ギャグ・コメディ

空「茶色先輩、灰ちゃん、色無先輩って妹萌なんだって」

茶「ということは……」

灰「ロリコン?」

空「つまり、リアル妹キャラな私たちは、他に比べて有利であるということ!」

茶「な、なるほど……」

灰「私はスルーなの?ねぇねぇ?」

空「というわけで、今から先輩の部屋へ行こう!」

茶「お、おー……」

灰「……」

無「どうしたんだ?」

空「えへへー、遊びに来ちゃったよー!お兄ちゃん♪」

無「!!……やべ……かわぃぃ(ぼそっ)」

茶「め、めめめ迷惑じゃないかな……お、おにー……ちゃん?」

無「!!……マ、マーベラス!!」

灰「遊びに来たよ!お・に・い・ちゃ・ん♪」

無「……ちっ」

灰「ちょ、ちょっと!なんで舌打ちするの!」

無「おまえからは作為的な何かを感じる」

灰「ひどいよ……私もお兄ちゃんに喜んでほしくて……」

無「……涙目、上目遣い、お兄ちゃん……か、完璧だ!!」

空「しまった!!その手があったか!!」


黒「色無が妹萌だったなんて……」

青「こちらも早急に対策を練らないと……」

焦「そういえば、色無は『にゃー』とかそういうのに弱かったな」

黒・青「そ れ だ ! !」

無「ん?今度は姉組か……どうした?」

焦「にゃー」

無「……」

焦「にゃーにゃー」

無「……(俺、今日興奮しすぎで死ぬかもしれない……)」

黒「わぅー」

無「……(ヤバいよ!ヤバいよ!)」

青「に、にゃー……///」

無「……」

青「そんな目で見るな……////」

無「いや……普通にかわいいなと思って」

青「!!……べ、別に嬉しくなんかないんだ……にゃー♪////」

無「!!……ツンデレ、にゃー……完璧だ!!」

焦「ちっ、その手があったか」

黒「またこのパターン……」


黄緑「このままでは色無くんを取られてしまうわ……何かいい方法は……そうだ!!」

コンコン

無「はい、黄緑どうした?」

黄緑「お茶を持ってきました」

無「おぉ、ありがとう」

黄緑「ご主人様のために」

無「……今なんと?」

黄緑「ご主人様……////」

無「……(ktkr!!」

黄緑「肩でも揉みましょうか?……ご主人様……////」

無「じゃあお願いしようかな……////」

水「その手もあったか!!」

青「正直もう限界ね……このパターン」

水「流石は姉者、的確なツッコミだな」

青「流石だな私たち」

焦「あぁ、流石だな」

茶「お姉ちゃん、そのセリフに違和感がないなんて流石だね……」


空「お姉ちゃん、今日何かなかったっけ?」

青「うーん……11月15日……いいイチゴとか?」

空「そ れ だ」

焦「うん?なんだいいイチゴが見たいって?」

空「はい、ストロベリーな物を見たいです」

焦「なるほど、ストロォウベッリーなものか……」

青「はい、ストラァウベッリィーな物が見たいです」

茶「……(段々みんなおかしく……)」

焦「よしわかった、ついてこい」

空「色無先輩の部屋?」

焦「えーと、確かこの辺に……あった」

青「なになに?」

空「『やめて、お姉さま……』「よいではないか」『ダメ、お姉さま……』」

青「なんですかこれは?」

焦「エ〇本」

茶「……」

無「あれ?みんな何やって……」

焦「どんまい」

無「……うん」


空「お姉ちゃん、もし無人島に何か1つだけ持っていけるとしたら何を持っていく?」

青「うーん……サバイバルの本とか」

空「堅実だねー」

青「な、何よ!そのつまんなそうな目は……////」

空「茶色先輩は?」

茶「私は……えーと……その、お姉ちゃんかな……////」

焦「茶色、お前は本当にかわいい妹だな」

空「焦茶さんは?」

焦「色無」

青「即答……」

空「何でですか?」

焦「無人島で2人っきり、つまりそこでの私たちはまさにアダムとイブ、そしてそこから2人のアダムとイブ伝説が」

茶「お姉ちゃん……あんまりだよぅ……」


黒「ほらじっとしてて」

白「え〜でも〜……」

黒「でも〜じゃない。まだ完治したわけじゃないんだから。お医者さんにも安静にって言われたでしょ」

白「けち〜」

黒「何とでも言ってちょうだい」

橙「……あ、黒、前から思ってたんだけどさ〜」

黒「なに?」

橙「もしかして黒って……その……こっち系?」

黒「な……ここここっちって……」

橙「つまり百合?」

黒「断じて違うッ!!///」

白「えぇ!!違うのぉ!?」

黒・橙「!!!?」

橙(こっちだったか……)


空「お姉ちゃん、小腹が減ったよ」

青「仕方ないわね……ちょっと待ってなさい」

空「うまうま(*´∀`)」

無「なんかいい匂いが……」

青「い、色無……////」

空「先輩も食べます?お姉ちゃんが作ったんですよ」

無「じゃあ、いただきます……うまい!青は将来いい奥さんになるなぁ」

青「褒めても何も出ないんだからね!!////」

焦「……」

茶「お姉ちゃん……?」

焦「あれを使うか……」

茶「お姉ちゃん、どこ行……あ、戻ってきた……何その壺?」

焦「色無!!」

無「ん?」

焦「腹が減ったなら、私(のつけたぬか漬け)を食べろ!!」

無「えぇ!?」

焦「ちょ、待て!!なぜ逃げる!!匂いは独特だが……って話を聞くんだ!!」

茶「お姉ちゃん……ふぁいと……」


空「ぬくぬく(*´∀`)」

茶「ぬくぬく(*´∀`)」

焦「……(*´∀`)」

空「暇ですねー」

茶「ですねー」

焦「秋だから紅葉合わせでもするか」

空「ちょ、ちょっと……焦茶さん」

茶「お姉ちゃん……もう……////」

青「え?紅葉合わせ?なにそれ?……どうしたのみんな?」

空「……」

茶「……」

焦「……」

青「え?なによ……?」

 がちゃ

無「お、この部屋にはもうこたつが出てるのか」

青「色無、紅葉合わせってなに?」

無「!!」

空「!!」

茶「!!」

焦「!!」

青「え?私まずいこと言ったの?……何焦茶さん?」

焦「ごにょごにょ」

青「……!?////」

空「……無知って恐ろしいね」

青「そ、そんな目で見ないでぇ……引かないでぇ……////」


橙「お芋食うとさー」

黄「うん」

橙「屁ぇ出ちゃうよね」

青「ちょっと、いくら女だけだからってそんな……」

赤「競技中に出そうになると大変だよね!」

緑「芋を食べるとおならが出る原理……なんとなくはわかるけどちゃんと知らないわね。今度調べてみよう」

黒「まあおならはしょうがないわね。生理現象だし」

灰「アイドルがうんちしないわけないだろう!」

黄「何の話!?」

がやがやがやがや

ぷすー……

橙「正直に、いいかぁ、やったやつ正直に手を上げろ」

紫「……はい///」

黄緑「あらあら紫ちゃんww出ちゃうのはしょうがないけど、せめて断ってからにしましょうねw」

茶「それもどうかと思うよ!?」

ぷすー……

黄「今度は誰ー?まったくwww」

水「あ……あの……ごごごごめんなさ……い……ぐす」///

赤「だ大丈夫だよ水色ちゃん!みんなするものだから!気にしないで!ほら、なんかもう私もいま出そうだもん!」

ぷっ

黄「ほんとにしちゃった!www」

赤「え、今のはボクじゃないよーww」

青「……ごめん」

紫「えー!?青もおならするんだー!」

青「何よその驚き方は!」

黄緑「あらあらうふふww」

灰「よーしここは一つ私も力んでみるかぁ!」

黒「やめときなさいってw」

がやがや

男「みんなーご飯できたよー……バタン」

青「色無が倒れたー!!」

橙「まさか臭さにやられて!?」


もしも色無がさらわれた色を助けに来たら

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

赤「ボクも加勢するよ、色無!」

無「よし、それじゃ一緒に……って何で赤がここにいるんだよ!?」

赤「だって魔王弱すぎだもん。普通にボク一人で勝っちゃったよ」

無「……なら俺が来る必要がないじゃないか」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

青「色無!」

無「青、君を助けたら、お城で結婚式でも挙げよう」

青「っ!? な、何言ってるのよこの色無!」

無「いてっ! 青! 戦闘の途中で物を投げてくるな!」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

黄「がんばれー! 色無ー!」

無「……なんか、頑張ってほしい感が全然しないんだけど」

黄「だってここの方が不自由しないし、快適かなーって」

無「そうか。それじゃ助けないでおこうかな。魔王さん、お邪魔しました」

黄「あっ! 嘘だって色無! ほんの冗談だから帰らないでよー!」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

緑「……」

無「……あの、緑。何も声をかけてはくれな……」

緑「黙って。 せっかく静かに読める時間が出来たのに、読めない」

無「はい……シクシク」

魔王「……まぁ、どんまい」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

紫「色無っ!」

無「それにしても魔王見損なったぞ! わざわざ末女をさらうとは!」

紫「……色無ぃ、それは暗にちっちゃいってことを言ってるんだよね?」

無「ちょっと待て! 何で紫が魔王側につく!?」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

茶「い、色無さん!(ツルッ)あっ!」

ガシャン! クリティカルヒット! 魔王に6235のダメージ! 魔王は倒れた!

無「……」

茶「……ごめんなさい」

無「……いや、いいんだ。役に立たない勇者はこんなもんだよ……」

茶「ああっ! 色無さんしっかりしてください!」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

桃「色無くんっ!」

魔王「そうはさせるか! 貴様にはここで死んでもらうぞっ!」(ガキィンッ!)

無「必死だな魔王! 魔王らしくないぞっ!」

魔王「うるさいっ! 胸が大きい子をお嫁にしたくて、何が悪いんだっ!」

無「……魔王、お前も男だな」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

橙「色無ー! 助けてー!」

魔王「ふっふっふっ。この姫を取り戻したければ我を……」

橙「魔王。「可愛らしい」をつけてないよー?」

魔王「はっ、はいっ! ふっふっふっ、この可愛らしい姫を取り戻したければ我を……」

無「……ほんとうに魔王か?」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

水「い、色無さんっ……!」

魔王「こざかしい! 貴様なんぞ潰してくれる!」

無「くっ卑怯だぞ魔王! 自分のマントに姫を隠すなんて!」

魔王「いや、彼女が勝手に隠れているんだが……」

無「……あの、水?」

水「あ、あの、この格好が恥ずかしくて……」

無「……」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

魔王「……(ガクガクブルブル)

無「……どうした? 魔王」

黄緑「あ、色無君来てくれたんですか? ようやく帰り道が分かります」

無「黄緑。無事でよかった。……ところであの魔王は」

黄緑「いえ、なんでもないんですよ。なんでも(ものすっごい笑顔)」

無「……(何があったんだろうか)」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

白「色無くんっ!」

黒「来たわね、色無——」

無「ってどうして黒が魔王なんてやっているんだよ!?」

黒「私達をさらった魔王が弱いから、どうせなら私が魔王役で白が姫役でもどうかな、って」

無「……なら戦う必要がないじゃないか」

黒「いいえ、戦う必要がある。色無が勝てば、貴方は白を思うままに自由に出来るわ」

白「っ!? く、黒ちゃん!?」

黒「だけど、私が勝ったら、自由にさせてもらうわ。白も、色無も」

無「それって、どっちに転んでもいいような気が」

黒「あらそう? それじゃ、この勝負は単なる余興ってことで」

無「っ!(ガキィン!)ああもう、このわがまま姫はっ!」

無「魔王! 姫を取り戻させてもらうぞ!」

魔王「ふははは! 貴様ごときに何が出来る!」

空「あっ、お兄ちゃん! 空寂しかったんだよー!」(トコトコ)

無「ちょ、空ちゃん! 今そこに行くと危ない!」

空「大丈夫だよ、お兄ちゃん! それっ、ダーイブ!」

ドカッ! 色無は930のダメージを受けた! 色無は後頭部に大打撃を受けた!

