなこといってる気が・・・・)

紫「ぺちゃっていうな!」

青「な、何よ! せっかくかばってあげたのに!」

紫「誰もたのんでねーよ!」

ピ「まあまあ、二人とも。言いすぎはよくないよ」

二人「「おまえが言うな!」」

ピ「な、何でよ(´・ω・`) ・・・・・」



黄緑がふと辺りを見渡すと緑以外の子が、全員けんかに参加している。

そういう緑も読んでる本が「サイズが大きくなるバストアップ健康法」な辺り、話を聞いてはいそうだ。

黄緑(はあ・・・・・・・今日も白ちゃんのお見舞いにいくの遅れそうだなあ・・・)

そう一人つぶやきながら、一人このけんかを止めるため、今日もみんなのお母さん役に徹する。


『海』



蒼い空に白い雲。太陽はこれでもかという位、照り付けている。

周りからはざざ、ざざ、と心地良い波の音が聞こえ、まさに天国。

——の、ハズなのだが。



桃『色無し君は、大きい胸と小さい胸だったらどっちが好きなんですか?』

黒『ふむ、その問には私も興味があるな。で、どっちなんだ?』



そんな話を突然振られてから早30分。

……どう答えればいいのだろうか、この状況は。

傍から見れば両手に可愛い女の子を侍らせて天国に見えるのだろうが
実際はどちらを選んでも決して良い方向へは向かわない地獄でしかない。



桃『私は、自分の胸好きじゃないんですけど…。

色無し君が大きいの好き、って言うならこのままでもいいかなぁ、って思ったり…』

黒『何を言っているんだ。色無しは小さい方が好きだろう?

こんな大きくたって将来垂れるだけだぞ?』

桃『ひゃっ!?』



おいおい、目の前で乳を揉むな。目のやり場に困る。

桃『もうっ…黒ちゃん何するのよぅ…』

黒『ふん、胸が大きいからって勝ったと思うなよ』

桃『そんな事、思ってないよぅ…』

黒『で、色無し。どっちなんだ?私はあまり、気が長い方では無いんだが』

桃『振っといて無視!?』



……こうなったら、腹を括るしかない。

『お、大きさより形だと思うよ…………?』



黒『形か』

桃『形ですか』

黒桃『私の方が[綺麗だな/綺麗ですね]』

黒桃『……』



一瞬の沈黙の後、睨みあう二人。やばい、嫌な予感がする。



黒『色無し』

桃『色無しさん』

黒桃『どっちの胸の方が形が良いと[思う?/思います?]』



…勘弁してくれ。

俺は思わず空を仰いだ。青空をカモメが飛んでいく。あぁ、俺も鳥になりたい。


橙「んー、やっぱコレなんてどう?」

黄「あ、可愛い!いいなぁ……あ、こっちもいいんじゃない?」

橙「お、だいぶお姉系っていうか、オトナだね。似合うかなぁ?」

桃「え、ええっ!?コレはちょっと……その、やりすぎじゃないかな?」

男「……やかましいな、あそこ。なにやってんだ?」

青「さぁ?気になるなら………そうだ。おーい、赤ー」

赤「あ、青ちゃん。なぁに?」

緑「あそこの三人、いったい何を騒いでるのか知ってる?」

茶「あ、あれはね、これからのシーズンに向けての水着を選んでるんだって」

男「………なんですと?」

赤「それでね、いったいどういう水着なら色無くんをオトせるかということで———」

          『ガスッ!!!』

男「ってぇ!!?な、いきなり何すんだよ青ッ!!?」

青「い、今聞いたことを忘れなさいッ!つーかこの教室から出てけっ!!」

男「はぁ!?あ、こらひっぱるな——いててててッ!!」(ガラガラ、ピシャンッ!!

青「ふー………———ねぇ、そこの三人。何の話をしてるの?よかったら私も混ぜてくれない?」

橙「あ、青。オッケー、あのね………」

赤「……えーと、とりあえず………今は入らないほうがいいよ?」

男「………了解……てか、聞いたら聞いたでこっちがどうにかなっちまうっつーの………ったく」


無色 「さて、質問。かの有名な「頭文字G」についてどう思いますか?」



桃色 「この前、あれを倒そうと追いかけてたらうっかり柱に激突しちゃったーv」

黄色 「ぶっちゃけ気持ち悪い!」

赤色 「パッと見で背筋凍るし。」

白色 「一度あれが原因で発作が…」

水色 「ひ、一人で見たら…き、気絶しちゃうかも…」

茶色 「わ、私…頑張ってスプレーかけました…」

青色 「何言ってるのよ。あれぐらい一人で片付けられなきゃ。」

黄緑 「でも…問答無用で殺しちゃうなんて可哀想じゃない?」

橙色 「…あれの繁殖力は半端じゃないのよ?」

紫色 「そうだよ!殺したって問題なんかないね!」

緑色 「…それにしても、よくこんな話題で盛り上がれるわね…」



黒色 「そうか?飼ってみると意外と可愛いんだぞ?」



全員 「「!?」」



無職 「…黒と「頭文字G」。どちらも黒くてぬめっと…あ、てかっと…あ、いや…」

黒色 「奥義『鉄骨制裁』!」



 何 も か も 終 わ り


○無色が風邪をひきました○



〜正しい看病の仕方〜



青色「体温計鳴ったわ。何度だったの?」

無色「38.7℃…」

青色「まだ全然下がってないじゃない!ほら、冷えピタ換えるわよ。」

無色「ああ…」

青色「薬と水ここに置いとくから、ちゃんと飲みなさいね。」

無色「ああ…」

青色「それじゃ、私は夕飯のおかずでも買ってきてあげるから、安静にしとくのよ。」

無色「ああ…(まるでお母さんだな…)…青。」

青色「何?まだ何かあるの?」

無色「…ありがとな。」

青色「…///…べ、別に。私がやりたかっただけだ…し?」

無色「…Zzz…」

青色「…何言わせんのよ。バーカ…」



〜間違った看病の仕方〜



黄色「よ、無色!風邪ひいたんだって?」

無色「ああ…」

黄色「なになに?私のことを考えすぎて、頭がオーバーヒートしちゃったのかな?」

無色「…」

黄色「もー!ノリ悪い!」

無色「いや…39℃近い熱があるんだが…」

黄色「無色は日頃から妙な妄想ばっかりしてるからそういうことになんのよー!大体…」

無色「わかった俺が悪かった。だから帰ってください。」

黄色「ひどーい!折角人が見舞いに来てやったってのに…代わりにボディプレスお見舞いするわよー!?」

無色「マジで帰れ…(シクシク)」



〜正しい看病の仕方〜



緑色「…気分はどう?」

無色「ずっと寝てるし…少しはマシになったよ。」

緑色「…それじゃあ、もうしばらく寝て、早いところ治すのよ。」

無色「ああ…」

緑色(読書開始)

無色「…あの。」

緑色「何?」

無色「(うわ、睨まれた…)…帰らないの?」

緑色「私が帰ったら、誰が貴方の側にいてあげられるの?」

無色「…え…///…」

緑色「…ふ、深い意味はないわよ…///…」

無色「…じゃあ何で緑まで赤く…」

緑色「なってない!」



〜間違った看病の仕方〜



赤色「やっほー、気分はどう?」

無色「まあまあ良くなったかな…でもまだだるい。」

赤色「そっかそっか。それは良くないね。でも大丈夫!」

無色「…?」

赤色「ボクと一緒にひと汗かけば、熱なんてすぐに下がっちゃうから!」

無色「一緒にひと汗って…なんか卑猥だな。」

赤色「…へ?」

無色「いや、何でもない…で?何するんだ?」

赤色「フルマラソン!」

無色「殺す気か?」

赤色「冗談だよ。運動不足の無色には10kmぐらいが丁度良いでしょ?」

無色「運動不足の病人に10kmもの距離を走らせようとするその神経がわからん…」


無色「y=x+2のとき、yの値は?」

赤色「え?x+2でしょ?」

無色「中学生からやり直せ」



無色「『おくのほそみち』の作者は?」

黄色「…速水もこみち?」

無色「語呂で決めるな」



無色「源頼朝が鎌倉幕府を作ったのは西暦何年?」

桃色「いい国つくろーだから…119万2296年!」

無色「おめー未来人か」



無色「二酸化炭素とフッ化水素、分子量が多いのは?」

茶色「…に、二酸化水素!」

無色「混ぜるな危険」



無色「Can you speak Japanese?」

紫色「I can speak Japanese,but I don't hope speaking to you!」

無色「Oh no!」


赤「む、無色!私よ!赤よ!」

黄色「ふん、あなたの事なんてとっくの昔に忘れたのよ!」

赤「くっ……それでもいい、生きていてくれれば」

黄色「えいっ」(ブスゥゥ)

赤「!」

黄色「これで赤ちゃんの執念も半減したというものよ!」

赤「黄色!あんたは殺す!」



〜〜〜〜戦いの後〜〜〜〜

赤「こ、これは人形!」

黄色「あなたから無色くんを奪った後、私は彼に色々なものを捧げた」



回想

黄色「ほら、ハレ晴レ愉快!それにハピマテ全種類!」

無色「俺が欲しいのは粉雪だって言ってるだろ!何で違うのばっかもって来るんだよ!」

黄色「もう!無色くんの馬鹿!(ドンッ)」

無色「え?あ、うわあああー」

黄色「あぁー、無色くんが私が押したことによってビルからまっさかさまにー!早く人形作っておこ、赤ちゃんが来るかもしれないし」



黄色「と、いうわけよ」

赤「……なんか、同情するべきかしないべきか」


〜本屋



黄「よ! 何の本読んでんの?」(回り込んで表紙を見ようとする)

緑「…………やめてくれませんか? そういうのって、失礼ですよ」

黄「いいじゃん、なに読んでんのか気になってるだけなんだし」

緑「…………」

青「こら。人の嫌がることはやめろ」

黄「はいはい………………隙ありッ!」(さッ!)

