スクールデイズ
黄(にやにや)
橙「何読んでんだ?」
黄「あ、橙。『サムライブラック』だよー」
橙「ああ、あれか。もう3周目に入ったんだよな。相変わらずずっと面白いし」
黄「2クール目のらぶらぶな感じもニヤニヤしたけど、今回のカッコいい男もいいなあ♪」
橙「考えてみるとすげー魅力的なキャラだよな」
黄「かっこいいし、面白いし、真面目で努力家、なんだかんだで守ってくれる。そして頭までいいもんね。橙、勝てることないじゃん」
橙「どーせ俺はテキトーでバカだよ」
黄「うわー、拗ねてるー」
橙「るっせ……やっぱ、あーいう男がいい?」
黄「うん」
橙「うわー……凹むわー……」
黄「あはは! なんてね。あたしたちはあたしたちらしければいいじゃん」
橙「フォローになってねえけど……まあいいか」
黄「だいじょーぶ! あたしはたいちゃんが大好きだよっ!」
橙「だぁーもう! わかったから! 恥ずかしいセリフ禁止!!」
『しわ』
黒「うーん……(カタカタ)……違うかな」
白「レポートやってるの?」
黒「ああ、一応課題なんだ。いまいち、うまくまとまらない」
白「うー……難しそうだね」
黒「まあ、面倒な課題だな」
白「そうだ、コーヒー淹れてあげるね」
黒「助かる。ありがとう」
黒「……」
白「また詰まっちゃった?」
黒「……さすがに、疲れたな」
白「今日はこれくらいにしたら? ずっとやってるんだし」
黒「……でも、今日中に片づけて、あとは遊びたいだろ?」
白「そうだけど……」
黒「もうちょっと、頑張るよ(カタカタ)」
白「……やっぱりダメ!(ちゅ)」
黒の眉間にキス
黒「!?……どうした? いきなり」
白「眉間にしわ、すごいんだもん」
黒「そんなこと……」
白「あります。もうシワシワぁ〜ってなってたもん」
黒「そうか?」
白「うん。今日はそこまでにしよ? 遊びに行くのは明後日でも来週でもいいからさ」
黒「そう、だな」
白「おいしいご飯と、甘いものでも食べようよ」
黒「……チーズケーキがいいな」
白「あはは、じゃあ買いにいこっか♪ ……今日はお疲れさまでした」
黒「……白、お前ずるいぞ」
白「何が?」
黒「何でもないよ」
黒(そんなこと言われたら、もっと頑張りたくなるじゃないか。……ま、明日、な)
『嫉妬』
青「あーもう! せっかくの休みなのになんで課題なんてあるのよ!」
赤「しゃーねーじゃんよ。終わらせて買い物行くんだろ?」
青「そうだけど! ……あーあ、私が二人いたらいいのになー」
赤「珍しいな、青がそんなこと言うなんて」
青「だってそう思うんだもん。赤はそう思わない? そうすれば練習ある日も——」
赤「ダメ! 絶対ダメ!」
青「な、なんで?」
赤「だって、そしたらたぶん俺、もう一人の俺に嫉妬すんもん。俺の青に手ぇ出してんじゃねえええええ! ってなるもん」
青「……あはは、そうね。じゃあ私も、一人でいいや」
赤「な。だから、今ここにしかいない俺を愛してください!」
青「バーカ」
『あーあ』
橙「昨日さー、後輩の女の子に告白されたんだよね」
黄「何それ」
橙「報告」
黄「それならあたしだって、学科の子であたしに気があるっぽい子三人くらいいるし」
橙「ふーん」
黄「うわ、どーでもよさげ」
橙「そういうのなら俺には十人はいるね」
黄「へー、言いますねえ」
橙「あ、信じてねえな」
黄「信じてるよー。うちの彼氏はずいぶん遊んでらっしゃるんですねー」
橙「だったらどーするよ?」
黄「あたし、浮気しちゃお」
橙「ほー、じゃあ俺もするわ。どの子にしよっかなー」
黄「……」
橙「……」
黄「あははははは」
橙「はははははは」
あーあ、コイツ、そんな気微塵もないんだろうな。