空「んふふ〜♪ お兄ちゃ〜ん♪」

無「ちょ……空……ちゃ……(バタッ)」

魔王「……悲惨だな、勇者よ」


ある所に富豪の一人息子がいました

もう身を固める年頃でもあり、父親に3人の花嫁候補とお見合いさせられました

そのとき息子は3人の女性に

無「ここに200万円ある。一週間後、また会う時に俺たちの将来のためどう使ったのか聞きたいと思う」

ある女性は、豪華なブランド品で身を固めて

橙「どう?色無にふさわしい奥さんであるため、美しく見せてみたよ」

ある女性は、株に投資し300万円にふやしました

黒「どう?私は貴方との将来を潤滑に過ごすためにこのようにしたわ」

ある女性は、200万円入った貯金通帳を渡してきました。

桃「私が思いつくのは色無くんとの幸せな家庭……最低限の出費以外はいざという時のためにとって置きたいと思って……それで……」

そして男は、おっぱいの大きな女を嫁にしたとさ!

桃「めでたしめでたし」

橙・黒「……」


ある所に富豪の一人息子がいました

もう身を固める年頃でもあり、父親に3人の花嫁候補とお見合いさせられました

そのとき息子は3人の女性に

無「ここに200万円ある。一週間後、また会う時に俺たちの将来のためどう使ったのか聞きたいと思う」

ある女性は、バストアップにお金を使いました

橙「どう?色無にふさわしい奥さんであるため、胸を大きくしてみたよ」

ある女性は、株に投資し300万円にふやし、それでバストアップをしました

黒「どう?私は貴方との……その営み……を円滑にするためにこのようにしたわ……////」

ある女性は、200万円入った貯金通帳を渡してきました。

桃「私が思いつくのは色無くんとの幸せな家庭……最低限の出費以外はいざという時のためにとって置きたいと思って……それで……」

そして色無は……

天然のおっぱいの大きな女を嫁にしたとさ

無「作った胸など邪道だ!!」

桃「わーい!」

桃「めでたしめでたし」

橙・黒「……」


朱「うう〜寒いなぁ……黄緑〜今日の夕食は鍋が喰いたい」

黄緑「は〜い。ここのところ寒いですもんね」

朱「あ〜それから今日は芋のお湯割り呑むから」

黄緑「お湯を多めに。ですよね?」

朱「さすが黄緑。アイツら喰うし、明日の昼はラーメン食べたいから水炊きだな」

黄緑「じゃあラーメン用にスープは少し残しときますね」

朱「米は大丈夫か?」

黄緑「ええ。雑炊用のごはんは今から炊きます」

朱「ちゃんぽん玉もいるな……」

黄緑「あ〜今、切らしてます」

朱「煙草買いに行くから、ついでに買ってくる」

黄緑「ありがとうございます」

無「会話だけなら一般的家庭の会話だな……」


黄「灰色ちゃんこれ見てよ!」

灰「……ん〜?」

黄「氷!そこの池に張ってたよー。今年初じゃない!?」

灰「……あぁそう」

黄「何その心底どうでもよさそうな顔!」

灰「心底どうでもいいんです」

黄「先輩に向かってひどっ!?」

灰「寮生活だからみんな仲間だしー学年の垣根とかないしー」

黄「……確かに。あ、あとねぇこれも拾ってきた!ほらぁ四葉じゃなくて五葉のクローバー!珍しいでしょー」

灰「どうでもいい……」

黒「あの二人って結構いいコンビじゃない?」

男「どこが!?」


『さて、メールでもしてみようか』

 何より勢いが重要です編

赤『なんか眠れないや。起きてたら相手して?』

男『いいぞ〜』

男『お〜い、返事しろ〜』

男『……寝てもいいのか〜?』

赤『おはよ〜。ゴメンゴメン、気晴らしに走りに行ったらすっかり忘れてた!』

男『……携帯見てなかったのか?』

赤『持って出てなかったよ? 邪魔だし』

男『お前携帯持つな』

橙『あんたの意見としては、写メのピアスの右と左どっち買えばいいと思う?』

男『む〜、右かな』

橙『じゃあ左買う』

男『人の意見を取り入れろ。ってかお前とのメールも代わり映えしないな。何か面白いネタないか?』

橙『これτ〃`⊂〃ぅ? 勺〃→レ)冫☆』

男『謝るから日本語で話してください』

黄『勇者よ時は来た! 美少女黄と旅立つため、今すぐおめかしをして家の外に飛び出せ!!』

男『バカ』

黄「(バターン)ちょっとどういうつもり!? 私からのデートのお誘いは受けれないってこと!?」

男「家の前どころか部屋の前で待ち構えてるんじゃねぇよ!」

紫『——だから、(左辺)=(右辺)で証明終了』

男『サンキュー、助かった』

紫『面倒臭いんだからこんな事メールでさせないでよね』

男『なるべく自力でできるようにする。それよりも紫、相変わらずメール打つの早いな。どうやって打ってるんだ?』

紫『いまの台詞何? 私の手がちっちゃいのにどうやってメール打ってるんだって言いたいの? 明日会ったら殴るから』

男『訳の分からん勘違いをするな』

 ヨソウガイ編

青『じゃあ、明日遅刻しないようにね。おやすみなさい』

男『なぁ、ちょっと気になったんだけど。青ってたまには顔文字とか使わないのか?』

青『私、そういうの使うの似合わないし。……一応自覚してるんだから』

男『んなことないって。お前だって顔文字使って当然なくらい可愛い女の子だと思うぞ』

青『……からかわないでよ、もう。とりあえずこうかしら? おやすみなさい(@?@~.:;)ノシ』

男『前言撤回させてくれ』

水『それじゃあ長々とすいませんでした』

男『俺も楽しかったから謝らなくていいよ。後、敬語やめない? せっかくクラスメート同士なんだしさ』

水『ごめんなさい……』

男『あ、別に否定してる訳じゃなくて、水色ちゃんが喋りやすいなら今のままでオッケーだし』

MAILER-DAEMON『m9(^Д^)』

男「もしもし水色ちゃん!? 別に怒ってる訳じゃないからメアド元に戻して!」

黄緑『こんばんははじめてめーるしてみましたちゃんとできてますか』

男『オッケーオッケー、ちゃんと出来てる。後は漢字の変換と、句読点をつけてみようか』

黄緑『どうやるんでしょうまたおしえてくださいね』

男『了解。ってかいきなりだけど、こののメールって初めてメールしたお母さんって感じでなんか和むなぁ』

黄緑『怒りますよ?』

男『ごめんなさい』

茶『ああの明日ひまだたりしますですか?』

男『一応ヒマだよ』

茶『ずじゃあ、ましよかったり一所に出かけません!』

男『……いや、一緒にでかけるのはいいけどさ。メールで噛む必要はないんじゃないかな? 実はクリアボタン携帯になかったりする?』

茶『よく分かりましちたね。使いすぎて動かなくなったですよ』

男『……とりあえず明日は携帯ショップに行こうか』

 思春期ですから編

桃『あのね、実はまた一回り大きくなっちゃったの』

男『へ?』

桃『前に相談した時、君が女の子はぽっちゃりぐらいが可愛いって言ってたから自由にしてたら、ほんとに大きくなっちゃった』

男『……そんな事言ったっけ?』

桃『うん、言ってたよ。やっぱりサイズ小さくするにはダイエットかなぁ?』

男『えっと……そう言っても全然太ってる感じじゃないし、今のままでもいいと思うよ、うん。勿体ないし』

桃『でも実際に妊娠中とか、オスに間違われるのはどうかと思うんだよね。うちの猫も』

男『だよね〜』

白『病院って携帯がダメな訳じゃないんだよ? わたしが個室だったってこともあるかもしれないけど』

男『じゃあ病室で携帯つかってた?』

白『そうだよ、看護師さんにバレないようにおおっぴらには使えなかったけどね』

男『って事は普段は隠してたの?』

白『うん。使ってない時はマナーモードにしてたから着信した時くすぐったかったけど、ちゃんとナカに入れてたよ』

男『ど、どこの!?』

白『あ、私ってワイシャツ着て寝てるから、胸ポケットに入れてたの』

男『だよね〜』

黒『それじゃあ、そろそろ私お風呂に行くから』

男『うーい。そういやさ、お前って風呂入ったらどこから洗う?』

黒『セクハラ?』

男『違うって。単純に髪の長い人間って、髪から洗うのか体から洗うのか気になったんだよ』

黒『ま、答えてあげましょうか。私は大事な所から洗うわ』

男『どこだよ』

黒『洗ってたらくすぐったいけど、やっぱりいざという時のためにね。自分じゃ見る事ないから、あんたかわりに綺麗かどうか見てもらえる?』

男『……』

黒『もちろん耳の裏の事よ』

男『だよね〜』

黒『何を想像したのかはっきり言いなさい。今なら白にバラすだけにしてあげない事もないわよ?』

男『いい加減にしろよこのいじめっ子が。ほんっと勘弁してください』

 特権乱用編

緑『メールの練習に付き合って』

男『あいよ。まずは顔文字付きでメールしてみろ』

緑『馬鹿にしないで(^^)』

男『台詞に合ってねぇよ。じゃあ次は絵文字付きで』

緑『ぁξレヽ、ζ,』

男「……やっぱりな」

 コンコン

男「開いてるぞ〜」

緑「(ガラガラ)携帯動かなくなったわ。直して」

男「へ〜いへい。お前、これを見越して俺と同じ携帯にしたのか?」

緑「……それもあるけど」

男「けど?」

緑「……それ以上言える訳ないでしょ、馬鹿」


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灰「……なるほど、水の声……か。そうなると鍋を見ていては到底間に合わないね」

