侍黒メインSS

男「うわっ!ゴキブリ!」

侍「ここは某に。ふんッ!」

     ドスッ

侍「たたが虫ごときに声を出しおって、情けない。」

男「だからって小太刀で切り刻む必要はないでしょ。」


侍「昨日夜遅くまで公園で刀を素振りしてたら警察に声をかけられたぞ。」

男「そりゃあ銃刀法違反になるよ。」

侍「失礼な、許可証ぐらい持っておる。そこまで阿呆ではない。」

男「じゃあなんでさ?」

侍「芸人ですか?などと聞かれた。芸人とはなんだ?歌舞伎か?」



結論

夜の公園で鎧を被って素振りはいけない


侍「なあ、いんたーねっとについて教えてくれないか?」

男「別にいいけど………パソコン自体の使い方わかる?」

侍「できればそこも頼む。」

ー-----数分後

侍「ぐっ……!ここかッ!」

男「5文字打つのに10分は流石に凄いよ。変わろうか?」

侍「いや、最後まで某にやらせてくれ。すまない。あとは一人やる。」

ー-----また数分後

男「おっ。出来てる。何調べてんだろ。」

検索ワード[吉良]

男(こいつのことだ、ジョジョやデスノないだろ。)

男「忠臣蔵について調べてんのか?」

侍「初めて知ったぞ。吉良はすいっちを押そうとしたら松田に撃たれ承太郎の

  のーとに名前を書かれた後、首を赤穂浪士に取られたらしいな。」









男「( ゚д゚ )」


(見た目は侍、頭脳は黒。それがサムライブラック!)

男「黒さんや、明後日はテストではないか?」

侍「そんなこと某は百も承知。万全に対策を練ってある。」

男「そこでお願いがある。日本史の巨匠である黒さんに教えを乞いたい。

  正直ヤバイんだ。貴女なしでは赤点は必至だ。頼む。」

侍「成程、承知した。そこまで頭を下げられては拒む分けにもいかん。

  放課後某の家に来たまえ。骨の髄まで叩きこんでやる。」

 ---放課後

男「あーだから今は袴なんだ」

侍「考えてもみろ。何故家の中でも甲冑を着込まなきゃならない。」

男「でももし不審者が侵入してきたらどうすんの?」

侍「よく見ろ。某はいつも小太刀は常備してるしセコムにも入っている。

  心配には及ばん。」

男「…………セコム?」

侍「セコムだ。」

男「セコムか…………。」

侍「……………馬鹿にするな。」





男「試験範囲は弥生時代から昭和はじ」

侍「もういい話すな。要するに歴史を全て理解すればいいわけだ。任せておけ。

  まずは教科書の12ページを開け。」

男「こういうのって要点だけまとめれ」

侍「黙れ童。その傲りが赤点を呼ぶのだ。いいから某に従え。」

 ---2時間後

侍「さて、次のページだ。………ッ!」

男「どうした。続きはしな…………何故泣いてるんだ!オイッどこへ行く!?」

侍「ちょっと泣いてくる。暫し待て。」

男「……………明治9年帯刀禁止令か。」

 ---20分後

侍「すまないな、つい感傷に浸ってしまった。続きをしようか。

  『あうすとらろぴてくす』からだったな。」

男「見たくないならここは飛ばしてもいいぞ。自分でするから。」





侍「冗談はここまでにして勉学の続きだ。さてここでは大日本帝国が」

男「無理しなくていいぞ。顔青いし。」

侍「某は黒であって青ではない。この時代に侍の反乱があったらしい、

  某も是非共に討ち死にしたかったものだ。」

男「そういう事しんみりした顔で言うなよ。結構悲しいぞ。」

侍「後世が某の所業を伝えてくれればそれでよい。」

男「この歳で後世がいたらの話だろ?いるわけないだろ。」

侍「なんだ?後世を残すのに手伝ってくれないのか?」

男「はァ?いゃ手伝わなけでもないがそれで俺らは学生なわけだし」

侍「冗談だ。未来永劫それはない。ある程度理解しただろう。次のページだ。」

男「………冗談かよ。」

侍「お前でも悪くないんだがなぁ………。」

男「ほら、続き教えてくれよ…………。」

 ---テスト当日

先公「じゃあ現社の解答用紙配るぞー。」

男侍「アーッ!」





男(ホント滑稽だよな〜。鎧着てる奴が席座ってが隣で本読んでるなんて。)

