侍黒メインSS

侍「ふぅ。うまかった」

男「デザートのあんみつのあんこが最高だったな」

先生「それじゃご馳走さまの前に男君、今日の試合の感想を!」

男「いや? いきなり?」

侍(パチパチパチパチ)

男「あー、応援にこんな熱海までついてきてくれてありがとうございます! みんなの応援のおかげで無事、優勝できました!(ペコ)」

先輩「オメデトー!」

男「ちゃんと約束は果たしたからな!」

侍「約束……?」

鈴蘭「え? 何? 何?」

先輩「へえぇ? 何かな?」

男「夏祭りの時、『お主には優勝してほしい』って言われ——」

侍「わわわわ!! 待て! 何故に今それを……!」

男「さっきの肉のお返しだ。あの時こいつはあたかも小動物のように俺の服の裾を掴んで——」

侍「陰陽弾をくらえー!(パァン)」

男「うぉ眩しっ! (ヒョイ)当たったら危ないだろうが!」

侍「何故それを! それも今言うのだ!」

男「でも実際侍黒には感謝はしてるさ。いつも練習に付き合ってくれてさ」

侍「きゅ、急にかしこまるでない……!」

男「やっぱり俺、お前がいないと駄目みたいだ……」

侍「お、男……!」

男「お前以外じゃ弱くて準備体操にも——」

先生「みんな! 明日は朝7時に朝飯だ! 9時には出るからな!」

先輩青磁鈴蘭「はーい!!!」




黄緑「あら? 侍ちゃんと男君、久し振りねぇ」

侍「お久し振りです(ペコ)」

無「お! チャンピオンきたぞ、チャンピオン!」

黄「おぅ! おめでとうなー!」

赤「格闘技だけじゃもったいないなー! うちの部に貰いたいぐらいだよー!」

男「ありがとう。あと、いちおう俺たち熱海まで行ってきたわけじゃん。それでだけど……」

橙「待ってました!」

侍「たいしたものではない。一人一本ずつだ」

紫「『本』?」

無「『本』……ってまさか」

男「(ガラッ)つまらない木刀だけど、みんなに配ってくれ」

紫「……つまらないよ、本当に」

橙「笑えないね……」

無「ほ、本当にこれだけなのか?」

侍「あとは24個入りの温泉饅頭と朱色殿に渡す地酒だけだが」

男「そんなに嫌か木刀? 俺としちゃ喜色満面の歓天喜地だけどな」

侍「某も」

無「それお前らマヂキチの感性だろ……」

 数日後

黄緑「(パンパン)ふぅ。いいお天気。布団干日和ねぇ。ちょうどいいわ、この木刀」

黄『とぉ! くらえアバンストラッシュ!(インド式)』

男『なんの! 烈火大斬刀!』

黄緑「あらあらうふふ」


ヒュウゥゥゥゥ

男「待っていたぞ」

侍「今すぐ皆を開放するのだ」

赤『(モゴモゴ)ンー!』

紫『(モゴモゴ)ンンンー!』

黄『プハ! た、助けて!』

男「大人しくしてろ!(キュ)」

黄『(モゴモゴ)ン!』

侍「今行くぞ!」

男「そうはいかん崎。行きたくば俺を倒していくんだな」