『そうめん』
白「あ」
黒「どうした?」
白「黒くんのにばっかり赤と緑入ってる」
黒「別に味が違うわけじゃないしいいだろ」
白「ずるい〜〜」
黒「じゃあ交換するか?」
白「ん〜…ん」
黒「え?」
白「あ〜ん、だよ?」
黒「…………ぁーん…」
白「んふ♪」
『留守番電話』
黒「……」
白「? 黒くん、何してるの? 黙って携帯耳に当てて」
黒「っ!? ……留守番電話を聞いてたんだよ」
白「友達?」
黒「誰でもいいだろ」
白「えー……」
黒「……はー……白の、だよ」
白「え?」
黒「ほら」
白『黒くん……会いたいなぁ……声聞きたくなって電話しちゃった。また、かけるね』
白「な、な……」
黒「一人暮らしのとき、よく聞いててな……」
白「は、恥ずかしいよぉ! 消して!」
黒「嫌だ、譲れない」
白「なんでこんなことで頑固なんだよぅ……」
『欲張り 〜白ちゃん、黒くんの家に行く〜』
「黒くーん!」
新幹線からやたらと大きな大きな荷物を抱え、飛びきりの笑顔で一人の少女が降りてくる。
「お疲れ」
ホームでは、実は到着の一時間前から待っていた少年が穏やかな笑顔で彼女を迎えた。
「えへへ、なんだか昨日は楽しみで眠れなかったよ」
「大丈夫か?」
黒の台詞はいつも通りだが、そこには昔のような過保護な意味合いはない。
自然と白の荷物を一つ持ち歩いていく。白は初めて訪れる街の大きな駅をキョロキョロしながら黒についていった。
「ここが黒くんの住んでる街かぁ…」
「まだ駅の中だぞ」
冗談めかして黒が白をつっこむ。こんなやり取りを高校時代の赤あたりが見たら仰天するようなやり取りである。この二人の関係も緩やかに変わっていっているのだ。
「じゃあ早く、街を見たいな!」
白は黒の手を取り、駆け出すように前へ出る。
「そんなに急ぐなよ」
やや人の多い駅の構内を二人は手を繋ぎながら、足早に街に向かった。
「ここが黒くんの住んでる街かぁ…」
「二回目だぞ」
「いーの!」
じゃれあうようなやり取りに笑いながら、白は一つ息を吸い込んだ。この街の空気を、雰囲気を精いっぱい味わうように。
「どうしたんだ?」
覗き込むような黒に、にこっと笑いかけながら答える。
「この街、きっといい街だね」
初めて見る、黒の住む街。ただ、そう言いたかったのだ。
「ああ、いい街だよ。あとで色々紹介する。とりあえず荷物を置きに、家に行こう」
大きな街の様子や、独特な街の作りに白が色々目をやっている間に、黒のアパートまで着いた。
「うう〜迷っちゃいそうだよ…」
「迷わないように俺が一緒にいるよ。さて、ここが俺のアパート」
特に新しくもなく、古くもなく。でもリフォームを最近したらしく中身は立派、とまあ学生が住むには上等な感じのアパートである。
「302、だっけ?」
「よく覚えてるな」
「えっへへ」
会話や電話で一度くらい話したことがあっただろうか。実際は白がなんとなくノートの端っこに「黒くんのおへや 302」とか書きなぐっていたから覚えていたのだが。
「さっすが黒くん、部屋綺麗だね」
「物が無いだけだよ」
シンプルで、片付けられた部屋はまさに黒のイメージそのままを具現化したようだった。
「ふ〜ん…」
「どうしたんだ、キッチン覗いて」
その割にキッチンには調味料やら調理器具はなかなか揃っている。自炊をけっこう行っているのだろう。
「ふっふっふ、これなら私の料理が披露できる…」
「し、白…?」
白は白でいつか黒に手料理を振る舞うために、日々大学の友達の教えを請うてきたのである。
その成果を発揮できる環境が揃っているのを確認すると、黒が若干引くような彼女らしくない笑い声をあげた。そのときの彼女の眼をマンガのように表現するとしたら「きゅぴーん☆」というやつだ。