男「というわけで何の本読んでいるんだ?カバーまで着けてさ。」

侍「別に君が興味を持つような猥本ではない。ただの漫画だ。」

男「漫画なのか。更に気になってきた。さ、貸してごらんなさい。」

侍「切り落とされたいの?その手を退かしなさい。」

紫「なんの漫画だって〜黒っちぃ〜、貸しなさい。」

侍「あっ、あなたが読むにはそれは………」

紫「…………ごめん黒っち。返すよ。」

侍「………某こそすまなかった。もう少し早く注意できたら…。腹切ろうか?」

紫「勝手に取った私が悪いよ。黒っちは全然悪くない。」

男「どれ見せてみろって。」

 ---放課後

男「なぁ、元気がないぞ。」

侍「五月蝿い。」

男「怒るなよ。どうせお前は虎眼流じゃないんだろ。冗談冗談。」

侍「クラスであんなに恥をかいたのは初めてだ。かくなる上は腹を切るしか……」

男「チャンピオンRED買ってやるから落ち着けって。」

侍「本当か!な、なら早く本屋に行こうッ!売り切れてしまうッ!」

男「だから落ち着け。本屋もREDも逃げやしねぇよ。だから引っ張んな。」





赤「速攻で行くよ、黒ちゃん。」

侍「ご託はいい、某は準備は出来てる」

男「お互い無理すんなよー。始めぇー。」

赤「メェーン!」

男「はーい一本。」

侍「えっ?嘘?」

男「ホントホント、次いくよ。構えてー、始めー。」

赤「小手ッ!どぉぉぉぉぉッ!」

男「はーい一本。勝負あり。うまいね赤は、

  面を狙うフリして胴を打つなんてな。」

赤「正直黒ちゃんよゎ………」

侍「赤よ介錯を頼む、いいから。さ、グサリといくか」

赤「ストップ!ストップ!明日のカラオケ鎧着ていいから止めなさい!」

侍「いいのか!本当にいいのか!すまない。また命拾いしてしまった!」

男「死にてぇのか生きてぇのかちゃんと表現しろ。」

 ---下校中

男「お前って言っちゃ悪いが以外と弱いんだな。」

侍「切り落とされたいのか?某が弱いなどと迷い言を。」

男「だってさっきの見たら…………」

侍「考えてみろ。進んで小手や兜に太刀を下ろす輩がいるものか。

  戦では首を狙うか足を狙ってだな、そこを」

男「ルールわからないんでしょ?」

侍「…………うん。」





侍色「あーら偽者ちゃん♪まだ生きていましたの?」

黒侍「む?…き、貴様は侍色!」

侍色「うふふ、お馬鹿なあなたのおつむでも本物(わたくし)のことは覚えていられましたのね?」

男「お、おい侍黒!この似非お嬢様だれだ?」

侍黒「くっ!貴奴は侍色。我が宿命の好敵手にして…某の腹違いの姉だ。」

男「ライバル!?ってか姉って!」

侍色「あら?そちらの殿方は貴女のこれでして?(中指をあげる)」

侍黒&男「…???」

侍色「あら?うふふ…そうでしたわね。貴女は"遅れてる"のでしたわね。」

侍色「くっ…。」

男「…?」

侍色「これは、その男が貴女の"ぼういふれんど"なのかという意味でしてよ?」

侍黒「くっ…そうであったか。し、しかし男殿は…」

侍色「そうですの。まぁ、そうですわね!貴女のような乱暴で"遅れてる"女性に殿方が寄ってくるはずありませんものね!うふふ…」

侍色「くっ…そ、某は…某は!」

男「いやいやまてまて、今普通に流したが指の意味間違ってる。彼氏を表すならこうだろ?」

侍色「なっ!?ま、まさかそんな?出任せを!」

侍「そ、そうなのか…?」

男「いや嘘じゃないって。それむしろケンカ売る時のゆびだし。」

侍色「えっ…?うっ…。くっ……。あっ……!きょ、今日はこれで許して差し上げますわ!!!」







男「いったいなんだったんだ…?」

侍色「そ、某はいままで…。」



 皆さんは「サムライブラック」という色をご存じだろうか。
 いや、ほとんどの方はご存じないことだろう。カラーパレットを呼び出して、是非入力して頂きたい。

 赤色34、緑色36、青色35という値で作り出される、見る人によっては「灰色」と認識してもおかしくない色。

 それが、サムライブラックである。

 今から紐解く物語は、この色をこよなく愛した一人の青年と、とある九十九神のお話である。

 真実か、それとも逞しい想像力か。信じるか信じないかはあなた次第。私はただ、物語を語るのみ。

 興味がある人だけ、さぁ、ご覧あれ。





 倉の扉を開けるなり、古い木の匂いがした。

「ん……嫌いじゃないな、この匂い」

 胸一杯吸い込みたい、というような空気ではないが、どこか懐かしさを感じる匂い。

 倉の中に一歩足を踏み入れると、そこには昼間だというのにほとんど日光が入ってこない、暗闇が広がっていた。

「ね、ねぇ……本当にこの中にあるの?押し入れの中とかには無いの?」

 少し恐怖心を感じたのか、青年は苦笑いを浮かべながら後ろを振り返った。

「無い。大体、どうしても今必要なんだって言ったのは宗太でしょう?」

 宗太と呼ばれた青年に懐中電灯を放りつつ、宗太の母が溜息をついた。

「文房具屋の定休日だからって、こんなに執念を持って色鉛筆を探す頑固な息子は珍しいよ、全く」

「だって、今必要なんだ。何かが必要になった時、どうにかできるなら最大の努力をするべきだよ、母さん」

 抗議の声を上げた宗太の頭がぽんぽんと叩かれ、同時に再び大きな溜息が聞こえた。

「はいはい。じゃあ頑張りなさいな。おじいちゃんの使ってた色鉛筆が、どこかにあるはずだから」

 構っていられない、といった風な母に、宗太がさらに食い下がる。

「……うぅ。だってさぁ、こういう倉の中って何かいそうじゃない。僕は見えちゃうんだから」

「幽霊なんていませんよ。いたとしても、それはきっと良い幽霊。我が色無家を見守ってくれてるのよ」

 頑張ってね、と宗太の頭を撫でると、母は足早に去っていった。

「くっ……やっぱり母さん、信じてないな。僕が『見える』って事に」

 しかし、このまま立ちつくしていても何が始まるわけでもない。

 懐中電灯のスイッチを入れ、意を決して倉庫の中に足を踏み入れる。

 しばらく掃除もされていないのだろう、蜘蛛の巣があちこちに張られているのが確認できる。

「蜘蛛と暗闇は一番苦手なのになぁ……あ、ここかな」

 不安を紛らわせるためか、無意識に口が動く。暗中の静寂だけは避けようとする、恐怖心から来る行動だろうか。

 蜘蛛の巣を払い、段ボールやら木の箱やらが無造作に積まれた倉の中を懸命に探す。

「あっ! これ……かな……?」

 『文具』と書かれた木の箱が、光に照らされる。

 うずたかく積み上げられた箱を一つずつ移動させ、一番下にあったその箱を引っ張り出す。

 全ての作業が終わり、目当ての箱を倉の外まで持ち出す頃には汗だくになっていた。

「はぁ……はぁ……まぁ、こんなに古い倉にしては『何か』が見えなくて良かった」

 倉の扉を閉め、宗太は大きく一息ついた。

「それにして……もっ、やけに、重いな……っ」

 本来ならば小脇に抱えられる程の大きさにもかかわらず、それは異様に重さを感じた。
 昔の文具だ、重たい硯が何個か入っているのだろうか。

 元々そんなに体力に自信があるわけでもなく、ふぅふぅ言いながらどうにか自分の部屋まで持って帰った。

「ああ……色鉛筆のために……こんなに、疲れるとは、思わなかったな」

 何重にも縛ってある紐をほどき、待望の色鉛筆が入っているであろう箱を開けた。

「えー、と」

 蓋を開けるなり目に飛び込んできたのは、『色無 封介』と見事な達筆で書かれた紙だった。

「やっぱり、これ爺ちゃんの物だったんだな……まだ使える色鉛筆、残ってるのかな……ってあれ?」

 紙をどけると同時に、宗太は間抜けな声を上げた。

 紙の下には、筆箱らしき物が一つ、入っているだけだった。たったこれだけの物が、何故あんなに重たかったのだろうか。

 筆箱を手に取る。当然と言えば当然か、普通の筆箱なみの重さしか感じなかった。

 何気なく筆箱を裏返すと、何かが書いてあるのに気が付いた。

「何これ……さむらい、くろ? うーん……あ、『じこく』かな」

 筆箱の後ろには、これまた達筆で『侍黒』と書かれていた。頭をかきながら、宗太は苦笑いを浮かべた。

「ま、とりあえず開けてみよっかな」

 蓋に手をかけ、少し力を入れた、その瞬間だった。~

 全身に強い衝撃を受け、宗太は壁に吹っ飛ばされた。
「——ぅ!」

 絞り出すような声を上げつつ、痛みにうずくまる。誰かに凄い勢いで突き飛ばされたような衝撃だった。

 動けないまま数十秒ほど経っただろうか。周りの空気が張りつめているような感覚が、徐々に抜けていった。

「な……何だったんだ、今の?」

「私が眠っている時に無理矢理蓋を開けようとしたからだ、愚か者」

「!」

 唐突に背後から聞こえた鋭い声に、宗太は反射的に振り向いた。

「え……あ……」

 視界に飛び込んできた光景に、宗太の思考が止まる。

 侍の格好、と言うのだろうか。小袖と野袴という出で立ちに、腰には刀を帯びていた。
 腰あたりまで伸びた髪は首のあたりで縛ってあり、動きの邪魔にならないようにしているようであった。

 何より、髪や目の色、服装に至るまで、全てが宗太の好きなあの色に似ていた。

「……サムライブラックだ」

「ん? 何を言うか、貴様」

 凛とした声が、部屋に響く。宗太と同い年くらいの年齢に見えるが、その言動は非常に大人びて見えた。

「僕は宗太。君は、誰? ひとまず、人間じゃあなさそうだけど」

 空中に浮かんでいる侍女を見て、宗太がいささか落ち着いた様子で切り出した。

「む。そう言えば、何故貴様には私が見える? 私の姿は、作り主の封介殿にしか見えぬはずだ」

「何というか、その……慣れてるんでね、こういうのには」

 苦笑いを浮かべつつ、宗太はすっと手を出した。

「な、何だ」

「い、いや。握手を、と思って。封介は僕の祖父だよ。色々、話を聞かせてもらえると嬉しいんだけど」

 身構える侍女に、頬をかきつつ宗太が応じる。

「む……そうか」

 刀にかけた手を戻すと、おずおずと侍女は宗太の手を握った。

「侍黒と申す。以後、お見知りおきを」



 ——これは、面白いことになってきたかもしれない。

 これまでの人生史上、最高の興奮を胸に秘めつつ、宗太は満面の笑みを返すのだった。
                                  (プロローグ 了)

 




男「暑いねー。」

侍「暑いか?そうか?」

男「なんで俺があなたを見て言ってるか意味がわかりますか?」

侍「何が言いたい。男ならハッキリ言え。」

男「その分厚い鎧は暑そうだなぁって思っただけさ。」

侍「某ほど鍛えていれば暑くなどない。」

男「顔赤いよ。」

侍「暑くない。今朝『はばねろ』を食べたからだ。」

男「汗かいてるよ。はいハンカチ。」

侍「あれ?何故だ?なんで額から涙が。」

男「普通逆だよね?その言い訳。兜だけでも脱げば?」

侍「しかし、もし後ろから切りつけられたら」

男「水色はそんなことしない。というかこのクラスの奴は誰もそんなことしないだろ。」

侍「本当か?」

水「………しないよぉ。」

侍「そうか、水なら信じられるな。あー暑かった。」

男「暑いんじゃねぇかよ。」

侍「ッ!」~




男(おっ、こんな所で黒を見るなんて珍しいな。なんのCD借りるんだろ。)

男「よっ黒、何借りるんだ?」

侍「『まきしまむざほるもん』と『ぐりーんでぃ』だ。

  どちらも某の心に深く響いてな。」

男(えぇぇぇぇぇぇッうそぉぉぉぉ。)

男「そうか、変わったの聞くんだな。」

侍「どこが変わっているんだ!どちらともれっきとした民謡ではないか!」

男(どこまでが本気でどこまでが冗談なんだぁぁぁぁ!)

男「そうだな!俺がおかしかった!どちらも立派な民謡さ、ハハハ。」

侍「わかるか?よしなら家に来い。某と共に和を」

男「あー俺5時から用事あんだわ。それじゃ。」

男(よりによって『ロッキンポ殺し』かよぉぉぉぉぉぉぉ!)

侍「そうか。なら明日の明朝にまた会おう。あっ、一泊で頼む。」

店「二つで200円になりまーす。」





男「さぁて昼飯にすっかー。」

侍「おっ、昼時か。では某も。」

男「そういや黒の弁当初めてみるな。どんなのだ?」

侍「ふっ、握り飯二つ だ け さ 。」

男(やけに「だけさ」を強調したな。)

男「足りないのか?少しやろうか?」

侍(くれる!くれるのか!?欲しい!しかしがっついては某の威厳が……)

侍「いや、いい。某は十分足りてる。むしろこちらがあげたいぐらいだ。

  若い男ならたらふく食え。」

男「それこそ悪いよ。お前だって育ち盛りなんだから分けて」

侍「だからいいと言ってるだろう!気を使うな!」

男(あれぇ俺なんかしたかな?しかしここは下がっておくにこしたことはないな)

侍(我ながら名演技!次に施しを受けた時が貰うにふさわしい!)

