侍黒メインSS

侍「朝起きて〜♪くわえるパンと」

?「待てぃそこの女!こらシカトをするな!小生を忘れたとはいわせん!」

侍黒「お前は!侍色!物凄く久しいぞ!」

侍色「貴様と交す言葉など小生は持ち合わせておらん!覚悟!」

侍黒「危ないだろ!むやみに刀を振り回すな!」

侍色「そこぉだぁぁぁぁぁ!!!」

侍黒「甘い。(カキィン)」

侍色「きゃあ!」

侍黒「甘いな。あそこは斬るではなく突く場面だったな。ってあれ?」

侍色「うっ……指痛いよぉ……痛いよぉ……」

侍黒「あっ……ごめん!突き指しちゃった?大丈夫?とりあえずベンチに座ろ?」

侍黒「大丈夫?もう指痛くない?」

侍色「うん……ジュースありがとう」

侍黒「いきなりだったからちゃんと対処できなくて……」

侍色「気にしないで。そんな日もあるから」

侍黒「最近そっちどう?」

侍色「いい調子だよ。そっちはどうなの?あの男の人とは?」

侍黒「某は別にあいつと付き合っているわけじゃないから!」

侍色「あ、顔紅ーい?小生ちょっときになるなぁ?」

侍黒「もうからかわないでよ!某はそんなんじゃ」

男「おーい何してんだ」

侍色「ほら愛しの彼が来たよ。それじゃ小生帰るね。あとアド教えてよ。後でメールするから」

侍黒「うん……送ったよ。じゃあね」

侍色「また今度あったら死合いしよーねー」

侍黒「わかったー。……よし帰るか」

男「キャラ変わりすぎ」


侍「いやぁ今日も楽しかった」

男「おかげで俺の財布はスカスカだよ」

侍「お前が誘ったのだ文句は言うな」

男「まぁそれもそうだ。ハハハハ」

侍「フハハハ」

男「……ふぅ。なぁキスしないか?」

侍「悪ふざけは」

男「今回は意外と本気」

侍「えっ……」

男「はっきりしろ。言っておくが好きじゃない女にこんなこと言えないからな!」

侍「……30秒だけ目瞑ってやる」

男「……」

侍「どうした?早くこうんっ……ん……はぁ」

男「ふぅ……50秒はあったな。……ありがと」

侍「気にするな。某も嫌いじゃないからなお前のこと」

侍「夢?でもこれは……!」


侍「聞いてくれ!某すごい発明を考えたんだ!」

男「あー何?録音できない蓄音機とか?」

侍「この図面に全てが記載してある。見てくれ!」

男「なるほど……お前案外見直したかも」

侍「だろ?逆刃刀を斬鉄剣の素材で作り本来の太刀の部分を研無刀にするのだ!」

男「これこそまさに究極の刀だな」

侍「どうだ?惚れ……見直したか?」

男「見直したってさっき言った。でも誰がこれ作んの?」

侍「……」


男「じゃあ俺ちょっとトイレ行ってくる」

侍「……ニヤリ」

男「言っておくが俺の部屋は探りを入れてもエロ本しか出てこないからな!」

侍「まぁお宝探しをさせてもらうぞ」

侍「遅いな……うんこか?おりょ?ベットとマットの間に……取れた!このDVDは……」

男「ありもしないお宝は見つ……けちゃった……?」

侍「何?この『中○しック天国』ってDVD?」

男「まぁ俺としてはまっとうなもんだろ?」

侍「そうだな、お前としてはまともなんだろうな。しかしなぁ……」

男「何でしょう?」

侍「はぁ、流石の某でも引いた」

男「えっ?お前そんなに許容範囲すくなかったか?」

侍「いつもの破廉恥な言動は冗談としてもこれを見せられては某も少し考えなければならなくなるな」

男「なんていうか……その……ごめんなさい」

侍「某帰る。1日時間をやるから頭を冷やせ」

男「……」

翌朝

男「俺が間違っていたよ」

侍「ふぅ……で?」

男「やっぱ素人の集まりじゃなくて普通のAVが一番だよな」

侍「……まぁ一応合格にしとくか!」


男「当たった当たった!何か知らんがが映画のペアチケットが当たった!」

侍「ほぅ、それで?」

男「一緒に行くのは当然だろ?」

侍「……うん」

映「好きだ。だから君は行かなきゃ。『……さようなら。』」

侍「ぐすっ……」

男(泣いちゃったよこの娘!こういう時はやっぱ手……できねぇ!恥ずかしすぎる!)

侍「こんなあっけない終わりだったなんて……不覚!」

男「ほらハンカチ」

侍「すまぬ……。しかし……」

男「俺は双方お別れエンドもありだと思うぞ?」

侍「お前は愛する者と別れても寂しくないのか冷血漢め」

男「破滅よか別れて幸せに暮らすことが互いの幸せだと思うぞ?(うわぁ臭いこと言っちゃったぁ。)」

侍「……それもそうだな。よし帰るか」

男「飯ぐらいはおごってやるよ。何食いたい?」

侍「……オムライス」

男「さぁて寝るかぁ。(プルルル)電話か。もしもし」

侍『某だ。』

男「なんの用だ?」

侍『んっ?まぁ……その……元気か?』

男「(感化しやすい奴だな。そこが可愛いんだが。)元気だ。お前は?」

侍『某だって元気だぞ!』

男「ならいいんだ。そういやさっきのオムライスうまかった?」

侍『うん!うまかったぞ!』

男「あの店結構うまいってその辺じゃ有名だからな。今度また行こうぜ」

侍「あぁ」


ブラックサムライの

      すべらない話

侍「第一回のメンバーは薄黄、灰、朱色さん翠緑、白、某だ。ルールは簡単、サイを降って出た名前の奴が誰しもひとつは持っているだろうすべらない話をする。ただそれだけだ」

薄「あの……一つもない人はどうす」

侍「多分そんな輩この世にいない。では早速降ってみるぞ(コロコロ)……白!頼んだぞ!」

白「はい。あれは黄ちゃんと橙ちゃんがお見舞いに来てくれた時なんですけど、私がちょうど売店におやつを買いに行こうとした時にフッと他の病室見たらそこに二人がいたんです。でもその部屋は誰もいなくて空室なんですよ。私がおやつを買って戻ろうとしたらまだ二人がいてテレビカード買って甲子園見てるんです。それで私は部屋に戻っておやつを食べたからゴミを捨てに行こうとしてまた見たら誰もいなくて花とか沢山置いてあったからちょっと入ってみたら花に『手術頑張って』って書いてあったんです。次の日学校行ったんですけど二人の顔見れませんでしたよ。なんであそこまで病室間違えたことに気付かないんだろう?って心で凄い笑いました」

朱「あいつら本物だな」

翠「白さんは気付かなかったの二人が部屋間違ってたこと?」

白「私は気付いてたんだけどいずれ気付くだろうって思ってたから。でも結局……」

侍「とりあえず奴らは馬鹿決定。じゃあ次(コロコロ)……翠緑」

翠「私が転校して教師からの紹介が終わってみんな私の席に集まってきたのよ。みんな一気に質問んだけど聞き取れないじゃない。弱ったなって思ってたら青が来て『みんなちょっと落ち着きなさい!』って言ったの。私も助かったって思っていたら何を勘違いしたのか彼女、悠長な英語で私に話してきたの。さっきモロ日本語で挨拶したのにぃ?って思ったから私は悠長な日本語でありがとう、私は翠緑よ。って挨拶したら彼女赤くなってうつ向いてどっか行っちゃった」

薄「あの後青さんずっと顔赤かったよ」

翠「まぁちょっとからかってやろうとした気持ちもあったから」

侍「じゃあどんどん行こうか」


侍「〜♪よし、歌い終わったし上がろっかなと(ザバァ)。おー寒い体は丹念に拭かんとな。ん、これは?」

彼女の目に止まったのは只の体重計。しかし……

侍(大丈夫……!いつも某は訓練しているではないか……体重など……)

ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ

侍「……」

侍「  F  TO  I  」

侍「AAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!」

侍「なぁ赤よ。共に毎朝走らんか?」

赤「うんいいよ。その方がボクも寂しくないし」

彼女の過酷で辛い日々が始まった。そして……

侍「胸が……」

男「おっぱいが……」

侍「……いつからいた?」

男「それでみんなのおっぱいがどうかしたの?」

侍「某の問はシカトか。某の胸が小さくなったのだ。無理なダイエットが祟ったな」

男「じゃあ俺が揉」

侍「揉むはなしだ」

男「ならば今流行りのおっぱい師匠を紹介しよう」

侍「奴に頼ったら負けかと思っている」

男「濡れ烏さんカモン!」

烏「さぁ迷える仔猫ちゃぁん私に任せなさい♪」

侍「えっ誰?桃じゃ……あっやめ……アッー!」


男「お前さぁ……」

侍「……何だ薮から棒に?」

男「可愛いよな」

侍「なっなんだ急に!頭おかしくなったか!?」

男「いや、別に」

侍「そっそれならいいんだ。その言葉有り難く頂いておこう」

男「おぉ」

侍「……」

男「隣でモジモジすんな」

侍「しておらんわっ!某が茶をもってきてやる!有り難く思え!」

男「ありがとう」

侍「ど……どういたしまして」


侍「くちゅん!ふぇえ……」

男「うわ汚ッ。ほらティッシュ」

侍「すまない」

男「気にするな。どうせキムワイプだ」

侍「なんかザラザラするな」

男「それにしても寒くなってきたな。特に朝とか」

侍「おかげで某は鎧着て寝てるぞ」

男「おいおい鎧着るほどまで寒くないだろ。せいぜい鎖かたびらにしとけ」

侍「……今の突っ込む場面だぞ?」

男「あえて突っ込まない所に笑いがあるのだ。俺も前は全裸で寝てたから寝間着に違和感があるな」

侍「お前らしいと言えばお前らしいな」

男「今『ちょっと見たいな』とか思わなかった?」

侍「いや全然」

男「そう……。……マジで?」

侍「大マジだ」

男「……そう。……本と」

侍「そうだ」

男「……そう」

侍「……なんだその目は。止めい」


侍「秋か……早いな」

男「そうだな」

侍「何も変わらんな」

男「主に何が?」

侍「某達だ」

男「お前からそんな話が出るのも珍しいな」

侍「だからって別に某は貴様と一緒になるつもりはない」

男「お前って意外と思わせぶりに話すよな」

侍「某はそんなつもりはないが?」

男「そうか……なんか今そんな気分じゃないな」

侍「……」

男「今だけでいいから帰ってくれないか?」

侍「某はそんな」

男「俺は芋を食べていろんな物が出そうで腹が痛いんだッ!だから今トイレにいるんだよ!」

侍「そうだ、いつまで便座に座っているんだ?でないのか?」

男「テメェのせいだよドアから離れろ!気になって出せないだろ!」

侍「フヒヒヒヒwwwサーセンwwwwwwwwwww」


侍「むぅ……」

男「ヒャッホゥ!遊びに」

侍「ちょうど良い所にきたこれを見てほしい」

男「なに?AV?」

侍「忍者戦隊カクレンジャーだ」

侍「これまた懐かしい物を堀だしやがって」

30分後

男「やべぇ……面白かった」

侍「茶を持ってきた飲んでくれ」

男「すまないな。ふぅ」

侍「一息ついたな。次はこっちだ」

TV「シュシュッと参上〜」

男「ハリケンジャーか成程成程。俺に見比べろというのだな?」

侍「その通りだ。某はカクレンジャー派なのだがどちらも甲乙つけがたくてな」

男「お前侍だろ?」

侍「……(ウルウル)」

男「泣くなよそれぐらいで!」

侍「いいんだ、某だってわかっていた。忍者と侍は違うということを……」

男「すまんすまん。でも元々俺タイムレンジャーとかメガレンジャーとかそっち派だから」

侍「まず派閥が違ったか……なら黄色に頼むしかないか」

男「……もう好きにして」


侍「そうか!やったではないか!え!? そうか待っておるぞ!」

男「大分お喜びのようだがどうした?」

侍「某の従姉妹のトロピカルブラックが赤子を産んだのだ!今度家に来るらしい!」

熱「やっほー来たよー!」

侍「久しいな熱帯黒よ。貴様も挨拶せい」

男「は、はじめまして」

侍「ほほうこれが噂の赤子か。ほれほれお姉ちゃんだぞー。名前はなんという?」

熱「アスフォルタムブラックトランスルーセントよ」

侍「あっあす…………」

熱「嘘、ジャパンブラックだよ」

侍「良かった……長すぎだと思ったぞ」

男「俺は世界地図で長い名前の国探してるの思い出したよ」

熱「今思ったんだけど隣にいる人は彼氏?」

侍「違う!断じて違う!」

熱「ねぇ君、彼女はああ見えて意外と感受性強いからさ」

男「わかってます姉さん」

熱「叔母さんでいいのよ?この娘だってうちの子からすれば叔母さんなんだから」

侍「違う!某はお姉さんだ!」

熱「ほら叔母さんにおてて降ってあげな」

日「あぅー」


侍「君にありがと〜君にありがとぅ言わなくちゃ♪」

男「お前っていつも何かしら歌っているよな?」

侍「それが某のマノメーターだ」

男「ボイラーかよ。バロメーターな」

青「ちょっとー!」

侍「なんだ?」

青「生徒会でカメラ買ったからそれの試し撮りしてほしいんだ。生徒会の記念写真」

侍「任せろ。貸してみろ」

男「青止めるんだぁ!」

青「えっ?何が?」

男「奴にカメラを渡すと……」

侍「手振れ補正ッ!手振れ補正ッ!フヒヒヒヒwwwwwwww」

男「遅かった……。奴はカメラを手にすると奴の中の五右衛門が目覚めてしまうんだ」

侍「では青。拙者は何を撮れムッ!ウハwww紫ktkrwwwwwwwwww」

紫「何!?何なの!?」

男「耐えてくれ。こいつは機械の使い方がわからんからデジカメの容量がなくなるまで」

青「1Gなんだけど……」

紫「もぅなんなのよいきなりぃ!」

侍「フヒヒヒヒwwwwwサーセンwwwwwwwwwwwwwwww」


侍が本屋を歩いていた。目に止まったのは本を眺める緑である。

侍に気付いた緑は脱兎のごとく去ってしまった。ふと緑の見ていた本を見てみる。

BLであった。

何故か顔が紅潮する侍の姿があった。その夜……

男「色無さん……そこ俺……」

無「なんだ?もう限界か?そんなんじゃ侍ちゃんに嫌われるぞ」

男「あいつはいいんです……。あいつより色無さんに嫌われるほうが……あっ……!」

無「……プはぁ。そこから先は禁句だぜ」

侍「にゃあああああああああン!!!!!!!!!!!」

悪夢である。


侍「今日はお前の誕生日なんだが……」

男「えっなになに?なんかあるの?」

侍「特にない」

男「……マジ?」

侍「大マジ」

男「……そうか」

侍「……すまん」

男「いいよ。プレゼントもらうために歳とってるわけじゃないし(´・ω・`)」

侍「……」

侍(……ホントはプレゼントあるんだが渡しにくいぞ。しかし某も侍、ここは女氣を見せるべきだ)

侍「じ、実はないと見せかけてあったりするのだ!」

男「(キョロキョロ)……どこに?」

侍「某の家に……」

男「……無理しなくていいぞ。明日学校だし」

侍(こいつ……誕生日に家に招く=契りと考えているのか!?この真性変態は!?)

男「さて冗談はここまでにして、と。俺帰るわ。じゃおやすみ」

侍「そうか、さらばだ。(うわぁめっちゃ空元気だよぉこいつ)」

この夜、双方布団に入ったものの眠りにつけずにいたという


侍「我等が同胞よッ!世界の征服を決めたこの日!今日を侍元年とし、ここから我等の支配が始まるのだ!」

男「おー」

侍「では早速だが何をすればいい?」

男「まずは仲間を集めることが先決かと」

侍「身近なのは怪人牛女とコロボックル、OTUBONE姉妹にブラックマンバか……」

男「マッドサイエンティストにカレーライスの女と露出魔もいますよ」

侍「よし、こやつらを各部署に配置するのだ!」

男「まだ部署はここしかありません!」

侍「……。では具体的にはどうしたらいい?」

男「……わかりません!」

侍「しょうがない奴だ」

男「そういえばここは月給いくらですか?」

侍「そんなものはない。ボランティア精神が大事だ」

男「そんなんじゃさっきの怪人達も」

侍「なんで某は朱と群ちゃんに殴れたのだ?」

男「流石にオツボネはねぇよ。おー痛ぇー」


男「いただきまーす」

侍「い、いただきます……」

侍母「沢山食べてね」

男「美味しいですね。流石ダークネスブラックさん」

侍「人の親を名前で呼ぶな」

闇「そう?なら良かったわ。蛙でいいならいくらでも食べていいわよぉ」

男「またまたちゃんとこれがササミだってことはさっき侍ちゃんから聞きましたよ」

闇「この糞餓鬼言ってくれちゃったの?つまんない」

男「今はもうなれましたよ。最初はひびったけど」

闇「しっかし仲いいわねぇあなた達。付き合ってんの?」

侍「そろそろ聞かれると思ったところだ。無論それはない」

闇「ふぅん」

男「あれ……もうちょい掘り下げないンすか?」

闇「こいつが嘘をつく時は『そ、某はこんな馬鹿とはちゅきあっておらーん』っていうからな」

男「流石です義母様」

侍「『義』ってなんだ『義』って!」

闇「似合ってるとはおもうんだがなぁ」

侍「似合ってなぞおらん!」

闇「ほら照れてる時はこんな感じだ」

男「流石侍ちゃんの母親であるだけあります。(ギュ)」

侍「人の親の手を握るなッ!」

男「これも照れのひとつですよね?」


侍「ごごごごごごごご合格した!!!!!」

男「はぁ?何に」

侍「男検定にだ!」

男「大方予想はついたがあえて聞こう。どんなのだった?」

侍「何故か男とは関係のない漢字ばかり書かされてな」

男「へぇそれ漢字検定っていうんだ覚えとけ」

侍「だって学校では漢検と……成程わかったぞ!漢字検定略して漢検なんだ!」

男「はいはい良くできました。今回のボケはそれだけか?」

侍「それに気付かず某は3級準2級と進めていったわけか……」

男「……お前一体何級に受かったんだ?」

侍「1級」

男「すげぇなお前。でもなんで男を磨きたくなったんだ?」

侍「某が侍だからッ♪」

男「……あーはいはいはいはい」

侍「なんだその冷めた視線!某がウインクしたのだぞウインクを!」


男「うわぁ台風だよ……」

侍「そうだね!台風だね!」

男「いつの間にいた?」

侍「そんなことはどうでもよい!早く着替えろ!」

男「なんだ台風だから張り切ってんのか?お前小学3年生かよ」

侍「某は侍であって小学3年生ではない。いいから早く着替えろ!」

男「着替たぞー学校行くぞー」

侍「まぁ待て。あと少し待て」

男「何でさ人のこと着替させてそりゃねぇよ」

侍「あと5分だけあと5分!」

侍「むぅ」

男「そろそろ遅刻するぞ」

侍「駄目だ!某の予定では連絡網がまわってきて今日は休みになるのだ!」

男「さぁ夢は寝て見ような(ズルズル)」

侍「やぁーだぁー!!!!!!!!」

結局で6限目の開始時に下校となったが学校と家が1km以内の彼等には到底関係ない話だった


男「……うるさい」

侍「全くだ!うるさくて眠れん!」

男「……お前モナ」

侍「風がうるさくて眠れん!」

男「……」

侍「どうした?いつもなら『そんな若い二人が寝れないと言ったらすることは一つでしょ』とか言うのに」

男「……眠いの。俺は」

侍(……これは普段の復讐をする千載一遇のチャンス!)

侍「なら某が羊を数えてやろう」

男「……あぁ」

侍「しかしこの変態が性欲より睡魔を優先するとはな」

男「さっさとしろ」

侍「某が一人、某が二人、某が三人、某が四人、某が五人、某が……」

侍「くぅ」

男「何でこいつ自分で自分を数えて自分が寝るんだろう」

侍「うぅん……やめろぉ……」

男「こいつは夢で自分に襲われてんのか?可哀想だから毛布ぐらい」

侍「やめろぉ白百合殿ぉ……」

男「白百合さんか。夢の中でも百合プレイかよ。ふぁ、こいつ見てたら眠くなってきた。隣で寝ちゃお」

侍「男(仮称)……そこは……」

男「3Pかよ!」


侍宅縁側にて

侍「今宵の月はなんと美しい……」

男「月を刀に映すのはかっこいいけど口の近くに付いたアンコをどうにかすべきかと」

侍「……(ペロッ)。今宵の月」

男「言い直すな見苦しい!」

侍「何故美味かったのか月見団子……」

男「はいはい。しかし真ん丸で綺麗だ」

侍「ふぅ……」

男「何してんの?刀ぶんまわして危ねぇよ?」

侍「まぁ見ておれ……」

侍「ふぅ……どうだった?」

男「形ねぇ……初めて見た」

侍「そんなことより」

男「わかってるわかってる綺麗だったよ」

侍「そうか!やはりそうか!恥を惜しんだかいがあったぞ!」

男「月明かりが反射して本当に刀自身が光ってるように見えて凄かったぞ」

侍「か、刀でなくてだな某を見てはいないのか?」

男「いやぁ……あまり……」

侍「……月明かりに照らされる血しぶきなんてどうかな?」

男「まてまて落ちつ……アッー!」


侍「あずみを見よう!」

男「はいはい、茶菓子ぐらい用意しとけよ」

男「うわぁ仲のいいやつ組ませて殺し合えってキツイことすんなぁ。なっ?」

侍「……」

男「おーい聞いてるかー」

侍「……」

男「駄目だ……。すっかりハマってる」

男「ほーらお前の好きな干し芋だぞ〜。こっち見ないとたべちゃうぞ〜」

侍「……」

男「……。黙ってるとチューしちゃうぞ〜。しつこいぐらい髪の匂いかいじゃうぞ〜。いいのかぁ〜?」

侍「……」

男「……頼むからうんとかすんとかいってくれよぉ」

侍「すん」

男「そうじゃなくてぇ〜もっとこう具体的にさぁ」

侍「……」

侍「やぁ面白かった。某も100人斬りしてみたいもんだ」

男「あぁ……そう……」

侍「なんでお前はそんなに落ち込んでいるんだ?」


侍「最近胸による派閥ができたそうだが」

男「キョニューと貧乳のあれか。俺なら巨乳のほうだな」

侍「ほう、何故に?」

男「単刀直入に言おう 大 は 小 を か ね る 」

侍「でも実際AとFでは触り心地は違うだろうな。それぞれの大きさや形に個性があるのだ」

男「お前の理論は自分の胸のなさの言い訳にしか聞こえんのだが」

侍「某はCはある。奴らの基準では巨乳寄りのほうだぞ?」

男「ヨソウガイデス」

侍「某を甘く見すぎたな」

男「そうなると桃と紫のどちらにいったらいいかわからなくなるねぇ」

侍「……なんか貴様勘違いしているようだな」

男「は?」

侍「奴らは色無のために存在しているわけであって未来永劫お前が奴らの胸に触れることはないぞ」

男「(´;ω;`)ぶわっ」

侍「泣くな某がいるではないか。な?」

男「うぅ……ママァ!!!!!」

侍「おーよしよし」


侍「今日は家来い!」

男「と、ゆうから期待したが……」

侍「どうした?不満か?」

男「こんな秋の食卓を堪能できるなんて……最高です!」

闇「暇なときにやってたクロスワードの秋の味覚セットが当たっちゃってねぇ。まぁ食べてよ」

侍「さぁ食うか!」

男「僕、侍ちゃんと幼馴染みで良かったです!」

闇「うまいものはみんなで食うと更にうまいねぇ。いつも二人だけの食事だからさ」

男「そういやおじさんどうしたんです?最近見ませんですけど」

闇「今頃天国でわた」

侍「単身赴任中だろ!夫を殺すな!」

闇「あぁ松茸は一人一本づつな」

男「美しいこのフォルム……この香り……」

侍「お前らほんと話そらすのうまいな」

闇「で?今日泊まってくの?」

男「家隣じゃないすか。泊まる必要ナッスィングですよ」

闇「あぁそう。泊まるなら私は夫のとこいこうかなってさ」

侍「何故?」

闇「あんたら見てたらこうなんか夫に会いたくなってね。私があんたらの歳だったころは燃えたわぁ」

侍「よしお前帰れ。今すぐ帰れ。この親を殺す」

男「落ち着け。親の猥談を聞きたくない理由はわかる。だから刀を抜くな」

侍「なんとやらは死ななければ治らんのだ。ここで引導をわたす」

闇「あーもうこの甘酸っぱい空気に耐えられん。待っててね黒鉄さぁん今から羽田で直行するからぁ」

侍「……親がここまで空気読めんとは思わんかったぞ」

男「ご馳走さま。じゃあ俺帰る」

侍「あぁまた明日な」


キィン!キィン!