青「!」

緑「!」

黄「! ——————重ッ!?」(がくッ————————ばちゃっ、どかっ、べりっ)

青「破れた…………って、辞書だったの? ぶ厚ッ!」

店員「ちょ……お客さん! なにやってんの、あー! ちょっと! それ、買い取ってもらいますよ!」

黄「いや、わたしは、その…………あ、緑いない!」

店員「……これ、2万円以上しますから」

黄「ほわぁーっ!? 慶応二人、式部十人、扁平顔四人、医学者二十人ッ!?」

青「……あの娘、ガンガンより重くて分厚い本、支えもなく立ち読みしてたわけ…………?

  恐るべし、立ち読ミストの体力と腕力……」

黄「…………ねぇ、青ちゃ……いや青さま? お金貸し…………速ッ! 逃げるの速ッ!」

店員「…………お金ない? じゃ、家族と学校と警察、どれにする、ん?」

黄「…………皿洗いでいいですか?」

店員「  う  ち  は  本  屋  だ  !  」


赤「引き分けかぁ……」

黄「むー…勝てるハズだったのに!私たちのおかげでさ!」

男「しかし、あっという間の90分だったな。やっぱり面白かったってことか」

青「そうね。侍の名に恥じない戦いだったと思いたいわね」

男「思いたいってなんだよ、青。嫌な言い方だな」

青「彼らは過程ではなく結果を求められる。つまりはそういうことなのよ」

男「………」

青「だけど、まだ彼らには成すべきことがある。出来ることがある。それを果たすチャンスがある」

赤「あ。最後の……違った。次の試合、だね!」

青「ええ。今度こそ、勝ち星をもぎ取るわ」

黄「相手は確かに世界最強だけど、勝てる可能性はゼロじゃないもんね!」

青「その通りよ。だから私たちは、精一杯彼らを応援するわよ」

男「青……そうだな、うん。だけど……」

青「なに?」

男「……次の試合も、また俺ん家で観るんですか?」

青「当然じゃない。他にどこがあるっていうの?……ふわぁぁ………」

男「知らん。だけどな……」



赤「はぁ、それにしても疲れたなぁ………あぁ、このベッドきもちいいよぉ」

黄「あたしもねむーい。うん、今日はここでおやすみなさいだねぇ……」



男「……アレらをどうすればいいのかということについてお聞きしたいんですけど」

青「………Zzz」

男「あ、あれ?ちょっと、青さーん?」


〜学食



黄「カレーうどんッ!」(カレーなるポーズ)

青「…………」

黄「衣替えも無事終了した純白の天使たちがいま、禁断の秘術に挑むッ!」

青「…………おばちゃーん、わたし、Dランチ」

黄「……待て。友達だろ? わたし一人だけカレーうどんに挑戦しろと?」

青「しなきゃいいじゃない」

黄「ハハハ。こやつめぇー。白いカッターでカレーうどんに挑戦する、そのスリルが最高の調味料、

  カレーの新スパイスになるんじゃないの? 新スパイス『白い服でカレーうどん』」

青「あんた、去年もやってなかった? 好きね、カレーうどん。 V  I  P  で  や  れ  」

黄「ちっ……………………あ、わたしたちは、友達だよな?」

水「ぇ? …………ぅ、ぅん」

黄「一緒に、逝きましょ——————」

黒「おい、弁当を作りすぎたんだ。一緒に食べよう!」(さっさと水色をひっぱていく)

黄「くっ………………お、ピンク発見! おーい、わたしと一緒にカレーうどんに挑む勇者じゃないかー!」

桃「カレーうどん? いいよー。一緒に食べよー」

黄「よっし! (くくく、わたし一人では逝かん、逝かんぞぉ!!)」

桃「さーて。ご飯を食べるときは、エプロンしなきゃねー。焼肉屋さんの常識ぃ〜」

黄「ここは焼肉屋さんじゃねぇ……………………あッ!?」

桃「? どしたの? そんなボーっとして食べてると、カレー散っちゃうよ?」

黄(こ、こやつ、わたしがカレーうどんに人を巻き込むことを計算して、ボケの振りして完全防御を……)

 「うわっ!? カレー散ったぁ!!」

桃「………………ふッ」


〜図書室



緑「…………」

黄「…………」

緑「…………」

黄「…………」

緑「…………」

黄「…………」





青「珍しいな、黄色が黙って本読んでるなんて」

桃「いや、あれは緑の教科書に一ページ一ページ、小ネタを書き込んでるだけ」

青「…………」

桃「いつ緑が気付くかって。スリルがたまらないみたい。わたしは見てるだけだけど」

青「いや、気付くも何も、二人、向かい合ってるだろ!?」

桃「緑の集中力はすごいから。今の本読み終わるまでに気付かれなかったら勝ち、だって」

青「いや、止めなよ? 気付いてるんなら!」

桃「いつ、気付いてることに気付くのか、スリルがたまらないみたい。わたしは見てるだけだけど」

青「…………は?」

桃「いいんじゃないのー? 二人とも、見た目はともかくけっこう楽しいみたいだし〜♪」

青(こいつが一番悪質だ………………ッ)


桃「男って、女は顔とおっぱいみたいなことゆーけど、これ、どんだけ肩凝るかわかんないんだよ」

紫「……それは嫌味?」

桃「服や下着だって限定されちゃうし」

紫「ただのわがままにしか聞こえないよ、持たざる者には」

桃「昔の人は、自在につけはずしできたのにねー?」

紫「…………はぁ? 何言ってんの、あんた?」

緑(すっ————)「…………つ『こぶとりじいさん』…………」(さっ————)

紫「あー、あーあー、あれね……って、いまのはッ!?」

桃「というわけで、一つ紫ちゃんに進呈しましょう〜」

紫「あんたは相変わらず何を考えて生きてるの」

桃「いやいやいや。ゲノムそのものは解読されてるんだから、

  科学の進歩でおっぱい着脱可能になる時代がくるかもよ?

  その日のためにシミュレーションを重ねておくことは決して無駄にはならないと……」

紫「生まれてこのかた、こんなに無駄な時間に遭遇したのは初めてぇ————ッ!」

桃「でも、紫ちゃんだって、身長に使うかおっぱいに使うかは別として、ほしいんでしょ?」

紫「いらないわよッ! これで十分ッ!!」

桃「でもホントに重い……」(ちょうどそこにある紫の頭に胸をのせる)

 「おお、ジャパネット高田でもここまでちょうどいいのは売ってない……」

紫「ううぅ……(やっぱ身長はほしい…………)」(屈辱で半泣き)

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桃「あ……ごめん! 紫ちゃん、ごめん!」

紫「も、もういいッ! カロリー食いのおっぱい神なんかキライだッ!」

桃「ホントにごめん! ニッセンのほうがよかった!? 日本染芸、略してニッセン!」

紫「うわあぁぁあぁぁぁああああぁぁぁああん!!!」(だだだっ)





黄緑「仲いいわねぇ」

黒「………………どこが?」


〜数学の時間〜



黒色「無色、そこの答えはそんなごちゃごちゃした多項式にはならんぞ。」

無色「え…むむ…だー!何処間違ってるかわかんねー!ここか?ここが悪いんか?」

黄緑「無色くん。ここの与式で符号を間違ってるわよ?」

無色「…あ、ホントだ。」

黄緑「ふふ、駄目じゃない。しっかり見直ししなきゃ。」

無色「…はーい。」

黄緑「でも…うっかり屋さんな無色くんも、私は好きよ。」

無色「…俺は、しっかり者な黄緑さんが好きだよ。」

黄緑「ふふ、無色くんってばうまいんだから。」



黄色「そ、そこ!授業中に仲良く談笑しあっ…ちっきしょー!聞いてない!」

赤色「無理無理。この二人、一回トリップしたら帰ってこないよー。」

青色「これでどうして『付き合ってない』とか言うのかしら。」

緑色「…まあ、恥じらいって奴じゃない?」



教師「…もう勝手にしてくれ…」


無色「…ご、ご注文がお決まりになりましたらそこのボタンを押してください。」

全員「「はーい!」」



黄色「…やー、まさか無色がここでバイトしてるとはねー。」

赤色「早く呼ぼうよ!ほらほら、注文決めて!」

水色「…あ…赤ちゃん…そんなに急がなくても…」



無色「…お待たせしました。ご注文はいかがいたしましょうか?」

赤色「ボク、目玉焼きハンバーグ!」

水色「…わ、私は…えっと…海老ドリアで。」

黄色「じゃあ私、無色の夜の時間をテイクアウトで!」

無色「ご注文を繰り返します。目玉焼きハンバーグがお一つ、海老ドリアがお一つ、以上でよろしいですか?」

黄色「あ、ごめん!嘘だってば!」

無色「では。」


〜図書館



水「…………」(本を読みながら、たまにちらちら緑を見ている)

緑「…………」(積み上げた本をすごい勢いで読み比べている)

黄緑「…………」(緑の読み終えた本を片付けながら二人をにこにこ見つめている)

水「…………」

緑「…………」

黄緑「…………」

水「…………」

緑「…………」

黄緑「…………」

水「…………」

緑「…………」

黄緑「…………」

水「…………」

緑「…………」

黄緑「…………」

水「…………あ……時間」

緑「…………残りは借りるか」

黄緑「…………あら、もう閉館?」

水「…………」(ぺこっ)