男「わかった。お前がそこまでいうなら。別にいいな。

  悪かった。じゃ。」

侍「…………………畜生ッ!」





侍「フム、そうか。」

橙「こういうふうに着こなすといいよ。」

男「なにしてんだ?」

橙「ちょうどいい〜明日黒ちゃんの買い物付き合ってあげて。

  私は明日用事あって無理なのぉ。」

黒「あ、あぁ。頼む。」

橙「だからヨロシクね。」

男「まぁ、明日は暇だし別にいいかな。それじゃ学食行ってくる。」

橙「ありがとなー……………。良かったじゃん。向こうから来てくれて。」

侍「本当にすまない。こういうのは苦手でな。」

橙「いいっていいって。その代わり明日の報告お願いね。」

侍「報告?何を?」

橙「キスでもエッチでもいいよ。」

侍「エッっ……!」

橙「あの子なかなか奥手っぽさそうだからねぇ。意外と夜は………」

侍「破廉恥なっ………!あやつめ!見てろ!」

ーーー翌日

男「悪ぃ、電車混んでてさぁ。今日はどこ」

侍「近寄るなぁ!近寄ったら切って落とすぞぉぉぉぉ!」

男「なんでっ!?」




男「お前が図書室いるなんて珍しいな。」

侍「悪いか?調べるものがあってな。」

男「どうせバレないように人を殺す方法とかでしょ?」

侍「無礼なッ!某は卑劣な真似はせん!」

男「じゃ法律を裏から合法にする方法?」

侍「前にも言ったろう!刀なら許可はとってあるッ!」

男「そんなに叫ぶな。怒りすぎだぞ。女の子の日か?」

侍「黙れ小僧!何故わかった!」

男「図星かよ!ごめんなさい!」

緑「図書室で騒ぐな!教師に報告するぞ!」

侍「黙れ小娘!この前本屋のヤオイ小説の近くをうろついていたの
  色無しに密告するぞッ!」

男「………………卑劣だ。」





侍「おい」

血「…」

侍「何か言わんか、つまらぬ」

血「つまらないのはお前の顔だ」

侍「…切る」

男「だっ…だめぇ〜!!」侍「邪魔するな、殺しはしない」

男「人を傷付けるのは国が許しても私が許さない」

侍「ぬ…」

男「って黄緑さんが言ってました」

侍「ちっ…興ざめしたわ。今日のところは貴様に免じてひいてやる」

血「ひきたいのはそいつの心だろ色ボケ侍…プッ」

侍「やはり死ねぇぇぇ!!!愚者がぁぁぁ!!!」

男「うわぁ!?」



侍「やっぱりないなぁ」

男「求人広告? バイトでも探してんの?」

侍「うむ、そろそろ財布が寒くなってきたのでな」

男「へー、そんで何のバイト探してんの?」

侍「足軽だ」

男「……平和な日本に何か文句でも?」


男「何見てんだ?って懐かしいな。小学校のアルバムじゃん」

侍「この頃我々はまだ幼かったな」

男「お前その時から鎧着てたよな」

侍「お前とこんな長い付き合いになるなど夢にも思わなかった」

男「それもそうだな。早く次のページ、次のページ」

侍「次は将来の抱負だな」

男「うわ、俺『アナウンサーになりたい』とか書いちゃってるよ」

侍「では某はと………『日本を統一してみたい』か…………」

男「まあ、黒らしいな。俺達さ、………どこまで一緒なのかな?」

侍「わからんッ。だがそれがわかるまではいつまでも一緒だ」

男「…………臭っ」

侍「やはり今日限りだ」


侍「某にはどれも選べん。なぁお前なら」

男「俺に頼るな!お前が決めるんだ!」

侍「しかし………」

男「自分を信じろ。やれる。お前ならなんでもできる」

侍「わかったお前を信じよう。では…………」

侍「そうら、やはりダメだった」

男「そう自暴自棄になるな。誰だって予想できなかったさ」

侍「そりゃそうだ。『ばっと』を振っただけで『ぼーる』が真っ二つなんて

  某でも予想できなかった」

男「ソフトは負けたけど他が勝ったことで優勝

  できたんだから結果オーライってことで」

侍「閉会式まーだかー。帰って腹斬りたいぞー」

男「帰りにアイス買ってやるから斬るなって」

侍「『はーげんだっつ』だぞ」

男「はいはい。『はーげんだっつ』ですね、と」


男「じゃ………いくよ」

侍「あぁ、頼む」

男「クッ……、痛いか………?」

侍「少し、痛かった。だけど大丈夫。もう少し下だ」

男「痛かったら止めるから無理すんな」

侍「頼んだのはこっちだ。今更止めん」

男「わかった。じゃ続けるぞ」

侍「ひゃ!くすぐったっ、あうぅ」

男「ここらへんか?」

侍「はぅう、そこぉぃい。………気持ちぃ」

男「ここか。それじゃ容赦しないぞ」

侍「きゃっ!ちょぉ強いィ、だぁメぇ」

男「でもここがいいんだろ」

侍「ダメだよ、もうダメぇ!あっ!あぁ、はぁ」

男「以上、肩揉みでした」

侍「エッチなのはいけないと思うぞ」

男「でもエッチな黒さんはいいと思います」


侍「さて今は巷でサムライブルーなどと騒がれているようだが。」

男「大丈夫、決してお前じゃない。」

侍「そういうわけで青に某の鎧を着せてみたんだが………」

青「とりあえず着てみたけど案外軽いのね」

男「おっ、意外と似合うな。結構可愛いぞ。」

侍「……………………。」

青「似合う似合わない云々は兎も角可愛いっていうのは有難いわ。」

侍「……………………。」

男「流石サムライブルーだね。これからこれで学校来たら?」

侍「なっ、なあ?某も鎧を新調したんだが似合」

青「しかしこれでは動きにくいし何より校則がなぁ。」

侍「某のも似合う」

男「じゃあなんだし写メぐらいは撮っておこうよ。」

侍「某の」

青「それじゃ一枚頼もうかしら?可愛く撮ってね。」

男「はーいそれじゃハイ、チー」

侍「日本なんか敗けてしまえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

男「おいっ黒!どこへ行く!」


侍「ブラジルゥゥゥ!ブラジルゥゥゥゥゥゥ!!ろなうじーにょぉぉぉぉぉぉ!!!!

  日本を討ち取れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

男「だから前はごめんね。お前の鎧も似合ってるから。だから機嫌治してよ。」

侍「煩い!にわか日本ファンが!心にもないことをぬかしおって!」

男「お世辞じゃないよ。マジで。」

侍「黙れ黙れ!そんな見え見えな魂胆で某」

    カシャ

侍「何を撮っている!」

男「いや、とりあえず携帯の待ち受けにしとこうかな、ってさ。」

侍「そんなことするな!見られたらどうする!?」

男「別にいいじゃん。可愛いんだし。」

侍「なっ…………!だからって」

男「本当に可愛いしさっきのだってお世辞じゃないし、悪いか?」

侍「………今回だけ許してやる。某の眼中から消えてくれ。」

男「わかったから早く紅くなった顔戻せよ。」


侍「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

男「どうした!明智がでたか!」

侍「いや、明智は関係ないんだが今ゴキブリが………。」

男「お前も女らしいところがあるな。どこだって、結構デカイな。」

侍「は、早く頼む。殺すなり追い出すなりしてくれぇ。」

男「それじゃ叩き潰すぞ。向こうむいてろ。」

  パンッ プチッ

男「こんなん楽勝だよ。お前も口ほどにもな」

侍「おっとゴキブリが。」

男「うゎ!やめろ悪かったって!刀振り回すな!」

侍「某が恐れるものなどあるか!口ほどにもないなどざれ」

男「うわっ!ゴキブリッ!」

侍「キャッ!」

男「嘘だよいねぇよ。やっぱビビってんじゃん。」

侍「うっ……ぅわぁぁぁ……ッうぅ。」

男「あー泣くなって。あとで動物園連れてってやるから、な?」


男「なんてこったぃ黒さん!あんなところに人が倒れてますぜぃ!」

侍「承知!説明臭いが早く助けにいくぞ。」





男「ヘイ YOU!大丈夫かい!?」

?「むっ…………」

侍「『む』?」

曙色「無理はいけませ」

男侍「お前がな。」


男「さて、夏が近づいてきましたね。」

侍「スイカ割りなら任せろ。」

男「はいはい。で当然プールや海が栄えるわけですよ。」

侍「日焼けする気などはなからない。行かん。」

男「わかってるよ黒さん。泳げないんだろ。」

侍「某が泳げないわけがない。馬鹿にするな。」

男「またまたぁ強がっちゃって。そういって誤魔化しちゃったりして。」

侍「どうせ某の水着が見たいから某を煽り海へ駆り立てようとする腹であろう。」

男「バレてしまってはしょうがない。まさにその通りだ。」

侍「破廉恥なお前の脳味噌なぞ軽くお見通しだ。」

男「仕方ない、黒が来ないなら色無しさん゙達゙と行くか。」

侍(色無しが海に行く→他の色が来る→色無しと誰かがくっつく→残りがこいつとくっつく→アッー!)

侍「そうだ!やはり某は泳げなかった!お前に手解きをさせてやろう!ありがたく思え!」

男「やっぱ泳げないんだろ。初めからそういえば良かったのに。」

侍「……………卑怯者め。」

男「なんか言った?」

某「いや、何も?」





















男「    計  画  通  り    」


男「アフターセックス」

侍「出だし早々それか。お前は本当に性欲の塊だな。」

男「っていう色があるんだって。なに想像してんのさ。」

侍「…………知らなか」

男「ヌード ベアヌード」

侍「なっ!へっ、ヘアヌー」

男「 ベ アヌードだよ。ったく、そういう色もあるの!」

侍「そんなヒワイな色もあるんだな。」

男「…………アヌス。」

侍「大方そのような色も存在するのであろう。」

男「セックス クスコ アナル アクメ」

侍「なに!そんな色も存在するのか!」

男「…………お前にはがっかりしたよ。」


男「携帯見つめてなにしてんだ。」

侍「そろそろ本気で『めーる』を覚えようと思ってな。」

男「いい心掛けじゃん。ちょっといいか。ここをこうするとだな」

侍「成程、数字はこうすれば簡単に出来るわけか。」

男「ここを押すと顔文字が出てくるから」

侍「ほうほう、簡単だ。」

男「だろ?難しく考えるなって。」

侍「すまないな。一番最初はお前に送ろう。」



ーーー帰宅後

男「おっ、メールだ。誰だろ?」



黒でぇす(*^_^*)ちゃんと送れてますかぁ(^_^;)お前にはとても感謝してるよお(^人^;)m(_ _)m

こおやってメェルできるようになったのもお前のおかげでだしぃ(*^m^*) ムフッ(≧ω≦)b

      ポチッ

男「築くのは難しいけど壊すのって簡単なんだな。」


男「そういえばお前ってなんで鎧着てんの?」

侍「はっ!?何を今更薮から棒に。」

男「今までは思春期やら何やらで聞きにくかったからさ。今ならいいかな、って。」

侍「しょうがないこれは某の出生に関わる秘密でな。お前ならいいだろう。」

男「ドキドキ・ドキドキ。」

侍「あれはまだ義経が平家に」

男「ハイ、嘘ですね。真実を教えてくださいね。」

侍「バレたか……どうやらお前に嘘はつけないようだな。」

男「多分今のは誰にでもバレますよ?」

侍「あれはまだ父母が農民で」

男「この前お前の親にスーパーで会ったぞ。お前のことよろしくって言われた。」

侍「実は某は22世紀からき」

男「のび太は俺かドラえもん?要するに言いたくないんだろ。」

侍「すまないその通りなんだ。某の信条に誓って言えんのだ。」

男「その信条ぐらいは教えてよ。」

某「いいだろう。某のこの秘密は某と結ばれた者にしか言わないことにしてるのだ」

男「ふーん。で、どうすればお前と結ばれることができるんだ?」

侍「なっ………!なぜお前にッ!」

男「だって知りたいじゃん。秘密。」

侍「…………教えてやるもんかッ!」

男「だから照れんなって。その顔結構見


侍「さてこの前動物園に連れてってくれると聞いたのだが。」

男「えっ?覚えてたの?てっきり忘れたのかと。」

侍「某が忘れるわけない。約束は果たしてもらおうか。でなければ腹を切」

男「今月は金がもうないんだ。勘弁してくれよ。」

侍「某は今行きたいんだが………ダメか?」

男「電車賃、入園料、飯代、そこらを考えると一人分しかありませんが?」

侍「なら某の分は某が払う。これならどうだ?」

男「いや、これは俺が言い出したんだからやっぱ俺」

侍「お前の金で行くことに意味がかるんじゃない、お前と行くことに意味があるのだ。」

男「なんか、そう言われると照れるな。お前がそういうならわかった。行こう。」


侍「そして早速だが行きたいコーナーがあるんだ。」

男「ここは………乗馬コーナーか。お前らしいよ。」

侍「では並んでくる。暫し待っててくれ。」

男「行ってらっしゃい。ここで待ってるから。」

ーーーー数分後

男「おかえり。なんか随分顔紅いけどどうしたの?」

侍「………ぃだった。」

男「ナニナニ?聞こえない?」

侍「…………ポニーだった。」

男「……………。兎触りに行こうか。」

侍「……………うん。」


侍「時期的にまたテストの季節が来たようなんだが。」

男「もうお前には頼らん。自分で勉強する。」

侍「お前は等価交換というものを知らんのか?次はお前が某に勉学を教えるべきだ。」

男「んーまぁいいか。で、なんの科目?」

侍「英語と保健体育。」

男(英語は確かレッスン6、俺でも十分教えられる。しかし保健は性に纏わるものばかり!

  男に教えるのは容易いだが女は流石に無理だ!生々しすぎる!)

侍「どうした?顔が紅潮して汗ダラダラかいてるぞ。風邪か?」

男(だって避妊用具とか病気、文章だけとはいえ子供の作り方まで載っているんだぞ!

  しかも教科書にあんな単語やこんな単語、あんな断面図まで載ってやがる!)