男「なんか外うるせぇなぁ……。なにしてんだありゃ?」

男「すいませぇん。夜中に試合ですか?」

侍「(カァン!)このっ!阿呆親めッ!何故わからんのだ!」

闇「私はあんたのためを思っていってるんだよ?(キィン!)」

男「あの二人とも刃物を振り回すと危ないですよ?」

侍「あんな安っぽい布切れ某の歳ではけるか!(キィン!)」

闇「確かにセールだったけど猫可愛いじゃない。(キィン!)」

侍「買うならもう少し歳相応のものを選べ!(カァン!)」

男「まぁまぁ侍もおばさんもどちらも得物しまって」

闇「義母さんと御呼び!(シュ)」

男「(ガッ!)危ねっ!包丁投げんな!」

侍「隙ありぃ!」

男「二人とも下着云々で喧嘩してたの?」

侍「あんなもの某には絶対はけん」

闇「猫プリントしてあって可愛いじゃん。なぁ?」

男「俺に振らないでください。てか人に向かって包丁投げないでください」

闇「じゃあ人をおばさんよばわりしないでください」

男「……すいません」

闇「でも侍強くなったね。お母さんも嬉しい。母を超せないと一人前にはなれないけどあんたはそうじゃ

  ない。もう立派に私を超えたよ。こうやって古いものは新しいものに変わるのねぇ……」

侍「母上……母上ぇ!(ガシッ)」

闇「泣かないでよ。涙を拭いて。さぁお母さんが買った猫さんパンツをはこ」

侍「いやそれはない」


男「俺のおじさん亡くなったから葬式行く事になった」

侍「それは残念だったな。ちゃんと供養してくるのだぞ。それでどこまで行くんだ?」

男「2週間ほどロンドンへ」

初日

侍「(トントン)おーい学校行くぞー……って奴は今イギリスか……」

3日目

橙「あれあれ〜?なんかずっと彼の席見てるけど寂しいのかなぁ〜?お姉さんが慰めて~あ~げ~る(ハァト)」

侍「ふん、あいつがいなくて外が見やすくなってスッキリしておる!」

橙「夜は枕と布団濡らさないようにねぇ〜」

一週間後

闇「どうしたのあんたそんなソワソワして。まぁ予想はできるけど」

侍「そっ、某があいつの事を心配していわけないであろう!」

闇「言ってんじゃん。やっぱ心配なんだぁ……帰ってきたときが見物ねぇ」

11日後

橙「やっぱ外国の女の人っておっぱい大きいんだろうなぁ……」

桃「背も高くて目も綺麗なんだろうねぇ。私が男だったらやっぱ外国の女の人を選ぶわぁ」

無「なんか侍が絶叫しながら校庭走ってんだけど?」

2週間

男「おはようございまーす。みんなーロンドンのお土産だから食ってー」

橙「あんたはその前に挨拶する人がいるでしょ!」

男「それもそうだ。おーいお侍さんやーい。お前には他にお」

侍「(シャキン)ほぉあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

男「えっ!?えっ!?目がおかしいよ!うわぁあ!(ドサ)」


先「いきなりだが席替えするから。文句は言わせないから」

男「窓際がいいけど冬は寒そうだなぁ。だけどヒーターの近くになると逆に暑いしなぁ」

侍「某は今の席で十分だから別にいいんだがなぁ」

男「なんかこの席 飽 き た からさぁ」

侍「飽きた?飽きただと!?某といるのがそんなに飽きたか!?ショックだ……酷すぎる!」

男「いや飽きたのはこの風景であってお前じゃないから」

先「じゃあ出席番号順にクジ引きにこーい」

男「ひゃっほぅ!前は桃ちゃんに後ろは橙ちゃん、隣は水色ちゃんと茶色ちゅぁんだぜい!お前は?」

侍「窓際の一番後ろ。隣色無前は黒。さっき黒に睨まれて舌打ちされたところだ」

男「うひゃひゃひゃひゃ!まぁ黒同士仲良くしろよ!」

色「ところで悪いけどクジ見せてもらえないか?……あーやっぱり」

男「あれ……なんかあったの?」

色「これさ、ほら下に線引いてあるだろ?つまりこれが6でそっちが9……つまり俺があっちの席……」

男「……そうですよね。僕があんな恵まれた席にありつけるはずありませんもんね。ハハハ……」

色「……すまない。でもほら侍ちゃんいるじゃん」

男「僕もうこの娘に着いていけないから離れたのに……」

侍「ふんっ!某だってやっと貴様と離れたというのに!」

色「まぁまぁ仲良くしなよ」

侍「しょ、しょうがない某がまた面倒みてやるか」

男「いつもどっちが世話してん」

黒「あんた達後ろでイチャついたら 殺 す から覚悟しててよね」

侍男「……はい」

黒(嗚呼……意外と近かったのに色無と離れちゃった……)


コンコン

男「クゥークゥー……んっ?なんだお前か夜這いか?今日は眠いから勘弁してくれ」

侍「(ギュ)……」

男「えっ!?えっ!?マジですか!?ガチ夜這いですか!?無理ですよ!?僕本番弱いですよ!?」

侍「ひっく……ぁっ……」

男「……泣いてんのか」

男「ほらお茶、飲めよ」

侍「すまない、某としたかことが取り乱してしまった」

男「何があったか……話してくれないか?」

侍「眠ると奴がくるのだ」

男「奴?」

侍「奴は生きる者に等しくやってきて希望を奪い蹂躙する」

男「なんじゃそりゃ?どんな地球外生命体だよ」

侍「むしろ逆、奴らは古代から地球に存し我々人類よりも前に生まれたのだ」

男「そんな奴いるのマジで?」

侍「人類と奴の関わりは斬っても斬れん!現にお前は先週も先々週も奴と出会したはずだ!」

男「そうなの?でさ、それの名前なんていうの?」

侍「奴の名は月曜日!」

男「……。あーとんだ茶番だった寝よ寝よ」

侍「待て!寝たら奴がくるぞ!いいのか!」

男「ほらほら、窓からでいいから出ていけよ」

侍「お前は奴がこわ(ピシッ)」

男「ふぅ……寝よ」


い〜しや〜きいも〜

男「もうこんな季節か。寒くなってきた証拠だな」

侍「(ジュル)……。ッ!あっ!そ、そうだな!寒いな!」

男「涎涎」

侍「ハッ!(フキフキ)……」

男「ほらちょうど来た。買うなら今の内だぞ?」

侍「クゥーン……」

チャンチャンチャンチャンチャン チャンチャン チャンチャンチャン……

男「どうする?アイフル?……じゃなくて自分で買えや」

侍「それぐらい某自ら買うわっ!でも焼き芋は意外と大きくて一人では食えんものだ」

男「それで?」

侍「お前に半分たべて欲しいのだ」

男「別にいいぞ?」

侍「しかし某が買ったものを半分やると」

男「あーわかったわかった俺が買えばいいんだろはいはい」

侍「いいのか?いやぁ悪いなぁ」

男「白々しい!」


侍「ここがこれで……っと……な゛っ!」

男「ヤッホー!やっとPC買ったんだって?」

侍「(ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ)」

男「?」

侍「マウスヲスタートマデモッテキテセッテイカラコントロールパネル、アプリケーションノツイカトサクジョヲエラビ」

男「何の呪文呟いているんですあんたは?」

侍「スタートノウエニアルウインドウズアップデートヲクリック……ページガミツカリマセン……」

男「鏡見ます?目の下に立派なくまできてまぜ?」

侍「ページガミツカリマセンページガミツカリマセンページガミツカリマセン……きぇええええええええ!!!!!!(シャキン)」

男「おいおいたかがPCごときで発狂すんなよ。ほら刀収めろって」

侍「こんなの某にはできん!無理無理無理無理カタツムリだ!」

男「どれ貸してみ、やってやるから」

——————————30分後

男「ほらネット繋がったぞ」

侍「(パリパリ)うむ、大義であった」

男「もう少し労いの言葉はないのか?せめて今テメェ食ってるプリングルスよこせ」

——————————翌日

侍「なぁ画像を開いたらいきなり画面全体にアニメの絵が出てきてPCが動かなくなったんだが……」

男「……」

男「教訓:ウイルス対策ソフトは入れておこう」


侍「これを見ろ!」

男「なんだまた灰の薬いい加減懲りねぇ奴だなお前も」

侍「この薬はあらゆる感覚を研ぎ澄まし視覚、聴覚、嗅覚が精密機械並になるのだ!」

男「はいはい飲め飲め。ったくお前意外とドーピング好きだな」

侍「俺は人間をやめるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

男「家帰って鬼武者すっか」

侍「うっ!(ドサッ)」

男「いつものパターンですね。よいしょ、運ぶか」

男「しかし今回はどんな薬を飲んだんだ?汗かいてうなされてるぞ」

侍「う……んっ……」

男「ふぅ、アクエリアス買ってくるからまってろよ」

侍「待……て……こ……こにいろ……(ギュ)」

男「(こいつから手握ってくるなんて)……わかった、いてやる」

侍「うんっ……!あっ……!」

男(なんかエロいな。確か薬の効果って……)