侍「(シャキン)いざ!」

男「ディフェンスに定評のある男と呼ばれる俺を甘くみるな!」

侍「うぉおおおお!!!! 飛天御剣流!! 龍翔閃!!!」

男「がぁぁぁぁ!! ストナァァァァサンシャイン!!!」

 ピカ

侍「……互角か」

男「俺の右手から逃れるとは、なかなかやるな」

侍「次の——」

無「タッチ!(ピト)」

男「よっし! これで全員刑務所行きだ!」

侍「そんな……! 某が……!」

無「このメンバーだからどうなるかと思ったけど、やるじゃん俺!」

男「さぁ刑務所に入れ雌豚め!」

橙「何でこんな寒い日にドロケイなんてやってるの……」

青「今日赤が部活休みだから何か運動がしたいって」

橙「それで赤に合わせられるあの二人を呼んだ、と」

黄緑「みんなー! おやつよー!」

全員「はーい」


青「男、今日侍黒は?」

男「あの蒲柳之質は新型にかかったよ」

青「新型って……インフルエンザ?(ススー)」

男「おい、さり気なく離れるな」

青「ちょ、ちょうどいいわ。このプリント侍黒に届——」

男「やだ」

青「い、家が隣なら! しかもお互い窓から出入りできるんでしょ? いいじゃない、それぐらい!」

男「昨日笑いながら俺の部屋でゲームしてたけど、今朝理由がわかったよ。軽い細菌テロだよ……」

青「お願いだから……! ね?」

 ガラッ

男「おい。入るぞ」

侍「ケホ……ちっ、うつらなかったか」

男「安心しろ。ここに来たからには明日になったらお前が完治、俺が床に伏すってオチになるはずだ」

侍「それで? ケホッ、何しにきた? わざわざ某うつされに来たか?」

男「んなわけない。青にプリントを頼まれてな。それと……(ガサゴソ)これ、俺から、プリン」

侍「……」

男「プリンとプリント(笑)」

侍「……治るものもなおらん」

男「ところでマジな話、熱ぐらいは下がったのか?(ピト)」

侍「ひっ!」

男「結構熱あるな」

侍「コホ、お主の手は気持ちいいのう」

男「そうか?」

侍「むふぅ」

男「あのよ……早く治せよ」

侍「……! 気味悪っ(ゴロン)」

男「お前がいないと実質教室じゃぼっちだからだよ! 誰がお前の心配なんか……!」

侍「可哀想な奴。まぁ逆の立場になったらケホッ、某も同じだがな」

男「そりゃそうだ。ふふっ……」

侍「ふふふ……」

男「よ、よし! プリント渡したし帰るか! それに意外と元気そうだしな!」

侍「もう帰るのか?」

男「そんなに俺にうつしたいか?」

侍「うつせば治るとはよく言うからな! ケホッコホ!」

男「こらこら無理すんな! 送らなくていいから寝てろ!」

侍「男ぉ」

男「ん?」

侍「汗を……」

男「汗がどうかしたか?」

侍「あ、汗をかくと治るというのは……本当かのう……?」

男「侍黒……」

侍(コクン)