緑「…………じゃあ」

黄緑「ばいばい。また明日、学校で」









白「……仲がいいのねぇ、あの娘たち」

橙「えッ!? あいつらあれで何かしてたのッ!?」


灰「おねえちゃんってさあ、悪い人じゃないんだけど、よく言って歯に衣着せない、

  悪く言って空気嫁、最悪を見積もってかわいい妹に厳しすぎるってとこあるよね?」

黒「自分の部屋のふとん敷くのが面倒だからって、

  人の部屋のふとんでごろごろしてる娘に言われたくないわよ」

灰「そんなんじゃ色無くんも引いちゃうぞ?」

黒「…………ッ! あんたには関係ないでしょッ!」

灰「しかし、今ある性格を無理に押し殺してまで付き合ったとしても、いずれ破綻するのは明らか。

  よってここは今ある性格の上にさらに新しい一面を積み立てるが吉かと」

黒「聞きなさいね、おねえちゃんの話は?」

灰「まっかせなさーい。わたし、おねえちゃんのことなら誕生日から枕の匂いから今日の晩御飯までみな知ってるから」

黒「   そ   れ   、   当   た   り   前   」

灰「おねえちゃん、わたしの枕の匂い、知ってるんだ…………くんくんした?」(黒の枕に顔をぼふっ)

黒「——————////////ッ!! し、してるわけないでしょッ! 返しなさいッ!」(枕奪還)

灰「お姉ちゃんに足りないのは、母性本能の表現だと思うわけ」

黒「さらっと話を戻さない」

灰「というわけで、明日の朝はわたしをだっこして色無くんを迎えに行くように」

黒「なぜ?」

灰「子供をだっこするお母さん。まさに母性」

黒「あんた、朝起きて学校行くのがめんどくさいだけでしょ?」

灰「そんなことないよー…………………………実は着替えるのもめんどくさい」

黒「あんたはッ!!!!!!!!!!!!!!!」

灰「うん、ただのだっこじゃインパクトないな。こう、だっこした上からコート着て、

  わたしはそのコートから顔だけ出して……うん、わたし、かわいい」

黒「…………」

灰「だっこされるわたしがかわいければかわいいほど、だっこするおねえちゃんの母性も際立つって寸法よ。

  もう、色無くんもおねえちゃんにめろめろ」

黒「…………このクソ暑い時期にコート着ろと?」

灰「そんな甘い覚悟で黄緑のおねえちゃんに勝てると思ってるのかあッ!!!」(びしッ)

黒「……足で人を指すな」

灰「それにこれは『計画』の第一段階に過ぎない。

  おねえちゃんにはこのあと、赤さんの社交性、青さんのリーダーシップ、黄色さんの陽気さ、

  緑さんの知識、白さんの清楚さ、橙さんの美的センス、桃さんのおっぱい、

  紫さんの勝気、水色さんの繊細さ、茶色さんの努力を吸収し、完全体になってもらわないと」

黒「ほかの面々の中で、『おっぱい』だけが妙に浮いてるような気がするんだけど」

灰「母性におっぱいは欠かせないでしょ。肩が凝る? ブラ食い込む? 知らんがな(´・ω・`)」

黒「…………」(ぽん)

灰「…………おっ、おっ?」

黒「もう寝なさい、ね?」(ぎりぎりぎり)

灰「い、痛い痛い痛いいいいいぃぃぃいい〜」







灰(……ホントはただ、昔みたいにだっこしてほしかっただけなんだけどねー)

黒「なんか言った?」

灰「いえいえ。おやすみなさい」(もそもそ)

黒「自分の部屋に帰れ!」


橙「なんで今さら水着買いに来たの?」

水「なんでだろぅ・・・盗まれたのかなぁ・・・・・・前の体育の日、家に帰って洗おうとしたらなかったの・・・」

緑「・・・私もです」

橙「(マニアックなの盗むヤツだな・・・・・・)」

水「オレンジちゃんは?」

橙「わたしはほら・・・勝負水着を買いにwwww」

水「いいなぁ・・・私もオトナな体つきになりたいな・・・」

緑「・・・」

橙「(そんなことは・・・まぁあり得ないとは思うけど水着盗んだヤツは悲しみそうだな・・・)」



ピリリリリ・・・・・・

水「あっ、ちょっとごめんね?・・・」



・・・



水「えっ?学校に鍵置きっぱなしだった?しかも緑ちゃんの財布も?」

緑「・・・�」

水「急がなきゃ学校しまっちゃうよぅ・・・」

橙「いいからいいから・・・スクール水着ぐらい私が買っといてあげるから行っといでw」

水「ふぇ・・・ありがとうオレンジちゃん・・・・・」

緑「・・・ごめんなさい」


『バイトで謝ってみよう 基本編』



男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

青「本当? ごめんなさい、すぐに取り替えてくるわ」

男「頼んだぞー」

・・・・・・

男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

桃「ごめんね、私ボケてたみたい。。サービスするから見逃して?」

男「お、分かってるね。ピンクちゃん、おぬしも悪よのぅ」

・・・・・・

男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

水「ぁ……。ご、ごめんなさい……」

男「いや、そんなに逃げなくても怒ってないから」

・・・・・・

男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

黒「人間誰にでも間違いはあるから今回は許してあげるわ。次は無いと思いなさいよ?」

男「お前が言うな」





『バイトで謝ってみよう 応用編』



男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

白「ゴメンね、君の注文こっちだったよ。えっと——君が二人いるんだけど、どっちに渡せばいいのかな?」

男「早くお家に帰って寝なさい」

・・・・・・

男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

茶「あうぅっ、ごごごごめんなさいっ!! こ、これでしたっけ!?」

男「横の客から取り上げたの渡されても困るんだけど」

・・・・・・

男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

黄「くっ、今回は大人しく取り替えてあげる。ただし気をつける事ね! すぐに第二、第三のオーダーミスがあんたに——」

男「クビになりたいのか?」

・・・・・・

男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

紫「へ? ……うぅ〜っ、文句言うなら私が食べてやるっ!!」

男「証拠隠滅を図るな」





『バイトで謝ってみよう 開き直り編』



男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

緑「御免なさい、見えてなかったわ」

男「眼鏡外しながら言うな」

・・・・・・

男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

赤「あわてないあわてない。ここに取り出しましたとろけるチーズ、これを挟めばあっという間にチーズバーガーにっ!!」

男「俺が頼んだのはテリヤキだ」

・・・・・・

男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

橙「ゴメンゴメン、注文聞いてなかったから適当に持ってきたんだけど。やっぱ違う?」

男「もうちょっと取り繕え」

・・・・・・

男「あれ? 俺が注文したのと違うんだけど?」

黄緑「あなたが注文したのはこれでしたよ?」

男「いや、だから違うんだけど」

黄緑「あなたが注文したのはこれでしたよ?」

男「あのさ、」

黄緑「あなたが注文したのはこれでしたよ?」

男「……ごめんなさい勘違いしてました」

黄緑「ありがとうございました〜」


黄「セ〜フッ!!」

男「お、今日は特別ギリギリだな」

黄「いや〜、間違って一年の頃の教室行っちゃってさ〜」

男「何で今更間違えるんだよ?」

黄「アセってたらそんなもんだってば」

男「そんな奴、お前だけだと思うけどなぁ……」

黄「そんな事ない! 誰か他にも仲間はいるはずっ!」

緑「(ガラガラ)お早う」

男「ありゃ? 緑が遅刻ギリギリってのは珍しいな。どうかしたのか?」

緑「教室を間違えてたの」

男「……マジで?」

黄「ほらほら、仲間いたじゃ〜ん!!」

緑「私達ってまだ3年生じゃなかったのね」

男「……」

黄「……」

緑「早く席に着きなさいよ?」

男「……仲間できてよかったな」

黄「……ゴメン、あそこまでレベル高くない」


橙「は〜い、色無しの負け〜!!」

桃「ごめんねぇ色無し君www」

男「……ピンクがポップン上手いの忘れてた……なんで勝負なんか乗ってしまったんだぁ〜!!?」

橙「フフフ、今やピンクは師匠であるこの私を抜いて県内1位だからね!!飲み込みが早くて素晴らしい選手だよ、ピンク君!」

桃「はい監督、ありがとうございます!」

男「師匠なのか監督なのかはっきりしろよ……」

橙「そんないちいちつっこんでられるのも今のうちなんだからね〜www」

男「う………」

橙「勝負前の約束、覚えてる?」

男「………俺が勝ったら一週間晩飯おごってもらえる、負けたら1つ何でも言うことを聞く」

橙「そ〜の通り〜!」

桃「ごめんね色無し君、ごめんね!でも私も少し見てみたくって!」

男「見てみたい…?」

橙「お〜っと、そこまでそこまで!肝心の内容は明日の朝に発表するよ!」

男「明日の朝って……明日体育祭じゃねぇか」

橙「だからこそ明日なの!んじゃ楽しみに待っててね〜www」

男「あの笑顔は………とんでもなく嫌な予感がする…」

   翌日

男「いやだぁ〜〜!!!!11」

橙「ほ〜ら、いい加減観念しなさいっての、男でしょ!!」

男「男だからこそそれだけはやっちゃいかんよ!!それだけは!!」

桃「もう走って逃げても無駄だと思うよ〜?オレンジちゃん手ぇ回すの早いから〜!」

男「手ぇ回すって………」

黄「残念だったな色無しぃ〜!!おとなしくお縄につけ!!」

男「き、黄色〜!?……っとと、よし、こっちだ!」

赤「色無し〜!運動部の私から帰宅部のあんたが逃げ切れると思う!?」

男「赤まで…!!?手ぇ回すってそういうことか!!…ならこっちだ!」

黒「楽しそうなんで参加させてもらったぞ!お前を捕まえればいいんだろ!?」

男「そんな理由で人の人生破滅に追い込む鬼ごっこに参加するな!!…くそ、こっち!」

青「色無し!!あんた絶対捕まえてやるんだからね!!」

紫「待て〜色無し〜!!」

男「お前らまで!?オレンジのやつ、いったい何吹き込んだんだ!?」

「待て〜!」「観念しなさ〜い!!」「そろそろバテてきたんじゃないの〜?」

男「赤のやつ……はあ…はあ…悔しいが…確かに、そろ、そろ、限界…」

?「色無し君、こっち!」

男「え?うわっ!」(部屋に引きずり込まれる)