「えーっと…若草ちゃんが言ってた『男の胃袋を掴む料理ベスト3』は…」
その様子を見て、白が何をしたいのか感じ取った黒は、ふっと微笑んで、そっと白の頭に手を乗せた。
「じゃあ、夕方になったら買い物に行こうな」
今日の晩御飯が楽しみだな、と黒は久しぶりに思った。
それから軽く、二人は色々と見て回った。妥当な観光名所とか、カップルばっかりいる河原とか、黒がよく買い物に来ている店とか。そしてそろそろ夕飯の買い物にでも行こうとしていたとき、白が黒の大学に行きたいと言い出した。
「大学?どうしてだ?」
「ん〜、見たいんだ、黒くんがいつも勉強してる場所」
別に面白い場所でもないけどな、と言いながらも、特に断る理由もないのでキャンパスへと向かう。
整然とされた学内を白はキョロキョロと見回す。黒にとってはもう見慣れたものなので、あそこが食堂で、あっちがよく行く講堂だとか説明をする。その度に白が嬉しそうにするのが黒には印象的だった。
「あ、黒や」
すると前方からギターケースを背負った少年が歩いてきて、黒に声をかけた。
「蘇芳。サークルか?」
「そ。めんどいわ。ん?その娘、もしかしてカノジョ?」
「そうだよ」
「うお、マジか!これが噂の黒のカノジョ!」
白がはにかみながら軽く会釈すると、えへらと笑って手を振った。適度に軽い、大学生らしいような応答だ。
「何が噂の、だ」
「だってお前写メとか見せないじゃん」
やんややんやと黒は蘇芳とふざけあっている。
「でもカノジョ、黒なら安心やろ。絶対浮気せんよこいつ」
ひょこっと白のほうに顔を向け、そう笑う。
「あ、でも、信頼してますし」
「あー、いい!いいなあ!こんなカノジョ!!」
さらっと白にそんなことを言われた黒は少し赤面していた。そして照れ隠しで蘇芳を追っ払おうと必死だった。
「お前、サークルの時間いいのかよ。早く行けよ」
「はいはい、お邪魔はしませんよーっと」
蘇芳は空気を読んでか黒の視線をさらっと交わし、白に朗らかに挨拶をすると颯爽と去って行った。
「あの馬鹿は…」
「あはは、いい人だね。赤くんみたい」
黒に対する態度や言動から、白は親友のことを思い出していた。
「赤、ね…。まあ馬鹿なところは似てるな」
「黒くんがそういう態度を取るところもね」
う…と黒は思わず唸った。白がとても嬉しそうなので、よけいにばつが悪くなるのだった。
「ふふ、来てよかった」
「そっか」
黒は頭をかきながら、白は笑いを堪えて下を見ながら、キャンパス内をもう少し散歩することにした。
「ふー。おいしかったよ、白」
「えへへ、やったね」
今までも白の家に行ったときは手料理を作ってもらっていたが、パスタとかカレーとか、そういう料理を一緒に作る、という感じだったのだが、今日は違った。
肉じゃがというザ・お袋の味を白が作ると言い出したときはさすがの黒も驚いたが、作らせてみれば、とてもおいしい肉じゃがが食卓に並び、黒はなんとも言えない感動を覚えていた。
「すごいな、料理、頑張ったんだな」
「うん!他にも色々作れるよ!」
「はは、これからも楽しみにしてるよ」
これは白がいるときは作って貰うほうが彼女は喜びそうだ、と黒は自分が覚えたレパートリーを白に披露するのは後にすることにした。
作ってもらった代わりということで、洗い物は黒が引き受けた。手際良く洗う黒を気にしながらも白は普段見ることのないテレビの番組やCMに目を取られていた。
「珍しいか?」
思わず見入っていた白の隣に黒は腰を下ろした。
「うん、CMも全然違うね」
そうだな、と軽く頷く。確かに自分もこっちに来たばかりのときは新鮮だったな、と思い出していた。