水「わかったかしら、だからあなたもおとなしく野菜だけ——」

灰「ふふ、鍋を見ていてはって私は言ったんだよ?」

水「……どういう意味?」

灰「鍋を見ては間に合わない、なら見なければいいだけ」

水「馬鹿馬鹿しい! そんなこと——」

灰「1度目の具補充の時に、既に私は先輩の癖を全て見切っていた」

水「!?」

灰「私が見るのは水先輩……あなただよ」

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水「それでも私の方が初動は速いはずよ!」

灰「動く前にわかるんだってっ!」

桃「何故具が取れないか、それは既に取られているから」

水、灰「!?」

桃「つまり獲られなければ勝てるということ」

灰「……そ、そんな」

水「これはっ……私より遥かに!!」

桃「あなたたちでは私の胸を超えることはできない!!!」

赤「はっ!ごちゃごちゃとてめえらは!教えてやる!!鍋に必要なのは!!!燃え盛る炎の如き勢い!!!!ただ箸が捕らえたものを全てもぎ取る気合だ!!!!!」

青「そう来ると思って既にあなたの前には豆腐をばらまいておいたわ」

赤「あぢぃ!!!!!!!!!」

黒「ほら白、ちゃんと肉食べなよ」

白「そういう黒ちゃんこそ野菜食べないとね。はい、あーん」

黒「むぐ……」

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黄「よーっし出来たー!」

男「お前ほんっとにカレー好きだよなぁ」

黄「だっておいしいじゃ〜ん」

男「まぁ黄色の作るカレーは最高にうまいけどな。店でも開けるんじゃねぇの?」

黄「まぁいずれww」

男「嘘をつくな嘘を。いったいカレーのどこに魅せられたのさ?」

黄「う〜ん……甘くても辛くてもおいしいなんてすごいと思わない!?ほかにもいろいろあるんだけどさぁ」

男「あぁそう……。でもなんかなぁ、カレーって子供っぽいよなー」

黄「まぁ私子供っぽいからねーw」

男「そういうとこ好きだけどね」

黄「嬉しいこと言ってくれるじゃないのww」

紫「(色無は子供っぽいのが好き……このままじゃ黄色に取られちゃう……。……あ、じゃあ小さい私が更にカレーを好きになれば……)」

紫「私もカレー食べるー!!」

黄「!カレー教入信希望者かい!?」

男「なぜそうなる!?」

紫「入る!」

男「入っちゃうの!?」


青「あぁ……またやっちゃった……」

緑「どうしたの?」

青「また色無と喧嘩しちゃったの……」

緑「あちゃー」

青「どうしたら素直になれるかなぁ……」

緑「私に任せて」

青「え?何かいい方法でもあるの?」

緑「これを読めばオールオーケイ」

青「……え?これって……く……」

緑「いーからいーから緑をしんじてー」

無『ほぉーちょーいーっぽん♪……ん?こんなところにベンチなんてあったっけ?』

青『……』

無『青、何やってんだ?つなぎ一枚でベンチに座って(うほ、いい女』

青『……』ジー

無『な、なにやってんだ胸が見えるって!!』

青『色無、私の部屋に来ない?』

無『は、はい!!よろこんで!!』

青『持っててよかったくそみそテクニック♪』

緑「って展開に……」

青「ならねーよ」

無『あぁ……あと少しでクリスマスも終わりか……』

青『あ……あのさ色無……』

無『あ、青!?』

青『今、大丈夫?』

無『だっ、大丈夫!!スッゴい大丈夫!!どうぞどうぞウェルカム!!』

青『そ、そう……じゃあお邪魔します……』

無『……(この沈黙はまずいな……)』

青『……(何か話すきっかけが……)』

無青『あの……』

無『……ははは』

青『……あはは』

無『まさかおんなじタイミングなんてな』

青『そうね、色無はなんて言おうと思ったの?』

無『いや、青からで……』

青『えーずるいよー』

無『じゃあさ……せーので言おう』

青『……うん』

無『せーの!!』

無青『青が好きだ!!』『色無が好き!!』

無『え?……俺達って……』

青『そうみたいね……』

無『……サンタって本当にいるのかもな』

青『そうね』

青「って展開がいいの……きゃー!!言っちゃった」

緑「……そんな80年代のドラマみたいな展開今時ないわ……」

空『お姉ちゃん……』

青『色無……』

無『ゴメンな……』

青『どうしてなの……私はこんなに色無のこと好きなのに……』

無『ごめん……』

青『違うよ……私が欲しいのは謝罪の言葉じゃない……』

無『ごめん……』

青『こんな風になるなら……色無なんて好きにならなければよかった……』

無『おい!!青!!』

 きぃぃぃぃ ドン!!

無『おい……嘘だろ……青!!』

空『お姉ちゃん!!お願い……目をあけてよ……お姉ちゃん!!』

空『医者はなんて……』

無『……けがは大したことない』

空『よかった……』

無『でも……下手したら二度と意識は戻らないかもしれないって……』

空『そんな……嘘でしょ……そんなこと……』

無『俺だって!!……俺だって嘘って思いたいよ……でも……現に青は眠ったままだ……』

無『ごめんな青……あの時、俺が……』

俺は本当は気づいていた

でも、気づかないふりをしてた……

青は親友みたいな存在だったから

今までのままでいたかったから……

無『でもやっと、わかったんだ……青が声をかけてくれるのが嬉しかった……青が笑ってくれるのが嬉しかった……』

無『それだけで嬉しかったってことを……いつの間にか忘れてた……青がこういう風になるまで忘れてたなんてな……』

無『お願いだよ青……また笑ってくれよ……』

俺の涙が青の手に落ちて流れた

青『ん……』

無『え?』

青『いろな……し?』

無『……よかった……本当によかった……』

それから俺はわんわん泣いた

今でも思い出すのが恥ずかしいぐらい泣いた

そして、青にいつものように笑われて気持ち悪いって言われた

無「なんて感じがいいな俺は」

青「う……ぐすっ……いいわね……そういうのも……」

無「だろ?」

青「……って、色無!?いつからそこに」

無「『きゃー!!言っちゃった』のあたりからだけど?」

青「ちょっと緑!!なんで教え……あれ?」

無「緑なら俺がきてすぐに出ていったけど……」

青(やられたー!!)

無「そんなことより……はい、メリークリスマス」

青「え?」

無「え?ってプレゼントに決まってるだろ」

青「え……嘘……これ欲しかったやつ……」

無「じゃあな、それさえ渡せばもうここにいる意味はないから」

青「……ちょっと……待ってよ……」

無「ん?」

青「その……えーと……」

無「なんだよ?言いたいことがあるなら言えよ」

青「だから……その……」

無「はっきり言えない子にはこうだ!!」むにー

青「ひゃめてって!!……もう!!だから、ありがとう!!」

無「……どういたしまして」

青「……」

無「じゃあな、青」

青「うん……」

無「そうだ、青『サンタって本当にいるのかもな』」

青「うん、そうだね……はっ!!色無ー!!」

無「だははははははは!!」

青「もう……色無のバカ」

空「青春だね」

茶「そ、そうだね……」

空「先輩?」

茶「空ちゃん……いつまで外にいればい……いの……」ガクッ

空「先輩!?寝たら死にますよ!!先輩、せんぱぁぁぁぁい!!!」

焦「なんということだ……クリスマスにまで仕事だなんて……」

緑「まぁまぁ、そんなに落ち込まないでよ」

焦「くそぉ……このガッデム図書館め……ぶっ壊して……(ブツブツ」

緑「大変だ……普段冷静な焦茶が錯乱状態に……」

水「焦茶さーん!!妹が倒れたって電話が……」

焦「何、それは大変だ!!急いで『寮』に向かわないとな!!ははははは!!でかしたぞ妹よ!!」

水「……はぁ」

緑「……仕事しますか」

水「そうだね……」


灰「この物語は一人の黒いサンタの過激な物語である」

 黒いサンタクロース

黒「さて、今年はみんな良い子にしてた……フフフ」

灰「まずは緑先輩ですね。先輩は数々の801本を隠し持ち時に他の人に主観を押し付けています」

黒「クク……一人で妄想していればいいのに……じゃあ彼女のプレゼントはこれで決まりね」

灰「これは801本、しかも私の個々の私物リストにこの本が……」

黒「そう、彼女はこの本は持っているの。でもね灰、置く場所が一味違うのよ」

灰「先輩の部屋に置くんじゃないんですか?」

黒「甘い……ここに置くのよ!」

 翌日

群「おはよう緑(プルプルプルプル)」

緑「?おはようございます」

黄緑「あら、緑ちゃんおはよう。なんかねぇテーブルにサンタさんからあなた宛のプレゼントがあるわよ」

緑「なんだそれは……(バッ)。これは私の秘蔵……」

黄緑「 な い し ょ にしておきますから♪」

灰「流石お姉ちゃん、寮のテーブルに置いて比較的早起きな黄緑先輩と群青さんにだけ晒すなんて……」

黒「これであの娘もエロ本を晒される思春期の少年の気持ちがわかったはずよ……ククク」

灰「次のお仕置……プレゼントリストは桃先輩ですね」

黒「巨乳をいいことに貧乳を虐げる悪い娘ね。ならこのプレゼントが最適ね」

 翌日

桃「ふぁあよく寝たぁ。あっ!サンタさんからプレゼントだ!メッセージカードが黒いのが気になるけどなんだろう。(ガサッ)……これブラジャー?カップもあってる……誰がこんなの……?」

灰「あのブラは着けると重力を普段の倍は感じるように出来た特製ブラ、あなたには肩凝りをプレゼント」

黒「……私もあれぐらいあれば……」

灰「お姉ちゃん、ファイトだよ。さて、次は紫先輩です」

黒「小さい事をいいことに映画館等に中学生料金で入場などと悪行を重ねてる、か」

灰「なら先輩には身長をプレゼントしましょう!」

 翌日

紫「うぅん、よく寝たぁ……あっ!これもしかして(ガサガサ)……シークレットブーツ?しかも底が40cmぐらいある。……ちっちゃいって言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

黒「ククク……ならこれからは無駄に身長をひけらかさないことね」

灰「さぁ次のターゲットに行こうか。次は寮母の癖に働かないぐうたらの朱色さんです」

黒「これこそまさに給料泥棒。……制裁!」

 翌日

朱「ふぁぁ〜。今……まだ9時じゃん。もう一眠り」

群「こら!もう一眠りじゃないでしょ……何これ?」

朱「何何?おゎあ!なんじゃその空き瓶の数!」

群「あんたが飲んだんじゃないの!?」

朱(確か昨日はワンカップ2本空けて眠くなって……)

朱「全く記憶にございません」

群「……ちょっとお姉ちゃんの部屋に行こうか」

朱「違う私じゃなぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!」

黒「因果応報ねフフフ……」

灰「あれ次は色無先輩ですけど……」

黒「多くの娘達をたぶらかす悪魔よ。そんな悪魔には御払いをしないとね」

 翌日

無「ん、あぁ朝か。……なんで布団の周りにたくさんティッシュが落ちてんだ?昨日はそういう行為に走った覚え、んっ!この真っ黒で長い髪の毛は黒の……なぜ枕……ティッシュ……髪の毛そして枕……ヤッちゃったのか俺!ヤッてしまったのか俺!」

灰「これで既成事実まで作るなんてお姉ちゃん……」

黒「さぁ♪次に行きましょ♪」

灰「カレー好きがこうじて水色先輩や茶色先輩にカレーの食事を脅迫、強要か」

黒「ならあの娘をとことんカレーにつけてやろうじゃない」

 翌日

黄「みんなおはよー」

橙「ブッー!!!ひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!」

黄「……なんだあいつ?あっ青おはよう」

青「あぁ黄色……あなたここまでカレーが好きだなんて……」

黄「どういうこと?」

青「気付いてないの?はい鏡」

黄「なんだ。……誰だ私のおでこに第三の目をつけた奴は!!!!」

黒「『好きこそものの上手なれ』って言葉があるけど彼女の熱意なんてこんなもんね」

灰「素直一筋、でも素直過ぎてたまに他人に迷惑をかける。次は焦茶さんだね」

黒「なら素直な焦茶さんには素敵なクリスマスカードをあげましょ」

 翌日

焦「よし!ぴったり8時だ!ん?これは!色無からのクリスマスカード!どれどれ」

『メリークリスマス焦茶さん。クリスマスにこんなことをいうのは心外ですが、あえて言わしてもらいます。僕は黒と付き合っています。いつも焦茶さんに求愛をうけ嬉しい反面どこか背徳感があります。それにこのまま引きずっては焦茶さんを傷つけると思います。本当にすみません。明日からも前と同じように普通に接して、良い友達でいましょう。あとこの事は他の人には内密にしてください。お願いします。』

焦「……グス。色無……幸せにな」

茶「お姉ちゃーんご飯だよー」

焦「(ペシペシ)よし!あぁわかった。今行く」

灰「これはちょっとやりすぎじゃ……」

黒「あと2、3回あのカードを見れば筆跡が色無のものじゃないってわかるわ」

灰「流石焦茶さん……」


黄緑「あら?」

紫「んー……ちょっと甘すぎない?」

橙「そんなこと言ったってさー……あ、ほんとだ甘い」

黄緑「みんなで何やってるの?」

男「あ、黄緑さん。ゆっくりしててくださいよ!」

黄緑「お料理……?」

青「おせち料理作りよ。おせちって、お正月女の人が休めるように作っておくんでしょ?」

男「俺たちの場合、黄緑さんにいつも頼りっぱなしだからさ。お正月と言わず、今から休んでもらいたくて」

黄緑「あらあら本当!?そんなの気にしなくていいのにぃ」

朱「そういうわけにもいかねぇだろ。いいから任せて休んでな」

男「っていうか朱色さんが作るのは当然であって」

朱「悪かったな!でもちゃんと作れるぞ?面倒だからしないだけで」

緑「次は……砂糖……少々」

赤「少々ってなにぃ!?どーすればいいの!?」

黒「……ほっ」

白「うわぁ黒ちゃん玉子焼き上手ー!」

灰「毎朝作ってるからな」

黒「どこから沸いて出たんだおまえは」

黄「フランベしまーす!」

水「おせち料理でですか!?」

黄緑「あらあら、楽しそうねー!……けど、出来上がるのはいつになるのかしら……」


茶「ふふ、色無くんになら私……全部見せてもいいんだよ?」

無「茶!? どうしたんだよ急に……」

茶「私だって、色無くんのこと好きだから……。だから……」

無「茶……」

無「テラウフフ……」

茶「あ、もう色無くんたら、こんなところで寝ちゃって。風邪引いちゃうよ……毛布毛布と……。これでよし」

紫「あれ? ねぇここにあった毛……あ……」

茶「あ、紫ちゃん。色無くん寝ちゃったみたいだから、毛布掛けておいたんだけど……もしかして紫ちゃんのだった?」

紫「え、あ……う、ううん。いいの気にしないで!」

茶「?」

紫(さっききみどり(ネコ)がおしっこしちゃった毛布だけど……黙っとこ。なんかむかつく顔で寝てるし♪)