侍「流石に顔色が悪いぞ。今日はもういいから帰って休め。」

男「すまない…………。」





侍「顔色が悪くなってきたから帰らせた。」

橙「彼なら率先して教えると教えると思ったけどなぁ。彼もウブなんだよ。」

侍「?」


(青、水、紫、僕は誰を選べばいいかわかりません)





男「なあぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!!」

侍「どうした?うるさいぞ。」

男「どうしたはお前だ!何で今日は鎧を着ていない!風邪か!感冒か!」

侍「通学用の鎧にカビが生えたからしかたないのだ。」

男「通学用!?そんなあるの!?でもまあ鎧がないとお前らしくないな。」

侍「某は某だ。しかしたまにはよかろう。」

男「でもなんか府に落ちないなぁ。なんつーかしっくりこないっていうのかな。」

侍「そうか、お前は某ではなく鎧をみていたわけか。某はどうでもいいってこと」

男「そういうことじゃないって!お前のことも見てるよ。」

侍「なら制服の某と鎧の某、どちらが好きだ?」

男「えっ?そんなの選べない、だってお前はお前だろ。お前が好きなほうが俺の好きな方さ。」

侍「…………お前って奴は。」

男「だから顔紅いぞー。照れる場面じゃないぞー。」

ーーーーー翌日

侍「お前がそういうから鎧にスカートはいてきた。似合うか?」

男「…………お前なんか嫌いだ。」

侍「何故!?」


男「季節は夏、というわけで今日はジャパニーズホラー尽くしでいこうと思う。」

侍「それで何故某を呼ぶ?怖いのか?」

男「そうとも怖い。だからお前にもそれを味あわせてやろうという魂胆だ。」

侍「ふんっ、某が恐れるものなどあるか。早く見せろ。」

男「リング、呪怨、感染、回路、輪廻。どっちが先に声を上げるかな?」

ーーーー数時間後

侍「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

男「止めてぇぇぇぇぇ!思い出すぅぅぅぅ!」

侍「本当に根性のない男だ。たかが映画ではないか。」

男「その目で寄らないでぇぇぇぇぇ!!!!」


男「今日は前回の復讐をしに来たわけなんだが。」

侍「だからってこんな時間にくる必要はないだろ!」

男「明日休みなんだからいいじゃん別に。」

侍「それでなんの映画だ?」

男「死霊のハラワタ、リング(海外版)、エルム街の悪夢、チャイルドプレイ、デットコースター。」

侍「洋画なぞで某が恐怖するなど」

                  あー

男「こんどは俺の勝ちだな。顔がすげー青いんですけど。生きてます?」

侍「人があんな風に潰れたり引き裂かれたりして放心せずいられるか。」

男「確かにあれはホラーというよりグロの要素が多いな。」

侍「12時か………。」

男「怖くて眠れないってか?」

侍「お前のせいだ。責任とって…………」

男「何さ?」

侍「某の側にいろ。」







男「だからって寝るなは酷いよな。自分はスヤスヤ寝てるクセに。何で枕元で待機なんだ。」

侍「ぅう………んっ。」

男「あっ、手握ってきた。おーいホントは起きてるんだろー。」

侍「んっ…………ぅ」

男「マジで寝んなよちきしょー。あっi podの電池切れた。」


男「さて、今日の掃除は俺達が当番なわけなんだが。」

侍「それでどうした?」

男「めんどい。から………勝負しよう。」

侍「勝負?種目は?」

男「ババ抜きだ。敗けた方が………教室掃除っ……!」

ババ抜きとはジョーカー1枚を抜いた53枚のカードを分け同じカードが2枚あればそれをペアとし捨て、

それが手札からできなくなったら互いの手札から交互に1枚ずつ引きペアを作り捨てて行く遊び……

しかし今回は二人での勝負のため1枚引けば1ペア捨てれる状況、ババと最後のペアの取り合いが必死っ……!

ここまでの過程は全て前戯………本番は残り3枚になってから……そこからが心理、運のデキレースである……!

男「ルールは把握したな……では……始めるかっ……!」

青(あいつら掃除しないでなんでババ抜きなんかしてるんだ?)

侍「某の札は……6枚っ……!お前は………9枚っ!勝負あったな。」

青(おかしい……!侍が6枚なら男(仮称)は7枚のはず……っ!しかもババっ……!ババを保持しているっ!)

男「そうか……優勢か………?ククッ………」

青(男(仮称)の奴……5のペアがあるのに捨てていない……どういうことだ………?)





数巡後 侍2と3の2枚 男Jkと2と3と5×2の5枚 残り7枚

男「これだっ……!よしっ………!」

男、3を引き……男残り4枚っ………!

侍「では某はこれだっ………!」

なんと侍 5を引いてしまう……ここで男(仮称)が動き出すっ………!

男「あっ!あそこに侍11色が!」

侍「本当かっ!どこだ!某も配下にっ!」

男「スマン………カラスの群れと間違えた。」

青(こいつ何を……!……っ!男(仮称)の手札にババ2枚っ……!こいつ……初めに抜いたババと

  5をすり替えやがったっ……!となると机にあるカードはババでなはく5っ………!)

男「じゃ………俺の番……!」

男……ここで2を引き手札残り2……しかし両方ババ……!

侍「では某は………これだっ!」

侍……ここで初のババを引く……しかし必然っ………!宙に葉が舞えば落ちるかのような必然……!

  引かざるを得ないババ………!侍……5とババの2枚っ……!

男「これでラストッ………」

しかし男(仮称)……5を引く………これでは睨み合いである……が…またしても男(仮称)……動くっ………!





男「あんなところに円卓の13色騎士がっ……!」

侍「そうか………で?」

侍はうろたない……男(仮称)………すり替えの機を逃す………

侍「ペアがないようだな………クククッ…某か………」

男「まさか……こいつっ………!」

侍「クククッ………」

青(引くのか!?引いてどうなる………まさか気付いているのか……!?イカサマに………!)

男(やめろぉぉぉ〜〜〜)

        ピシッ

青(あっ…!ああぁっ!)

男「ぐっ………!ぐっ…ぐっ…………!」

侍「決着だ……!」

まさに異例………!驚異のジョーカーペア……!侍……勝負を決すっ………!





青「勝負は見させてもらった。しかし何故男(仮称)のイカサマがわかった。」

侍「簡単なこと………こいつは某を見くびっていた………それだけ……ただそれだけのこと………」

青「それだけでは理由にっ……!」

侍「最初の札の数……その時点で某は気付いていた…枚数の違い………死ぬべきカードが………」

青「では何故それを………!」

侍「そこが最初の見くびり……こいつは某が気付いていないと思っていた……」

青「じゃあの『侍11色』の嘘も気付いて………!」

侍「そう……しかし某の狙いはわざと5とババを交換させること………それが第2の見くびり……」

青「な…なんて………!」

侍「あとは見た通り……だが最後………最後のババ引きは流石に運……第3の見くびりは某の運だ……!」

青「しかし……ババのペアは………」

侍「イカサマをした手前それをイカサマとは言えない……イカサマが産み出した

  イカサマ………真実のジョーカーである5を産んだっ………!」

ざわ…… ざわ… ざわ………





侍「お前のことなどお見通しだ。早く掃除をしろ。ったくイカサマして勝てないとは情けない。」

男「お見通しってなんで俺がこんなことしてまで帰りたいたいかわかるか?」

侍「…………何故?」

男「今日お前誕生日。」

侍「………そうだな。」

男「家で待つ計画丸潰れ。」

侍「………すまない。」

青「はいはい、なら二人で帰りなさい。私が」

侍「断る。掃除は某達がやる。勝負は無効だ。」

青「そう?なら私は帰るわ。頑張ってね、二人とも。」

ーーーー下校中

男「誕生日おめ。」

侍「ありが……とう……」

男「………帰るな。」

侍「…………あぁ。」



侍「……………また明日なっ!」

男「あぁ、明日!」

ーーーー侍帰宅後

侍「意外と重いな、なんだ?おっ!鍔だ!早速刀につけよう!」

ーーーー男帰宅後

男「大丈夫かな?気に入ったかな?ちゃんとはまるかな?」

ーーーー翌日

男「おはよう、おっ!早速付けたか!?」

侍「あぁぴったりだ。有難い。大切にする。」

男「それは良かった。」

侍「それにしても美しい………斬りたくなってきた。」

男「アヌビス神!?」


うーん厠厠

今厠に全力疾走している某は普通の高校生

変わったあるなら侍に興味があることだ 名は侍黒

ふとベンチを見ると一人の女が座っていた



    アハッ いい女



すると女は服のボタンをはずし始めた



      ポッポッポッ



白百合「 や ら な い か ? 」

 侍 「某は遠慮…あっあ………アッー!」





侍「ああぁぁぁぁっーーーーー!」

男「どうしたっ!」

侍「教室………!夢か…………」

先公「いきなりだけど転校生紹介するぞー」

侍「まさか…………」











薔薇色「俺のキンタマを見てくれ、こいつをどう思う?」

男達 「アッー!」


侍「ジメジメするな………。」

男「毎回言ってるだろ。脱げよ、鎧……。」

侍「それは無理。某、今日は下着を着けてない。」

男「 今 な ん と ?」

侍「なんだ?下着が無いだけで大袈裟な。」

男「さっ、鎧脱ごうか。」

侍「いや別に袴だから脱いでも構わないのだが。」

男「ささっ、どうぞお脱ぎください。」

侍「暑いしな。ではそうするか。」

ガタッ    ゴト

侍「いやぁ暑い暑い。どうだ?普通であろう?」

男「ちょ、谷間が………少し隠せよ。」

侍「暑いしめんどくさい。」

ーーーー数分後

男(脱いでもらったのはいいんだが…………)

侍「なんだか男共の視線が熱いな。」

男「………やっぱり鎧着なさい。」

侍「でも暑いし」

男「俺の気持ちにもなってくださいよ!」

侍「?…………ッ!しょッ、しょうがない奴だ!着てやる!」

男「か、勘違いしないでよね!別に俺が悔しいとか

  そんなんじゃないんだからッ!」

侍「………………キモい。」


男(おっ黒だ。何キョロキョロしてんだ?)

侍「誰もいないな………」

男(……………こちらスネーク現在侍黒を追跡中)

侍「よし!入るなら今だっ!」

男(ここは31アイスクリーム!何をするつもりだっ!)

ーーーー数分後

侍「おっとと、アブねアブね。」

男(あれはッ!3段アイス!………………可愛いじゃないか。)