「CMだけでも、こんなに違うんだ…」
白の口調が、少し変わった。
「…どうした?」
「ううん。…黒くん、今日、楽しかったね」
「ああ、楽しかったな」
白が隣にいる黒の手に自らの手を重ねてきた。黒は手を返し、白の手を包み、指を軽く絡ませてそれに答える。
「学校とか、お店とか、道とか。普段黒くんがここにいるんだなあって思ったら、どこも素敵な場所に思えちゃった」
「白も気に入ってくれた?」
黒の手は少し冷たい。けれど大きくて、白の手を包みこむ。白の手は少し小さい。けれど暖かくて、黒の手を安らがせる。
「うん。…でもね、ホントはもっともっと見たいんだ」
きゅ、と白の手に力が入った。
「私があっちにいてね、例えば、すごい綺麗な虹が見えたりとか、素敵な景色を見たとしても、黒くんに見せることができないでしょ。それがね、ちょっと、悔しいの。
それと同じでね、黒くんがたくさん見ているこっちのものも私は見ることができない。見れればいいなあ、なんて、欲張りなこと、いつも思ってるんだ」
彼女は彼の目を見てそう言う。彼もその彼女の目を見つめ返す。だから、二人が会話をするときは、必ずお互いの目にお互いが映るのだ。そうして向き合うから、彼らは他の人なら照れてしまうようなことを言い合えるのだ。いつでも、向き合っているから。
「俺も、思ってるよ。いつでも。差し込んだ朝の光も、学校にいる猫の小さなあくびも、本当は白と一緒に見れたらいいって」
彼女の言葉にまっすぐ答えられるのはきっと彼だけだろう。黒は左手を白の頭に伸ばし、慈しむように彼女の髪を撫でた。
「欲張りだね、私たち」
「俺はその上にわがままだぞ」
「悪い子だなあ」
二人で笑いあって、目の中のお互いが揺れた。ゆっくりと手を離し、その手を相手の背中に回した。
「なあ白」
やさしく抱き合って、黒は耳元で呟く。
「なに?」
白は少しだけ黒の首元に擦り寄るようにしながら尋ねる。
「俺な、いつも『俺にしか白に見せられないもの』をいつでも探してるんだ」
「?」
「一緒に見れないものはたくさんあるだろ。だからさ、この距離を越えて、俺が、お前だけに見せることのできるもの、ないかなってさ」
逢えるときは、幸せだ。その分、逢えないときの想いはいつでも彼らの中に降り積もっていく。
「ある、よね。きっと」
残酷なこの距離を、時間を。越えるような何かが。
「探そう、一緒にさ」
「うん。…でも、まず一個」
白が黒と向き合うように顔を向けた。
「?」
幸せそうに彼女は微笑む。
「『黒くんを好きな私』!」
貴方にしか見せない、たった一つのもの。
「じゃあ俺も『白を好きな俺』で一つ目だ」
貴女だけの、ただ一つのもの。
「もっともっと、探していこうね」
「欲張りだもんな、俺たち」
小さくキスした彼らは、もう探しているものを見つけているようにも見えた。
しかし、彼らはこれから、よく見つけたものを写真にとって送るようになる。「見せたい」という気持ちが「見える」ように。
欲張りな彼らはきっと、これからも多くのものを見つけていくだろう。
『青のガールズトーク』
私のカレシは、気が利かない。
デートの時も半分くらいの割合でジャージかスウェットだし、ご飯の時にはラーメン屋に入り、ニンニクがたっぷりきいているものを平然と頼む。
「マジでこれ旨いんだって!!」
でも、そんなキラキラした目でそう言われると、やめてとは言いづらいんです。
たとえ私がレポート期限に追われて、一生懸命やっているときだって、あっちが甘えたくなったらそりゃあもう甘えてくる。止まらない。朝まで続く。
「なー、あーおー……」
ああもう、わかったからそんな声出さないでよっ!