紫「くー……」

男「……やれやれ、またコタツでうたた寝かよ。ほどほどにしないと風邪引くぞ」

紫「んぅ……」

男「……それにしても、こうしている時はフツーに可愛いんだけどなぁ」

紫「ん、ふぅ……えへへ……」

橙「それ、起きてる時に言ってあげたら?」

男「うぉわ!? お、オマエいつから!」

橙「んーと、色無が紫ちゃんのほっぺをつつこうとしてた辺りから」

男「してないから!」

橙「はいはーい、うるさくすると紫ちゃんが起きちゃいますよー」

男「……赤ちゃんじゃないんだから。あれ、オマエもしかして風呂あがり?」

橙「そうだよ。寒いからゆっくりあったまってきたとこ」

男「ふーん……」

橙「見つめちゃってどうしたの?もしかして色っぽかった?」

男「ばッ、違うわ!いやその、なんか髪下ろしてるから、新鮮だなーって」

橙「あはは。 じゃあついでなのでもうちょっと色っぽくしてあげよう!てりゃ!」

男「やめーッ!」

橙「なによー。私はただあっついからボタンをふたつほど外しただけじゃない」

男「さっき『色っぽくしてあげよう』とか叫んでたじゃねーか……」

橙「とか言いつつ、谷間に目線を感じるんですけどー?」

男「う、うるせーばかー!」

紫「うるさいのはオマエだこのバカーッ!!」

 バチーン!!

男「ぶはッ!?」

橙「ありゃま。ごめんね紫ちゃん、起きちゃった?」

紫「なによもぉ、さっき可愛いって言ったくせに……結局はおっぱいなの? 喜んだ私がバカみたいじゃない……」

橙「……最初っから起きてたってワケね」


桃「♪〜」

橙「はぁ、気持ちよかったぁ……あれ?桃、そのルージュ新品じゃない?」

桃「えへへー。実はね、これ色無くんにもらったの!」

橙「へぇ、よかったじゃない。うん、似合う似合う!」

桃「ありがと、オレンジちゃん♪」

橙「それでちょちょいとメイクしちゃえば、アイツなんていちころよ!」

桃「あ、あはは……それはどうだろ?」

橙「だいじょーぶ、心配しなさんな!私たちの魅力を持ってすれば色無なんて余裕でオトせるから!」

桃「私たちって……ふふ。でも、それはそれで面白いかもしれないね♪」

橙「お、ノッてきたねー?」

桃「うん!がんばって、色無くんに振り向いてもらお!」

橙「その意気その意気! よーし、待ってなさいよ色無ー!」

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無「……ッ!?」

青「? どうしたのよ?」

無「いや、なんか寒気が……」

青「やだ、風邪?まったくもう、ばかは風邪引かないっていうのは間違いね」

無「ほっとけ(しかし……なんだろう。なんていうか、蛇に睨まれたカエルのような……??)」


黄緑「はーいみなさーん、今日は天気がいいから布団干しちゃいましょー!」

赤「今日は雲一つないもんねー!ほんと小春日和っていうか」

緑「小春日和は冬の初めの暖かい日を指すことばだから、一月には使えないかもね」

赤「細かいことは気にしなーい!」

黄緑「早起き組の健康的なみなさん、夜更かし寝坊の悪い子たちを起こしちゃってきてくださーい!」

男「起きろオレンジー」

橙「……ん……色無?」

男「布団干すんだってさ。だから早く起きてく……」

橙「んー……むにゃ……色無……」

男「ちょ、オレンジ!?抱きつくなって……」

橙「色無……好きー……」

男「おま……寝呆けてんのか!?」

青「フリよ、フリ」

橙「ちっ、青もいたのか。もうちょっとでいいトコロだったのに」

青「いちゃ悪い?っていうか何よデレデレしちゃって色無。バッカみたい」

男「……俺が悪いの!?」

緑「黄色、早く起きなさい」

黄「むにゃむにゃ……もう食べられないよ……」

緑「……」

黄「カレーライス……」

スパーン!!

黄「痛っ!なに、なに!?」

緑「さっさと下降りて来なさい」

黄「どうしたの!?なんで緑ちゃん怒ってるの!?っていうか痛い!何?私今ひっぱたかれた!?本で!?」

緑「……うるさいわね……」

桃「むらさきちゃーん!」

紫「……すー……」

桃「もー……寝坊すけさんにはこうだっ!」

モフッ

紫「すー……」

桃「ほらほらぁ」

パフパフ

紫「……む゛ー……」

桃「まだまだ」

ムギュッ

紫「……ん゛ー……ぷはっ!」

桃「えいっ」

紫「た……助けてぇ!おっぱい星人だぁ!」

桃「あ、起きた!」

白「茶色ちゃん入るよー?」

茶「……ぐー……」

白「あれ……ぐっすり寝ちゃってるや」

茶「……ぐー……」

白「よーし、ここは黒ちゃんを見習って……起っきろー!」

 バッ

白「!!」

茶「……ん……」

白「茶色ちゃん……ズボンどころかパンツまで脱げちゃってるよ……もう、しょうがないなぁ」

茶「ぐー……」

白「……よいしょ。あとはズボンを……」

男「白ちゃーん、茶色ちゃん起きた……」

白「それがまだ……」

男「っ!!」

白「……?」

男「ゴメン白ちゃん!俺なんにも見てないから!」

白「え……?……あ、いやこれは!」

男「なんにも見てないし誰にも言わないからーっ!」

白「ま……待って色無くん!誤解だよぅ!」

灰「くー……くー……」

水「ダメだ……起きてくれないよぉ……」

黒「水色、残念だけどあなたじゃ無理よこの眠気の塊は。そんなにゆすったってこの子には何の意味も為さないの」

水「え……?」

黒「こうするのよ!」

(布団を取り上げる)

水「あ……あれ?灰色ちゃんがいない……」

黒「こっちよこっち」

水「!!布団にしがみついてぶらさがってる!?」

黒「意識がないのにこの力……まったく何の本能かしら。さ、布団持っていきましょ」

水「え!?でもまだ起きてな……」

黒「このまま干すわ」

水「えぇっ!?」

群「ふわぁ……あら、あの子達は布団を干しているのね。私も手伝わないと」

朱「ぐかぁ〜、すぴ〜」

群「……まったく。本来なら朱がこういうことを先導すべきなのに。ほら、起きなさい。私達も手伝うわよ」

朱「ん……ん〜」

群「全く起きないわね。ほら、管理人としてちゃんと仕事するために起きなさい」(ユサユサ)

朱「ん〜……もう、お酒は飲めない〜」

群「……(ピキピキ)」

『ギャァァァァァァァァァァァ……』

無「ん? 今朱色さんの声が聞こえなかった?」

黄緑「そうですか? あの二人は仕事疲れで寝ていると思いますので起こさなかったのですけど……」

無「……?」


白「いろなしくーん」

無「白! どうしたんだ?」

黒「甘酒よ」

無「酔ったの?」

黒「一口でね」

無「……」

白「いろなしくんが二人いる〜、黒ちゃんと一人ずつ分けよう〜」

黒「それは名案ね」

無「……ひょっとして黒も酔ってるのか」

黒「失礼ね」

無「スマン」

黒「私は匂いしかかいでないわよ」

無「……白より弱いのかよ」

黒「でも白、色無は二人じゃないわ」

無「黒、ひょっとして正気に?」

黒「ちゃんと寮の人数分いるじゃない」

無「……甘酒というよりヤバイ薬な気がする」


橙「やっほー色無!」

無「テンション高いな……って晴れ着姿かよ!」

橙「どーお?似合う?」

無「いや似合ってるけど……おまえ関係ないだろ」

橙「ちょっと成人見てたら着てみたくなってね。知り合いのおばさんに着付けしてもらったの。ほーら、紫ちゃんもいるよー」

紫「どう……かな?」

無「……」

紫「……色無?」

橙「見惚れちゃって言葉も出ない!?」

無「七……五三?」

無「頬が痛い……」

黄緑「色無くん、反省しなさい」


灰『ぐすっ、ひっく……おねえちゃん……』

黒『灰……毎朝毎朝お姉ちゃんが学校行こうとするたびになくのやめなさい。しかたないでしょ? お姉ちゃんは小学校、灰は幼稚園。もう一緒には行けないの』

灰『やだああああ!! 灰もおねえちゃんといっしょにしょうがっこういく〜〜〜!!!』

黒『無理言わないで。おとなしく幼稚園に行きなさい。お姉ちゃんも学校終わったらすぐ帰ってくるから、そしたら一緒に遊んであげる』

灰『……ほんと? ほんとにすぐかえってくる?』

黒『本当よ。お姉ちゃんが今まで灰に嘘ついたことある?』

灰『……やっぱりやだああああ!!!! わーーーーん!!!』

黒『ああもう!』

黒「——なんてこともあったのに、今じゃこのていたらく……ほら起きなさい。もう時間ぎりぎりなんだから」

灰「あとちょっと。あと六時間だけ……」

黒「学校終わってるわよ! ……ねえ、灰。私の言うことが聞けないの? 私と布団とどっちが大事——」

灰「布団」

黒「……フフフ、そう……じゃあその愛しい布団から一生出られない体にしてあげる……」

灰「あ、ウソ、ウソです。いたっ、お姉ちゃん痛い! すごく痛い、洒落にならないくらい痛い痛いいたたたた!!!」

黄「ん? 灰ちゃんの悲鳴……やばい!!」

 バタン!

橙「あ、黄も今起きたとこ!? 今の悲鳴聞いた!?」

黄「聞いたよ! あれはパターンC、つまり今は八時四十分……遅刻デッドゾーンギリギリだよ!」

橙「急げ〜!!」

黄緑「あらあら。二人とも、あんまり急ぐと転ぶわよ。はいこれ、サンドイッチ。教室で食べてね」

黄「黄緑! いつもサンキュー! でも黄緑も急がないと遅刻しちゃうよ?」

黄緑「私は大丈夫ですよ。うふふ」

橙「(なんでいっつも私たちよりあとに出てるのに、私たちより先に学校にいるんだろう……)黄、急いで! マジヤバイって!」

黄「あ、待ってよ! じゃね黄緑。いってきまーす!!」

黄緑「はい、いってらっしゃい」

黄緑「今日もいい天気。さあ、今週もみんながんばっていきましょー、おー!」


朱「どういう訳か知らんが、なんかの手違いでこの男子だけの寮に女の子が入ることになった。こっちにも立場ってものがあるから、犯罪だけはしないように。ってことで今、群青兄が連れてくっから」