侍「たぁあぁぁぁぁぁ!!! メェぇぇぇン!!」

男「踏み込みが甘い! 新型だろうが旧型だろうがそれはそれこれはこれ!」

侍「ハァ……ハァ……! まだまだぁ!」


 登校中

侍「おはよう」

男「トゥス!」

色「あれ? 男休まないの?」

男「生憎僕は体だけは丈夫なんで」

侍「馬鹿は風邪をひかぬのだ」

男「はぁ? 風邪じゃありませーん! インフルエンザですー!」

色「小学生か」

白「おはよー侍黒ちゃん。お病気は大丈夫なの?」

侍「完治した!」

白「侍黒ちゃんはいいなぁ。すぐ治って」

侍「白よ、某がすぐに治るコツを伝授しよう」

白「何なに?」

 コショ コショ コショ

白「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

侍「そんなに驚くことではなかろう」

白「ほ、本当にそれで治るの?」

侍「治るとも! それで某は今ここにいるのだからな!」

白「え? え? それって? それってそれって? 相手は男君?」

侍「そうだが」

白「やっぱり!」

侍「奴の場合は荒々しいがな……」

白「で、でも私は相手がいないし……!」

侍「そういう時は某が相手をしてやろう。女同士なら白も安心であろう?」

白「え? 侍黒ちゃんって女の子でも……」

侍「何でも来い、だ!」

白「確かに侍黒ちゃんは黒ちゃんに似てるけど……! ご、ごめん! 私、最初は好きな人としたいの!(ダッ)」

男「何の話してたの?」

侍「風邪をひいたら汗をかいたほうがいいと教えただけなのだが……」

男「昨日のはインフルな」


白「っていうことが……!」

桃「もー先こされたぁ!!!」

紫「は、破廉恥よ!」

橙「それ青のセリフよ。しかし、まぁねぇ……ありっちゃありなんだけど」

侍『某は昨日の今日だ。様子見ということで部活は休ませてもらう』

男『俺も昨日ので腰~痛めたなぁ。ま、いいや。体、気をつけろよ』

侍「ただいまー」

闇「お帰りなさい。あと、部屋にお友達が来てるわよ」

侍「と、友達!?」

闇「余りにも可愛いから悪戯しちゃうかと」

侍「(ボロ)い、いらっしゃい……お茶を……」

橙「何があったの!」

侍「ちょっとした親子喧嘩だ」

桃「このお茶血が浮いてるんだけど……」

紫「それより……ねぇ……」

桃「そうそう。聞いたわよ、白ちゃんから!」

侍「あー。昨日の話か」

橙「今日は洗いざらい聞かせてもらうからな! このぉ!(ツンツン)」

侍「わふ! 何でも聞くがよい」

桃「じゃあじゃあ! 最初はその……どういう状況でそうなったの?」

侍「あやつが帰ろうとするすんでのところで呼び止めてだな」

紫「じゃあ侍黒から誘ったんだ? 男根性ないな!」

橙「ゴク……ズバリ聞くけどさ。お、大きさはどれぐらいなんだ?」

侍「何の大きさだ?」

橙「いいっ言わせないでよ! あれよ! ああああれ! その……ぼ、棒の……!」

侍「あぁ、(竹刀の)長さか。むぅ〜ん? 大体三尺ぐらいかの?」

紫『三尺ってどれぐらい?』

桃『尺取虫三匹分ってことかしら?』

橙『16、7センチぐらい?』

桃「や、やっぱり入った時痛かった?」

侍「(面とか小手とか)場所にもよるのう」

紫「やっぱり痛い場所とかってあるんだ……」

侍「まぁ慣れではあるな。もうあまり痛くもなくなってきたわ」

橙「えぇ! おい昨日が初めてじゃないのか!」

侍「前から(剣道は)シとるわ。流石に喉を(竹刀で)突かれた時は殺意を覚えたな」

紫「殺すべきだよそれ!!!」

桃「そんなことまでするの!!」

侍「(試合の)最中の間違いは誰にでもある」

橙「もう! あんた達ちゃんと着けてヤってんの!?」

侍「ちゃんと(防具は)着けておる。ないと危ないからな」

桃「そうよ、まだ私たち学生なんだし。何かあったら……」

侍「某は(防具が)なくてもいいんだがな」

橙「それが危ないんだよ!!!」

 コンコン

男「(ガラッ)よう。体大丈……なんでお前らいんの?」

橙「お、おっす……!」

桃「は、ははは……」

紫「……」

男「なんだなんだ? 女三人寄れば姦しいってのが嘘みたいだな。静かすぎだろ」

橙「そんなことないぞ!」

男「ふーん。ま、いいや。で侍黒、どうする? 今夜も(稽古を)やるかい?」

侍「うむ!」

紫「この猿共!」