「待て〜!……あれ?あいつどこ行った!?」「窓から飛び降りたんじゃない?」「ここ3階だよ!?」「いや人間ピンチに追い込まれると何でもやるから……」

男「はあ…はあ………。あいつら、行ったみたいだな…」

白「大丈夫?色無し君」

男「ありがとう白、おかげで助かったよ!!本っっ当にありがとう!!!」

白「いえいえwwじゃ、腕失礼します」

ガチャリ

男「………え?いや……え?白さん?手錠?」

白「ごめんね色無し君!!!でも……私も見てみたいし…おもしろそうだったからwwww」

男「……うそぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!」


男「緑」

緑「………」

男「みどりぃ」

緑「………」

男「みぃどぉりぃ〜」

緑「………」

男「こいつの本読んでるときの集中力はほんとすげぇな……」

緑「………」

男「好きだ〜……」

緑「………」

男「………」

緑「……知ってる」

男「………いや聞いてたのかよ!いまのはあれだぞ?冗談というかお世辞というか」

緑「なんでもいいから消えなさい。死にたくなければ」

男「………ごめんなさい……いやおかしいって!」

緑「………」

男「……ここ……図書室じゃないですよ?」

緑「………」

男「俺の部屋ですよ………?」

緑「知ってる」

男「………………なんで俺の部屋で?」

緑「私の部屋、群青さんが朱色さんに掃除させてる。普段自分でしてるからいいって言ったんだけど、あの人聞いてくれなかったわ」

男「群青さんか……」

緑「この寮にもやっと常識人が来たわね」

男「無理矢理追い出して常識人とな?」

水「あのぉ〜……部屋追い出されちゃったんでしばらくここにいてもいいですか?」

男「んー、いいよ。(まさかこの後全員来るんじゃないだろうか……)」



緑「………」

男「水色も群青さんと朱色さんに?」

水「はい……私もってことは、緑さんもですか?」

緑「そうよ。いきなりおしかけてきて……」

男「そうだ、水色んとこ入ったってことは、緑んとこはもう終わったんじゃないか?」

緑「そうだろうけど、帰るのは区切りのいいとこまで読んでからにするわ」

男「あ、そ。」

ガチャ

黄「色無し〜部屋追い出されちゃったよ〜…」

男「だからなんでみんなして俺んとこ来るかな……」

黄「再放送のドラマいいとこだったのに!!」

男「勝手にテレビつけろよ…」

黄「もういいよ!残り3分だったし!それよりここのみんなと遊ぶ!」

水「………何しましょうか?」

ガチャ

青「色無し、暇だったから遊びに来てやったわよ」

男「あぁ、新聞なら間に合ってますんで」

青「帰そうとするな!!まったく、失礼なやつね……」

男「黄色と水色、もうおまえらんとこもう終わったんじゃないか?」

黄「すげ〜!!完敗だ〜!!!」

水「…神経衰弱だけは得意なんです……」

男「遊んでるし……」



男「上の部屋から物凄くうるさい掃除機の音がするんだけど……ここの上って誰の部屋だっけ?青?」

青「私じゃないわよ。確かオレンジじゃなかったかしら?」

男「オ…オレンジ…」

バタバタ……

男「階段を下りる音……来たな」

バタン

橙「いっろっなっし〜!!遊びに来たよ〜!!」

男「い…息が……」

青「な…何いきなり抱きついてんのよ!恥ずかしいと思わないの!?」

橙「……?……!あぁそっかそっか!」

青「だいたいあんたねぇ……」

橙「はい、交代!青ちゃんこいつ好きにしていいよ!」

青「な………私はそんな意味で言ったんじゃなくて…!」

男「苦しかった……まさかいきなり飛びついてくるとはさすがに想定の範囲外だぜ…………ん?どうした青、顔が赤」

青「う、うるさいわよ、ぼーっと突っ立ってないで早くどいて!上がれないじゃない!」

男「はいはいっと〜…。って、いや青の部屋も掃除終わったはずだからもう帰れますよ?」

青「ここまで来たんだから茶ぐらい出しなさいよね!」

男「どういう理屈だよ……」

ガチャ

黄緑「色無し君、まだ上がれる?」

男「あ、黄緑さん。そろそろ満員です」

黄緑「そ。やっぱりみんなここに来てると思ったわ」

男「なんでみんな俺の部屋に溜まりたがるんでしょうか……」

黄緑「あら、好かれてることはいいことじゃなくって?」

男「これは好かれてるんでしょうかね果たして…」

ガチャ

男「また誰か来たよ〜…」



ガチャ

男「また誰か来たよ〜…」

灰「色無し……寝てたら布団ひっぺがされて掃除機で吸われた……。あの人誰?」

男「群青さんだそりゃ。朱色さんの姉で、この寮を経営してる会社の社員らしい」

灰「だからか……。朱色さんをぱわーあっぷしたような感じだった……。そんなことより眠い……」

男「お〜い、もう座る場所すらないぞ〜?」

灰「色無しがおんぶすれば大丈夫……」

男「………こいつは本気で言ってるから厄介なんだ…」

灰「よいしょ、んじゃおやすみ〜………むにゃ…」

男「勝手に捕まってるし……」

橙「青ちゃん青ちゃん、あれはいいの?www」

青「………よくないけど…灰色は苦手…。何言っても効果ないみたいだし……」

橙「まったく、恋にはもっと自信を持たなきゃ!!」

青「そうだけど…………ってだからそんなんじゃないって!!」

緑「……ふぅ、やっと区切りのいいとこまで読めた…って、何この人口密度の高さは?あ〜あ、一番奥に陣取っちゃったから出れないじゃない。…まぁいっか、次の章読んじゃお」

男「出来れば頑張って退出してくれ緑〜!って…もう本読みふけってるし…」

ガチャ

紫「色無し〜?あのね、部屋追い出されちゃったから暇つぶしに猫に会いにきたんだけど……あ、みんないるのか」

男「猫ならほら、いまお前んとこ寄ってったぞ」

紫「わ〜!元気だった〜?色無しにいじわるされてない?」

男「おいおい…」

紫「今日こそ名前つけてあげるからねっ!」

ガチャ

男「……もう無理ですよ〜?」



黒「もう無理とは………ってそういう意味か。ハーレムじゃないか色無し」

男「涼しければね。ただでさえ暑いってのにみんなして集まって、これはなんの罰ゲームですか?」

黒「…背中のそれ、ごめんな、私の教育がなってないから…」

男「…ん?あ、いやいいよ。俺が断りきれないのもいけないんだし」

黒「…まったく、いい男だなお前は。そりゃあ嫌いになる人のほうが少ないだろ」

男「はは、どうもありがとう」

黄「また負けた〜!!もう10連敗だよ!しかも1ペアも取れずに完全試合で!!水ちゃん強すぎ!!!」

水「記憶力だけはいいんで……ww」

ガチャ

男「(今度は誰だ…?赤か、白か、いや白はいま病院行ってるから茶色か?それともピンク?)」



朱色「ほらほらどいたどいた〜!掃除しに来たよ掃除!ってなんだこの人の多さ!?色無し、ハーレム願望でもあったのか?」

男「勝手に来たんですよこいつらが!」

朱色「よ〜し、掃除するからベッドの下のエロ本とかは自分で避難させとけよ〜!」

男「ないですから!」

紫「……色無しサイテー」

黒「確かに最低だな」

水「……そんなの興味あったんですか?」

橙「見たいなら言ってくれればよかったのに〜!色無しになら見せてあげるよww」

男「だからないって!!っていうかオレンジは何言ってんだ!!」

群青「さ、じゃあまずは…」

朱色「あそこからだろ?」

群青「お、要領よく動くようになってきたねぇ。もうちょっとで免許皆伝だ!頑張れ!」

男「ほらほらみんなも出てって!!………うわ、外めっちゃ涼しいし。どんだけ部屋ん中暑かったんだよ…」




紫「♪ー」

橙「ふっ……お風呂上りにジュースとは、まだまだ子どもよねー」

紫「な、なんでよ!?別になに飲んだっていいでしょ!?」

橙「そりゃいいけどさぁ。ほら、あそこ見てみな」

紫「……?」



桃「はぁ、やっぱり牛乳って美味しい……♪お風呂上りにまた飲もうっと」

朱「お、わかってるじゃん桃ちゃん。やっぱりお風呂上りの牛乳って格別だよな!」



橙「———とまぁ、こんな感じかな」

紫「……何が言いたいの?」

橙「別に深い意味はないわよ。何を飲むのも紫ちゃんの自由だもの、ね」

紫「ッ……! ピンクーッ!私も牛乳飲みたいんだけどー!」

橙「………ホントに子どもだわ、あの子。かーわいいなぁ……♪」

男「おーい。からかうのはいいけど、ほどほどにしとけよ。アイツたまに泣くから」

橙「バカねぇ、それがまたカワイイんじゃない♪」

男「……オマエ、もしかしてS?」

橙「さぁて、どっちでしょー。 ——アンタは、どっちの私がお望みかな?」

男「ッ————」

橙「なんて、ね。あはは、顔真っ赤だよ」

男「……今のは反則だろ、くそッ……」


『竹急くん』



赤「ちょっ……やめてよ」

青「こうしてやるでごんす」



赤「いい加減にするんだよぉ」



青「3pにしてやるでごんす。」

黄「犯してやるっぴー」

赤「………」



蛍「小鬼めら、私も混ぜてくださいませ。」



おじゃる丸「尺でかんじさせてやるでおじゃる」



グッチ雄三「ハッチポッチステーション」



逮捕。〜【完】〜


赤「なんで私がミニスカートなのぉ!?」

橙「たまにはあんたもそういう格好してみなさいってwwいつもいつもスポーツのことしか考えてないんじゃその美貌がもったいないよ!」

赤「あぅ………やけにスースーするし落ち着かない……」

橙「あ、ちょうどいいところに来た!色無し〜!」

赤「えぇ!?呼ぶの〜!?」

橙「当然ww」

男「どうしたんだオレンジ?」

橙「赤を見てやってよ!どうよこのミニスカートwww」

男「ミニスカート?………あ」

橙「どうどう?これはもうきちゃったきちゃった?wwww」

赤「そんな…ひどいよオレンジちゃん〜…///」

橙「で、感想は?」

男「………うん、赤ってスカートも似合うんだな///」

赤「ちょ…やめてよ色無し〜!!///」

橙「…………あれ?結果的に何か私が不快になっただけだった?」


紫(ッ、やったぁ!!)