青「おかしいだろ……常識的に考えて……」

橙「いいんじゃん?俺らの生活に華が、ってことで」

赤「期待させといて、残念な感じだったりしてな」

水「そ、そんなこと言っちゃ悪いよ……」

黄「その子、カレー好きかなー?」

赤橙青「カレーは黙ってろ」

黄「……」

茶「どんな子かな?」

緑「あまり興味ないな」

紫「生意気じゃなきゃいいけどな」

黄緑「いい子だといいですね」

白「友達になれるかな」

黒「なれるさ。俺も手伝う」

群青「連れてきたよ。ほら、入って」

無「はじめまして。今日からここでお世話になる色無です。皆さん仲良くしてくれると嬉しいです。これからよろしくお願いします」 ペコ

全「……か、」

全「(可愛いーーー!!!)」

赤「お、俺、赤っていうん」

橙「抜け駆けすんな。俺、橙。よろしく」 手を差し出す

青「やめろナンパ師。俺は青。わかんないことあった遠慮なく聞いて。……べ、別に(ry」

茶「ぼ、僕、茶色っていいまふ」

水「……僕、水色。よ、よろしく」

緑「俺、緑」

紫「俺は紫だ。よろしく!」

黄緑「僕は黄緑といいます。よろしくお願いしますね」

黒「俺は黒。で、こっちが白だ」

白「よ、よろしくね」

黄「俺は黄色っつーんだけど、色無ちゃんはカレー好k」

全「カレーは黙ってろ」

黄「……」

無「え、え……?」

朱「こら、お前らががっつくから色無ちゃん驚いてんじゃねえか。……色無ちゃん、俺は一応寮の管理人をやってる朱色だ。よろしく」

無「あ、よろしくお願いします」

朱「こいつらは寮生なわけだが、全員いい奴らだ。んで、色無ちゃんはこの寮のことわからないだろうから、俺が案内してやr」

全「異議あり!」

橙「調子に乗ってんじゃねえぞロリコン!」

青「女出来ねえからって年下に手出すのかよ!」

赤「通報しますた」

朱「テメェラ、黙ってりゃいい気になりやがって……殺す」

無「え、ええ?!」

目の前の惨状は一体……?母さん、私は大変なところに住むことになったみたいです……。

無「やっぱりぞろぞろと大人数に案内されるより一人で見て回ったほうが気楽だなぁ。迷うわけでもないし」

空「は〜い〜起きてよ〜、新入生の紹介式終わっちゃうよ〜」

灰「めんどくさい……、それより寝てたほうがいい……」

空「そんなこと言わないでさぁ」

無「何してるの?」

空「灰が応接間のソファーで昼寝始めちゃって……ってええ?!」

無「あ、私、その新入生の色無。よろしくね(ニコ」

空「あ、は、初めまして!僕、空っていいます。青は知ってますか?僕、弟なんです」

灰「(寝そべったまま)俺、灰」

無「あ、よろしく」

空「あ、あの!僕、寮を案内しましょうか?」

無「大丈夫だよ。ちょっと一人で見てみたいの」

空「そうですか……」

無「じゃあ、あとでね」

空「灰?」

灰「何?」

空「本当に紹介式出なくてよかった?」

灰「……正直、今では反省している」


ここは虹寮。色無と紫が当番日の翌日、その日は赤と黄が当番だったはずなのだが……

赤「うりゃーとりゃー」

黄「うわ!怖っ!速っ!痛っ!」

すでに職務放棄。雪ヶ原の合戦へと相成っていた。

水「あ、あの。雪で隠れて見えないけど、そこ、花壇だから、ひあぁ!お、お花達いるから、気をつけてぇぇ!」

雪だまの弾幕を潜り抜けて花壇を守ろうとする水。水にしてはかなりの度胸を見せたが、

悲しいかな声は届かず、ただ自分の身を危険に晒しているだけである。

青「コラァ!アンタ達!雪かきサボってなにやってんの!」

水の姿に見兼ねた青が一喝。物凄い声量と気迫。将来、カミナリおばさんとして子どもに恐れられそうだ。

黄「何って、ねぇ?」

赤「どうせなら楽しく雪を散らせた方がいいかなぁって……」

青「ウソを吐くなぁ!散らせるんじゃなくて除けるの!大体アンタたちってホントに……」

とくとくと説教を始める青。既に目的を忘れている。

赤「あ〜あ〜、始まった。長いんだよ、青の説教」

黄「つまんないよ〜、青ちゃんも遊ぼ!えい」

黄が投げた雪だまは綺麗な弧を描く、といったようなものではなく、ライナー性の強い軌道。

そしてそのまま真っ直ぐ青の顔に。

青「……っていうのは一体どうゆう……ヘブ!」

黄「あ」

口元に直撃。

青「……」

黄「あ〜、え〜、その〜……た、楽しいよ?」

空気が死ぬ。

青「殺す!!!」

青が足元の雪を瞬時に掻き取り、練るのもそこそこに剛速球を黄に投げつける。

黄「キャー!怖い!」

赤「でも、思い通り、かな?」

橙「あれま。ずいぶんとまぁ面白そうな事やってくれちゃってぇ。おねーさんも混ぜてぇ」

外の喧騒を聴きつけた橙たちが前庭の地獄に踏み入れる。

桃「うわぁ、青ちゃんこわぁい」

緑「朝から元気なものね」

黄「あ、みんな。皆もやろうよ、雪合戦」

黄が雪を丸めながら、青の快速球をかわしている。

桃「やるやるぅ。えいっ」

桃の投げた雪だまは綺麗な弧を描く。

そしてそのまま青の頭上に。

べしゃ

ギロッ!

桃「うひゃ」

赤「あちゃー」

青「ふふふふふふふ。殺されたい人が増えたようね……橙、緑。手伝いなさい。粛清を下すわよ」

橙「は〜い、後が怖いのでやらせていただきま〜す。ごめんねぇ」

緑「右に同じ。今のは桃が悪い」

そして各々に雪球を投げ交わしてゆく。

黄「おっ、おっ?なんか楽しくなってきたよぉ」

この後、買い物から帰ってきた茶や紫を巻き込んで雪合戦は混迷へと加速していった。

無「うわ……なんだこりゃ」

様子を見に行った橙達の喧騒まで聞こえてくるので心配になってやってきた色無は

この阿鼻叫喚地獄絵図を見て開口一番こう評した。

後ろから、黒と白、黄緑が顔を出したてきた。

黒「あなたは……混ざらないほうがいいわね。どうせ取り合いになって地獄すらもなまぬるくなってしまうわ」

灰「そう、だから私はかまくらを作る」

いきなり沸いて出る灰。すでにかまくら作成へと取り掛かっていた。

白「あ、面白そう。灰ちゃん、混ぜて」

灰「よかろう。だがしかし作るからには妥協は許されない。いまだかつて無い大作をつくろうではないか、白ちゃん」

白「はい!コーチ!」

灰が不気味なヤル気と使命感に燃える。珍しい。

黄緑「そうですね。ここでほとぼりが冷めるのを待ったほうがいいかもしれません。ちょっと水ちゃんを連れてきますね」

そう言いのこして、黄緑は弾幕の中へ躊躇せずに踏み込んで消えていった。

無「どうしたもんかな……」

この雪ヶ原の合戦はしばらく続いた。しかし、もう青の怒りも消え失せたようで今では楽しそうに戦いに投じている。

灰は、後で入ってきた水、黄緑、色無、黒とともにその巨大なかまくらを完成間近としていた。

灰「もうすぐだ、もうすぐ往年の夢、かまくらの中での午睡を味わえる……ふ、ふは、ふはははははは」

黒「怖いわよ灰」

無「ははは……。ところで、白。体大丈夫か。随分外にいるだろ。寒くないか?」

色無の気遣いに白は、寒さのためか色白い顔を赤らめて、

白「大丈夫だよ。少し辛くなってきたけど、もうすぐ完成だもん。最後まで頑張る」

と、健気な発言。

無「そうか……頑張ろうな」

ほのかにかおるいい雰囲気。しかし、その空気をぶち壊す者が現れた。

茶「あひゃあぁぁああぁ!!ど、どいてぇぇ!!」

茶だ。

集中砲火を浴びせられた茶が、かまくらの方へと逃げてくる。

全速力だ。でも地面は雪だ、歩きづらい。つまり……

茶「あ」

ずべ

灰「んあ」

どっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

無「あー……」

茶の猛チャージにかまくらはちょっとした雪崩となって轟音と共に崩れた。

灰「……」

白「は、灰ちゃん……」

灰「終わった……何もかも……」

灰「しかし……」

灰は、ゆらりと、崩れたかまくらから雪を掬い取る。

そして、先程までかまくらを固めていたように、念入りに雪だまを練っていき、そして……

灰「コノ恨ミ晴ラサデオクベキカァァァァァ!!!」

再び、虹寮前庭に、地獄からの鬼神が降臨した


黄「よっし、青ちゃんのノートゲットォ〜!!」

男「よくやった、早く俺にも見せてくれっ!」

黄「ういうい。あの先生もノートも評価の対象にするとかやめて欲しいよねぇ」

男「全くだ。黄、悪いけど書く物貸してくれ」

黄「ゴメン、今日筆箱忘れてんの。……って事で白ちゃん、机の上の色鉛筆借りま〜す」

男「席にペン取りに行く暇も惜しいし——ゴメン、俺も借りるっ」

黄「せっかくだから色変えて行こうかな?『いつもの事だが、彼女は何も無い所で転んだ』」

茶「っきゃあぁぁっ!?(ガタガタッ)」

青「……はぁ、どこでもあんたは気をつけなさいって言ってるでしょう? ほら、早く立って」

黄「ほらほら、茶ちゃんまた転んじゃってる」

男「気の毒だけどそんな事気にしてる場合じゃないだろ?」

黄「……だね。次は青色で——『不幸にも、彼女は巻き添えにされた』っと」

茶「うぅっ、ごめん青——ひゃあっ!?」

青「きゃあっ!?(ガタガタガシャーン)」

男『彼女はある現象に気がついた』

黄「……? ちょっと試しに——『無駄にアクロバティックにこける』」

青「ちょっと、勘弁してよ茶ぁぁぁっ!?(ズサー)」

茶「三回転半からダイブッ!?」

男『彼女は余計な事にだけは頭が回りやすい』

黄『もう一回』

青「ちょっとぉぉ〜っ!?(ドシーン)」

茶「机にムーンサルトプレス!? あ、青どうしちゃったの?」

黄『黄ちゃんをほめる』

桃「あれ、黄ちゃんそのピアス新しいの? 可愛いね」

黄『黄ちゃんにジュースをオゴる』

橙「黄〜、何かジュース買ったら二本でてきちゃった。一本あげる」

黄『更にこける』

青「何でぇ〜っ!?(ズガシャーン)」

茶「今度はヤクザキックからダイビングエルボー!? や、やめて青、さっきから攻撃してるの私の机ぇ〜っ!!」

黄『美少女黄ちゃんの肩を揉む』

黄緑「最近、マッサージに凝ってるんですよ。黄ちゃんの肩揉んでみてもいいですか?」

黄「あっはっは、苦しゅうない苦しゅうない。『いい加減立ち上がる』」

青「はぁはぁ……」

黄『と思わせてこける』

青「だーかーらー!!(ガターン)」

男『彼女は非常に調子に乗りやすい』

黄「ついに……ついに私の時代が来たのねっ!? 間違いない、私は神になったっ!!」

青「ああもう、今日はツイてないみたいね。黄、さっき貸したノートなんだけど——ってちょっと」

黄「さってと、皆に何をしてもらおうかしら〜? 夢が広がるぅ〜♪」

青「……楽しそうな所非常に悪いんですけど、よろしいかしら?」

黄「ん〜? 支配者黄ちゃんに何か用かな〜?」

青「あのね。貴女が今一生懸命落書きしてらっしゃるノート。私の物なんですけれど。分かります?」

黄「……あ」

青「分かってなかったのかしら? あんたがあれだけ拝み倒すから仕方なく貸してあげたのに、そういう事するの?」

黄「あ、これはちょっとした手違いっていうか、テンションが上がった結果っていうか……」

青「言い訳は聞きません。さっきからちょっとイライラしてる事だし、悪いけどストレス解消に付き合ってもらおうかしら? うふふふ……」

黄「いやっ、ちょっ、へ〜るぷ、へ〜るぷ!! だ〜れ〜かぁ〜っ!?」

男「『当然、彼女には天罰が下された』っと。……何とか写し終わったけど、やっぱ黄色って見にくいな」

白「何かすごくカラフルなノートだね」

男「ありゃ、白さん。ゴメン、勝手に色鉛筆使っちゃった」

白「あ。あれ使ったの?」

男「何か大事な物だった?」

白「そういう訳じゃないよ? 私も使ってないから青ちゃんの弟君にでもって持って来たんだけど。ついさっきお母さんから『あれは人にあげる物じゃない』って電話があったの」