侍『あらゆる感覚を研ぎ澄まし視覚、聴覚、嗅覚が精密機械並になるのだ!』

男「あらゆる……あらゆる……アラユル……」

侍「んぁ……あっ……!あっー!!!!!!!!」

そしてそれは起こった。

赤「あら?男君子守りしてんの?」

侍「それがしはこどもじゃなーい!」

赤「『某』?まさか……侍ちゃんと男君の……」

男「違う!こいつが侍黒なんだ!」

赤「えっ?このちっちゃい娘が?」

先日

男「大丈夫か!しっかり……ん?」

侍「ハァ……ハァ……なんとか大丈夫。峠は越したようだ。おや?服がはだけた」

男「……。バババ、バ、ババババ、バーロー!」

侍「なんだ?心配してたのか?あれ、服がでかい」

男「違う、お前が縮んだんだ。こっちきて鏡見てみろ」

侍「……。なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

男「なんじゃこりゃってお前自信だよ。小さいけど」

侍「ちっさいいうな!(ガッ)……刀が鞘から抜けん。手が短すぎる。てか刀重い」

男「プッ、マジかよ。刀が抜けなきゃ切腹もできねぇな」

侍「……」

男「そういうわけなんだ」

赤「なるほど……じゃあ二人の子供じゃ」

侍男「ない!」


橙「うそぉこれ侍っち!」

紫「うひゃあ私より小さい」

桃「でも可愛いいぃ!(ギュゥ)」

侍「やめろこのさつじんおっぱい!」

黒「……妹が悪いことしたわね。ま、薬に頼るあなたもあなただけどね」

黄「でもこの娘本当に本人かなぁ?」

橙「……この前のテストの合計点は?」

侍「326てんだ」

黄「母親の名前は?」

侍「ダークネスブラックだ」

黒「飲んだ薬の効果は?」

侍「あらゆるかんかくがとぎすまされる、っていってもちいさくなってるがな」

桃「今年の夏の恥ずかしい思い出は?」

侍「男におしたおされたことだ!」

黄「……」

黒「……」

橙「あら?」

桃「まぁ!」

侍「……?ッ!?ちがううそだ!いまのはうそだから!」

黒「こんないたいけな少女を押し倒すなんて……」

黄「奴め……天誅ッ!」

侍「あのときはまだそれがしはおおきかったから」

男「(ガラッ)いやぁ先生もお前を俺の子扱いしてて……なんかみんな視線冷たくね?」

黄「変態!」

橙「あんた……そういう人だったんだ……見損なったよ」

桃「 ロ リ コ ン 」

男「何言ってんの君達?」

侍「やつらはばかだからきにするな」


男「さて、誤解が解けたところで説教といくか。議題はなぜお前はアホなのかだ」

侍「うるさーい!それがしはわるくなーい!(ブンブン)」

男「小太刀振り回すな。脳味噌まで幼児退行してきたかな?どれ次は移動教室だからいくぞ。(ヒョイ)」

侍「かつぐなはなせ!」

侍「みえん」

男「後ろの席ってのが災難だったな。まぁ諦めろ」

侍「それがしもぷろじぇくとえっくすがみたーい!」

男「(ヒョイ)じゃ俺の席に座っとけ」

侍「おーみえる!みえるぞ!」

男「そして俺は寝る。うまく先生に見つからんよう俺を隠せ」

侍「へぇ〜どら〜い~てぇ〜るらぁあ〜い~たぁびはまだ〜おわらないぃ〜」

男「見張りご苦労。では教室へ行くか」

灰「その前に先輩」

侍「おまえっ!よくもぬけぬけと」

灰「あら〜やけに小さくなりましたな。でも大丈夫、これが元に戻る薬です」

侍「おぉさすがではないか!ではさっそく」

灰「でもそれを飲むとせっかくの研ぎ澄まされた感覚ってのもなくなりますからね」

侍「え?そうなの?かんかくするどくなってるのか?」

灰「気付かなかった?」

侍「どうりではしでハエをつかまえたりべらんだからおちてきたうえきばちをよけれたたわけだ」

男「……灰よ」

灰「馬鹿につける薬はまだできていませんのであしからず」


侍「いち…に……さん……し……ごっ!(ピッ)」

男「おぉジャスト5秒」

侍「どうだ!つぎはなんびょうでとめてほしい?」

男「……このストップウォッチブッ壊れてんじゃねぇ?」

侍「しかしこのからだではげんかいがある。はげしくからだをうごかすことができんのだ」

男「小さいって不便だな」

侍「そうだふべんだ!むらさきにはばかにされるしだいだいにはアメをもらうし!」

男「飴はいいだろ飴は」

侍「あおとみどりからゆうえんちにさそわれるしきみどりにはこどもふくきせられるし!」

男「だからお前の頭に掌型の痣があるわけなんだね。逆らわなきゃよかったのに」

侍「それがしのぷらいどがゆるさん!だいたいももはなんでそれがしにちちをすわせようとする!」

男「そこは甘えて吸わしてもらえばよかったじゃん」

侍「だからそれがしのぷらいどがゆるさんのだ!」

男「ならさぁ……」

侍「なんだ?」

男「このボロい乳母車俺に押させるのやめて降りて歩いてくんない?」

侍「だっておまえのほはばにあわせるとつかれるのだ」

男「みんな見てみぬふりしてるけど後ろで『子連れ狼』って指さしてんぞ」

侍「……チャーン!」

男「いいからその風車下ろせ。てめぇ放置すんぞ」

侍「……すまん」


侍「やめろはなせ!」

男「うるさいさっさと薬飲め!そんで元の体に戻しやがれ!」

侍「いやじゃ!それがしはえいがかんにやすくはいれるこのからだがいいんじゃ!」

男「じゃあその平仮名表記やめろ!読みにくいんだよ!わざとやってんだろ!」

侍「うるさいだまれ!」

男「みなさーん聞いてくださーい!この侍はーわざとー平仮名表記でしゃべってまーす!」

侍「おのれ……きさまぁ(パキ)」

男「……パキ?」

侍「まさかそれがし……くすりをふん」

男「足を上げるな!きっと不幸な結

灰「あの薬踏み潰したんですか?あちゃぁー」

侍「な?もうひとつくらいあるよな?あるよな?」

灰「あの薬……あれしかありませんよ?」

男「でもいつしかこいつの飲んだ薬は効果切れるよな?」

灰「今の先輩は小学2年ぐらいですからあと10年たてば元に戻れる、というか成長します」

男「待てるかんなもん!」

灰「だってしょうがないじゃないですか。踏み潰すなんてヨソウガイだしぃ」

侍「おしゃかさまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


男「諦めて、あと10年後に賭ければいいじゃん☆」

侍「いやじゃぁぁぁぁ!それがしはもとのからだにもどりたいぃぃぃぃぃ!」

男「ほらほら鼻かみな。どうにかなるって」

侍「(チーン)ぷはぁ。う゛う゛う゛」

朱「そこの親子、寮の前で親子愛を発揮してんな。おら、ゴミ出してこい」

侍「……おまえがもて。それがしがはこぶとひきずるぞ。ふくろにあなあくぞ」

男「はいはい」

緑「……」

新ジャンル:侍幼女


灰「先輩見付かりました!」

侍「それがしはかくれんぼなどしておらん」

灰「違くて体の治しかたが見付かったんです!」

侍「それはほんとうか!」

灰「早速試しましょう!」

侍「ほんとにたべなきゃだめ?」

茶「見た目は悪いですけどきっと味はいいですよ!……多分」

灰「『茶先輩の作った北海道のホワイトカレーを食べる』が必須条件なんですから」

侍「だっていろがおかしいぞ?」

灰「いいですか、我々には他とは違うDNA『先天的思念色素』が含まれており一般人のDNAから更にわけ」

侍「わかったくえばいいんだろうくえ……ば」

灰「……わけられ個々の特徴を持ったDNAを組み合わせることによりまた新たな特質を発揮するができ代表的な」

侍「たべる!たべますからそんなむずかしいはなしはやめろ!」

茶「私も頭がフラフラして……」

灰「その前に前掛け」

侍「いらん!くう!(モグ)」

灰「ん〜なんか顔がみるみるうち赤くなってきましたよ?」

侍「ハハハ……なにをいうんだい?ぼくがそんな……」

灰「クールぶっても鍋一杯分ありますからね」

侍「……。ふぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


侍「どぉおだぁくったどぉぉぉぉ!!!!!!」

灰「ご苦労様です。ではこの薬飲んでください」

侍「えっ?さっきのりょうりは?」

灰「軽いデモンストレーションですよ。さ、グッと飲んで飲んで」

侍「……(ゴクン)。……まず。(パタン)」

灰「これで目が覚めたら元の体に戻っているけどつまらないなぁ。……よし」

灰「大変です王子!」

男「俺はいつからそんなんになった?」

灰「実は……(カクカクシカジカ)」

男「なるほど……お前らにはそんなDNAがあったとは……。それで侍は今どこに?」

灰「こちらのベットで御眠りになっております」

男「しかしいくらなんでも寝ている奴にキスするって気が引けるんだが……」

灰「チュウしないと先輩の成長が止まらずお婆ちゃんになっちゃいますよ?」

男「わかっているけど……なんでキスで薬の効果が切れるようにしたの?」

灰「この薬は仮死状態になるがキスをすると治る薬『Shirayuki』をベースに作ったから仕方ないですよ」

男「……なるほど」

灰「納得したならどうぞ熱い口付けを」

男「待て。これにはそれなりの勇気や希望、夢と挫折に愛が必要だろ!急にできるも」

灰「ちなみに残り30秒弱で17歳相応の体に戻るからタイミングよくチュウしてくださいね」

男(どうするよ俺ッ!)


灰「さっさとキスしないと熟女になっちゃいますよ?」

男「あと何秒ぐらい?」

灰「20秒ですかねぇ」

男天使「いいんですよ侍黒ちゃんが助かるんですよ!軽くチュウすればいいんですよ!」

男悪魔「どうせ寝てるんだ!ベロの一枚や二枚入れたって気付かねえよ!」

男「……。違うだろ俺ッ!」

灰「何キモイ葛藤してんですか?あと10秒ぐらいですよ」

男「わかったよやればいいんでしょやれば!」

侍「スー……スー……」

男「……できん!寝ているとは言え相手ががこいつとは言えできん!」

灰「10カウント入りまーす。ちょっとでも口と口触れりゃいいんですから」

男「わかったよやります!やればいいんでしょ!」

灰「(ドキドキ)わくわく、わくわく」

男(あと5cm……あと2……1……)

      ☆★☆ゴッチンコ☆★☆

男「イッ……歯が……!灰ちゃん……僕今チューしてた?」

灰「物凄い深いのしてましたよ」

侍「……」

男「おい、調子は」

侍「ЖеωуъζΥμИγ?」

男「灰っ!あれいない……」

侍「ТёδΘΛρπУФдЭ?」

男「……もういやだ」


男「灰ーどこだー。見付けて侍を治す薬をもらわんと」

侍「ЛЕωжрнзиХΛεБГ.」

男「あぁわかってる、早く灰を見つけような」

侍「οФЁйЮрышγΨДжа,ЫξεΣΠдЭРэр!!!!」

男「泣くなよ!俺もその気持ちはわかるって!んっ!?いたぞ!」

灰「やべっ!失敗した!」

侍「λЪТσЦф!」

灰「しかしこれさえあればあんな馬鹿先輩かんたんに撒けるわ」

侍「ЭоΡω!ИσйЯФЗеι!」

男「あんなもんどうやって作ったんだよ!」

灰「ククク……馬鹿が壁越しに愚痴っておえっ!?(ガシッ)」

黄緑「何かしらこれ?通り抜けフープですかねぇ?」

灰(ここキミ姉さんの部屋だったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!しかもお着替中!!!!!!)

黄緑「でもね通り抜けフープにもマナーはあるでしょ?例えばノックしてから通り抜けるとかぁ」

灰「(キリキリキリキリ)ぐぉおぉぉぉぉ!!!!割れるぅ!!」

男「んぁ?あそこで倒れてんの灰じゃね?」

侍「ЩψЮвκΩ.」

男「あーこの頭についた痣、きっとやられたんだな。可哀想」

侍「жοАБсЯψЫγ.」

男「えっーめんどい。いいや引きずっていこ。(ズルズル)」


侍「ふぅ散々だった」

男「治ったらと思ったら次は古代レムリア語、アセンブラ語ときて最後に日本語に戻ったからな」

侍「もう灰の作る薬にはこりごりだ」

男「やっと学習することを覚えたな。偉いぞ」

侍「頭を撫でるな!某はもう子供ではない!」

男「元に戻ったお前が見れて嬉しいの!だから頭撫でてんの!」

侍「(クシャクシャ)んっ」

男「そんな睨むなよ。それでも可愛いからいいけど」

侍「ふんっ!勝手にしろ!」

男「じゃ、勝手にさせてもらう。しかしこんなことできるのも灰のおかげだよなぁ」

侍「某はもう元に戻るのは無理かと……しかしあのような薬造るとは、腕は確なようだな」

男「それに発明においても凄いしな。あの通り抜けフープには度肝を抜かれたよ」

侍「某には造るのは一生無理だな」

男「それにスタイルいいし、雑誌のモデルぐらい務めてもいいよなぁ」

侍「うむ、悔しいが某もそれは認めざるを得んな」

男「だから早くどこでもドアで向かえきて欲しいなぁ」

侍「二人で沖の鳥島に放置されるなんてなぁ」

男「……」

侍「……」

ザザー ザザーン


男「なーんか忘れているよなぁ……」

侍「なんか忘れているなぁ……」

男「……」

侍「……」

男侍「修学旅行ッ!!!!!!!」

男「ヤッベ忘れてた!早く服用意しねぇと!」

侍「マフラーを忘れるな!向こうは寒いぞ!あああ水着どこだぁぁぁぁぁ!!!」

男「畜生どこに『早わかり常用英語』の本どこいった!あ!あとお菓子買いに行くぞ!」

侍「ちんすこうを忘れるな!今の内にBWHを測らねば!チマチョゴリが着れんかもしれん!」

男「向こうの人達はみんな裸だからエロ本はいらないな!でも銃社会だから鉄板は必要だな!」

侍「某鎧持っていったほうがいいかなぁ!?」

男「みんな日本嫌いだから必要なし!」

侍「しかし某達はどこへいくのだ?」

男「……さぁ?」

青「修学旅行?京都だけど?」

侍「ちちちチマチョゴリは?」

青「舞子さんにならなれるよ?」

男「スシ……フジヤマ……ゲイシャ……」

青「……帰れ」


侍「ダメだ……緊張がほぐれん」

男「いいか無駄なことは考えるな。一瞬に賭けるんだ」

侍「しかしやはり恐怖心は拭えないな」

男「まあまあ力抜け。な?(ギュ)」

侍「はぅ」

男「ほら肩こってるぞ」

侍「ふぅ……すまない。……よし!」

男「やっと元気出たな。あとは時間まで待つだけだな」

紫「やぁーだぁー!!怖い怖い怖い怖いぃ!!!」

黄緑「大丈夫よ紫ちゃん。飛行機なんて滅多に落ちやしないんだから。ねっ?」

色「意外と臆病だな……ククク」

紫「ちっちゃい言うなぁ!」

黄緑「(ポン)紫ちゃん……死ぬ時は……みんな一緒だからね……」

紫「……いやだぁ!!!乗りたくない!!!」

色「……なんか僕も乗りたくなくなりました」

男「……」

侍「……(ジワァ)」

男「想像して泣くなっ!」


男「同じ黒でもここまで差がでるなんてな」

侍「(ガチガチガチガチガチガチ)うぷっ」

黒「すーすー」

男「アイマスク着けるなんてなぁ。俺ももってくりゃよかったかな」

侍「落ち……あっ……落ち……」

男「ませんから。つーかほとんどみんな平気みたいだな。一部除いて」

紫「天に召します我等が神よ、降りかかる災悪から我を」

茶(ブクブクブクブクブクブクブク)

緑(不味い、酔ったかも……ここで読書はダメね)