それに、振ってくる話題だって自分本位。それに私がついていけなくったって楽しそうに話し続ける。
「最近やっぱ調子いいんだよ! またタイム縮んでさ。ついにハナダさんに勝ったし! いやああの日のチャーシューメンは旨かったね!」
「……ふーん」
で、ハナダさんって誰だっけ? 部活の人の話はわからないなぁ……。
「ってカンジなのよ……ホント気が利かないんだよね」
「……で、じゃあなんで青はそのカレシとまだつき合ってるの?」
「え? ……だってそういうところもあの……好き、だし……まーいっかぁって……」
「……あ、そう」
うーん、何で私がこの話をすると、友達はみんな疲れたような顔になるんだろ?
『生茶パンダ』
ちゅ♪
黄「奪っちゃったー♪」
橙「……何そのぬいぐるみ」
黄「安かったから。こんなCMあったよね?」
橙「あったな、懐かしい」
黄「やってみたくなりまして」
橙「ふーん……悔しいから、やり返してもいい?」
黄「えー」
橙「……ちなみに、ぬいぐるみと俺、どっちがいい?」
黄「……バカじゃないの?」
橙「了解しましたー」
ちゅ♪
橙「奪っちゃったー♪ なんてね」
黄「ばか……」
『ちょっとだけ』
白「明日、戻るんだよね?」
黒「ああ、午後の新幹線に乗る」
白「午後かぁ。じゃあ、今日はもうちょっと夜更かしできるね?」
黒「ちょっとだけ、な。朝もゆっくりできるだろ」
白「ちょっとだけ、ね……ねぇ、まだぎゅってしてていい?」
黒「ちょっとだけ、な……キス、していいか?」
白「ふふ、ちょっとだけ、ね……もっと、いちゃいちゃしちゃおっか?」
黒「ああ。ちょっとだけ、な」
『同棲生活の日々』
黄「ただいまー」
橙「おかえりー」
黄「……いい」
橙「は?」
黄「いいなぁ! おかえり、が帰ってくる家って!」
橙「そんなの俺がお前の部屋に先に行ってた日とかもあっただろ」
黄「いーの! ね、もっかいやってもいい?」
橙「バカじゃねーの」
橙「同棲ってなんか、色気なくねぇか?」
黄「え、何? もう飽きたとか?」
橙「いやそうじゃねえけど。着替えとか化粧とか全部お互いがいるスペースでやるわけじゃんか」
黄「た、確かに……」
橙「……まー別にお前に色気求めてるわけじゃねえからいいのか」
黄「ちょ! どーいうことそれ」
橙「そのままの意味だよ、バカ」
黄「なにおう! じゃあ見てろ、同棲してても黄色チャンから目が離せなくなるように——」
橙「それはそれで疲れそうだし、パス」
黄「じゃあどうしろっていうのさー」
橙「ん〜……とりあえず暮らしながら考えりゃいいんじゃねえ?」
黄「そだね。そのほうがあたしたちらしいよね」
橙「何の解決にもなってないけどな」
黄「それもあたしららしいじゃん」
橙「そうかもな」
黄「じゃ、ご飯食べよ」
橙「へーい」
橙「同棲しての、今のところの最大のメリットはコタツで寝ることが減ったことだな」
黄「おい」
橙「でも実際減ったよ。お前に起こされるか、またはコタツで寝ようとしなくなった」
黄「へー。どうして?」
橙「そんなんお前をコタツで寝かすワケにいかねえからに……って……」
黄「へぇぇぇぇ〜やっさしぃんだ〜(ニヤニヤ)」
橙「あーもう! 寝るぞ黄色!」
黄「は〜い。たいちゃん大好き〜♪」