侍「うふふ、某の夢。叶う時が」

      ガツッ

侍「あっ」

男「ちょ危ね!」



男「悪かったな。アイスまで受け止められなくて。」

侍「いい、一個だけ残ってるからな。すまないな。」

男「まぁお前が転ばなくて何よりだ。」

侍「なぁ少し食べるか?某からのお礼だ。」

男「それじゃ一口だけもらうぞ。おっ、結構うまい。」

侍「だろう?落とした奴もうまかったんだがな…………」

男「………今度一緒にまた行こうな。」

侍「…………うん。」


侍「さて、プールに行きたいんだが。」

男「薮から棒になんですか急に。大歓迎ですけど。」

侍「しかし水着がないんだ。」

男「サラシに褌じゃダメですか?」

侍「だから一緒に水着を選んでもらいたいんだ。」

男「あれ?今の突っ込むところだよ。斬るところだよ。」

侍「よし!暇なんだな!じゃあいざ行こうぞ!」

男「あれ?俺の意思無視?あっ引っ張るな、服伸びる。」



侍「さて、着いたわけなんだが………どれが似合う?」

男「私的にはこちらのレースの入った………ここランジェリー売り場ですよ。」

侍「…………………」



侍「気を取り直してと。さて、着いたわけなんだがどれが似合う?」

男「私的にはあなた侍でも黒ですからやはり黒が似合うと思います。」

侍「的確な意見だ。何よりスク水が出なかったのが予想外。」

男「正直ここいずらいので早めに終らせたい。」

侍「では次は形だ。ビキニ、パレオ、ハイレグ。どれがいい?」

男「あなたはスタイルがいい。よってビキニをお勧めする。」

侍「よしならこれだ。お前が言うのだからハズレはないからな。」



この時僕はあんなことになるなんて思っても見なかった。





男「なんの脈略もなくいま私は某大型プールセンターにいます。全てはこいつのせいです。」

侍「待たせてすまない。こういったものは初めて着るのでな。どうだ?」

男「似合うはずだよ。鎧さえ脱いでくれればだけど。」

侍「だめか?」

男「見てくれ的には」

侍「だ め か ?」

男「どうしても着たいんだね。じゃ泳ぎますか。」

侍「ならまずはシャワーを浴びねば。」

男「鎧着てるのにシャワーですか。」



侍「よしいきなりだが泳ごう。」

男「正直付き合ってない男女が来てもすることないよね。」

侍「堅いこと言うな。では某は先に。とぁう!」

男「飛込みは禁止ですよ。…………水深2m、どうりで浮いてこないわけだ。」

侍「どゥあ…!ぷっ………!あっ………」

男「そろそろヤバそうなので助けたいと思います。」





男「ホントに泳げないならさ、一言ぐらい言ってよ。」

侍「だってさ………」

男「死にたかったの?」

侍「………ぅうっ」

男「だから泣かない。ね?クロール教えてあげるから。」

侍「けのび………」

男「まずは息継ぎからね。」

侍「カエル泳ぎ………」

男「はいはい」


侍「今日は酔ってみようと思う。」

男「またなんでいきなり。」

侍「松浦あやは言っていた『二十歳になったら気を失うまで呑みたい』と。」

男「日本酒だけってのがまた粋だね。でも俺巻き込むのやめない?」

侍「いーではないかお前も飲め。」

男「もうすでに酒入ってるんですか?」

侍「見ての通りまだ一杯も飲んでない。ノリだノリ。」

男「じゃあ私も貰いますよ。」

侍「いい飲みっぷりではないか。では某も飲むか。」



















男「あー気持悪っ。お前は?」

侍「……………気持悪くもないし。気分もいつもと変わらん。」

男「一升瓶が一本と半、ビール2本。激強ですね。」

侍「何故だ!何故酔えん!」

男「気持ち悪ぃ。頼む家まで送ってくんね?」


男「黒が撃たれたぞー!」

侍「あぁ近藤殿が見える。某も今行きます…………」

男「逝くなぁー!そこ三途の川だぞー!」

侍「ギン……ギラぎ…んに……さりげ………なく」

男「人違いだー!戻ってこーい!」

侍「ハッ!某、まだ生きてる!鎧を来ていたからか!」

男「…………そりゃそうですよね。」









侍「最近某は『だめきゃら』が定着してきたようなんだが………」

男「………………」

侍「なぁ、何か言って」

男「あっ信長だ。」

侍「嘘ぉ?どこよ?」

男「………………」

侍「なあどこにいるんだ?」

男「……………………」


凉「父上、母上から鎧をもらったので着てみたのですが………」

男「凉(クールブラック)にはまだ大きいよ。もう少し大きくなってからだね。」

凉「承知しました。ではまだ押し入れにしまっておきます。」

男「適度にファブリーズするんだぞー。」

凉「わかっております。あっあと父上父上。」

男「んーなにー。」

凉「 タ ン ヤ オ 」

男「んっ……ああっ。」

凉「それでは私は部屋へ。」

男「………………」

侍「某のせいではないぞ。」

男「わかってる。天性のもんなんだよな、あれ。」

侍「あーなんで某はお前と結婚したんだろ。」


侍「うはっ、猫だ猫。」

男「おぉ人懐こい。喉攻めろ喉。」

猫「ニャア、ゴロゴロゴロゴロ」

侍「おおっ!喉をならしたぞ。んっ?あっ、怪我してる………」

男「ああ血ぃ出てんな。」

侍「ちょっと待っておれ。」

    ビリッ

男「ちょ制服だろ!」

侍「別にいいであろう。よし、これで終わりだ。」

男「良かったな、おーヨシヨシ。じゃ帰るか。」

侍「えっ……でも」

男「あまり可愛がるとついてくるぞ。野良は野良なんだ。」

侍「でも怪我して…………」

男「ダーメ。お前の親、猫アレルギーだろ。」

侍「………………」

男「明日もいるって。な?」

侍「…………サラバ。また明日会おうぞ。」











男「俺さ、ハンカチ持っていたんだけど。」

侍「何故それを早く言わない?」


侍「…………フッ」

        スパッ

男「最近居合いに磨きがかかってきたんじゃない?」

侍「最近某はダメキャラが定着してきただろ?名誉挽回だ。」

男「ダメキャラらしくそこは汚名挽回って言おうよ。」

侍「どうとでも言え。某、もうヘマ踏まん。」

男「そういえば最近クリームちゃんって来たじゃん。いゃぁ柔らかそうなホッペしてたなぁ。」

侍「……………あ?」

男「あとさ深緑さんっているじゃん。あの人凄いんだ。この前電気店でテレビのチャンネル」

侍「一刀流…………」

男「ずっとCDプレイヤーに向けててさ店員が言うまで」



侍「   獅  子  歌  歌   」







男「……………………」

男「だからさやっぱそういうおっとりした先輩は」

侍「某、まだ稽古がたらんなハハハ……………ハハッ」


(侍「ククク……まんまとはまりおった」)