男「はぁ……俺も寝るかな」

侍「某も……眠くなってきた……かな」

男「お前は無駄に心配しすぎなんだ。寝とけ」

5分後

橙「あんだこいつら?仲良く寄り添って寝やがって?写メってやる!(パシャ)」

水「橙ちゃん飛行機って携帯使っちゃ……」

橙「甘いわよ水!電波オフにしていれば電源は着いていても大丈夫なの!腹立つからもう一枚!(パシャ)」

侍「すーっ……むにゃ……」


男「あとはバスで移動だな」

侍「生きているって……素晴らしい」

男「飛行機で生を実感すんな。バス乗れ早く」

侍「頼みがあるんだが……」

男「聞くだけ聞いてやる」

侍「窓側の席をそれ」

男「いいぞ。俺は他の窓側に移るから」

侍「えっ?」

男「別に席はひとつだけじゃないし。それとも俺が隣にいたほうがいいと?」

侍「そういうわけじゃ」

男「なら尚更問題無し!じゃ俺はこの席で」

侍「んぁ……」

男「何を物欲しげに見ている?向こう空いてるぞ?」

侍「……貴様とは絶交だ!」

橙「あれ?喧嘩したのかなぁ?ハハァンこれはきっと旅館にむけてのフラグね?(グリグリ)」

侍「黙れ。ホッペをつつくな」

橙「ああもうかわいいぃぃぃぃ!!!!(グリグリグリグリ)」

侍「痛だだだだだ!!!爪!爪刺さってる!!!!!」

侍「ぬ……また寝てしまっ」

男「おはよう」

侍「ドゥふ!何故ここ……ふんッ!」

男「そんなツンツンするなよ。ほらコアラのマーチ食えよ」

侍「(パク)……。もうひとつ」

男「ほらよ。もう少し食っていいぞ」

侍「……ありがとう」


侍「これが奈良の大仏……パンチパ」

男「螺髪だからね。パンチパーマじゃないからね」

侍「しっ!知っておるそんなこと!某を誰だと心得ておる!」

男「木刀振り回すな。つーかもう買ったのかよ」

侍「これがないと落ち着かないのだ!」

男「あとこの辺鹿いるらしいな。餌付け行こうぜ」

侍「何故だ……」

男「こらっ、こいつ!そんながっつくな!」

侍「何故某の周りには鹿が寄ってこない?某の鹿煎餅だけ何かあるのか!?」

男「ただお前が殺気出してるからじゃない?ほらなんか引いてるし」

侍「成程……よし!ほぉらお姉ちゃんの所においでぇ怖くないよぉどぉしたのこないのぉ〜」

黄「……」

桃「……」

侍「よぉしほらぁ……。……」

黄「……。さ、桃ちー鹿に煎餅あげよ」

桃「そ、そうね!きゃーこの子可愛い!」

侍「……///」

男「後悔って物事が終わったあとにするから後悔って言うんだよ」


侍「ほう、『ばいきんぐ』とやらがこれか……」

男「お前小学も中学の修学旅行もバイキングだったろ?」

侍「えっ?いやぁ……だったかなハハハ」

男「さて席はと、ここだな」

無「おっお隣?よろしく!」

男「色無さぁんここだけじゃなくて部屋でもお世話になりますぜ」

無「何をどういう風にだよ」

男「ほら、実の所誰が好きなの」

侍「おい飯取りに行くぞ!着いてこい!早くしろ!」

男「それじゃこの話は後程へへへ痛ッ!引っ張るな!」

無「お前らはそれでいいよなぁ」

侍「とぅ!」

男「あっテメェ!唐揚げッ!」

侍「ならまた取りに行けばよかろう。ふぅじゃ某はデザートを取りに行ってくる」

男「……ククク。見てな一泡吹かしてやる」

侍「デザートってひとつしかもらえブッ!ゴハッ!誰だ某の茶に変なもの入れた奴は!」

無「犯人なら下のゲーセン行ったよ」

侍「あんの糞餓鬼ぃ!待っておれぇ!!!!!!!」

桃黄紫橙「じゃあ私達もゲーセンへGO!!!」

無「はい、これもいつものパターンですね(ズルズルズルズル)」


露天風呂にて

男「疲れたぁ……」

無「そうだね、二人で脱衣麻雀の前で揉めていたもんね」

男「だってあいつ七索ツモったとき対子の八索切ったんだよ。六索も暗刻だったのに……」

無「ハハハ……」

男「『えっ?どっちにしても混一、發ではないのか』ってアホか!緑一色だっつーの!」

無「ふーん(緑一色……緑だろ、黄緑さんに翠緑に深緑、あとは林檎緑か。なら赤白緑で大三元)」

男「上の空ですね」

一方女湯

黒「さぁ白、次はこっち。腕を出して。(ゴシゴシ)」

白「黒ちゃんありがとう。すごく気持いいよ。ひぅ!脇の下はやめてよぉ」

周り「……なぜ私達が恥ずかしくなるんだろう」

侍「ヤバイ、今白に物凄く萌えてしまった」

黄緑「ちゃんと目つぶってるんだよ。(ワシャワシャ)」

紫「(ザバァ)ぷは!ありがとう黄緑!」

侍「こっちは微笑ましいな。さて、某も湯船に(バサッ)!キャ!誰だ!タオルを返せ!」

赤「そんな邪道僕がさせない!露天風呂にタオルは無用!」

侍(美しい……!ただ裸で仁王立ちだけなのに、胸も某よりないのに美しい!)

侍「わかった、なら某もそれに応えよう!さぁ!裸の付き合いとい」

桃橙「ヤッホーイ!(バッシャーン)」

赤「貴様らぁ!飛込むなぁ!」

橙「……ちっちぇ」

赤「ぬぅ……!貴様ぁぁぁぁ!!!!!(ザッバァーン)」

侍「くしゅん。あー早く終わってくれんかなぁ」


無「いや、なんていうか俺は全員がそのなんというか」

男「なんだあんたは!女性はみんな美しいか!フェミニストか!」

紫「(ガチャ)やっほー色無ぃ!」

男「ほらこうやってあんたに会いに来る娘もいるのにあんたはそうやって!」

紫「なに?なんの話?」

男「実は……」

黒「成程誰が好きか、ねぇ……」

緑「私はそんなことどうでもいいんだけど。帰っていい?」

黄「カレーはやっぱりチキンカレー!」

橙「そろそろ気になってた所だよ。そうじゃないと明日の夜が……!」

桃「ふぁ……眠い」

男「さぁ、いつまでもうやむやにしておくなんて男らしくないぞ!」

侍「そうだぞ!男なら一人の女を愛せ!」

男「お前は帰れ」

無「あの……僕に弁解の余地はありますかね?」

侍「いいだろう。聞きましょう」

男「だからお前は帰れ」

無「なんかみんな俺に優しくしてくれるのは嬉しいよ。だからって無理にみんなから好きな人を選ぶっていうのはなんか順位を着けているみたいで嫌なんだよ。なんか俺って間違ってるかなぁ?」

侍「……この子ったらこんなに大人」

男「帰れッつってんだろ!」

黒「中々言うようになったじゃない」

橙「あーつまんない。帰ろー。ま、そんなとこ好きだけどね」

緑「ふんッ……////」

紫「うぅ色無が大人になったぁ」

桃「ところでぇ二人ってどんな関係なのか、きになるなぁ」

男(だから帰ってほしかったのに……てかなんでいるんだよorz)