男(ッ〜〜……!!!ま、負けたッ……)



男「もうちょっとで勝てたのにな。くそッ!」

紫「やーい負け惜しみー。私の実力、わかった?」

男「はいはいわかりましたよちくしょーめ。 つーかオマエ、けっこうゲームうまいよな。格ゲーとか俺より強くなっちゃったし」

紫「そ、それは……素質の違いってヤツよ。ふふん」

男「……ちょっと勝ったからっていい気になりやがってちっくしょー!もっかいだ!」

紫「ふん、かかってきなさいよ。返り討ちにしてあげるから」

黒「——アンタら、またやってんの?」

紫「ッ!?くく、黒かぁ……驚かさないでよ、もう」

黒「さっきからずーっと見てたんだけど。で、思ったこと言っていい?」

紫「な、なによ」

黒「随分と手加減してるのね。色無もそこそこ上手いけど、貴女と張り合えるレベルじゃなかったはずよ」

紫「て、手加減なんてそんな……」

黒「色無のこと、わかってるのね。接戦ならもう一度、というのが彼の性分だもの」

紫「ッな……そ、そんなの知らないわよッ!!」

黒「放課後ゲーセンデートか。これはこれでアリかもしれないわね。ま、ほどほどにしておきなさいよ?」

紫「だだ、誰が誰とデートしてるのよッ!! あ、こら!!ちょっと黒、どこ行く気ー!?」



男(……おかしいな。ラウンド開始からもう30秒は経つのに、動く気配がないぞ………?)


黒「くくく・・・・遂に完成したぞ」

そう理科室で声を発したのは、この学校が誇る天才、黒だ。

茶「く、黒。今度は何作ったの?」

いつも彼女の行なう臨床実験とやらに付き合わされる茶は、少々おびえ気味に聞いた。

黒「ん? ああ、私の哀れで愛しい茶じゃないか」

茶「ひどい・・・・しくしく・・」

黒「泣くなよ・・・今作ってるのはだな」

茶「うんうん」

黒「何と、飲み込んだ後に最初に見た相手を、強制的に惚れさせるマジカルサプリだ!」

茶「マッドサイエンティストが、マジカルとか言ってる時点で怪しすぎ・・」

黒「うるさいなあ。これがあればお前が憎からず思っている色無を、自分のモノに出来るというのに」

茶「!!! な、なんで知ってるの!?」

黒「お前が何を考えてるかなど、手に取るようにわかるぞ」

茶「私は黒の考えてること、わかったことないのに・・・」

黒「当然だ。天才の思考が、凡人にわかるはずもない。

それよりも・・・・この薬をお前にやるよ」

茶「だ、駄目だよ! そんな薬つかっちゃ」

黒「いいのか? 色無の周りには10人もライバルがいるんだぞ。

ぼやぼやしてると、先を越されるやもしれんぞ?」

そう言って、くくく、といかにもな笑いを浮かべる。

茶「で・・・でも・・・そんな薬使って気持ちを変えても・・・」

黒「何、心配するな。効果はそんなに長いわけではない。

一見危険そうな色をしているが、効果は一瞬だ。

何も一生、人生をしばるものでもないさ」

茶はその言葉にごくり、と息を飲む。

黒「そのような短い時間で、何をためらうというのだ。

愛するお前に、束の間の夢を見させてやろうという、私の心がわからぬか」

茶「黒、私のために・・・」

黒の優しき心遣いに、ただ感動する茶。

茶「ありがとう! 今から色無君の教室にいってくるよ」

黒「ああ待て。私もついていってやる。一人だと心細いであろう」

(実験の結果は、この目で見なければな・・・くく)

どこまでも腹黒い彼女であった。



茶「あ、あの色無くん!」

色無「ん、どうした茶・・・・に黒」

黒「私の事は空気だとでも思うてくれればよい」

色無「そ、そうか」

触らぬ神にたたりなし、という言葉をよく理解している色無。

茶「あの、これ! 食べてくれませんか?」

そうサプリを差し出す茶。

色無「サプリか・・・何のサプリなんだ?」

茶「ビ、ビタミンだよ! 体にいいらしいとテレビでいってました!」

色無「そうなんだ。じゃあありがたく」

茶は飲み込まれたサプリを、必死の形相で見つめていると、

橙「よっ! 何してんのよ色無」

バン、と色無の背中を叩いて、そう話しかける橙。

ゴックン、と色無ののどが鳴る。



色無「橙、おまえ人が物食べてる時に・・・」

そういって、橙の方へと振り向く。

すると、何故かその顔が徐々に赤くなっていく。

橙「ちょっと、どうしたの?」

茶「あああ・・・・・」

黒「くく」

三者三様の様子で、色無を見ていると突然、

色無「橙、お前のことが好きだ! おれと結婚してくれないかっ!」

他の鉛筆達「「「「「「「「「はっ?」」」」」」」」」

各々の作業を止めた他の子達が、見事なハモリで声を出す。

色無「橙!!」

そう叫んだ色無は、周りの目など気にせず、思い切り橙を抱きしめた。

他の鉛筆達「「「「「「「「「なっ!」」」」」」」」」

そのハモリでようやく橙は正気に戻り、

橙「や、やだ色無ってば! どうしたの?」

いつもの余裕は無く、赤い顔をして慌てた声を出した。

色無「好きなんだ! 橙を愛してるんだ!」

色無はさらにきつく彼女を抱きしめて、叫んだ。

橙「ちょ・・・いきなりそんな・・・じ・・・冗談でしょ?」

色無「この気持ちがうそなもんか! 俺は本気だ!」

色無はそう言うと、橙を自分の胸から離し、

色無「・・・・・・」

橙の顔を見つめながら、そっと唇に顔を近づけ、

橙「え、え? 色無・・・」

橙(とか言いながら、目を閉じたりなんかして・・・)

橙はそっと、目を閉じて・・・



ゴン!!

みんなの思いを乗せた青のドロップキックが、色無の頭に炸裂した。

その様子を見た茶が、慌てて逃げ出そうとする所を、黄緑が掴む。

黄緑「どういうことか、説明してもらえますか?」

茶はいつもは優しい黄緑の顔に、般若を見たという。



茶「・・・・・ってわけです・・・」

今までの説明を、たどたどしいながらもしゃべり終えた茶。

ちなみに色無はまだ気を失っており、黒は教室の隅で傍観している。

緑「なるほど」

ピ「また恐ろしいサプリを作ったものね」

白「・・それを色無し君に使ったんですか・・・・」

黒「ああ。私の忠告も聞かずにな」

茶「く、黒あなたねえ・・・・・ひっ!」

文句を言おうとした茶だが、鉛筆達のにらみにそれ以上言葉がでなかった。

黒「逃げなくてよいのか、茶?

このままでは、そなたの命が危険だぞ」

茶「あんたのせいでしょうがーーーー!」


橙「——というワケで、こっそりかっぱらってきたの。 さ、バレないうちに飲もっか」

男「………未成年どうこうっていうのはこの際どうでもいいんだけどよ……俺、遠慮しとく」

橙「なに?もしかして自信ないとか?」

男「それもあるけど、オマエの後ろの人に何て言ったらいいのかわかんねーから」

橙「え?———ッ!!?しし、朱色さん……こんばんはー」

朱「……次からはちゃんと言えよ?次から無断で持ってったらシバくからね、ふたりとも」

男「お、俺も!?っていうか、その酒を取り返しに来たんじゃないんですか!?なんでコップに注いでるんです!?」

朱「決まってるだろ?今から飲むんだよ、オマエらと。ほら、オレンジもコップ出しな」

橙「さすが朱色さん、話がわかる♪そうと決まれば飲むわよ、色無」

男「………まぁ、別に、いいけどよ」

ーーーーーーーー

橙「んー、やっぱりチューハイじゃあそんなに酔わないなぁ」

男「ほとんどジュースだよな、こんなん。まぁ飲みやすいから飲みすぎないように気をつけろって話だけど」

朱「……い、色無、ちょっと………」

男「なんすか?まさか、この程度で酔ったなんて言いませんよね?」

朱「…………酔ってはいないけど、ものすごく眠い……」

橙「あちゃー。声まで眠そうですよ、朱色さん。無理しないほうが……」

朱「いや、でも、ここにいる……でないと色無がアンタとふたりっきりになる。 ……それは、イヤだ」

男「な、なに言ってるんですか」

朱「いいか、色無。オマエは私のモンなんだ。だから、他の誰にも、渡して、たまるもんか……ッ、ぐす、……ッ、ぅぁ……」(ギュゥ

男「ちょ、ちょっと朱色さん!?お、落ち着いてください!!」(これは、泣き上戸ってヤツか……?まさか、朱色さんが泣くなんて……)