侍「さあ一緒に風呂に入ろう!」

男「脳に蛆でもわきましたか?」

侍「わいていない流行りだからだ。」

男「別に悪くはないけどさ、お前んちゴエモン風呂だろ?」

侍「………詰めれば」

男「それは倫理的によくないから却下。」

侍「いいではないか。昔はよく一緒に入った」

男「あーあー何も聞こえない聞こえない。」

侍「恥ずかしがるな。な?な?」

男「やだやだやだやだやだ。」

侍「そんなに嫌なのか?」

男「嫌に決まってるでしょ!だって」

侍「…………本当にいやなんだな。」

男「そりゃあ」

侍「シュン…………」

男「…………背中だけ流してやる。」


侍「さて朝食は…………時間がないマックするか。」

男「なんだよそれ………」

侍「お前もくるか?某は『えっぐまっくまふぃん』食べるぞ。」

男「……………………」





侍「よぉし昼飯だ昼飯。」

男「学食行くぞー早く来いよー。」



侍「おばさん、ミートソーススパゲティ!」

男「……………………」





侍「サイゼリア行こう。」

男「えっ?また急に?」

侍「だって今日親いなし。」

男「自分で飯作らんの?」

侍「作らんわけではないが…………面倒。」

男「絶体こんな奴嫁にしたくねぇ。」

侍「作るときは作る!さぁピザ食うぞピザ!」

男「……………………」


男「あー夏バテだぁ。」

侍「お前はちゃんとバランスのよい食べ物を食べんからだ。」

男「外食人間のお前に言われたくない。」

侍「某だって料理ぐらいはするッ!」

男「うそぉ?嘘だ嘘嘘。だってお前みたいな自堕落」

侍「なら家に来い!某の料理を食わしてやる!」

男「別にいいけどさ。ほら、よくアニメとかで出てくる変な色のデロッとした」

侍「あんなもん逆に作れん!」

男「ですよね。」





男「なんか意外だ………」

侍「どうした?何も言えんだろう?」

男「うん、でない。意外過ぎて。」

侍「そうだろそうだろ。さあ食べてみろ。」

男「あぁこのボンゴレビアンコうまいね。」

侍「うんうん!」

男「おぉリゾットもうまい。」

侍「うんうんうんうん!」

男「お前………料理うまいな。」

侍「どうだ?見直したか?惚れ直したか?」

男「えっ……うん……まあ…………」

侍「ハッ!?そんな!某照れ」

男「じゃあ一服したし帰るよ。ご馳走様。」

侍「いや、お前がいいならもっと居て」

男「じゃあな、今日はありがとう。」

侍「…………バカタレ。」



男「あぁ今日は日本食食べたかったなぁ。あいつ得意なのイタ飯なのかよ。」


男「ヤバいスコールだよ」

侍「某なら傘を持っているが?」

男「不本意ながらも同席さててもらおう」

男「正直さ、意識しなくても結構恥ずかしいな」

侍「いれてやるだけ感謝しろ。車だ!」

     バシャ

侍「ふぅ〜間一髪だった」

男「あのさぁ〜」

侍「なんだ?うぉぅ!どうしたビショ濡れではないか!」

男「お前が傘で自分の体だけ守るからだろ」

侍「ハハっ。す、すまんな。ムッ、トラックだ!」

     バシャ

侍「またしても間一髪………ああっ!」

男「だからさぁ、ついていけない俺も悪いけどさぁ」

侍「つッ次こそは!」

男「これじゃ傘あってもなくても同じだしもう家つくよ」

侍「な、なら家にこい。服ぐらいは乾かしてやる」

男「いいよ、家隣だし自分の家でやるよ」

侍「しかし、しかしな…………」

男「第一お前の家乾燥機ないだろ。気持ちだけ受け取るわ。ありがとね。うん、ありがと」

侍「…………………」

翌日、彼女の家にナショナルの乾燥機が届けられた。


男「ぐおぁ!」

侍「大丈夫か!今回復薬を………。黄!リフレクターだ!」

黄「オッケー!」

男「俺はもう駄目っぽい。あと数個しかない回復薬だ。お前達で使え。」

朱「おーいそろそろ全員焼き殺すぞー。」

侍「すまない!お前の分まで生きるぞ。」

黄「リフレクターの効果が切れるよ!」

朱「よーしいっちょ花火あげちゃうぞ。」

      どーん

侍「ぐあぁぁぁ!」

黄「きゃぁぁぁぁー!」

侍「またゲームオーバーか。レベルが足らん。また修行だ。」

男「いいかげんRPGに人の名前付けてアフレコすんのやめない?」


侍「(ブツブツブツブツ…………)」

男「なーに一人で呟いてんのさ。」

侍「無理…うん無理だな無理………てゆうか不可能…………無理………」

男「おいそこの人間のクズ!何してんだ!」

侍「あ、あぁ君か。最近さ、他の色増えてきただろう?」

男「はい、言いたいことはわかりました。嫉妬ですね。」

侍「そんな卑しい気持ちなどない!ただ………」

男「ただ?」

侍「だってほらこの前薄黄ちゃんとか深緑先輩とかの話してたでしょ……比べたら某、なんの個性もなくて

  劣ってるというか………何もないただ単に鎧だけっていうか………」

男「いいたいことはわかったから人間のクズの喋り方よそうね。」

侍「まぁ、嫉妬と言われればそうであろうな……………。」

男「………………(ガシッ ナデナデ」

侍「ひゃっ!何をす……やめ………」

男「…………悩むなよ、そんなことで。」

侍「だから……もぅ…………」

男「…………………」

侍「…………………ここ教室だぞ。」

男「…………………そうでした。」


侍「どうした?やけにクラスのふいんきが暗いが……」

男「雰囲気な。てかお前はさっきまで何の話を聞いていた?」

侍「伝染病についての講話だが?」

男「それも性病のな」

侍「さっきから思っていたのだが…………性病ってなんだ?」

男「  (゚д゚)   」

侍「どうした?阿呆みたいな顔をして?」

男「あ、あなたはそれを知らずにさっきの集会を………」

侍「知らんものは知らん。なんなんだ?」

男「それは男の口からはいい難いことで………」

侍「つまり男女に関わることなんだな?」

男「そこまでわかれば話は早い。そう男女の恥ずかしいことだよ」

侍「なるほど………接吻でうつる病か」

男「オシイけど違うッ!もう少し恥ずかしいことだよ!」

侍「それ以上が思い浮かばないのだが………」

男「あなたは子供がどこから産まれるか知ってますか?」

侍「それは結婚したらコウノト」

男「もういいわかった。うん」

侍「いいのか?で性病ってなんなんだ?」

男「無限ループって恐ろしいね」


男「お前さもしも、もしもだよ。無人島に行くとしてさ、何か1つ持っていくとしたら何持ってく?」

侍「某なら船を持っていきたいな」

男「あら?意外とまともな答えですこと。『某なら何もいらん』って言うかと思った」

侍「逆に問い返すがお前ならどうする?」

男「俺なら服だな。全裸で助かっても嬉しくないし、むしろ助かりたくない」

侍「…………引っ掛けたつもりか?」

男「じゃあ『いっぱい』の『い』を『お』に変えてみてよ」

侍「それはおっぱ…………甘いな、『いっぱお』だっ!」

男「普通なら『おっぱお』っていうんだけどね」

侍「なっ、なら次は某の番だ!膝を10回言ってみろ!」

男「膝膝膝膝膝膝膝膝膝膝」

侍「じゃあここは?」

男「膝。ってお前本当に膝指すなよ」

侍「まっ間違えた!ここだここ!」

男「はいはい肘ですね。自分で言ったジョークに引っ掛かるなよな」

侍「…………やってしまった」

男「じゃあ『象』を10回言ってみて」

侍「象象象象象象象象象象」

男「口の長い動物は?」

侍「オオアリクイ」

男「なんでそれはわかんだよッ!」


侍「最近暑いなぁ、拙者も参ってしまった」

女「あんたはクールな顔してそんな分厚い鎧着てるからよ」

侍「それが拙者のポリシーだ。脱ぐことはできん」

女「たまにはそんな堅いこと抜きに脱いだらいいのに」

侍「信念は曲げられない」

女「ふーん、カッコいいこと言うじゃん。よーし私、アイス奢ってあげよう」

侍「すまんな、わがままで」

女「カッコいい黒君のためっす!その代わり今度なんか奢ってよ」

侍「あぁ楽しみにしてろ」

女「いわれなくとも!ほらっ行こっ」

男「そろそろこれ脱いでいい?」

侍「そうしてくれ。なんか体に違和感が出てきた」

男「いやーそれにしても本当に暑いなこれ。しかも重いし」

侍「某のように常日頃鍛えてないと」

男「この腕が言ってるのか!?このっ!このっ!」

侍「こら二の腕をぷにぷにするなッ!二の腕をッ!」


侍「よし!花火!花火をしよう!」

男「だからさ、その突発OFFやめない?見ての通り今飯食ってんだけど」

母「別にいいじゃない、花火ぐらい付き合ってあげなさい」

男「あーはいはい。帰ってからまた飯食うから残しといて」

侍「ほら早く公園行くぞ!」

男「だ~か~ら服引っ張るな!伸びる!」

侍「では、参る……」

        シュバァァァァァ

侍「どうだ!綺麗だろぅ!」

男「綺麗綺麗。腹減ったー」

侍「感情が込もっておらん。お前もベンチに座ってないでやれ」

男「おわっ!花火を向けるな花火を!」

侍「ほらほらやらんならお前にも放火するぞー」

男「いいでしょう。受けて立ちましょう!」

侍「や、やめろ………龍炎20連は反則だ」

男「問答無用!」

侍「ああぁぁぁぁぁぁっ!」

男「ロケット花火を向けるのはどうかと思うぞ」

侍「復讐だ!龍炎20連の復讐!残った花火は線香花火だけか………」

男「俺そういう心気臭いのパス。好きじゃない」

侍「何故だ?風流ではないか?」

男「なんかさ、線香花火って今までの明るいテンションぶち壊すんだよな。もう終わりです、って感じがしてさ」

侍「むっ……そう言われればそういう気がする」

男「だろ?だからこのテンションのまま帰るのが一番なん」

侍「だけど某はこれがやりたいんだ」

男「なら待ってるから一人で」

侍「某はお前と一緒に線香花火がしたいんだっ!」

男「…………ったくしょうがねぇなぁ。1つよこせ」

       パチパチパチパチ

男「………………」

侍「………………」

男「なんか喋れよ」

       パチパチパチ………

男「これだから線香花火は」

侍「…………ぅきだ」

男「あ?何て言ったの?」

侍「な、何も言っておらん!なんの話だ!?」

        ポッ

男「ああ、暴れるから落ちちゃった」

侍「…………なぁ本当に聞こえなかったのか?」

男「聞こえなかったよ。声小さすぎ」

侍「そうか、なら良かった」

男「できればもう一回言って?」

侍「ふっ、ふざけるなっ!帰るぞ!」

男「ケチ。そうだな、腹減ったし帰るか」

侍「…………次はお前が言え」

男「なんか言った?」

侍「言ってない!さっさと進め!」


侍「美しい…………。」

男「教室で日本刀みながら呟くのやめなさい。後ろで水色さんが震えてるぞ。」

侍「えっ嘘ぉ?あっホントだ。すまんな水。」

男「これからは周囲にも気を使いなさい。」

侍「日頃から刀に愛情を注ぐことによって士気を高めてるのだ。」

男「授業中寝てるくせに。」

侍「瞑想しているだけだ。寝てなどいない。」

男「涎出てたよ。イビキも聞こえたよ。」

侍「たまたま昼時に近かったから食い物を想像して腹が鳴っただけだ。」

男「そうかだから『カレー………』って呟いたのか。」

侍「なっ、某はそんなことを言ってたのか!?」

男「ほかにも『むぁヨネーズ』とか色々言ってた。」

侍「ねぇ他は?他は?」

男「いい加減寝てたって言え。」

侍「……………寝てました。」

男「素直でよろしい。」

侍「でっ、でも最初は本当に瞑想を………っ!」


侍「そろそろ二刀流にしようと思うんだが………。」

男「何さいきなり。自分で決めてくださいね。」

侍「だってかっこいいではないか。ほらこう、こうね?」

男「どうかっこいいかはわからないけどかっこいいんだね。」

侍「しかし太刀か小太刀にしようか迷ってるんだ。」

男「単純な迷いだな。かっこいいなら太刀にすればいいだろ。」

侍「でも某でも二本帯刀すると流石に重くてな。」

男「片方竹光にすれば軽いんじゃないかな?」

侍「あっなんか今のムカついた。なんかプライドが傷付いた。」

男「謝るから刀抜くのやめて。」

侍「なら明日目にものを見せてやるッ!」


男「あいつ遅いな。猫でも拾ったか?」

侍「猫など拾ってないさ。」

男「うおっ!急に出てくるな!心臓に悪い!…………後ろのブツはなんですか?」

侍「『どらごん殺し』なる剣だ。重かったんだぞ。」

男「あなた…………………馬鹿ですか?」


侍「ハッ!ハッ!」

男「夜遅くまで訓練なんて勤勉だねぇ」

侍「二階から見下すな、降りてこい。石投げるぞ」

男「割ったら弁償だけどな。今行くから待ってろ」

男「何してんだ?」

侍「ポップコーン片手にコーラ飲みながらくるな。コメディはないぞ」

男「Xファイル見てたからさぁ。そういやお前期末どうだった?」

侍「国語と歴史が80以上、他は言わん」

男「英語だけ教えてよ」

侍「………………28」

男「だから教えてやろうかって言ったのに。『侍は万国共通』とか言ってるから」

侍「今や侍はアメリカでも人気なんだぞ」

男「英語とは関係ないけどな。お前赤点だよな。課題やらなくていいの」

侍「あ」

男「ほーら忘れてた。お前が素振りするとき大抵嫌なことがあった時なんだよな」

侍「せっかく忘れたところだったのに…………」

男「手伝ってやろうか?英語76点の俺が?」

侍「やむおえん、今回は救いを………」

男「じゃあコーラ買ってきて」

侍「はぁ!?」

男「OKOK冗談だから刀は抜くな」


侍「夏だなぁ」

男「どうしたのさ急に黄昏ちゃって。気味悪い」

侍「失礼な。そ~こ~で~だ。見てみろ、スイカがある」

男「粉砕するのもったいないからとっておこう。な?」

侍「今年こそはリベンジしてやる。さあ、某に目隠しを!」

男「お前はいつも命中させるけど粉砕させるから嫌なんだよ」

侍「ねぇ早くぅ。目隠しつけてくれぃ」

男「クネクネするな、わかったから前向け」

男「目隠し、OKでーす。では回しまーす」

侍「あああああああああ」

男「回転完了でーす。スタートしてくださーい」

侍「おぉ世界が揺れる」

男「左左、そうそうそこらへんを真っ直ぐ」

侍「ここだ!今年こそは」

        ガキッ        グシャ

男「あ コケた。てか兜でスイカ…………」

侍「なぁ?某、頭から血、出てないか?目隠しを早く取ってくれ」

男「血出てないけど真っ赤だね。うわぁスイカグチャグチャだ。食えるかなぁ」

侍「だから目隠しを取れと言ってるだろう。顔がベタベタしてきた」

男「まあ半分は残ってるから食えるな。うん。去年よりはだいぶマシだ。スイカ切ってくる」

侍「あー待て行くな!せめて目隠し——」


ミーンミーンミーンミーン

男「暑いなぁ」

侍「暑いなぁ」

ミーンミーンミーンミーンミーンミーン

侍「電車…………」

男「ん?」

侍「遅いなぁ」

男「ん、あぁ」

ミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーン

侍「……………………」

男「…………………好きかも」

侍「………………暑いなぁ」

男「暑いよなぁ」

ミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーン

侍「……………………」

男「……………………」

侍「…………………ぁ」

男「ん?」

侍「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁついぃぃぃ」

男「おっ、電車だ」

ミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーンミーン


侍「畜生っ!まただ!」

男「やめろっ!こんな狭い所で刀ブン回すな!」

侍「痒いぃぃぃ!蚊が憎いぃぃぃぃぃ!」

男「おい、また足についてるぞ」

侍「こぉのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

       ☆ばちこーん☆

侍「っうぅぅぅぅぅしくじったぁぁぁぁぁぁ!」

男「スプレー撒けば?」

侍「ない。毎年力で勝負してきた」

男「あっ後ろ」

侍「くぉのぉぉぉぉ!」

       ☆ぶすっ☆

男「おい!ふすまに穴空いたぞ!」

侍「構わん!やつの殲滅が先だ!んっ?動くな!」

男「何故に?」

侍「動くな斬るぞ!お前の額に奴が………!」

男「やめろ………はやま」

侍「そぉぉぉぉぉい!」

       ☆ゴシカァン☆

侍「手応えありっ!」

男「(ガクガクガクガクガクガクガク)」

侍「ようしこれで安心して過ごせる」

その後、僕は病院で目が覚めた。


侍「王手だ」

男「またか…………」

侍「5戦5勝、弱いな。では約束ど」

男「もう一戦、もう一戦だ」

      ☆どすっ☆

男「ヒッ!」

侍「約束は?」

男「約束ですね。はい」

侍「さっきからお前は男の癖にウジウヂと」

男「で………約束の『何でも言うことを聞く』というのは………」

侍「なら簡単だ。某と付き合え」

男「……………なんだそんなことか、別にいいぞ」

男(きっかけがないといいだせないなんて可愛いとこあるじゃん。)