侍「某はなんか悪いことしたのか?」

男「さぁ多分してないよ」

侍「ならなぜ某は正座させれられてしかも囲まれておるのだ?」

男「俺だって同じ気持ちだよ」

桃「同じ気持ちだなんてうらやましいわねぇ」

男「桃ちゃんもやってみる?きっと僕と気持ちだけは繋がれるよ」

桃「お断りしまーす」

黄「いい加減吐きやがれ!ネタは破れてんだ!」

紫「YOU、そろそろ暴露しちゃいなよ?」

男「黙れ貧乳チビーズ。てめぇらキャラ被りすぎなんだよ」

紫「貴様言わせておけば……」

橙「そう怒るな紫警部、えっーと男君と侍黒ちゃんだね?」

侍「少なくとも1年は同じクラスだったのにまだ名前すら覚えられんのか?」

緑「幼稚園、小学、中学と同じクラスで現在まで12年間過ごしているわね」

男「あんたも好きねぇ。そこまで調べる普通?」

侍「いくら語ろうが某は付き合ってもおらん。時間の無駄だ」

桃「でもそれで進展ないのも退屈じゃない?」

男「それはちょっと思うなぁ。なぁ?」

侍「某に振るな!もう帰る!やだぁ!黒よそこをどけ!」

黒「色無はさっき自分の気持ちを私達に伝えた。貴方だけ何も言わないのは卑怯じゃない?」

侍「ならば貴様を斬って落とす……落とす……あれ?ない?」

黒「この木刀かしら?」

侍「あぅう返せぇ!」

黄緑「(ガチャ)みんなそれまでよぉ。夜中遅いしもう寝る時間よ?」

紫「でもぉ」

黄緑「でもはなし!それに気持ちというのは押し付ける物じゃありません!みんなもそれはわかるでしょ!」

侍「すまない、さっきは助か(ガシッ)へ?」

黄緑「お礼なんていりません。ただ真相を私に教えてくれればいのよぉ」

侍「……誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」


午後8時

橙「ヤッホー色無ぃ!」

男「はぁ、来たよ。この軍団……おとなしく僕は出て」

侍「ンッー!ググンッー!」

男「ちょ!お前何してんの!(バリッ)」

侍「痛ッたぁ!ガムテは優しく剥がせ!」

黄緑「せっかくだし男君いるから連れてきちゃった」

桃「ではこれより修学旅行恒例王様ゲーム大会を始めまーす」

紫「イェーイ!」

水「い、いぇーい……」

黄緑「王様だーれだ?」

水「わ、私です……すいません」

橙「さぁ王様!御命令を!」

水「じゃあ3番さん……えと……歌って下さい」

侍「ちっちゃな頃から悪ガキで〜15で不良と——ギザギザハートの・子守唄〜。いいかこれで?」

橙「よぉし!次は王様誰だ!?」

男「はーい。ぼっくんでーす」

侍「早く適当に済ませろ」

男「じゃあ6番さん、僕にキス。大丈夫口にとは言わないから。手の甲でいいよ」

無「6番……俺なんだけど?」

男「マジ?えっ?だって女の子がいちにぃさん……6人いるんだよ?」

無「すまん。……(チュ)。これでいいんだな」

男「その……なんだ……ごめんなさい……」

橙「……だからあんた達って同じ部屋なんだね」

侍「そうか……だから誰にも振り向かんわけだ」

無「違う!それはない!そんなわけない!」


男「眠い……」

侍「眠い……」

男「なんで昨日はあんな馬鹿な質問を……ってお前のせいだろうがぁ!」

侍「ノリツッコミは止めろ。疲れる、」

男「だって無駄に睡眠不足の時ってやけにテンション高くならない?」

侍「その気持ち、わからなくはないがやめてくれ」

男「あぁ今日1日は京都で自由時間かぁ。逆にめんどいなぁ」

侍「なら某に着いてこい!なっ!?なっ!?」

男「充血した目で寄らないでください。一種の圧力ですよ」

侍「ほら着いてこい!」

男「ここどこよ?」

侍「ここは旅行者を対象とした舞子さんの衣装を貸してくれる所だ」

男「あーわかった行ってこい某は待っておるぞ」

侍「真似をするな。では行ってくる」

10分後

男「遅ぇなぁ……」

無「やぁ。お前の彼女もここに?」

男「へぇーあなたの彼女"達"もですか?そーですか」

無「冗談だから怒るなって。今何分くらい待ってる?」

男「10分弱ぐらいかな?」

無「なら紫達が入った時間とあまり変わりないな。ちょっとお茶でも飲みいこうぜ」

男「えっ?これって時間かかるの?」

無「緑が言うには2時間ぐらいかな」

男「……」


男「前から焼き芋気になってたんだよなぁ。いただきまー」

侍「待てぃ!(バシッ)危ない所だったな。今某が毒味をするから待っておれ」

男「いやいいから返し」

侍「ハグッ……おゎ熱ッ……うん……」

男「あの……僕の焼き芋……」

侍「ぬんッ……あちち……うん……うまッ……」

男「焼き……」

侍「うん!毒はないみたいだ!安心して食べるといい!いやぁいいことした後は気分がいいなぁ!」

男「……」

男「すいません、もうひとつ下さい……」


侍「写真見てくれ!どうだ!?似合うか!?」

男「あー似合う似合う。一生この格好でいればいいのに」

侍「そうか……お前は舞子が好きなのか成程……」

男「冗談だから真面目な顔にならないで。そんな格好で学校に着いてこられても……」

侍「そうだな……2時間もかけたくないしな」

男「今1時か……飯食って次のホテルに移動して集合時間の4時ジャストってとこか……(ジロッ)」

侍「えへへぇごめぇん(ハァト)」

男「俺は色無の旦那とは違って色仕掛けは通用せん」

侍「わかったよ某が悪かったよ。なんでも言うこと聞くからもう」

男「『なんでも』だと?言ったな?よしじゃ」

侍「すまんやっぱ今のなしで」

男「じゃあ後でお前の部屋に行くから待ってろよ」

侍「だから今のは言葉のあやであって本気に」

男「さ、飯は俺がおごってやるから。早くホテル行こうか」

侍「人の話を聞けぇ!」


侍「王様だーれだッ!?某だぁ!」

男「それにしてもこの侍黒、ノリノリである」

侍「7番、とりあえず秘密をひとつ暴露しろ」

紫「えっ?私?そんな……」

侍「王様の命令は絶対だ」

紫「あ……あのね……私……ね……(チラ)」

無「ん?」

紫「私……色無……が……す」

侍「はい『私色無ガス』ですね。わかりました。ありがとうございます」

男「……ぶち壊すなよ」

桃「はい次次」

男「フヒヒヒヒサーセンwwwwwじゃあ次は……2番と5番がチューしてくだしあ><」

侍「本気でこいつがうざくって5番某ではないか!」

男「女同士って、なんか清潔で」

無「2番僕なんですけど……」

男「」

侍「言葉まで忘れたか?撤回するなら」

紫「王様の命令は絶対だ!言った本人が言う台詞かぁ!」

黄緑「紫ちゃん!?」

橙「さっきので壊れたみたいね。あんたらまさかこれを虎視眈眈と狙って……!」

侍「いやそれはない」

男「えーっとタイムマシンタイムマシン。あっあったぁ。あれ?このタイムマシン寒いなぁ」

橙「……はぁ、もうそろそろ先生見回りにくるから帰ろ。続きは明日ねぇ」

黄緑「そうねぇ」

紫「(ブツブツブツブツブツブツブツブツ)」

水「い、行こう紫ちゃん。あの……お休みなさい」

侍「ふぅ某も帰る。すまぬがこの馬鹿を冷蔵庫から引きずり出しておいてくれ」

無「了解しました。一応」


男「なんだろう。頭がガンガンする……。昨日何があったんだ……」

侍「さ、今日はUSJで1日遊ぼうではないか!なっ!」

男「う〜ん昨日の事が思い出せない。なんか悔しくてムカついて羨ましいような」

侍「さぁバスに乗れ!もう一眠りしろ!」

男「うんそうする。USJかぁ初めていくなぁ」

侍「まぁあまり楽しくないようだから期待はできんな。さぁ寝ろ。全て忘れろ」

到着

侍「おお壮観だ」

男「じゃあ何から乗る」

侍「早くこい!こっちに宇宙人の乗り物あるぞ!」

男「早いよ……」

男「なかなか良かったんじゃないか今のってあれ?」

侍「何をトロトロしておる!次は鮫に乗るぞ!」

男「ガキかよこいつ……」

男「正直結構ビビるなあれ。(グイッ)引っ張るな次は」

侍「次は車だ!その後で飯を食ったら最後に恐竜に乗ってお土産を買うのだ!」

男「あまり無理すんなよー」

男「あー疲れた。そろそろバスに戻る時間だな」

侍「うむ、確かにあまり楽しい場所ではなかったな」

男「さっきまでのお前を今のお前に見せてやりたいよ」

侍「いやぁ……なんというか……ハハハ」


男「ドラえもーん!(ガチャ)部屋に女の子が沢山来て占拠されたよー!」

侍「某はドラえもんではないし叫ぶな他に迷惑がかかる。まぁ修学旅行の最後の夜だから仕方ないな」

薄黄「あっ、こんばんひゃあ!」

深緑「あれ……チーズケーキ……」

翠緑「それは薄黄ちゃんだよ深緑さん」

男「今頃色無様は12人と乱」

侍「それ以上言うな酒池肉林と言え。その荷物は何だ?」

男「……この前『何でもする』って言ったよね?」

侍「確かに言ったがあれは……ん?」

翠緑「(ジーッ)……私ちょっと用事思い出したアルよ」

薄黄「私も……ちょっと……」

深緑「あぁ!私のティラミス!」

侍「違う!そのような意味ではない!深緑カードキーを置いてゆけ!……間に合わなかった」

男「ドラえもぉんトランプしようよぉ修学旅行らしくさぁ」

侍「しかもその眼鏡はどこから持ってきたのだ!?ったく何の用できた?」

男「あの部屋にいたところで疎外感しか感じないから……(´・ω・`)」

侍「ようするに悔しいんだな?だから某達みたいな2軍の部屋に来たんだな?」

男「……うん」

侍「しかし見てみろ。周りの奴らはどこかへ消えたぞ?」

男「そうだね」

侍「いいか、この世は色無を中心に回っておる。貴様がいくらあがいた所で色無にはなれん」

男「わかってるけど……」

侍「だから2軍をはべらせたいなど思い上がった考えは捨てろ」

男「(´;ω;`)」


男「ねぇテレビつまんなぁい!」

侍「黙れ某のベットから降りろ!某そこで寝るんだぞ!」

男「……。(カバッ)ああこの枕いい匂いがするぅ!」

侍「キモイ通り越して気持ち悪い!即座にやめろ!」

男「うわぁ侍黒ちゃんからもいい匂いするぅ」

侍「なんだこの嬉しい反面溢れ出るこの殺意は?」

男「それに比べて僕は臭いなぁ。2、3日雨ざらしにされた犬さんの臭いがするなぁ」

侍「自分の部屋の風呂か温泉入れ」

男「僕友達いないから一人で温泉はなぁ。あぁ今頃色無大明神は僕の部屋で何してるかなぁ」

侍「この餓鬼うぜぇ。わかったそこの風呂を貸してやる。入ってこい」

男「うわぁ湯船の中、温かいナリィ。おっ、この色は……深緑さんの髪の毛だな」

侍「余計な探索はしなくていいから髪洗ったらさっさと上がれ」

男「わかりましたー。(ザバァ)おや?こんな所にサラシが落ちてますぜ?」

侍「触るな!返せ!(ガチャ)……」

男「……イヤーン」

侍「この……大馬鹿者ぉぉぉぉぉぉ!!!!!(ドクチァ!!!)」

水「男君帰ってきたみたいですけど……」

黄緑「あぁバスルームで泣いてましたね」


橙「あんた馬鹿じゃない?侍ちゃんにとってあのサラシはブラみたいなもんなのよ?」

男「後々気付きました。てかみんなその目やめて、変態でウザイってオーラが伝わってくるから」

黄緑「わかっているなら早く謝ってきなさい!」

男「部屋から引き込もって出てきません」

緑「誠意の問題ね」

紫「相手は侍黒なんだから切腹すればいいじゃん」

全員「名案だ!」

赤「じゃ早速さばこうか!」

水「あの……逃げましたよ?」

黒「まぁあんなのはどうでもいいわ」

茶「色無さんも逃げましたよ」

男「(コンコン)おーい。いるかー?いるよなぁー。聞いてるかー。まぁいいや、言い訳だし」

侍「……」

男「散々言っている台詞だけどさ、ごめん。何て言うか……馬鹿だった。お前の事考えてなかった」

侍「……」

男「確かに親しき仲にも礼儀は必要だしお前は女で俺は男だし……」

侍「……」

男「俺も裸見られて恥ずかしかったし……でもお前の方が恥ずかしかったよな」

侍「……///」

男「だからごめん!(バッ)」

侍「……さっきから部屋の中の誰に物を言い入り口の前で土下座してるんだ?」

男「……。何で部屋から出てんだよ!こういう時はドアごしに背中合わせが基本だろ!」

侍「喉乾いたからジュース買いに行ってただけだ。しかし面白い物が見れたな」

男「そんな事より……悪かった」

侍「まぁあの程度で怒った某も悪い。どうだまだ部屋は占拠されてるのだろう?入れ、飲もうでないか」

男「んーまぁそうすっかな」


男「とりあえずカンパーイ!」

侍「意味はわからんがまぁ乾杯」

男「プハァ、あぁ喉カラカラだったから最高」

侍「何故そんなに喉が乾く?」

男「お前にごめんなさいしたから」

侍「……そうだったな」

男「……。なんか、こういう淡い雰囲気に慣れちゃった自分が嫌だなぁ」

侍「どこが淡いかが……何で某を見つめている?」

男「(ジーッ)……」

侍「だから何なのだその目は!やめんか( ///)!」

男「可愛いい」

侍「はぅ……じゃなくていきなり何を言うのだ!」

男「えっと淡い雰囲気の形容を体現してみました。その調子じゃ慣れてないみたいだな」

侍「慣れてたまるか!ったく……!」

男「お顔真っ赤っかにしちゃって可愛いい奴だ」

侍「……まだ言うか!」

男「もっと言ってやる。……照れながら睨むな。可愛いいだろ?」

侍「……///」

男「ふぅ……(ピタ)ほっぺた温かいな」

侍「……貴様のせいだぞ」

男「……好」

黄「(ガチャ)お前達は既に包囲されている!おとなしく色無を出せって……」

黄緑「あと10秒前ってとこでしたか?さ、黄色ちゃん行きましょ?(パタン)」

侍「……」

男「このドアって閉じたらオートロックだよね?」


バスの中

男「結局何もなかった、か……」

侍「何を言うか!USJ行ったり鹿に煎餅あげたではないか!」

男「しかも当人に自覚無し。はぁ気が滅いる」

侍「……某だって馬鹿ではない。わかっておる。ただ……」

男「ただ?」

侍「はず……恥ずかしいだろ……」