男「……それってやっぱ大事な物って事じゃないの?」

白「ううん。お母さんが言うにはこれって結構年季の入った物らしくて、もし縁のある人がいたら、ひょっとしたら影響を受けるかもしれないって」

男「うーん、じゃあ……『叫ぶ』」

黄「あ〜お〜ちゃ〜ん、ゆ〜る〜し〜てぇ〜っ!?」

白「……」

男「……ま、気にしすぎだよ」

白「……だよね?」


橙「なんでぇ?逃げないでよ色無ぃ!」

男「そっち入れよ!こたつ狭いだろ!」

橙「せっかく密着できるチャンスだったのにー」

赤「うー……さすがに今日は寒いねー」

青「あら、あんたほど筋肉バカでも寒さは感じるのね」

赤「なんだとー!?」

黄「こらこら、二人とも喧嘩しない!」

男「っていうかなんでお前ら俺の部屋にいるんだよ!」

灰「ちわーっす色無ー……うわ、寒」

黒「……なんかすきま風吹いてない?」

男「窓の立て付けが悪くてちゃんと閉まらないんだよ……暖房も効きが悪いし」

灰「部屋からハロゲンヒーター持ってくるねぇ」

男「ってなんでお前らまで俺の部屋に来るんだよ!」

黒「来たかったから来たの。悪い?」

橙「ふふふ、色無は渡さんぜよ!ねー色無ー」

男「ちょ、冷たっ!やめろって手ぇ入れるなって!」

黄「あ!人間ホッカイロだ!私もぉ!」

男「やめろって!……ひぁっ!」

黒「あら、意外と可愛い声出すのね」

灰「持ってきたよー!コンセントコンセント……スイッチオン!」

ブチッ

男「……あ、ブレーカー落ちた」

『きゃー!』『色無怖ぁい』『見えないよー、色無どこぉ?』『抱きついちゃえ!』

カチッ

朱「おい、お前ら電気使いすぎなんだよ!!一つの部屋でこんなに使うな!……ん?なんだお前ら抱き合って……そういう趣味だったのか?」

赤・青「……」 黒・黄「……」 橙・灰「……」 

男「……」

赤青黄黒橙灰『間違えた……』


黄「いらっしゃいませーって色無たちか」

無「なんだとはなんだ。売り上げ伸ばしに来てやってるのに」

黄「うんうん、私に会えなくて寂しいからわざわざ来てくれたんだよね、ごめんね」

無「馬鹿か、早く席に案内しろ」

赤「早くしてー」

紫「お腹すいたー」

緑「……」

黄「はーい、それでは席へご案内ー」

黄「ご注文はいかがいたしますか? 色無は、スペシャルカレーを頼めばもれなく私がついてきますよ。注文しかないっすね」

無「だが断る。俺は、甘口カレーで」

紫「(負けるもんか)わたしは、中辛で。色無、まだまだお子様ね」

赤「じゃあ、辛さ5倍カレーで」

緑「……ドライカレーで」

黄「はい、承りました。しばらくお待ちください」

店員「お待たせしました。甘口カレー、中辛カレー、辛さ5倍カレー、ドライカレーです。ごゆっくりどうぞ」

無「もぐもぐ……結構美味いな」

黄「でしょー? ここまで美味しいのは中々ないよ」

紫「もぐもぐ……!!?……ゴクゴク……ぐすっ」

無「あー換えてやろうか?」

紫「しょ、しょうがないわね。そんなにコレが食べたいなら交換してあげるわ」

黄「無理するからだよ、紫」

赤・緑「もぐもぐもぐ……」

無「少しは会話に参加しましょう。緑は、読書中止」

黄「赤はこともなげに食べてるし」

無「……おい、黄」

黄「ん?」

無「ナチュラルにサボってんじゃねぇよ! 早く仕事に戻れ!」


(寮の階段にて)

無「……」

男「……」

桃「えーと……通ってもいいよね……?」

無・男「どーぞどーぞ」

桃(深刻な顔してどうしたんだろ……)

無「黒」男「ピンク」━チラッ(階段の上を見る)

無「よーし!」男「ぐぁー!外した!パンツは黒なのかよ……」

無「まずは俺が100ポイントな」男「次が来たぞ!」

空「何してるんですか?」

無・男「んーん、別に」

空「……そうですか」

無「水と白の縞」男「白」━チラッ

男「し、縞パン……イイ……」無「ふふふ……」

男「なんでそんな詳しく知ってるんだよ!」無「だてに幼なじみやってないさ……」

男「ちょっとちょっとー色無氏ーそれじゃあ変態じゃないですかぁー」無「男氏だって好きなくせにー」(←変にテンションが上がってきた)

紫「気持ち悪いことしてないでどいて」

無「白」男「白」━チラッ

無「うん、白だったね」男「うん、シラケるぐらいに白だね」(←冷めた)

黄緑「ちょっといいですか?」

無「はい」男「どーぞ」

無「黒」男「赤」━チラッ

無「が、がががガーターベルト!!」男「な、なんだってー!!」


黄緑「今夜のおかずはおでんにしようと思うんだけど、何入れようか?」

赤「僕、スジ肉大好き!」

紫「私は玉子」

青「まったくあんたたちはお子ちゃまね。やっぱり美容と健康に焼き豆腐」

黒「おいおい、大根に比べればそんなの五十歩百歩」

桃「私は中にいろいろ入ってるガンモドキが好き!」

黄「鍋料理ならむしろカレ……」

全「カレーは黙ってろ!」

白「私はジャガイモがいいなぁ……」

水「焼き竹輪が食べたいです」

茶「私は厚揚げが……」

橙「きんちゃく餅に決まってるでしょ!?」

空「ごぼう天もお願いしま〜す」

灰「それじゃ私はチクワブ」

緑「色無、あんたは何が好きなの?」

無「う〜ん。コンニャクかな?糸コンニャクじゃなくって板のコンニャクね」

緑「そうね。チェリーボーイだもんね」

無「ど、どど、童貞ちゃうわ!」

緑「あら、そうなの? で、コンニャクってどうやって使うの?」

無「そりゃ、真ん中に切り目入れてから人肌程度に温めて……」

緑「語るに落ちたわね」


紫「そんなものぶら下げて重くないの?」

桃「そんなもの……て、ああ。胸?そうそう、肩こっちゃうのよね、コレ。いいなぁ〜紫ちゃんは」

紫「……どういうこと?」

桃「全然そんな心配ないでしょ? いいな〜、洗濯板」

紫「……そうだね。でかすぎてたれてるよりマシだね」

桃「……」

紫「……」

無「おいおいやめろよ、いやみを言い合いなんて! 俺はどっちも好き——」

桃・紫「「童貞は黙ってなさいよ」」

朱「あんたさっきから体育座りで動かないけど、怖いからどっかいってくんない?」

群「そうね、今の貴方が視界に入ってると正直……」

無「……お母さん、俺くじけそうだよ……」


不便な事にこの古い学生寮にはトイレが1つしかありません。

しかも男女兼用です。本当に不便です。

「あ……」

薄暗い灯りの下、色無は本当に小さく声をあげた。

「紙が……ない……」

そう、ここはトイレ。女子用とも男子用ともいえないトイレ。汚いトイレ。上にも下にも隙間などない密封されたトイレ。

『どうする??!』

色無は考えた。必死に考えた。

紙がないと気づいたのはついさっき。入ったとき、用を足している時はなんかいっぱいいっぱいだったので紙の確認などしていなかった。

不幸な事に大。もちろん大。小ならたかが紙ごときで絶望なんかしない。

『どうする?!どうすんの俺!??』

素早い動作で色無はポケットから三枚のカードを取り出した。

三枚にはそれぞれ違うことが書いてある。

1「人を呼ぶ」

2「拭かずに出る」

3「何で人は手が二本あるか知っているか?」

『どうすんの俺?!!』

密封された空間で色無は眩暈を起したような錯覚に陥った。

そして彼はまたない頭で考える。

『……仮に!仮に1を選んだとしよう。

「誰かー!ちょっと来てー!!」

トイレからドアを叩く乾いた音と共に、この寮唯一の男である色無の悲鳴に近い叫び声が聞こえる。

その声に最初に反応したのは朱色だった。急いでトイレにむかう。

「色無?!どうした?」

「……そ……それが……。か……紙がなくて……」

「……え゙……?」

「色無?!」

「何かあったの!?色無さん!!!」

「え、ちょっっwww何人くるんだよwwwひとりでいいんにwwww」

あせる色無。次々集まる寮生。

「紙がないそうだ」

朱色が淡々と言う。

なんだー、それだけー?、つまんなーいなど、一つ一つが色無の心に刺さっていった。

「ほらほら散った散った!生理現象だから出すもんだしたのは当たり前!紙がないのは仕方ない!」

朱色の言葉に少しほっとしたと言うかなんと言うか……。色無は少しだけ気が楽になった。

「しかし……。上も下も隙間がないからな。窓もないし……。色無、仕方ないからドアの前において置くよ。皆部屋に入ってるから安心してとっていきな。じゃあね」

「朱色さん……!ありがとうございます……」

普段ずぼらな朱色でも、このときばかりは色無は仏様のようだと思った。

ぱたん、と、朱色が部屋の入ったであろう音が聞こえた。

誰もいないんだよな。と思った色無はパンツもあげずにトイレの鍵を開け、ドアを開けた。

コレで開放される!と思った瞬間だった。

目の前には……灰色。

どうやら朱色が部屋に入るタイミングを見計らって出てきたようだ。そして薄い布一枚にも守られていない色無のお宝を見て一言。

「……ちっちゃくて円筒形……色鉛筆?」

その顔には冷笑が浮かんでいた』

「と、なりかねん!そんな馬鹿なとも思うけど灰色ならやりかねん!そしたら俺生きていけない!!1は無し!!」

狭いトイレでの葛藤は続く……。

『……仮に!仮に2を選んだとしよう。

色無は気づいた。

パンツと密着させなければ、おそらく穴の入口に少なからずついているであろうモノも、匂いもつかないのでは? 緩めに穿いて何食わぬ顔で出て、何食わぬ顔で紙を取り、何食わぬ顔でトイレに戻ればいいんじゃないか?

「そうだ……。そうしよう……。きっとそれしかない……」

色無はカードをしまうと、慎重に、コレでもかって位慎重にパンツを穿いた……。そしてズボン……。寮にいるときはいつも上下スウェットでそろえている色無。パジャマのようなそれは容易に穿くことが出来た。

いよいよドアに手をかける。

「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ」

意を決してあけるとそこには……黄色。

「ァ……、黄色……」

「あ、色無だったの?長いから誰かと……あーおなか痛いーッ!!」

「へ?」

「作りおきしといたカレー腐らせちゃったッぽくてさー……。あ、イタタタタ!!もー、速く出てきてよね!!」

バンッッ!!!と、音を立てて黄色はトイレに入っていった。

そこで我に変える色無。

「……コ……、コイツ!立てこもる気だ!!!こ、これは紙とって来てもトイレに入れないジャマイカ!!……てか紙ないのに……黄色……」

「あ、ここにいた!」

「!」

そこにやってきたのは赤

「今夕飯の時間だよ!ほら早く!朱色さんが怒ってるよ!!」

「えっっちょっっwwwwwwwwアッー!!!!!!」

—強制連行—

一同「……」

皆が皆押し黙ってただ食事を食べていた。

それもそのはず匂うのだ。そう、一瞬ならともかく食事は十分、二十分かかる。

匂うのだ。ただただ無言の中を馨しい匂いが闊歩しているのだ。

皆、必死に黙っている。何か喋ろうとしても言葉が出ない。すでにそんな微妙な雰囲気は確固たる者になっていたからだ。

『気まずい!逃げたい!!』

そうは思ってもここで真っ先に逃げれば発臭原が自分だと皆にばれるだろう。

重々しい空気の中水色がぼそっと呟いた。

「……黄色ちゃんは?」

どくん、と、色無の心臓が波打った。

「……腹壊してトイレ」

朱色がさらにボソッと答えたそのときだ。

「誰かー!!助けて—!!紙がないのー!!!」

黄色だ。黄色の声だ。

朱色が急いで紙を持っていった。

沈黙はさらに重くなる。

帰ってきた朱色は色無に向かい問い掛けた。

「色無、黄色の前に入ったそうだな?何で教えなかったんだ?紙がないって」

「……教える前に入っちゃったんだよ」

「気づいてたの?」

「……気づいてたか?……当たり前じゃないか……。俺だって……紙が無くて被害にあったんだから……」

「!!!」

色無はちから無く笑った。そして翌日、色無の姿は寮には無かった……』

「ってBADENDになるじゃないか!!!!!!!駄目駄目!!2は駄目!絶対無理!!!!!!!!!」

『……仮に!仮に3を選んだとしよう』

色無の脳裏に浮かんだのは一言だけであった。

『……いや、無理だろう……』

想像もできない事を実際にやるなど不可能である。

いよいよ途方にくれてきた。1も2も想像でしかない。最悪の事態を予想しただけだ。

ならばとも思うが……。この男、もともと気弱につき無理なものは無理である。

どうしたものかと手に持っているカードを握り締めた。クシャっと小さい音を立てて折り目が少しつく。

「……これ紙じゃん」

その瞬間天にも昇る気持ちだったと、のちに色無は語った。

今にも嬉し泣きをしそうな顔をして、色無は痔にならないように紙をよくほぐして

拭いた。

そして便壷に捨てた。

『ああ、ありがとう神様、ありがとうお父さん、ありがとうお母さん』

よくわからないが感謝の念でいっぱいになった色無。

爽やかな笑顔で水を流し、鍵を開けようとした。その時だった……。

ゴッ……ゴボ……ゴボポ……

背後から不吉な音が聞こえる……。復活を遂げようとする魔王の唸り声のような、

美しい娘を生贄に、よからぬ呪いをしようとしている魔女の笑い声のような……。

ゴボオオオォォォォォオオオォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!! 
「うわぁあああああああああああぁぁああぁあぁあああああぁぁぁぁあああ!!!!!!!!!」