橙「……えい♪」(ギュゥ

男「ッわ!?お、おいこらオレンジ!!なにすんだよ!?」

橙「私は酔ってるから、なにするかわかんないの♪ あー、しあわせ……色無の身体、あったかいねぇ………♪」

男「お、オマエなーッ!! つか、誰かちょっと助けてー!」


飲み会に遅れてきた男



男「うわ、皆つぶれてるよ……」

緑「片づけるの、手伝ってほしい」

男「片付けかw部屋まで運べばいいのかな」

緑「それじゃ私は紫ちゃんを運ぶから、男君は黒を運んであげて」

男「黒かぁ……後で何か言われそうだな」

緑「テーブルの片付けもあるから、またここで」

男「ん、判った」



#黒の部屋



黒「ん……」

男「お、起きたか。ほら降りろ」

黒「男か……チッ」

男「舌打ちはないだろ、折角運んできたってのに」

黒「いや、これは自分に対しての舌打ちだ。御前に対してじゃない」

男「水とか持ってくるか?」

黒「いや、いらない。紫と緑はどうした?」

男「あぁ緑が紫を部屋におぶっていったよ。意外と緑も力あるんだな」

黒「あまり女性に対して力があるとか言わない方がいいぞ。痛ッ……」

男「寝てろ寝てろ、後は緑と二人で片付けしておくから」

黒「すまん……緑は任せた」

男「ん、じゃな」



バタン



黒「(緑は……任せたぞ)」

#飲み会会場

男「あれ?もうかなり片付いてる。緑は仕事早いな」

緑「お帰り。黒は大丈夫だった?」

男「ん、今は横になってるし問題なさそうだよ」

緑「そう……良かった」

男「あー、後はここのゴミを捨ててくればいいのか。んじゃこれは俺がやってくるわ」

緑「よろしく」





男「捨ててきたぞー、って緑寝てるじゃん」

緑「(すーすー)」

男「眼鏡かけっぱなしだし危ないな。外しておくか」

緑「ん……だめ……」

男「なんだ、起きてたのか」

緑「私は男君が好きだから……受け取れない……」

男「!?」

緑「ごめんなさい……」

男「(今のって……もしかして……)」

緑「(すーすー)」

男「毛布、持ってきてやるか」



#朝

紫「黒、あれはどういうこと?」

黒「今日はそっとしていてやろう」

紫「えー?」

黒「ちゃんと頼まれてくれたみたいだしな」



ソファーで一つの毛布にくるまる男と緑色。


緑「だからそれは浸透圧によって」

男「じゃあ高張液につけたらどうなるの?」

緑「原形質分離よ」

橙「……なんだっけそれ?」

緑「原形質が収縮して細胞壁から離れるのよ」

赤「ゴメ、ギブ」

緑「こら赤、どこ行くの!?」

男「なら吸水力と浸透圧はどう違うんだ?」

緑「吸水力は浸透圧から膨圧を引いたもの。つまり文字通り、あとどれだけ水を吸えるかってこと」

黄「知らない単語が飛び交ってる……早く日本に戻らなきゃ!」

緑「あ、こら逃げるな黄色!」

男「じゃあリソソームってのは何なんだ?」

侍「横文字は苦手であってな。失礼する」

緑「英語じゃない!外に行くな外に!まったく……。リソソームは細胞内の不要な物を分解する加水分解酵素よ」

紫「こんなんもわかんないの?色無し授業何聞いてんの?」

男「うるさいなぁ!代わりにいま結構頑張ってるじゃんか!」

緑「そうね、色無しにしちゃあ頑張ってるほうね。あとオレンジもまだ耐えてるわね。素晴らしい進歩だわ」

橙「……う〜ん…眼鏡かけて勉強してる色無しってのもありかもねぇww」

緑「出 て 行 き な さ い」


昔昔あるところに(ry

爺さんは山に芝刈りに(ry

紫「大きな桃が(ry」



色無「食べるか・・・」

紫が巨大な桃を切ると中から可愛い女の赤ん坊がでてきました。

紫・色無(ありえねええええええええええええ)



二人に桃子と名づけられた女の子は月日が経つごとにそれはもう美しくしかもきょぬーに育っていきました。

色無「・・・やっぱ巨乳いいなぁ(*´∀`)」

紫(・・・っ!?・・・このままじゃ、桃子に色無とられちゃう・・・そんなの・・嫌だよぅ・・)



そんなある日、ついに紫は桃子に言いました。

紫「桃ちゃん、最近鬼が(ry」

桃子「うはwwwwwwwっおkwww把握wwwwww・・・行って来るよ」

紫(ごめんね・・・ごめんね桃ちゃん)

桃子(毎日あんな顔されたらねぇ・・・)






桃子(う〜ん、あのジジィはヤラシイ目でしか見てこないからどうでもいいけど、お婆ちゃんにまで被害が出たら嫌だしなぁ・・・)

育ててくれた爺さん婆さんに別れを告げ鬼退治の旅にでた桃子、しかし彼女には一つの懸念があった

桃子(いくらなんでも一人で退治ってのは無理だよねぇ・・・やっぱ仲間は必要ね、本当の漢といえる仲間が)



 そんな時一匹の犬がいました

茶「そこの人きびだ(ry」

桃子(下僕一匹げと)

 続いてキジも同様に

橙「そこの(ry」

桃子(非常食一個獲得)

 そして・・・

桃子「そこの馬鹿そうなおサルさん〜」

黄「誰が馬鹿なのよ!」

桃子「それは置いといて、バナナ上げるからついてこない〜?」

黄「そんな餌に・・・クマー」

桃子(身代わりを手に入れた)