橙「そうだよ!こういうのは男側から言うもんだよ!」

紫「そうだよ!ねっ色無!?」

無「何で俺に!?でもまぁそういうもんだよな普通」

赤「男くぅん君ならこの雰囲気読めるよねぇ?」

男「なんでまたこんな大勢の中で……」

侍「……(ギュ)」

男「……ったくわかったよ。俺は……お前が……ハァ……ふぅ……好きだ。と言うか大好き」

侍「やっとか……やっと言いおったか馬鹿者!(ウルウル)」

桃「(ボソ)男君、抱いちゃえ」

男「……(ギュ)悪いね、根性無しで」

侍「やめんか!みんな見てるではないか!……もぅ!」

男「そういえばお前のお返事聞いてないな?」

侍「言うことなかろう!好きに決まっているではないか!わからんのかうつけめ!」

男「ありがとう。……もう離さなくていいよな?」

侍「……無論だ」

男「……。神よ!俺が何をしたんだ!こんな些細な幸せすら夢オチにするのか!おい答えろッ!」

侍「うわっなんだこいつ起きて早々!気が○ったか!?」

男「誰かチェーンソー!チェーンソー持ってこい!真ッ二つにしてやる!」


侍「なんか現実に戻ってしまった感があるなぁ」

男「夢のような毎日だったなぁ」

侍「あぁ明日からまた学校かぁ……」

男「学生だからしょうがないよ」

侍「楽しかった日々が走馬灯のように過ぎて行く」

男「修学旅行は一回しかないもんな」

侍「それもそうだ」

男「もしかしたらお前との最後の」

侍「やめろ!縁起でもない!」

男「卒業したらお互い別々になるかもって意味だよ!勘違いするな!」

侍「じゃ卒業しても一緒に旅行する機会があったとしたら?」

男「そりゃあ新婚……旅行?」

侍「……馬鹿者///」

朱「いいからお土産は?」

侍男「ありませんごめんなさい」

朱「だったら何しに」

群「ただいまー」

侍「これは群青殿!ささっこれを!」

群「なになに髪飾り?可愛いいわね。ありがとう」

侍「うむ、よく似合っておりまする!」

朱「テメェら……!」

男「冗談ですって朱色さんにもこれありますから」

朱「お前らも演出が憎いねぇ……ってキセルかよ……」

男「えっ……ごめんなさい」

朱「悪かぁないけどこれで5本目なんだよなぁ」

男「禁煙をお勧めします」

朱「だよなぁ……」


侍「ただいまぁー。ふぅ重かった」

闇「おかえりなさい。男君とヤッた?」

侍「はぁ!?死ねよ!母親とは言えいきなりそれはキメェよ!」

闇「だって後ろにいるんだもん」

男「Hero!」

侍「うわっ出た!」

闇「まぁちょうどいいから晩御飯食べてって」

男「なんか米が赤いんですけど……」

侍「何を狙ってこんな馬鹿げたことを……」

闇「お母さんが学生の頃は先生の目を盗んでイチャイチャしたもんだよ」

男「kwsk」

侍「人の親の情事に興味を持つな。母上もそのよ」

闇「あの時は二人ともまだ若くてねぇ。最初は向こうが風呂に入ってい」

侍「そぉい!!(バチーン)」

男「……なんで僕を殴るの?」

侍「寝るッ!貴様らの相手は疲れた!某は寝る!」

闇「寝るんだぁ〜?じゃあ男くぅ〜ん一緒にイイコトしよっかぁ?」

男「お手柔らかにお」

侍「この淫乱どもめぇ……!成敗ッ!金色疋殺地蔵ぉッ!」

男「うわぁなんかキモイのが後ろからアッー!」


いしやーきいもー

男「おっ焼き芋屋だ」

侍「うむ、久々(色無から強奪した時以来)に見たな」

男「ちょっと俺買ってくる」

男「うん、それなりにデカイとこ貰ったよ」

侍「……某の分は?」

男「あるわけねぇよ。甘えを捨てろ」

侍「ならその芋、某が毒味し」

男「あーいいよ俺が毒味する。お前死んだらやだもん。(パク)うん、毒ない大丈夫だ」

侍「あっうぅ……」

男「動物奇想天外に出てた『待て』をしている犬がお前みたいな顔してたっけな……」

侍「ぶっ無礼な!」

男「ほらそんなまじまじ見られちゃ落ち着いて食えん。半分やろう。毒はないから安心しろ」

侍「ぬっ!ありがたくいただこう!むぅ胃にしみるぅ!」

男「お前焼き芋好きだなぁ」

侍「あぁ好きだ!もう何より!」

男「色無から聞いたよ、『焼き芋食われた(´・ω・`)』って」

侍「ぶっ!……あれは流石に空腹かつ寒かったからつい」

男「後でちゃんと謝れよ」

侍「はい……」

男「まだ食べたい?」

侍「遠慮します」


男「さて次は鍋ブームのようだが?」

侍「(グツグツグツグツグツ)知らんなそんなの」

男「じゃあ目の前にあるそれはなんなんだ?」

侍「……おー!ほわっといずでぃす!?早速食べよう!」

侍「そこぉ!」

男「させるかぁ!(ガシ)もらった!」

侍「甘い!」

男「俺を踏み台にしたぁ!?」

侍「フッ、坊やだからさ。(ムグムグ)」

男「あんたって人はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(ヒョイヒョイヒョイヒョイ)」

侍「それが大人のやり方かぁぁぁ!!!!肉ばかりとるなぁ!!!」

男「それがエゴだっていうんだよ!」

侍「お前がこんなことをするから肉がなくなっちゃうんだよぉ!(ヒョイ)」

男「(男……シッカリシロ!!目ノ前ノ肉ヲミルンダ!!)」

侍「あれ?この肉半生だった」

男「当たらなければどうということはない。(パク)」

侍「そ……某の肉……!男!貴様のために……何個の肉がなくなったと思ってんだ!」

男「聞きたいか?さっきの時点で12枚と……」

侍「人の食事を邪魔するやつは馬に蹴られて地獄へ落ちろぉッ!!」

男「あぁ食った……」

侍「暑いなぁここ……誰か開けてくださいよ……」

男「そろそろやめような?」


侍「男えもーん!母上がクリスマスに何もしてくれないよぉー!」

男「踏み絵をやすやすと踏む家系がクリスマスを祝うとは到底思えねぇよ」

侍「グスン。某だって聖なる夜を祝いたいよぉ」

男「知るか。クリスマスなんて金がかさむだけだから俺は好きじゃないな」

侍「グスン……みんな嫌いだぁ!独裁者スイッチ押してやるぅ!(ダッ)」

男「行っちゃった。……どうせ寮だろ黄緑さんにメールしとこ」

男「はぁめんどいなぁ。プレゼントなんて」

無「……君も、カイ?(ポン)」

男「うわぁっ!出たッ!」

無「フフフ……君は一人かい?」

男「そりゃあ一人で来たよ?」

無「違う違う。一人にしかあげないのかい?」

男「……嫌味?」

無「ここに4万あるんだ。あと2、3時間でなくなるんだぜ、これ」

男「まさか……」

無「最低でも一人3000と考えた結果だ。+αを加えると足りないかもしれない額……ククク」

男「まぁ良く言えば等価交換、悪く言えば因果応報だね」

無「さ、手始めに革のブックカバーといこうかフハハハハ!」

男「……さぁーて続き続きと。なぁに買おうなぁ」


侍「師範!これでよろしいのでしょうか!?」

黄緑「あなたは?」

侍「えっ?」

黄緑「あなたはこれでいいと思うんです?」

侍「このスポンジのしっとりとした弾力、フルーツの盛り付け、デコレーション……自身では良いかと」

黄緑「足りません!確かに見た目はいいし味もいいわ!でも心!心がない!これで男君が落ち」

侍「今回奴は関係ないのですが」

黄緑「ブゥルァァァァァァ!!!この世の男はクリスマスに興味ないと見せかけてプレゼントを渡すのが上等手段なのよ! あなたもそれに向けた対策をしなくてどうするの!さぁ紫ちゃん橙ちゃんこのケーキ食べちゃって!」

橙「もういや、さっきよりは大分マシになったけどウチらが限界……」

黄緑「ならオッパイにでもあげてきなさい!さぁあなたもぼーっとしてないで次ぃ!」

黄緑「うん手順は良くなってきたみたいね。問題は……ねぇ?」

侍「(カシャカシャカシャカシャ)なんでしょう師範?」

黄緑「好きなの?」

侍「ブッ!なっ何故奴をそれやばい鼻水出てきた!ティッシュティッシュ!」

黄緑「はいティッシュ。それにしても『奴』って誰かしらねフフフ♪」

侍「不覚……」

黄緑「さぁ続き続き♪」

侍「さっきよりは見劣りするな……」

黄緑「うん。私からはいうことはないわ。これで合格よ!」

侍「しかしこのようなケーキでは……」

黄緑「あなたはさっきケーキの手順じゃなくて『奴』のことを考えながらケーキを作っていた。へたくそになって当然よ。でも気持ちは凄いこもってるわ!さ、次のステップよ!」

侍「師範……ありがとうございます!」


侍「このおびただしい量の服はなんですか師範?」

黄緑「いい?侍ちゃん今外は寒いわよね?」

侍「そうですか……」

黄緑「寒そうな雰囲気を演出することにより向こうから何かアプローチがあるはずよ!」

侍「いつから『一人のクリスマス』作戦から『男没落』作戦になったのですか?」

黄緑「このフライパンを見てくれ。こいつをどう思う?」

侍「すごく……大きいです……」

黄緑「そういうこと♪」

侍「成程……わかりもうした」

黄緑「あなたは髪が黒いから白い服が似合うわね」

橙「(バンッ)そんな時こそ私よ!」

黄緑「お呼びでない」

橙「そうですか(パタン)」

黄緑「うん、じゃあこの白のダウンとこのスカートで決まりね」

侍「なぁ師範?」

黄緑「なんでしょう?」

侍「ようするに寒い服装してゆけばよいのでしょうか?」

黄緑「その通りよ」

侍「ならこの袴だけで十分寒いんですが……」

黄緑「……ふーん」

侍「納得したんですね!?納得したからフライパンを掲げてるんですね!?」


黄緑「はい!自分の口の周りにクリームがついた!」

侍「んっ(ペロ)」

黄緑「はい!男君の口にクリームがついた!」

侍「ほらクリームが付いとるぞだらしない奴だ。(ペロ)」

黄緑「大分さまになってきたわね」

侍「師範……流石にここまで練習するなんて狂気のさたとしか」

黄緑「面白い……狂気のさたほど面白い……じゃなくてあなたはただでさえ男っぽいんだから仕草ぐらい

  練習しなくちゃだめなの!わかる!?もう一度うつ向いて照れながらクリームを舐める仕草!」

橙「だからって私がなんで男君代わりなの?」

黄緑「それが、いいんじゃあないかな?」

橙「えっ?あぁ……うん、ありがとう」

黄緑「じゃあ次は胸元をパタパタさせながら『熱いなぁ』って言うのよ!」

侍「(まず足は正座を崩した感じにして目をトロンとさせて)ふぅ……暑い……」

黄緑「やっぱりね。駄目よそれじゃ」

侍「なっ!」

黄緑「あなたのあついは所詮『暑い』なのよ!私が求めるのは『熱い』なの!」

侍「どうすれば」

黄緑「今日は特別講師を呼んだわ」

赤「(バンッ)ドラゴンインストォォール!!!!」

侍「うわぁ!熱い!」

赤「さぁ僕と一緒に修行しよう!」

黄緑「じゃこの練習は赤ちゃんに頼もうかしら」

侍「違うって!絶対クリスマス関係ないって!」


侍「あぁマジでうざかった。なんで約一週間も寮に拘束されなきゃならんのだ」

男「ほぉ興味ある話だな俺に聞かせてクレパス」

侍「だからっていきなり部屋に侵入するな!」

男「さぁさぁそれで何が起ったのかな?ん?」

侍「言わん。断じて言わん」

男「色無さんも大変だなぁ」

侍「違う!某は色無に転んだ覚えなどないぞ!」

男「何勘違いしてんの?プレゼントの話だよ?少なくとも12人にプレゼントあげなきゃならないんだもんな」

侍「なんだ?それで勝ったつもりか?えぇ?」

男「別に僕はいいよ。僕は一人でも生きていけるもん。彼は競争率高いから頑張ってね。(´・ω・`)」

侍「だぁから色無は……あぁもうケーキ!ケーキの作り方を黄緑に教わったのだ!」

男「色無さん?」

侍「女々しい!ちょっと待っておれ!」

男「こ、これは……!」

侍「ケーキだ!本来なら一人で食うはずだったのだが特別だぞ!」

男「見た目があまり……」

侍「だまらっしゃい!いいから食べてみろ!」

男「母さんごめん!(パク)……侍ちゃんごめん。……普通にうまい」

侍「だろう?」

男「うん結構いける」

侍「そうかそうか、ハッ!(クリームが頬について……!)」

男「どうした?」

侍「(これは修行のせいかを!)間抜けめ、ほっぺたにクリームが」

男「あ・ほんとだ。(ペロ)」

侍「あっ!」

男「ん?」

侍「あ、いや……なんでもない(´・ω・`)」


侍「ギギギ……!」

男「さっきから何!?俺何かした?ケーキのイチゴ食べたのが駄目だったの!?」

侍「オドレは何もしちょらん。ワレはワレが憎いんじゃ……!」

男「そろそろ喋り方変わってきたからシャンパン飲むのやめなさい」

侍「ワレは酔ってなぞおらん!」

男「なんで日本酒で酔わない奴が洋酒で酔うんだよ」

侍「だからワレは酔ってなぞ」

男「まぁ今ならちょうどいいな。よいしょ。(ガバ)」

侍「抱きつくか!ワレに抱きつく……なんだこれ?」

男「どうしたまだ酔ってていいんだぞ?形は典型的な十字架だけどな」

侍「この真ん中の石はまさか……(ガクガクガクガク)」

男「お前ダイヤ知ってたのか?俺バイトとかしてないからたくさん付いてるやつは買えないけど」

侍「だが」

男「『だが』は無ーし!今宵はクリスマスですよ!細かいこと気にしない!」

侍「しかし某は何も用意しとらん」

男「ケーキ食って飲めば十分!そういやあの空気読めない母親は?」

侍「今日は父上の元へ行っていないのだ」

男「ふぅん……」

男侍(……ふぅん)

クロスのネックレス:7600円

コンビニで買ったシャンパン:2000円

侍黒が焼いたケーキ:プライスレス


侍「それで深緑が、ん?黄緑からメールが」

『拝啓 メリークリスマス侍ちゃんいかがお過ごしでしょうか?私達はとても元気もりもりでそろそろ危ないです。現に黒ちゃんと白ちゃんは二人で部屋に篭っちゃいました(ハァト)。やはりケーキにお酒を入れるのは良くないですね♪何のためにてめぇ特訓したと思ってんだ。恥ずかしがってないでさっさとしろやこら 敬具』

侍(師範……最期にあなたは酒に負けたんですね。しかし母上がいない今チャンスなのか!)