当たり前の事だ。あれはカード。カードの形をした厚紙。

普通のティッシュでもつまる事があるのに、厚紙がつまらないわけがない。

逆流した水はトイレのわずかな隙間を易々と潜り抜け、寮内を水浸しにしていった。

「どういうこと色無?!!」

「しゅ、朱色さんっ!」

「説明してよ!」

「あ、青!」

「サイテー色無!!!」

「緑?!」

「何やってくれてんのよ!!死ね!」

「く、黒!」

「……っ死ね……!!!」

「み、緑?!」

「色無君……、」

「キ、黄緑さんっっ……あ、ぁの」

「覚悟は出来てるよね?」

「ちょっっwwwwwwアッっー———————!!!!!!!!!!!!!」


無「ご馳走さま。黄緑さんの料理はいつもながら美味しいね」

黄緑「喜んで頂ければとてもうれしいです」

無「ほんのり甘めですごく優しい味がするよ」

黄緑「田舎のおばあちゃんの味付けかしら?」

無「飽きがこないって言う意味ではそうかも!?」

黄緑「ひど〜い。ところで他の人の感想は?」

無「青の料理は生真面目な性格そのものの端正な味付けだね」

黄緑「フムフム」

無「盛付けも定規で測った様に『ビシ!』っとして気持ちいい」

黄緑「確かにそうですね」

無「水色のは吸い物の出汁が澄み切ってる。これも性格だね」

黄緑「なるほどよく観察してますね。それじゃ黄色ちゃんは?」

無「うん。あいつの場合はカレーばっかりなんだけど……」

黄緑「だけど?」

無「毎回毎回確実に上手くなってるんだ」

黄緑「うふふ。なるほどね(みんな聞いてる?)」

 隣のキッチンにて

青(お、おだてたっておかずは増えないんだからね!)

水(色無君、気付いてくれてたんだ……エヘヘ、大好き)

黄「よ〜し、これからもカレー作るぞ!」


男「うぉー、寒い」

空「やっぱりお風呂は気持ちいいです。ほかほかー」

青「あ、空。お風呂上がったのね。それじゃ次は私が……って色無、どこ行ってたの?」

空「あれ?先輩、外にいたんですか。お買い物?」

男「んー、いや別にたいしたことじゃないんだけどさ」

青「なんだか歯切れが悪いわね。たいしたことじゃないなら教えなさいよ」

男「ちょっとな……その、空を見てたんだよ」

空「へ?」

青「は?」

男「そんだけだよ。たいしたことないって言ったろ?」

空「ああ、あああああの先輩、それってどど、どういう……私、さっきまでその、お風呂に」

男「?」

青「ふふふ、ふふふふふ……覗きをしておいて、よくもまぁぬけぬけと……今すぐ射抜いてあげるわッ!!」

男「わひゃぁ!?ちょちょどっから得物出したっていうかなんで怒ってんだよ!?」

青「うるさいッ!人の妹に不届きな真似をして、無傷ですむと思ってないでしょうね!?」

空「あわわ、お姉ちゃんちょっとやりすぎ!私は別にその、先輩だったら嫌じゃないっていうか、あぁでも……」

緑「色無も馬鹿ね。夜空、っていえば何の誤解もなかったのに」

黒「誤解している二人が馬鹿だと思うんだけど」


 色鉛筆たちにお腹減ったなって言ったら

無「腹減ったな〜」

白「じゃあ、何か作りますね」

白「♪〜」

無「……」

白「はい、出来ました」

無「うわぁー美味しそう」

白「えへへ」

無「……うん、うまい。白さんはきっといいお嫁さんになるね」

白「そ、そんな、お嫁さんだなんてまだ早いよ色無くん……」

無「……?」

 

無「腹減ったな〜」

黒「何? 私に期待しているの?」

無「いや、そういうわけじゃ……」

黒「残念ながら私はタダ働きするつもりはないわ」

無「そうですか……」

黒「でも、そうね」

無「?」

黒「明日一日買い物に付き合ってくれるのなら考えてみてもいいわ」

無「黒? それって……」

黒「何? どうするの? さっさと決めなさいよ」

無「……黒って照れてる顔も可愛いんだな」

黒「ばかね、褒めても何も出ないのに……」

 

無「お腹減ったな〜」

赤「うん、そうだね」

無「何か食べたいな〜」

赤「ボク、親子丼がいいな!」

無「……俺が作るの?」

 

無「お腹減ったな〜」

青「何言ってるの? さっきちゃんとお昼食べたでしょ?」

無「成長期だから腹減るんだよ。あ〜」

青「もう、仕方ないわね。簡単な物でいい?」

無「……青?」

青「何?」

無「お前、優しいな」

青「や、優しくなんてないわ!」

無(これがツンデレか……)

 

無「お腹すいたな〜」

茶「が、がんばりますっ!」

無「え、い、いいよ!」

茶「はわわ〜(ガチャーン!)」

無「あぁ……」

茶「ふぁ!? ごめんなさいっ!(ドガシャーン!)」

無「やっぱり……。——ッ!?(ブバッ)」←鼻血

茶「ひん、パンツ履いてなかったよぅ……」

 

無「あ〜腹減った〜」

黄「そうだね〜」

無「何か食べたいなー」

黄「うんうん」

無「作って」

黄「作って♪」

無「作って」

黄「作って♪」

無「作って」

黄「作って♪」

無「あ〜お腹減ったな〜」

黄「そうだね〜」

 

無「腹減ったな〜」

緑「……(バサッ)」

無「本? ……ああ、自分で作れってことね……」

緑(コクッ)←頷き

 

無「あ〜腹減ったな〜」

紫「あたしも〜」

無「……」

紫「何?」

無「ちっちゃくても一丁前に腹は減るんだな」

紫(ふるふるふる……)

無「……お?」

紫「ち、ちっちゃいゆーなぁ!!!!」

 

無「あ〜腹減ったな〜」

翠「まったく、しょうがないネ。何か作ってアゲルよ」

無「お? できたのか?」

翠「あいや〜ワンタンメンと回鍋肉おまちどうアル〜」

無「……イギリス帰りだよね?」

 

無「あ〜お腹減ったな〜」

深緑「何か探してきましょうか〜?」

無「もう卵かけごはんでもいいかな〜」

深緑「それじゃあ行ってきますね〜」

無「……行ってくる?」

朱「あれ? 色無、深緑見なかったか?」

無「それが……卵を探しに行ったきり……」

 コッコッコッコ。

深緑「やっぱり卵かけご飯には、新鮮な卵が一番ですよね〜」

 コッコッコッコケーッ!

深緑「……なかなか産まないな〜」

 

無「あ〜お腹減ったな〜」

桃「じゃあ、ミルクでも飲む?(ぎゅ)」

無「何で胸をよせるんですか……? ミルクはいいです……」

桃「じゃあバナナがいい?」

無「だからその手つきは(……やべ、おっきしてきた)」

 

無「あ〜お腹減ったな〜」

黄緑「それじゃあ何か作りますね」

無「おお、すげえ美味そう!」

黄緑「あらあら」

無「(ぱくぱく)うめ〜」

黄緑「うふふ、本当に美味しそうに食べますね〜」

 

無「あ〜お腹減ったな〜」

薄黄「何か作りましょうか?」

無「え、いいの?」

薄黄「はい、私お料理好きですし」

無「じゃあ、お願いするね」

薄黄「できました〜」

無「うわ〜美味しそう。……あれ? 甘い香りもする。クリームちゃんデザートにケーキまで作ったの?」

薄黄「こ、これは私の匂いですっ!!」

 

無「あ〜腹減った」

橙「何か作ろうか?」

無「お、いいね。お願いします」

橙「できたよ〜」

無「おお、チャーハンに野菜炒め。うまそー(ガツガツ)」

橙「えへへ」

無「うん、おいしいよ。さすが橙」

橙「ねぇ色無?」

無「ん?」

橙「あたし、いいお嫁さんになれるかな?」

無「おお、橙ならきっと大丈夫だよ」

橙「えへへ、じゃあ貰ってくれる?」

無「ブホッ、……お前何言って……」

橙「えへへ、冗談〜♪」

無「お前なぁ……」

橙(……あながち冗談でもないんだけどね)

 

無「あ〜お腹すいたな〜」

水「えっと、何か作りましょうか……?」

無「え、いいの? じゃあ何かお願いしてもいい?」

水「は、はいっ!」

水「あ、あの、出来ましたぁ」

無「うわー美味しそう。水ちゃんは和食派なんだね、鯖の塩焼きに、お味噌汁に、オクラとしめじと大根おろしの和え物に、それからそれから……。えっと……ちょっと作りすぎじゃないかな……?」

水「はぅ、張り切りすぎちゃったよぅ……」

 

無「お腹減ったな〜」

朱「おお、待ってろ、このレースが終わったらすぐ作ってやるから」

朱「よっしゃー取ったー! さっそく払い戻してくるぞ〜」

無「……あれ?」

 

無「腹減ったな〜」

群「あら、色無くん。何か作ろっか?」

無「え、いいんですか?」

群「ええ、私もちょうど小腹がすいたところなの」

群「♪〜♪〜」

無「……群青さんって、エプロン似合いますね」

群「あ、あらそう……?」

無「群青さんの旦那さんになる人が羨ましいな〜。料理はできるし、頭もいいし、それに美人だし」

群「もう、色無くんったら。年上をからかうもんじゃないわ。それに、結婚なんて相手がいないもの」

無「……じゃあ僕が立候補してもいいですか?」

群「か、からかわないで頂戴!」

無「……本気ですよ?」

群「い、色無くん……」

 

無「あ〜お腹減ったな〜」

灰「……はい」

無「何これ?」

灰「これを飲めば、十日は平気だよ?」

無「いい、遠慮しとく……」

 

無「あ〜お腹減ったな〜」

焦茶「そうか」

無「……焦茶さん?」

焦茶「私じゃ駄目か?」

無「……何か間違ってませんか?」

 

男「腹減ったな〜」

侍「ふむ、某も腹が減った。どれ、水炊きにでもしよう」

 ぐつぐつぐつ。

男「なぁ、これって間接キスだよな?」

侍「……何を言っておる……頭が湧いたのか……?」

男「いや、……ただこうやって同じ鍋つつき合うのもなれちゃったなーと思ってさ……」

侍「そうだな……」

 