侍「よし、なら早速だ。上を脱げ!」

男「い!いきなりですか!」

侍「いまやらずしていつやる!さぁ早く!」

男「お前がそういうなら…………」

侍「よし脱いだな。では表へでろ」

男「えっぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

侍「いいから出ろ!」

男「一、二、一、二、一…………」

侍「もっとキビキビ振らんか!」

男「何が『素振りに付き合え』だ。お前が先へばるな!挙げ句に人を汗臭いなどと………」

侍「お前は将棋で5回負けたんだ。あと4回、某の命令に従うこと努々忘れるな!」

男「なんとでも言え。男としてのプライドが傷ついた気がする」

侍「どこか怪我したのか?しかし『ぷらいど』とは体のどこの部分だ?」


男「もしさ、もしだぞ?日本が沈没してなくなるとしたらどうする?」

侍「あーえっと、切腹?」

男「うん、予想通りの展開だ」

侍「お前なら?」

男「好きな奴に告る。それでフラレたらお前と腹斬る」

侍「ならん!ならんぞ!お前が腹を斬るなど!」

男「いや掴みかかるな。もしもだぞもしも。ifの話だぞ」

侍「お前には某の价錯をしてもらわねば!昔年の怨み、お前に价錯させることによって発散しなければ!」

男「エゲツねぇな」

侍「だから精々生きろ。わかったか!」

男「あーはいはい。でももしもの話ですからねー」


男「なぁにやってんだ?」

侍「見ての通り花に水をあげている」

男「へぇ、でももうその辺にしといたら?」

侍「何故だ?米の研ぎ汁は駄目か?」

男「どうせ雨降るだろうから」

侍「某が花をまなでているからか?」

男「多分」

侍「ならどうしろという!某が水をやれば洪水が起き、やらなければ花が枯れる…………クソッ!」

男「あっごめん。そこまでマジになるとは思わなかった。嘘だから」

侍「………………知ってたよクズ(ボソ」

男「…………………………」

侍「おっ虹が出てきたぞ!見ろ!」

男「おぉ、小さい虹もできるんだなぁ」

侍「待ちに待ったこの瞬間…………!」

           シャキン

男「なっ何故だ!何故刀を抜く……………」

侍「でりゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」

男「流石に虹を斬るのは無茶があるよ」

侍「だって虹の断面が見てみたくて…………」


侍「う〜ん」

男「どうした?顔色悪いぞ。せい」

侍「なにかにつけて生理に持ち込むな。セクハラで訴えるぞ」

男「…………ごめんさい(~'・ω・`)」

侍「今朝悪い夢を見てな、脳裏から離れんのだ」

男「さ、何でも僕に話してごらん」

侍「なんかキモいがいいだろう。某が寝ていたらだな家が焼き討ちされたのだ」

男「それはそれは酷い」

侍「ちなみにお前にな。『天下とったどー!』って叫んでた」

男「俺=明智=濱口説がでてくるとはな」

侍「それでなんか悔しくて目が覚めた。汗と涎が普段の倍は出てた」

男「汗と涎は俺のせいじゃないだろ。特に涎とか」

侍「そこで提案なんだが…………」

男「なんだ?俺は腹は斬らんぞ」

侍「……………チッ」

男「図星かよ」

侍「某が价錯してや」

男「どうせ俺は天下いらんから。な?」

侍「…………それもそうですよね」


侍ブラック VS 灰

侍「…………」(刀を上段に構えている)

灰「…………」(枕を腹に乗せてごろごろしている)

侍「…………」

灰「…………」

侍「…………」(ちゃっ)

灰「…………チキンナイフ?」

侍「ち……ッ! 違うッ!! これは先祖代々伝わる由緒ある……」

灰「刀って、フツーに使うとすぐひん曲がってダメになるんでしょ? 知ってるよぉ〜」

侍「ぶ……武士の魂を侮辱するかッ!」

灰「おーけーおーけー、待てさむじゃ。時にもちつけって」

侍「人と話すときはまず起きろッ! 足を乗せる適当なもの探して不気味な動きをするなッ!!」

灰「物知りな緑のおばちゃんに聞いたよ〜」

  ずがッ    ぼしゅっ

侍「…………! じ……辞書が降ってきた!? ど、どこから! 気配はなかった……ッ」

灰「……本は凶器じゃないのにぃ。危ないなあ、緑の『おねえちゃん』も」

侍「そして、目線を動かすことなく枕で辞書を防いだ…………ッ!?」

灰「使わなかったから代々伝わった……つまり、ずーっと戦わずに立ち回っていたおかげで『由緒』のパラメータが上がったってことだからあ……やっぱ、チキンナイフの一種だよね〜」

侍「う……ううっ」(だだだっ)

灰「……実戦では実際、もとから刀はほとんど使われなかったんだけどね……やれやれ。引っかかるとは思わなかったなぁ〜」


侍ブラック VS 黒

侍「ダメだ……引き受けておいてすまぬが、某の力ではあいつを更生させることは不可能だ……」

黒「あー、やっぱり? あの手の人間はだらけるためにすさまじい屁理屈こねるからねえ。

  やっぱあんたでも無理だったか……っつか、あんた、口じゃ勝てそうにないもんね」(←はっきり)

侍「実戦……わたしには実戦経験が…………フフ、フフフフフ……」

黒(ぴっぽっぱっ)「……あ、先生? いや、白は今のところ元気です。別の人を診てほしいんですが、予約、よろしいですか?」

侍「待ていッ! 自分で相談振っておいて、何をしているッ!」

黒「わたしは武士ではないけれど、自分のせいで生じたことには最期まで責任を取る」

侍「最期ッ!? 『ご』の字が、『後』じゃないのはなぜだッ!?」

黒(ぽん)「大丈夫……あとは任せて、もう楽に…………あ、逃げた」

無(お……恐るべし、黒灰姉妹………………ッ!!)

侍「貴様ぁ——ッ! 付き合えッ! 今からフランスの外人部隊に入隊するッ! ついて来いッ!!!」

無「俺、関係ねーじゃんッ!!」

侍「身分ある武士たるもの、槍持ちも連れずに戦に逝けるかあッ!」

無「しかも従卒かよッ!?」


侍「痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い」

男「蚊帳に穴でも空いていたのか?」

侍「アースノーマッドぐらい使っている。昨日素振りしてたら体中蚊に刺された」

男「そのわりには服のなかとか掻いてない?」

侍「暑いからサラシのまま振っていたんだ」

男「狂気の沙汰だね」

侍「馬鹿にするな。真剣なんだぞこっちは」

男「OK、蚊に刺されなくて練習できるいい方法を思い付いた」

侍「なんだ!教えろ!」

男「まぁ落ち着いて聞けそれはだな」


男「おはっ…………!何があった!誰にやられた!」

侍「瞼を蚊に刺されるとはな」

男「でもこれはあんまりだろ」

侍「某が未熟な証拠だ。仕方ない」

男「やっぱり無理だったか『蚊を斬り落とす』練習は」

侍「無理、キツイ。あれならまだ落ちてくる紙斬る方がまし」


侍「私、綺麗?」

男「(゚д゚)」

侍「私だって終業式ぐらいは制服ぐらい着る」

男「( Д)゚゚」

侍「そんなに驚くことか?」

男「(~゚д゚)(゚д゚~)(゚д゚)」

侍「キモい、こっち見んな。そろそろ喋れ」

男「だって去年の終業式は鎧だったはずでは………」

侍「あの時実は貧血寸前だったからな、今年はやめたのだ」

男「……………根性無し」

       シャキン

男「ヒッ!」

侍「………今なんと言った?」

男「危ねぇよ!その小太刀どこから出した!」

侍「太股に着けてスカートで隠しておる」

男「なんかエロいな。ん?」

侍「どうした?」

男「普通の女子なら透けブラしてるはずなんだけどな…………」

侍「中には鎖かたびらを着ている」

男「お前はくのいちか!」

侍「……………それにしても暑いなぁ。誰か開けて下さいよ」

男「鉄扇で扇ぐなっ!」


男「久しぶりにお前の家に来たな」

侍「某の部屋で待っておれ。徐装してくる」

男「しかしなんだろうね、このギャップ。なんでこの部屋だけ囲炉裏があるんだろ」

侍「ほら早くこい。あー!『戦国自衛隊』始まってる!」

男「なんで俺まで…………」

侍「こういうのは一人より二人で見た方が楽しいだろ」

男「まぁ………俺でいいならな」

侍「あぁ!(グイグイ)あ…………」

男「あぁ、反町ね。撃ったね」

侍「んあ………うぅー!(バタバタ)」

男「足バタつかせない!藤原君はわかったから!」

侍「うぅ…………」

侍「くー」

男「やっぱ寝ちゃったか………」

侍「ん」

男「よりによってなんで肩に頭…………」

侍「ぅん………」

男「やべぇよこれは…………」

男(胸が………袴から……………)

男「今日に限ってサラシ無しかよ……………ちょっとだけ」

男(よし袴掴んだ………あと頂点まで7cm………5…4…………2……)

侍(ジー)