男「えっと『拝啓 メリークリスマス侍ちゃんいかがお過ごし』」

侍「読むなぁ!おっと、フラフラする。マジで」

男「お前はこれ以上飲むなったく」

侍「(もしや、今がチャンスなのでは……)すまぬ」

男「食うのはそろそろやめるか」

侍「(今だ↓\→P!コマンド入力成功!)ふぁ、熱くなってきた……な……」

男「(ドキ)おい、あまり胸元開くな」

侍「熱いのはしょうがないであろう?」

男「俺が目のやり場に困るだろうが!」

侍「今更何を言っておる。某と貴様の仲ではないか。……似合うか?」

男「何が?」

侍「このネックレス……似合ってるか?」

男「もっと近くで見ていいか?」

侍「……いいぞ」

男「触ってみても?」

侍「い」

闇「(ガシャァァン)ここでふいんき嫁ない母上参じょ……じょ……」

侍「……」

男「……」

闇「雪は降っていないけど侍黒ちゃんはホワイトクリスマスぅ!……なーんちゃってハハハ。ごめん」


侍「謝罪はいいんですよ謝罪は。誠意を見せて欲しいんです」

闇「ごめんなさい」

侍「だから謝罪はいいんですって!こちらとして」

男「そろそろ許してあげよ?闇黒さんだって知らないで突撃してきたわけだし」

闇「男君優しい!優し過ぎ!そうよ私だって事前に侍黒ちゃんが男君とS(ピー)Xするって言って」

侍「言えるか!それに元からする気なぞない!」

闇「なんか袴がスゴいはだけてたけど……」

侍「あれは暑かったからだ!」

闇「あと男君がおっぱい触ろうと……」

侍「それはこれ!このネックレスを奴は見ようとしてたのだ!」

闇「あら綺麗ね。男君から?私には?」

男「ないです」

侍「貴様ももう帰れ!あとは某がケリをつける!」

闇「可愛くなーい」

侍「貴様……親殺しの汚名だけは避けていたが今回はそうも……」

闇「殺る気?殺る気なのね?いいわあんたブッ殺してあげるわ!」

侍「お前も見て……」

男「Qoo」

侍「寝んなよ」

闇「ん〜いつ見ても可愛い寝顔ねぇ。よぉしんー」

侍「何接吻しようとしておる!」

闇「可愛いからつい」

侍「もういい!勝負は今度だ!今はこいつを貴様から守ることにした!」

闇「とか言って自分が男君と寝たいだけなんでしょ?」

侍「黙れ!出て行けショタコンめ!」

闇「はいはいわかったから。でも侍黒ちゃんが襲っちゃ駄目よ?(バタン)」

侍「なっ!……ったく、某は眠い!布団が一つしかないから一緒に寝るんだぞ!勘違いするなよ!(ゲシ)」

男「グコッ」


侍「冬と言えばかまくらで餅を焼くのが定番だなぁ」

男「お、これそろそろ食えるんじゃないか?」

侍「じゃあお前が食べたらよかろう」

男「お前が先に食えよ」

侍「いやいやお前が先に」

男「お前が買った餅だろ!だからお前が食えよ!」

侍「……」

男「……」

橙「なんか侍黒ちゃんと男君が一酸化炭素中毒で病院いったんだってね」

桃「えっ!心中なの!?心中なの!?恋人同士で心中なんてロマンチック……」

無「どこがだよ!」


侍「そぉい!」

男「ん?どうした?」

侍「いやぁ今日は風が強くてな!思わず外で素振りしてしまったぞ!」

男「んぁ……そうなん?」

侍「それにな母上が修学旅行のこと話せというから話してしまったハハハハ」

男「おい。お前なんで俺らの黒歴史話してんの?」

侍「侍黒、だからかな。腹斬る?腹斬る?」

男「あんたどうしたの?」

侍「……某昨日から寝てないのだ」

男「……確かに寝不足だとテンション高くなるときあるよな」

侍「今日は夜中にえいりあん4がやるのだ……」

男「寝ろよ」


男「巫女さんと日本刀か……」

侍「某は着ない」

男「なんで……なんでよ!」

侍「某は侍黒だ」

男「?」

侍「巫女服をきたらどうなる?」

男「……?ハッ!巫女黒!」

侍「そう某が某じゃなくなって侍だけが唯一取り柄の某がただの凡人と化してしまう」

男「……そうだな。お前は侍だけが取り柄なんだもんな。愚問だった」

侍「……」

侍「いいか!今日だけだぞ!明日には脱ぐからな!」

男「あぁ巫女侍黒さん……(*'д`)」


侍「ゆぅきやこんこん」

男「あられやこんこん」

侍「降っては」

男「降って」

侍男「ずんずんつもる」

侍「いぃぬは喜び庭かけまわり」

男「ねぇこはこたつで丸くなる」

侍「うん楽しい楽しい」

男「俺も楽しいよ。お前と一緒にいられてさ」

侍「……」

男「……」

侍「不覚ッ!!!」

男「買い物いこうとしたらいきなり吹雪いて遭難したなんて言わないから元気だせよ」

侍「畜生ッ!!!」

男「女の子が畜生なんて言うもんじゃありません。それにかまくら崩れるからその辺叩かないで」


かれこれ付き合い初めて4ヶ月。ちょうど8月の終わりごろから当然俺からの告白。

「しょ、しょうがない奴め。仕方なくだぞ!しかたなく!……もぅ」

今でもあの言葉を思い出すたびにやけてしまう。

「何一人で笑っておる……不気味な奴だ」

「ちょっとお前に告った時を思い出しててな」

「なっ!思い出すなそんなもん!」

今俺達は神社にならんでいる。無論初詣のためだ。現在23時。

「寒ぃなぁ」

「根性無しめ。そんなに着込んでいるのに寒いのか?」

とりあえず奴の動脈を触ってやろう。 ピト

「ぬぅひゃあ!くっ首を触るな!冷たいだろう!」

「しかしお前はその格好は寒くないのか?」

袴しか、正確には袴と時々チラチラ見えるサラシだけでこいつはなぜ寒くないんだろうか?

「袴の下にホッカイロが貼ってあるから大丈夫だ」

30分後

「おいなんかガクガク震えてないか?」

「カカカカカカイロがぁぁぁぁぁききききききききききききれたたたたたた」

成程抽象的でわかりやすい説明だ。しかしこれじゃあんまりだよな。侍黒をコートの中にいれてやる。

「ほら」

「そういう時男は上着を脱いで女にかけるものだろう!」

「俺が寒くなるだろうが。あぁ髪からいい匂いがする」

わかってる。その右手は刀に添えてることぐらい。だってさっきから刀がコツコツあたってるし。でも温けぇ。現在23時45分

「なぁ今年やり残したことってあるか?」

「某は全くない」

無欲な奴だ。俺は性欲がギッシリ詰まっているのに……

よし!どうせ今年最後だ言ってやる!

「じゃあキスしよう!」

「はぁ!?頭どうかしてるのか!こんな大勢人がいる中でか!?」

「コートで隠れながら」

「気○いも甚だしい!」

当然だよなぁ。そうなると思った。

「……後でだ。その、某は初めてだから……」

「んっ。わかった」

新年まであと5分


大掃除

侍「これは?」

男「いりません」

侍「そう?じゃあこのサーベルは?」

男「いりません。あなたは侍だから必要ありません」

侍「じゃ、じゃあこの冷凍食品は?ほら賞味期限もまだ」

男「いりません。あなたの部屋には囲炉裏しかないんですから」

侍「う、うん……この電気マッサージ機は」

男「いりません。あなたは基本肩こらない人ですから」

侍「ならこの釣竿」

男「いりません。あなたいつも一刀投げで魚仕留めてますから」

侍「この制服はいらないよな?」

男「これは必要です。たまには制服日本刀が似合う時がありますから」

侍「ならこのシンデレラの」

男「いりません。刀とシンデレラは似合いません」

侍「でも某は」

男「似合いません」

侍「……がぁんばれぇ〜まけぇるなぁ力ぉかぎりいきてやれぇ♪」


侍「はいそこベタ塗って!」

男「はーい。あとここ何番のトーン貼るんですか?」

侍「ここは150番!」

男「せんせーこれ間に合うんですかー」

侍「間に合わせるのだ!」

5時間後

男「終わりましたね先生……」

侍「後は住所と名前書いて……。あっ!間違った!やってしまったぁぁぁぁぁ!!!!!(ビリビリビリビリ)」

男「あっー!!!!!修正液使えばいいのに!!!!」

侍「先に言えぇぇぇぇ!!!!!!!!」

男「……もう普通に年賀状書こう?」

侍「畜生……!!!!!」


ゴォーン ゴォーン

侍「さて、今年ももう終わりだなぁ」

男「ごめん。感傷に浸るのはいいけどやっぱり冬の縁側は寒いよ」

侍「男なら我慢しろ。ほれ、茶だ。しかしいろいろあったもんだ。なぁ?」

男「そうだね。バイオレットミニマムスの戦いは凄かったね」

侍「あとで紫に伝えておこう。こっちはまともに話しておるのだ。少しは合わせろ」

男「てめぇは鎧着てしかも中にカイロ入れてるから温かいだろうが俺は寒いんだ」

侍「我慢してもらえんかな?」

男「中でも話せるじゃん。鍋でも食べながらさ。布団で愛でも語らいながらさ」

侍「あの空気読めない母上がいる前でか?」

男「無理ですね。しょうがないな。ここで我慢してやる」

侍「あと少しで今年が終わるのか……むぅ」

男「どうした?急にセンチメンタルになったか?」

侍「いや、案外あっさりと過ぎるものだなと」

男「いやこれぐらいがちょうどいいんじゃねぇ?あまり過激な演出は年越しにいらんだろ」

侍「そういうものか」

男「そんなに演出が欲しいなら(ピト)俺がしてやろう」

侍「こっ、こらなんの真似だ……この手はなんだ」

男「キスしようとしてるんだが……」

侍「馬鹿者!某がそんな軽いのりで接吻なぞ。……ちょっとだけだぞ」

男「そうか。そう……」

闇「じゃあ遠慮なく。ん〜(チュー)柔らかぁい」

侍「……ほら来たよ」

男「来るってわかってなきゃできないってこんな大胆なこと」

侍「ですよねぇ。……斬らせてもらおう。(シャキン)」

男「ほら!あれだよ!俺流のサプライズ!ちょやめて!」


男「もういや……」

侍「おおおお前はあああああこここ根性うううううなしししだああああああなあああ」

男「お前帰れ。他になんか着てこい」

侍「さむむむむむむむむむむむ」

男「俺ができるのはこれだけだ。はい軍手」

侍「すすすすすまぬ」

男「お前薄着なんだよ」

侍「くしゅん」

男「よし、動き始めた。焚き火の近くまできたぞ」

侍「あったかぁ〜い」

橙「おや?おやおや?お二人さぁん御熱いじゃないですかぁ?」

侍「さっきまで凍死しそうなぐらい寒かったのだが」

黄「『寒いのか?ならこっちこいよ。』『うわぁ男殿、某はあなた』『しっ、言わなくてもわかるよ。』『男殿ぉ!』きゃー熱いぃ!」

男「……」

侍「……」

黄「何だよ冷めてんなお前らぁ。ねぇ橙」

橙「……」

黄「何で!何で橙ちゃんも!?」

橙「ごめんねあんた達」

侍「いや、いいのだ。橙が悪いわけではないのだからな」

男「おい、列動いたぞ」

侍「では某はこれにて」

橙「じゃね♪頑張ってね(ボソ)」

侍「なっ!なぜ某ががんば……あぁもう!」

男「早くしろーまた並ぶはめになるぞー」

そして俺達の番がきた。小銭を賽銭箱に放る。そして二礼二拍一礼をして御祈りをする

「お前なんてお願いしたの?」

「本来初詣は祈願ではなく抱負を誓うことだ。祈願なぞしておらん」

「生真面目な奴」

俺なんか金が欲しいだとか頭よくなりたいだとか侍黒とHしたいだとか神様に言っていいのか悪いのか

ギリギリのところお願いしてたのに

「さて、帰っか」

二人手を繋いで帰路に着く。もう橙とか桃とかに見付かってもどうでもよくなった。

柔かぁい、まるで柔軟剤を使ったみたいだ。

「ぬぅ……」

「どうしたの?トイレ?」

「違うのだが……」

そろそろ家が近い。今日はここでお開きかな。

「じゃあ俺は帰」

「さっきの約束!……忘れたとは言わせんぞ」

あれ?約束?そんな顔赤らめて言われるような約束したか?

「……その……接吻、いわばくちづけを……」

「へっ!?あれは……その……」

どうやらマジするつもりだったらしい。自分は冗談のつもりだったのだが……

「某じゃ……嫌か……」

まず軽く彼女を抱き締める。見つめ合う……

「お前とならむしろ歓迎」

お互い目を瞑り口を近付ける。吐息が交ざりあって熱い。

「んっ……ふぅ、はぁ」

「ちょっと苦しいなこれ」

そりぁ俺だってキスなんて初めてだから息をどうするかなんてわからない。ずっと息しなかった。

「初キッス、ゲットだぜ」

「馬鹿者、某もげっと……だぞ」

お互い冗談でのやりとり。この瞬間が心地よかった。

「じゃ、俺帰るよ」

「そうだな……某も帰ろう」

「じゃあな。の、前に」

「?」

「明けましておめでとう」

「明けましておめでとう」

そういえば新年迎えたんだよな。年だって始まれば終わるしまた始まる。

俺達だって始まったばっかだ。だから終わりだってある。たけど俺達なら終わりなんてない、そんな気がする。

相変わらずくせぇな俺。







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Last-modified: 2012-10-21 (日) 05:48:18