無「腹減ったな〜」

空「じゃあ何か作りますね!」

無「え? ほんと? ありがとう」

 ジュージュー。

空「先輩できましたぁ〜」

無「うわぁ美味しそう。ありがとう空ちゃん」

空「えへへ」

無「じゃあさっそく頂きまーす」

空「♪〜」

無「あ、あの、空ちゃん? あんまり見つめられると何だか食べづらいんだけど……」

空「えへへ、気にしないでください♪」

無「あうう……」


「ん〜……・あー、よく寝た」

色無は大きく伸びをするとわりと大声で独り言を言った。

昨日の夕飯がくカレールーがきれてしまい、楚々とした和食であったせいかもしれない。

緑の方から珍しく話し掛けてきてくれたからかもしれない。

茶色が廊下でこけてパンツが丸見えで眼福だったからかも知れない。

桃色と灰色が夜中押しかけてこなかったからかもしれない。

黄緑が山に行かず普通に商店街で売ってる肉を買ってきたからかもしれない。

とにかく、昨日は平和であったのだ。

だから一夜明けた今日も、平和である事を色無は願った。

「あ、おはようございます、色無さん」

「ぁ……オハヨウ……」

「おはよう色無君」

部屋を出ると廊下で白と水と茶に遭遇。可愛い笑顔で挨拶。

ああ、もうなんか癒し組の笑顔を見たら世界中が平和な気がしてきた。

「おはよう。いい天気だね」

色無は窓を見やって挨拶を返す。今日は雲1つない快晴だ。

「おっはよー色無!」

背中に何かがのしかかる。このやる気がないようなあるようななんとも言えない声と重みは……

「いや、降りろよ灰色」

「おはよう、色無」

のしかかっている灰色を引き剥がそうとすると後ろから黒が来て挨拶してきた。

機嫌は悪そうだ。低血圧だからか……。あるいは妹が男と仲良くしているのが気に入らないのか。それとも……

「おはよう黒」

すたすた歩いていく黒。小走りに後を追う灰。うん、まだ平和だ。色無は満足げに息をはいた。

「あ、おはよう赤、青」

行動派の赤と理論派の青。この二人は正反対なのになぜか仲が良い。

「おはよ!」元気な赤の声。

「おはよう」冷静な青の声。

それにしてもおはようとは本当に朝にぴったりな言葉だ。と、色無は根拠もないことを思った。そんな事を思うほど、今朝は余裕がある。

『平和って……幸せだなぁ』

のろのろと広間に向かう。もう朝食の用意は出来ていた。

ほとんどの寮生たちは揃っていた。

「遅いぞ色無!」

「おはよう色無君」

朱色に群青。……ああ、何故姉妹なのにこんなに性格に差があるんだろう。

「おはようございます」

『朝もあっさりした和食ならいけるけど……どうだろう』

テーブルに寄ると朝食が目に入ってくる。

……カレーだ……。またカレーだ……。カレーにコロッケだ……。

正直色無の“爽やかな朝”は今終わった。

「どこに土下座してんの色無!ほらほら食べて食べて!遅刻するよ?!」

背中をばしばし叩いてきたのは黄色。正直朝からカレーはねえよ、と言おうとしたが

黄色の明るい顔を見たとたん口篭もってしまった。

特に決まっていない朝食の席。この日は素早く隣に緑と桃が色無の隣りをとった。

少女達はいっせいに心の中で舌打ちした。

「おはよう、色無君」

桃が右から営業用のスマイルで色無に擦り寄る。

「お、おはよう」

しどろもどろになる色無。

左からはどす黒い気が漂ってきた。

『どこで俺の普通な朝は去っていった?』

考えを振り払うように緑に挨拶する。

「おはよ、緑」

「……」

緑はスプーンを口に含んだまま無言でうなづいた。正直、可愛いと色無は思った。

「昨日借りた本面白かったよ。今日も借りてていいか?」

再び無言でうなづく緑。

怒ってくるかと思った色無は、予想外の反応にびっくりする。

サクッ!

「あっ!!」

向かいの席から紫が小さな身を乗り出してフォークを俺のコロッケに突き刺す。

思わず大声を出す。機嫌悪そうな黒に睨まれたが構っている余裕はない。

「俺のコロッケ!」

「もう食べひゃった」

紫は口もむぐむぐと動かしながら言葉を紡いだ。ああ憎らしい。その伸縮性のあるほっぺたをもぎ取ってやろうか。

少し涙目になると橙が話し掛けてきた。

「ねぇ、色無!今度の日曜一緒に遊びに行こうよ。映画のただ券もらったの!しかも二枚!」

「え、ただ?行くいく——」

「ずるい橙ちゃん!!」

「二人で映画なんて!」

他の子が一斉に立ち上がる。

「私も色無と映画行きたい」

焦茶さんが言う。

「じゃあ、皆で行けば良いじゃん」

色無は名案とばかりに言った。

「……」

その瞬間皆から軽蔑の眼差しを送られる。

『鈍感すぎ……。』

ごちそうさまとそれぞれ散っていく少女達。

自分がいかに駄目か色無は自覚できず、

「??」

少女達のあの眼差しに意味を理解できずにいた。

「……あれ?黄緑さんは……、」

台所だよ、と朱色の声がした。

恐る恐る台所をのぞいてみる。

そこには、朝からアンコウを吊るしてさばいている黄緑の姿があった。


灰「どうして即席めんのスープの素は火を止めてから入れるか知っているかね?」

無「そう言われましても……」

灰「それはね、ワトソン君。粉塵爆発の可能性がゼロではないからだよ」

無「へぇ〜、そうなんだ。でもそう簡単に爆発って起きな……」

ドッカーン!

無「なんだ、どうしたんだ!?」

灰「うわぁ、バスガス爆発だ!」

黒「全くあんたって子は!こんなときにまでつまんないこと言わないの!」

無「行ってみよう!」

 強烈な爆発音の聞こえたところに色無たちが駆けつけてみると、当たり前のようにと言うかやはりと言うか、キッチンの床に半ベソ顔の茶色が腰を抜かして座り込んでいた。

無「茶色、怪我はないか!?」

茶無「う、うん。転んでお尻打った他はどこも痛くない」

無「すごい爆発だったけど何があったんだ?」

茶無「ちょっとお腹が空いたからおうどんでも作ろうと思って……」

無「作ろうと思って!?」

茶無「煮えてきたからスープの素を入れようとして」

無「入れようとして!?」

茶無「粉をこぼしちゃって、あれれと思ってたら爆発しちゃった……」

灰「お姉ちゃん、これが本当のかやくうどんだね」

黒「あんたも茶色と一緒にしばらく廊下で立ってなさい!」


某月某日 朝

無「さぁて、納豆納豆。頂きま〜s」

パックについているタレとカラシを入れ、納豆の器をグルグル

かき回し、まさに食べようとしていた色無を黄緑が制止した。

黄緑「あらあら、色無さんは何も入れずに納豆を食べるんですか? はい、黄緑色のネギを入れてるときれいになるでしょ。うふふふ」

全色(黄緑(ちゃん・先輩)どさくさに紛れて! 私も負けない!)

一斉にキッチンに駆け込み、冷蔵庫や戸棚を漁り薬味を探しきては色無に進める少女の群れを「まるでイナゴの群れに見えた」と後に彼は私たちに語ってくれた。

黄「ほれほれ、タマゴの黄身入れて!これで栄養満点だね」

青「馬鹿。また青海苔入れるの忘れてる。もう、全く何考えてんの!」

白「色無君、ネギは白いところが美味しいんだよ。はいこれあげる」

黄緑(ピキピキ)

橙「納豆にはオレンジ色の美味しい鰹節も入れなきゃね」

赤「唐辛子の赤いのは脂肪を燃焼させるよ。もちろん大盛」(ドバドバ)

茶「さ、さ、山椒の佃煮も入れるとピリっとして美味しいよ。あれれ、入れ過ぎちゃったよ〜」

無「あ、あの〜。納豆よりも薬味の方がはるかに多いんですが」

だが、色無の声は少女たちの耳には届かなかったようだ。

桃無「色無く〜ん。ピンク色の桜海老入れてあげる。ほら豪華に見えるでしょ?うふ」

黒「塩昆布を入れると乙な味になるのを知らんのか……入れてやろう」

緑「青紫蘇の緑色は体にいいらしい(ボソ)」

紫「タレなんて邪道。むらさき=醤油入れろ!あと、ちっちゃい言うな!」

灰「チリメンジャコ入れてカルシウム摂取しなよ」

しかし、自分と同じ色の手頃な食材を見つけることができなかった不幸な少女たちもいた。水色と空色である。

彼女たちは悩み、苦しみ……そして開き直った。

水「は、はい、これ。な、な、な、納豆を食べるときに焼海苔で食べるとネバネバがお口につかない……よ。あぅ」

空「追加のカラシも持ってきました〜!どうぞ!」

そしてダメ押しの一撃は唯一その場にいた成人である朱色から下された。

朱「カラシメンタイコ入れるとうめえぞ。ほれ1腹やるから食え!あと昨日のマグロとイカの刺身の残りも入れて食え!」(ドサドサ)

無「あ、あの〜。俺、何も入れないシンプルなのが好きなんですが……」


赤「色無がねー……ボクは普通に『お兄ちゃん』かな」

黄「あたしだったら『兄ちゃん』だね!」

緑「私は『兄さん』かしら」

青「あんなヤツが兄弟なんて……まぁでも、『兄さん』くらいは呼んでやるわよ」

桃「私はどうしよっかなー。兄さんとかじゃつまんないから名前で呼ぶかも。それにほら、そのほうが禁断の関係にも——」

黒「はいストップ、お子様もいるんだからね。私なら『兄様(あにさま)』って呼ぶわ。そういうの、ちょっと憧れてたし」

灰「はーいお姉様と同じー……とは言えないや。わたしゃどうしようかな。紆余曲折を経て『にーちゃん』くらいに落ち着くかも」

茶「わわ、私は『お兄さん』って呼びますっ」

空「あ、ははそんな他人行儀なのってどうなんだろ……。うーん、やっぱり『おにいちゃん』かな?」

水「色無くん……『お兄様』……はぅ」

白「お、おにいさまってすごいね。私は……やっぱり甘えたいから『おにいちゃん』がいいな♪」

黄「私はそうですねぇ、あまり甘えるのは得意でないですけど……『兄さま』と呼んでみるのもいいかもしれませんね♪」

焦「ふっ、兄だろうがなんだろうが知ったことではない。……が、たまには『兄さん』と甘えるのも一興かな」

朱「あたしは想像すらできないなぁ。仮に兄だとしても、たぶん従えちゃうし。姉さんはどう?」

群「色無くんがお兄さんに……きっと兄妹という近すぎる存在にお互いが、あぁでもダメよ兄さん……私たちは」

朱「……疲れてるんだね、姉さん」

紫「うーん、うーん……私だったらどうかなぁ、えーっと……」

緑「間違いなく『バカ兄貴』とか『バカにぃ』あたりでしょうね。最初は」

灰「で、そのうち気恥ずかしさから避けるようになり、でも最終的には『おにいちゃん、大好きだよ♪』と。うーん、これは完璧なシナリオですな」

緑「あら、わかってるじゃない」

灰「ふふふ、なんのまだまだ。緑さんには敵いませんぜ」

紫「かか、勝手に決めるなーッ!!」

橙「みんな盛り上がってるみたいだね、おにーちゃん♪」

無「それはいいけど、誰が妹になっても苦労しかしなさそうのはなんでだろう……?」


無「黄緑さん、そのカマボコ板もらっていい?」

黄緑「ええ、いいですよ。でも、何に使うんですか?」

紫(カマボコ板……ツルペタ……胸?)

無「ナイフで板にデコボコを作って」

紫(デコボコ……出たところと引っこんだところ?)

無「靴下とかハンカチなんかの汚れた小物を洗うときの」

紫(小物……ちっちゃい?)

無「洗濯板にしようかと」

紫(洗濯板……貧乳? プツン!)

紫「色無、天誅!」

 ドカッ! バキッ!

無「グフ!」

 バタン

黄緑「色無さん、しっかりして!紫ちゃん、何があったの?」







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Last-modified: 2012-10-21 (日) 12:54:30