こうして逃げる準備だけは整った桃子はついに鬼が島に着きました。



桃子「こら〜鬼〜でてこーーーーい!」

色無「呼んだ?」

桃子「ちょwwwwwwwwwジジィwwww何wwしてんだよwwwwwwww」

色無「はーれむを満喫してるお( ^ω^)」

桃子「お婆ちゃんはどうしたんだよ!!」

色無「胸が・・・な、わかるだろ^^?」

桃子「 氏 ね 」



鬼は見事に退治され(ry


男「するとな?そいつは振り返ってこう言ったんだ………『死ねばよかったのに!』」

黄「キャー!!」

水「ひゃ…!」

橙「きゃー♪」

男「………オレンジお前抱きつくなって……しかも楽しそうだし!!」

茶「本当に怖かった……」

桃「色無し君なかなか腕あるねぇww」

青「全っ然怖くないんだから!も…もっと怖いのでも話したら!?」

黄緑「やっぱり夏はこれねw」

紫「う……もうやだぁ……」

緑「………」

黒「…今のは少し怖かったな」

白「みんな結構弱いのね〜w私小さいころよく入院してたから、実体験たくさんあるけど」

全員「!?」

白「……聞きたい?ww」



白「…あとで看護婦さんに聞いてみるとね、その病室は三日前に男の子が亡くなったばっかりで、いまは誰もいないんだって……」

黄「ぎゃー!」

赤「ぎゃー!」

水「ひぃ……」

橙「こわ〜い♪」

男「抱きつくなっ!」

紫「……もうやめようよぉ……」

橙「紫も抱きついてるのになんで私だけだめなの〜?」

黄緑「紫ちゃんは本当に怖がってるじゃない」

青「う……私ももうやめたい……」

黒「白は昔から霊感があるって言ってたっけ。さすがに実体験はレベルが違うね」

白「これだけ怖がってくれると話しがいがあるわねww」

ピンク「白ちゃん話し方うまいねぇ!溜めとか最高!」

緑「…………ブツブツ」

男「……緑?どうした?」

緑「……怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない」

黄「わぁ!緑ちゃんの瞳孔が開いてる!!」

男「緑ぃ!大丈夫か!?」


無「ちょっと食いすぎた・・・腹が・・・」

橙「当初の目的忘れすぎだよーケラケラw」

黄緑「私が教える前にギブアップですか?」

赤「色無、明日はアンタの苦手な数学だからガチでやばいよ」

無「うるせーよちくしょぉぉぉぉぉぉ!!1」

黄「あれ、どうしたの色無君?顔色悪いよwww」

無「腹痛いんだっつーの!!」

橙「はい、今日のご勘定は色無が全部持つようでーす」

ΩΩΩ「わーい」

無「ちょ・・・何で・・・」

黄「だって払いたいって言ったじゃん」

橙「男たるもの有限実行ですよー」

無「もうどうにでもしてくれ・・・ガクッ」



翌日、色無だけ赤点でしたとさ。


男「…さぁ、途中退場した緑のこともあるし、これ、続けるのか?」

橙「もっちろん!!」

男「でも紫と青と水も本気で怖がってるみたいだぞ?」

青「こ…怖がってなんかない!」

水「私は怖いですけど……でもそれが怪談の醍醐味なんですよね?」

紫「………もう寝たいよ……でも怖くて寝れない……グス」

男「一緒に寝てやろうか?www」

青「…あんたねぇ」

紫「………うん」

全員「!?」

黄「紫ちゃん、マジ!?」

紫「だって……本当に怖いんだもん……」

橙「はいはい、は〜い!!なら私も一緒に寝る〜〜!」

青「わ…私だって!」

桃「なら私も〜♪」

黒「……じゃあ怪談はこれでお開きにするか?」

赤「え〜?白ちゃんの体験談もっと聞きたかったな〜…」

白「こんなのでよかったらまたいつでも話してあげますよ」

黄緑「…それで?まさか色無し君本当にその子たちと寝るの?」

男「いや俺は…」

橙「もちろん寝るよね〜!」

紫「一緒じゃないと私寝れないもん……」

黄緑「……監視係として私も一緒に寝ます。色無しくんも男だから、何するかわからないしね」

男「出来ればそうしてほしい。自分でも理性が保つかどうか………」

橙「な〜に言ってんの〜!それが出来ないのが色無しじゃない!よっ、このへたれっ!逆に私が狼になって……ww」

青「もしも変なことされたら刺すから大丈夫よ」

紫「…私もそうする」

男「……だ〜れが紫の貧弱ボディに発情するかってnいてっ!……」

紫「うるさいバカ!」


『あなたはSですか?それともMですか?』



白色「変なことを聞くんですね……。どっちかと言うと、イジめるほうがイヤですけど」

黒色「……私は真性のSだと自分で思うんだがな。試してみるか?」

赤色「え?んー、Sだとちっちゃい気がするから……え?違うの?」

黄色「SかM?ねぇ、Lはないの?アタシはLくらいじゃないと飲み応えが……ん?なんでそんなに冷たい目で見るのよー!」

青色「ッな、なにバカなことをッ……!そんなの言うワケないじゃない、バカッ!!」

緑色「………興味ない……あぁ、でも貴方がどっちかっていうのは聞いてもいいわね」

紫色「く、くだらないこと言わないでよ!……人をイジめるのは、好きじゃないけど………あーもうッ!あっち行けバカー!」

茶色「え、えええぇ!?あああ、あの……………お、お任せしますッ!」

水色「……………え、えっと……とにかく、イジめるのはよくないと思います……」

黄緑「ふふふ、どっちでしょうねぇー。貴方はどっちだと思いますかぁ?うふふふ……」

桃色「えッ!?……んー………私はどっちかっていうと、イジめられる側、かな……?でも、やさしくしてね?」

橙色「私はどっちでもない。前にも言った気がするけど、アンタ次第よ。ねぇ、どっちがお好み?」


赤「うおーーー!!」

黄「よっしゃーーーー!」

橙「柳沢ーーーーー!!!!」

緑「まったくあんたら騒がしいわねぇ……夜ぐらい静かに出来ないの?」

赤「夜〜〜!」

黄「だから〜〜!」

橙「騒ぐ〜〜〜!!!」

桃「修学旅行の初日の夜なんだもの、思ったとおりこの三人はテンションが尋常じゃないわねwww」

緑「じゃあ柳沢は関係ないでしょ!サッカーかと思ったじゃない!なんで言った!?」

桃「他の班もこんなんなのかしら?」

橙「うっわ〜テンション高い超高いこれは高いこれは高い入ったホームラン!一点先制です!」

黄「これは高かったですね〜どうですか赤さん?」

赤「そうですね、これはもう枕投げしかないでしょう」

橙「ホイッスル鳴りました試合開始っ、うおりゃ!」

バフッ

緑「…………あんたねぇ…」

橙「はっはっは〜!戦場で本なぞ読むほうが悪いのじゃ!戦いに勝つ極意は全て伝えたはずじゃがどうしたのじゃ?www」

赤「師匠!」

黄「マスター!」

橙「来い!来るのだぁ!それでこそ戦士ぶはっ」

赤「師匠ぉ!」

黄「マスター!」

緑「そっちがその気ならやったげるわ……いまのは軽い挨拶代わりよ!」

橙「おまえたち……私は大丈夫だ。こやつ…なかなか良い目をしておるな…。いざ勝負!」

がちゃ

「しばし待たれい!」

橙「何者!?」

侍「名乗るほどの者ではない、通りすがりの枕投げ好きさ……」

緑「侍、あんたまでおかしくなったか……」

黄「そ…そういえば聞いたことがあるぞ!枕投げを心の底から楽しもうとすると、伝説の枕投げゲームメイカーが現れるって…!」

赤「ほ…本当か!?じゃあまさか…」

黄「あぁ……きっとあれが…」

緑「あんたたちいいかげんその脇役キャラやめなさい!!」

がちゃ

茶「こんばんわ〜」

水「お邪魔します〜」

桃「水ちゃんに茶色ちゃん!それに……ってもうぞろぞろと全員来てるじゃないwww」

黒「この部屋が一番大きいから会場としては最適でしょう?」

紫「やっぱりこれだけはしとかないとねぇ♪」

白「私は見学参加です〜」

黄緑「私も見学かな」

青「さぁ、とっとと始めるわよ!」

侍「待たれい待たれい。まずルールを言い渡す。一つ、喧嘩には発展させるべからず!一つ、枕・布団以外は投げるべからず!」

紫「布団いいの?なんで?」

赤「いろんなトラップ仕掛けられるでしょw」

侍「一つ、物は壊すべからず!そして最後に一つ!!誰かが怪我したため変な空気で枕投げが終わる、なんてことになるととても悲しい!

よって、怪我しても回りに気付かせるべからず!むしろ我慢せい!もしくは文句言わずに退場すること!」

黄「いいねいいね、これで心置きなく戦える!」

侍「皆に異論がないなら始めるが…よろしいか?では…」

橙「ちょっと待って!このままじゃいまひとつ盛り上がらないから…優勝商品をつけよう!」

全員「優勝商品?」

橙「そうね〜……よし、色無しに夜這いする権利なんてどうよ?」

全員「…………」

黄「乗った!!」

青「そ、そんなんどうでもいいけど絶対勝つわ!商品目当てじゃないけど!!」

水「頑張って…みようかな」

紫「夜這いって……?」

黄緑「寝てる色無し君に好き放題出来るってこと」

紫「………乗った」

橙「いいねぇ紫、修学旅行だけあって開放的になってるねぇ!でも色無し君は私のものよ!!」

侍「それでは準備は良いか?……枕投げ……開始っ!!」

橙「うぉりゃーーーー!!」

緑「うぉーーー!!」

橙「まくらまくらまくらまくらまくらまくらまくらまくらまくらぁぁーーー!!」

緑「とめるとめるとめるとめるとめるとめるとめるとめるとめる〜〜!!!」

紫「あの二人……本気になってるよ!オレンジだけじゃなく緑まで本気になっちゃうなんて…(バフ」

赤「ほらほらどこ見てんの紫ちゃん!油断しちゃいかんよ油断しちゃ!スポーツやるからには必ず勝つ!!」

黄「これスポーツなの!?(バフ」

黄「ぶ……誰!?」

水「あの……その…………………ごめんなさい!!」

バフバフバフバフバフ

黄「…ぜ…全弾命中、クリーンヒット…か……(バタ」

赤「水色ちゃんやるねぇ!ま、恋もスポーツも原理は同じということか!」

紫「意味わかんないよ!?」

侍「黄色、脱落!残り8名!」

青「………そういえばこれ、どういう基準で負けになるの?」

侍「雰囲気だ!!某が全て厳正なる判断の上で宣言するので心配はいらぬ!」

青「そんな適当でいいはずがないわ!」

侍「審判に従えないのならば棄権をお薦め致そう」

青「従わないわけじゃないわよ、でもちゃんとした基(バフ」

黒「青、枕投げなんて雰囲気でしょ?楽しまないと。それと、背中ががら空き。さっきから私には15回もあなたを狙うチャンスがあったのよ?」

青「……まぁ雰囲気っちゃあ雰囲気か……うん、そうね。それはそうと…やってくれたわねぇ?とぉりゃっ!」

黄緑「さぁさぁ、いい感じになってきたわねぇ」

白「緑さんとオレンジさんの攻防は凄いですね!あんな高速で大量に投げ合うなんて……大道芸みたい!」

黄緑「もともと人間離れしてるからねぇ。緑も普段は本ばっかり読んでるけど、スポーツ苦手なわけじゃないし。むしろ得意かな?」

赤「いっくよ〜水色ちゃん!」

水「えと……お手柔らかに…って速い!」

青「………!!(バフ)こ…これは…強力ね…(バタ」

侍「青色、脱落!残り7名!」

赤「あら〜?水色ちゃんに避けられちゃった〜。まぁたまたまだけど後ろにいた青ちゃん倒したからいっか!」

水「赤さんの枕、速い…。……ここは全力で避けるしか…!」

赤「そ〜れっ!」

水「ひっ…!」

黒「……ぃだっ!?……?赤の投げた枕か……青を1撃で潰したあの……。枕だから痛くはないけど、速さはすごいわね。これ正面から当たったらなんとなく負けっていう雰囲気もわかる気がするわ」