男「おはようございます」

侍「何してんの?」

男「……………テヘッ」

侍「あ゛あ゛あ゛あ゛っー!」

男「ぎゃああああああああっ!」


侍「(ガリガリガリガリガリガリガリガリガリ)」

男「親父狩り?」

侍「ちがう。今某の人生において非常に重要なことを考えている」

男「なに夢の設計図?開く時はどんな顔?」

侍「産まれも育ちもこの顔だ。今自己流で奥技を開発しようかと」

男「俺はお前を開発しようかと。(ボソ」

侍「ん?何?聞こえなかった」

男「いや、何も言ってないけど?」

侍「そ。で、本題だかまずは名前から考えようと思うんだが」

男「でも技にあった名前がいいよな」

侍「技なんて名前の後に着いてくる。名前だ名前」

男「ガサツな奴だ。まぁ俺の案を言わせてもらえればお前は一応黒だから黒って単語は入れたいよな」

侍「ふむ、黒は必要…と」

男「あとできれば今回はどんな技にしたいか適当な概要教えてよ」

侍「今回は力技でいこうと思っている」

男「なら迫力のある方がいいな」

侍「よし迫力が必要……と。わかった有難う。あとは自分で考える」

男「頑張れよ!」


侍「とうとうできたぞ!」

男「どれどれ言ってみろ」

侍「黒の烈空斬と書いてインパクトブラックだ」

男「……………厨房かよテメーは」

侍「えっなんで?カッコよくない?」


侍「切腹だぁ切腹ぅぅぅぅ!」

男「出だしそうそうあんた何?」

侍「色無達に怪談話聞かせたら笑われた」

男「お前って百均で売ってる?」

侍「?」

男「つまり安いって事だよ。それぐらいで切腹かい」

侍「それぐらい………某にとっては重大なんだぞ!」

男「なら早く斬りなさいな。見ててあげるから」

侍「…………とめないの?」

男「自省の句は読まないのか?」

侍「某が腹斬ったら化けてでるぞ?」

男「なら寂しくなくていいや」

侍「7代先まで呪うぞ?」

男「多分お前相手じゃないと子孫残せんから無理」

侍「…………ホントとめないの?後悔するよ?」

男「涙目で言うな。わかったとめるよ。黒っやめるんだ!俺にはお前が必要なんだ!」

侍「ったくしょうがない奴だ。お前のような畜生のために武士の名を汚すとはな。やめればいいのだろ?」

男「………………やっぱり腹切れ」


侍「最初はぐー」

男「じゃんけんぽん」

侍「!」

男「フッ!」

       ピコッ

侍「………兜が取りにくいから負けたんだ」

男「どうぞお好きな位置に」

侍「……よし。次だ」

侍「最初はぐー」

男「じゃんけんぽん」

侍「!(勝った!)」

男「……」

       ペコン

侍「………ハンマーが取りにくい」

男「……………どうぞお好きな位置に」

侍「…………これで勝ったな」

侍「最初はぐー」

男「じゃんけんぽん」

       ピコッ

男「決着ー」

侍「………………」

男「………………」

侍「…………なんでこんなことしてんだっけ?」


侍「フゥ…………ハッ!」

       コキン

男「すげーマジで鉄斬ったよコイツ」

侍「これがインパクトブラックだ。恐れいったか」

男「名前以外は恐れいった」

侍「名前だってお前の助言を頼りに」

男「まさか横文字つかうなんて思わなかったし」

侍「横文字って何?」

男「…………………」

侍「そういや夏休みバイトすることになったのだが」

男「お前のバイト姿か………思い浮かばん」

侍「足軽のバイトをすることにした。今年はバンバン稼ぐ気でいる」

男「…………どこで?」

侍「『ろしあ』なる異国だ。北方領土が」

男「やめなさい!銃と刀じゃ勝負見えている!」

侍「え?どゆこと?」


侍「フゥ〜……夏だし……暇だし……部活いくかぁ」

男「頑張れ弱小剣道部員」

侍「なら某と試合してみるか?」

男「やっぱ臭いね、これ」

侍「それは某の防具だから言っているのか?」

男「滅相もない。一般論です」

侍「おかしいな。使ったらファブリーズしとるのに。あっ、お前のは古いやつだからしてないのか」

男「お前の貸してよ。臭いよこれ」

侍「黙れ臭いフェチ。やるぞ」

侍「メーン」

男「いってぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

侍「すまんな、面の奥の方を打ってしまった」

侍「こてー」

男「いっあぁぁぁぁぁぁ!」

侍「ごめん、関節に当てちゃった」

男「舌だしても許さん! やめる!」

侍「大丈夫だって! 次はちゃんと当てるから」

男「勝つ気でいるのがいやらしいよ! 痛いものは痛い!」

侍「あと一回! あと一回だけ!」

医「アバラが2本イッてますね。なにしたの?」

侍「あ……いや……その……」


侍「でりゃあぁぁぁぁぁ!」

     ガキンッ

男「くっ!」

侍「どうした!その程度か!」

男「俺にはできない!」

侍「そこが命取りになるぞ!」

     カァン

男「がっ!クソっ!刀が!」

侍「終りだ」

男「ここまでか…………」

侍「くっ!なんだ!体が動かない!」

男「お前の中にある禍玉の力が邪を抑えているんだ」

侍「早……く……某を……斬れ………某が自我を……な…くす……前に…………」

男「俺にはできない!お前を斬れない!」

侍「某に……恥を………かか………せるか…」

男「わかった。最後に一言言わせてくれ。愛してる」

侍「某も……愛し」

橙「あんたらなにしてんの?」

男「いや別に何も?」

侍「これいつものことだけど?」

橙「ふーん」


侍「貴様、春画をもっておるか?」

男「遠回しな言い方すんな。エロ本って言え」

侍「す、すまん。で、持ってるのか?」

男「あるよ。見たいの?」

侍「なぜ某が猥本なぞハハハッ…………」

男「顔背けて赤くしてるってことは見たいんだな?」

侍「何故そうなるっ!某はただおま」

男「『女の子だってHなの』って歌の歌詞にもあるし気にすんな。なっ?」

侍「あー斬る。某絶対こいつ斬る」

男「いろんなジャンル持ってるから遠慮するな。あぁでも侍物は流石にないなぁ………」

侍「あっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

男「ちょ何奇声あげちゃって。見せてやるから落ち着けって」

侍「帰る!帰るったら帰るっ!」

男「おぉじゃあなぁ。寂しかったら慰めてやるぞぉ」

侍「誰が寂しがるか!」

男「そういう意味の寂しがるじゃないんだけどなぁ」

侍「知るか馬鹿ッ!」

男「気を付けて帰れよぉー」

男「………いつもはエロサイトなんだけどな」


侍「犬飼いたい」

男「ああ、土佐犬ね」

侍「某は小型犬が好きでな」

男「なら土佐犬だね」

侍「しかしチワワみたいな小さすぎるのもどうかと思うのだ」

男「土佐犬土佐犬」

侍「だからコーギーやシーズーがいいんだ」

男「そうきたら土佐犬さ」

侍「しかし犬なれど値段が張るものでな」

男「そんな時は土佐犬だよ」

侍「だからどっか子犬をくれるとこはないかと探しているんだ」

男「土佐犬はなかなかないなぁ」

侍「……………………」

男「………ん?何?」

侍「で、某は」

男「土佐土佐犬犬土佐犬犬」

侍「………死にてえのか?」

男「ごめんなさいさいだワン」


侍「ハァハァハァハァハァ………」

男「………………」

タッタッタッタッタッタッ

侍「おい!今ここに某を見なかったか!」

男「………………」

侍「馬鹿もぉーん!そいつがルパンだ!追えぇぇぇぇぇ!」

男「………………」

タッタッタッタッタッ

30分後

男「………………」

侍「い、今ここに……某を見なかったハァ……か……」

男「………………」

侍「ばぁかもん!そいつがルゥパンだぁ!追えェ………」

男「………………」

トボ……トボ………トボ……

1時間後

男「………………」

侍「ィい……まここ……にハァ某ハァ………を見ぃなか………たか」

男「………………」

侍「ばぁか………ぉんフゥそいつがぁルゥパン………だぁ………、オェ………」

男「…………アクエリアス飲む?」

侍「……………うん」


侍「ああ、いと冷とぅ」

男「だからって鋼鉄製非常ドアに張り付くな」

侍「日焼けがきぃつぅいぃ」

男「ちと腕見せてよ」

侍「ほれぃ」

男「うわぁ赤い。お前もともと白いもんな。黒なのに」

侍「ぅるさぁい。黒でも白いもんは白いぞ」

男「なんか腕変に焼けてね?」

侍「昨日は裸に鎧きて素振りしててな。その時焼けてしまった」

男「新ジャンル『裸鎧』の開拓だな」

侍「下着はしてたぞ?」

男「今度覗いていい?」

侍「もうあれやらないからいい」

男「ていっ」

ピシッ

侍「ふおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

男「やっぱ痛いか。日焼けはきついねぇ」

侍「シッペ!シッペはないだろ!」

男「いやさ、そろそろ他の人の視線痛いからさ非常ドアから離れろや」


侍「さぁプール行こうか」

男「お前とどっか行くと必ず死人でるからやだ」

侍「某はコナン君じゃないからそれはあり得ん」

男「だってサラシに褌じゃ恥ずかしいじゃん」

侍「前に水着なら買っただろうが」

男「……………」

侍「来たのはいいんだが………何をすればいいんだ」

男「腰までつかっておきながら何を言う?」

侍「だってこういうとこ来るの某初めてだし」

男「だってここって血の繋がりのあるものか友達の垣根を越えたものが来るところだろ?」

侍「じゃあ何をすればいい?」

男「平泳ぎ教えてようか?」

侍「なら市営プールでも」

男「なら水かけあう?」

侍「なぜ某がお前と?」

男「ポロリ?」

侍「ジャジャ丸?」

男「………………」

侍「………………」

男「温泉行ってくる」

侍「……………某も」

某が買った水着:4,300円

プールの入場料:1,900円

何もない思い出:プライスレス


侍「む………」

男「どうした?生理痛か?」

侍「れでぃにそのようなことを言うな………いや、最近某は保守でしか登場してないのではないかと……」

男「なんだそんなことか」

侍「そんなこととはなんだ。でびゅうしたての頃は某ももっと威厳があったというのに……」

男「あったっけ?」

侍「あった。………よし、久々に真剣で素振りをして、精神を高めてみるか」

男「っていうかこいつの刀はちゃんと許可とってあんのかな?」

侍「いざ……抜刀…あぁ!!指切ったぁ!!」

男「自分の指切るような侍なんてどこにもいないだろ普通……もう改名しろよ」


侍「あーうどんぐらいしか食べる気がしなーぁいー♪」

男「やけに元気だな。曲は陰鬱だけど」

侍「8月はなんの季節だ!?」

男「幼稚園からやり直せ」

侍「……………ノリ悪ぃ」

男「……………祭り?」

侍「そうだ!その通りだ!」

男「やったーあたったぞー。次は何て言えばいい?」

侍「うほっいい祭り、いかないか?」

男「別にいいけど条件があるんですよ」

侍「なんだ?」

男「浴衣で来い」

侍「鎧じゃ」

男「ダメだ。お前の横歩いているとあれぶつかって痛いんだよ」

侍「そ、そうだったか。じゃあ浴衣にするとしよう。でも刀は」

男「ダメ。物騒だし」

侍「あれがないと落ち着かないんだ」

男「なら尚更だ!危ねぇよ!」

侍「ダメか?ダメなのか?」

男「なぁ、たまには侍じゃなくて女の子らしい格好してみないか?俺も見てみたいし」

侍「むぅ、だが某はそういった服はなくて………」

男「祭りいつ?」

侍「今週の日曜」

男「時間なら結構あるじゃん。俺も付き合ってやるからさ」

侍「じゃあ明日いいか?」

男「早速か」

侍「……………ダメか?」

男「…………しょうがねぇな」


侍「どうだ!似合うか!?似合うな!いざ祭りへ!」

男「似合うけどそろそろ学習しろ、服引っ張るな伸びるだろ」

侍「さて露店についたわけだが?」

男「行こうぜ?」

侍「すまん腕を組ませてくれ」

男「胸も押し当てていいぞ。ん?なんか震えてない?寒い?」

侍「いや寒くはないんだが刀がないと………」

男「………成程成程、つまり人混みがこわ」

侍「違う!断じてち」

男「後ろっ!危ない!」

侍「ひっ!」

男「………………」

男「腕組むのはいいんだけどさっきから腕がミシミシ音出してんだけど?」

侍「金魚だ金魚すくうぞ!」

男「俺はお前から金魚を救いたいよ。てか俺を救いたい」

子「お姉ちゃんどいてぇ」ドン

侍「ひゃあ!」

ピシッ

男「………ッ!あっ……!」

侍「失敬なガキだ。おっ綿菓子がある買いに行くぞ」

侍「うわぁ手がベタベタする」

男「俺の服で拭くな!」

侍「スマン某このような菓子は初めて食うのでな」

男「まず祭りが初めてなんじゃないか?」

侍「あっ……すんません」

男「………こんど花火大会つれってやるよ」







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Last-modified: 2012-10-21 (日) 05:45:08