赤「また避けられた〜……。水色ちゃん素早いねぇ!」

水「よ、避けるので精一杯です……!」

黒「よし、私も赤に仕掛けてみよう…遠くから慎重に……ってえ?布団が足にまとわりついて…わわっ!(ドスン」

紫「ちっちゃいゆーなぁ!!」

黒「紫ちゃん、いないと思ってたら布団の中隠れてたの!?」

紫「ちっちゃいゆーなぁ!!」

黒「言ってな……いやこんな至近距離なのにそこまで枕振りかぶらなくても(バフ」

侍「黒、脱落!残り6名!」

白「紫ちゃん、なかなか策士だね。………ってあれ?残り6名?」

黄緑「オレンジちゃん緑ちゃん、水ちゃんに赤ちゃん、紫ちゃん。それにピンクちゃんね」

白「ピンクちゃんならさっき、一階に修学旅行のお土産を買いにいったはずだよ?」

黄緑「あらそうなの?でもあの侍ジャッジが間違えるはずないし……。まさか他に誰かいるのかしらね?」

水「さすがにもう無理です〜!!」

赤「待て待て待て〜い!敵前逃亡とはスポーツマンシップがなってないぞ!」

水「スポーツ、マン、じゃ、ないですよ〜!!」

赤「だいぶ疲れてきたみたいじゃん、ちょこまかと逃げ回るのはもういいって!」

水「はぁ、はぁ………もう…限、界、(ガク」

赤「よっしゃ〜!つーかまーえ………って布団が足に…!?」

紫「ちっちゃいゆーなぁぁぁ!!」

赤「紫ぃぃい!?ちょ、待……(バフ」

侍「赤、脱落!残り5名!」

水「紫ちゃん…はぁ、はぁ……ありが…とう」

紫「……礼なんかいらない。だいたい私だって敵なんだから、いまここで倒されるかもよ?」

水「………。じゃあ、何で……?」

紫「……水色ちゃんが珍しくここまでやるなんて、あいつ絡みだからでしょ?その点は……っ…私も同じだから……というか」

水「……ふふ…。ありがとう紫ちゃん!」

紫「だから礼はいらないのっ!」

緑「はぁ、はぁ、はぁ……あんたやるわね」

橙「はぁ、はぁ…緑こそ!読書しかしてないのにここまで体力あるのは予想外だったよ!!」

緑「…そろそろ決着ね」

橙「よっしゃぁ臨むところよ!!」

緑「くらえぇぇぇ!!」橙「おりゃぁぁぁああ!!」

バフ バフ

男「いっ……てぇ………(バタ」

緑「…は……?」

橙「……へ?」

緑 橙「色無しぃぃ!?」

男「これ……絶対枕じゃないだろ……。枕の固さじゃなかったぞ!?」

緑「なんであんたがここにいんのよ!?ここ女部屋よ!?」

橙「あぁまさか逆に夜這い!?いいよ〜こっち来てよ色無し〜!」

緑「バカ言ってんじゃないの!で、本当、どうしてここに?」

男「どうしてって……俺班長だからさ、風呂もうこっちの班あがったから、次入れっていう連絡をしに…」

橙「そだそだ、まだ8時だったよ!」

緑「………。決着はお預けね」

橙「そうだね!また後で……」

バフ バフ

緑「いたっ……」

橙「ったぁい!!誰!?」

灰「…何を生っちょろいことを言っておるか。終わってなどないぞよ。くらえくらえ〜」

水「きゃっ!」

紫「ったいなぁ!」

灰「…審判審判、試合終了の笛も吹いてないうちに勝手に自分で終わりだと判断して隙を見せる、そして

その隙に枕を投げられてあたる…これは雰囲気的にどうだろう?完全な油断っぽいよね?」

侍「…確かにそうだな、ここは戦場でもあるのだから……。緑、オレンジ、水色、紫、脱落!勝者、灰色!」

紫 橙 緑「ちょっと待った〜!!!」

侍「待った無しだ。それに灰色の言うことは正論だ。審判に従わぬ者は名乗り出よ!某の愛刀の錆にしてくれる」

灰「ないす審判〜。やったやった〜色無しゲット〜」

男「……何俺、商品なの?なにこれ、枕投げ大会?俺何されんの?」

灰「色無し〜……とりあえずおんb

ガチャ

先生「女部屋にいつまでいる気だ色無し〜!用件伝えたらさっさと帰れ!!っと……………なぜ灰色と抱き合っている?」

男「すみません先生これにはいろいろと事情がぁぁああああ引っ張らないでぇぇぇ!!!」

先生「反省文20枚は固いからな、覚悟しておけ!!」

灰「あぁ、色無し〜……」


朱「夜の風は気持ちがいいな。星も綺麗だ」

橙「今夜は月も綺麗ですよね。静かで、とても穏やかで……」

朱「そう、実に穏やかかつ平和で………物足りないッ!」

橙「ですよねッ!」

朱「実にヒマ!みんな寝ちゃったし、出来ることも限られてるこのつらさ!」

橙「あ、もうこれカラッポだ。朱色さん、もう一本ありますー?」

朱「ばっちり!ほら、飲めのめー!」

色無「……それ以上騒いでると、群青さんが起きちゃいますよ?」

朱「!! オマエ、起きてたのか!?」

橙「もー。野暮なこと言わないでよ、色無ぃー。口止め料ならちゃーんと払うから。ね?朱色さん」

朱「口止め料……? (ゴニョゴニョ) ……ほほう、それはなかなか」

色無「口止め料って……あのな」

朱「そ。黙っててもらう為に一肌脱ぐのさ———文字通りに、な」(バサッ

色無「ッ!?ちょちょちょっと待てーッ!アンタなんで下着、っていうか、脱ぐなアホーッ!」

橙「えいっ」

色無「うぁ!?お、オレンジ!?なにくっついて……!」

橙「へへー。あっちが一肌脱ぐんなら、あたしは人肌で温めてあげるのー♪」

色無「ッ……こ、こんの酔っ払いどもがぁーッ!!」

青「………見逃していいんですか?アレ」

群青「……今日の私は疲れてる。だからきっと、幻覚が……そうよね、うん。そうに決まってる」

青「……現実逃避したくなる気持ちはわかりますけど………ま、いっか」


「おにぎりは、まあツナマヨだけでいいか、安いしな。あとはカップ麺か。シーフードとカレーと……おー、スパイシーチリか、期間限定ならこれにするか」

 日曜の朝、色無がコンビニで食料を買い込んでいると、聞き慣れた声に呼び止められた。

「あれ、色無。何してんの?」

「ん? おお、赤か。いやちょっと今日の分の食い物を買いにな」

「おばさんどうかしたの?」

「ちょっと急な用事で親父と一緒にでかけちまったんだよ。帰りは明日の朝なんだ」

 赤と色無が話している間、買い物かごの中をのぞき込んでいた青が顔をしかめた。

「ちょっと色無君、もしかしてこれだけで今日一日をしのぐつもりじゃないでしょうね?」

「ははは、さすがに俺もそこまで馬鹿じゃないさ、ちゃんと考えてるよ」

「ならいいけど……」

「今日は1日2食で我慢して、もう1食は明日の朝の分だよ」

「全然考えてないじゃないの!」

 青と入れ代わりに色無の買い物かごに目をやった赤も、苦笑いを隠せない様子だった。

「うーん、これはボクもちょっと考え直した方がいいと思うよ。1食くらい外に食べに行くとか、せめてサラダつけるとかさあ」

「どっちも金がもったいない。食費としてもらった金の余りは俺の小遣いになるんだ。なに、1日不健康な食生活したところで死にゃしないだろ。じゃな」

 まだ何か言いたげな青と赤を振り切るように、色無は精算を済ませ、後ろ向きに手をひらひらさせて立ち去った。

「あ、ちょっとまちなさいよ! ……もう、しょうがないわね! たとえ1日といっても、あんなのばっかり食べてたら身体壊しちゃうかもしれないのに!」

「そうだねー。でもおばさんたち、今日いないんだ……色無に料理できるわけないし、しかたないよ」

 かしましいはずの二人の女のこの間に、不自然な沈黙が漂った。

((そっか……今日ご飯作ってくれる人いないんだ……))

「……あ! ごめん青、ボクちょっと急用を思い出しちゃった! 先帰るね!」

「あ、そうなの? ちょうど私も用事を思い出したとこだったのよ。じゃあまた明日、学校でね」

 二人は店の前で手を振り合うと、それぞれ反対側に駆けだしていった。

「青ちゃん……」

「赤……」

 結論から言うと、二人の再会は翌月曜日の学校ではなく、お昼時の色無宅前で果たされた。それぞれ大きな包みを抱えているのも同じなら、気づいてバッと背後に隠したのも同じだった。

「ど、どうしたの青ちゃん? なんか用事があるっていってたじゃない……」

「そ、そういう赤こそ、急用があるって飛び出していったくせに何してるのよ……」

「「……」」

 午前中のシーンの再現。またも不自然な沈黙が漂う。先に降参したのは赤だった。

「ボクはその……自主トレしようと思って、その前に腹ごしらえしようと思って、そしたらいっぱい作り過ぎちゃったから、色無におすそ分けしてやろうかなーと思って……」

 背後から現れたのは、大皿に載せられた、無骨な形のおにぎり。

「私は……ちょうど今日で消費期限切れの食パンが余ってたから、まあ捨てるよりはいいかと思って……。クラスメイトの体調管理も委員長の仕事だし……」

 背後から現れたのは、籐の籠に詰められた、色とりどりのサンドイッチ。

((……量が多い……))

 二人のおにぎりとサンドイッチは、いかな育ち盛りの色無といえど、一人で食べるには多すぎるように見えた。たとえるなら——女の子と二人で食べればちょうどいいくらいの量だ。

「色無ーーー!!」

「色無君!!」

 我先に門をくぐり、玄関の扉に飛びつく赤と青。三人で食べようとか、冷蔵庫に入れとけば夜まで保つだろうとか、そんな考えは一切浮かばなかった。

 あわただしく靴を脱ぎ、廊下を駆け抜け、ほぼ同時に二人は今に飛び込んだ。

「はい、色無君。あ〜ん」

「あ、あーん……むぐむぐ」

「おいしい?」

「ええ、そりゃもう……で、でもですね、黄緑先輩。俺も子供じゃないんで、自分で食べられますから……」

「もう、照れちゃって。いいじゃない、口を開けて待ってる色無君、小鳥みたいで可愛いんだもの。せっかくご飯作ってきてあげたんだから、このくらい我慢して。はい、あ〜ん」

「まだやるんですか? あーん……げぇ!! 青、赤!! お前らなんでここに!!」

 その問いには応えず、赤と青はゆっくり室内に入ると、それぞれ手に持つ料理をテーブルに起き、大きく深呼吸した。

「色無の……」

「色無君の……」

 拳を大きく振りかぶる二人を、色無はただ呆然と見つめるしかなかった。

「バカーーーーーーーー!!!!」

「——あ、いたたたた、黄緑先輩、もちょっとそっとやって下さい」

「贅沢いわないの。はい、これでおしまい。最後におまじないね。いたいのいたいのとんでけ〜」

「いや、おまじないは結構ですから……」

「でも、あの子たちには悪いことしちゃったわねえ。色無君がこんなモテるって知ってたら私も来なかったのに。ともかくこれでご飯の心配はしなくてすみそうね」

「飯の心配は、ですけどね……」

 この大量のおにぎりとサンドイッチの処分と、月曜日の教室でのことを考え、色無は盛大にため息をついた。







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Last-modified: 2012-10-21 (日) 12:25:31