桃「もうデリカシーないなぁ!」

橙「どストレート過ぎる!」

男「悪いかよ」

侍「いやはや、珍しいこともあってな。こやつらも(剣道に)興味があるみたいでな」

男「へー、意外。大丈夫、今からでも遅くないぜ?」

桃「は?」

橙「……チッ」

紫「悪かったわね、遅くて!」

男「なんなら(稽古を)見てくか?」

紫「お前らのなんか見るか、バカ!」

桃「そういうプレイは……」

橙「ない、それはない」

男「見ないのかよ」

桃「ね、ねぇみんな。男君も来たし、そろそろお邪魔みたいだから……」

橙「そーだな! か、帰るか!」

侍「帰るのか。そうだ男! 前に母上が撮ったあの丸い……!」

男「あぁ俺ら(の試合)を撮ったDVDね。貸そうか?」

橙「母親が!?」

紫「あんたら二人とも死ねばいいのよ!!!」

侍「そ、某の部屋に友人が来るとは……感無量だ!」

男「よかったな。それに部員も増えそうだし」


男「ほぅ」

『12Colors 〜GIRL'S SIDE〜』

男「体験版……ショタキャラもいるし、いいか……ゴク」

 翌日

茶「やっぱり棒倒しで道を決めても近道は無理だったね」

水「むしろ遠回りだよ……」

男「まぁお前ら」

『近道でも遠回りでも、走らなきゃいつまでもゴールにたどり着かないんだぜ』

(『12Colors 〜GIRL'S SIDE〜』赤の台詞より)

水「男君……」

茶「そうだよ! 私達は走らなきゃダメなんだよ! 走ろ! 水ちゃん!」

先生「それじゃあ二人組作ってー」

侍「む……」

男「なんだ一人か?」

侍「悪いか」

『だ、だったら俺がそばにいてやる! お前が嫌だって言おうが! 歳とって死ぬまで! 一生そばにいてやる!』

(『12Colors 〜GIRL'S SIDE〜』青の台詞より)

男「体育の時間だけな」

侍「さっきは一生と言ったではないか!」

桃「あー……今年も彼氏なしのクリスマスかぁ」

橙「まぁ、しょうがないよねぇ。ライバルは多いよ」

男「お悩みのようだね」

橙「あんたはいいよー。青春できてさー」

男「俺が色無さんなら二人のどっちか悩むんだけどな」

桃「もーお世辞ばっかりー!」

男「お世辞じゃないって」

『僕は自分の好きな娘に色眼鏡なんて絶対に使わない! 相手に失礼だし、何より自分を騙すなんてできない!』

(『12Colors 〜GIRL'S SIDE〜』緑の台詞より)

橙「なるほどねぇ。侍黒が惚れるわけだよ」

桃「だけど浮気はよくないなぁ……!」

男「あー! 早く発売しねーかなー!」

無「影響されすぎだよ……!」


男「(カチカチ)今年は何にしたらいいんだ楽天先生……! 今年のクリスマスプレゼント……!」

 コンコン

侍「(カラカラ)お、男よ」

男「(ピシャ)ふんっ!!!!!」

 グシャ

侍「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!」

男「(カラッ)あぁぁぁぁぁ!!!!! 大丈夫か! 手思いっ切りグシャしちゃったけど大丈夫か!!!!」

侍「だ、大丈夫だ。それよりお主——」

男「(ピシャ)あそ」

侍「あ……」

 学校

侍「痛てて、今日は部活を休むほかないな……」

黄緑「侍ちゃーん!」

侍「む?」

黄緑「侍ちゃん、クリスマスの夜少しだけ空いてる?」

侍「そ、それは……!」

黄緑「ほんの少しだけでいいの! 白ちゃんと茶色ちゃんの部屋にプレゼント——」

男「何がクリ(スマス)だよ!! ク○ニしろオラァァァァァァァァァァ!!!」

侍「……」

黄緑「……」

男「黄緑! ちょっとこい! いいからちょっとこっちこい!」

侍「なんなんだ奴は?」

無「おっす。男は?」

侍「黄緑を連れてどこかへ行きおった」

無「あー、せめて顔と腕さえ無事ならなぁ」

侍「奴に何用だ?」

無「クリスマスの夜に、白と茶色の部屋にサンタの格好してプレゼント置いてきてほしいんだよ」

侍「色無……! それはならぬ!」

男「黄緑さん……侍黒にサンタコスさせてプレゼントを届けさせようって? そりゃ無理な話だ」

黄緑「どうしてよ?」

侍「男は」

男「侍黒はなぁ」

「「サンタクロースを信じているんだ!!!」」


侍「そういうわけで無理なのだ……!」

無「あいつ、まだかわいいところあるんだな……」

黄緑「それじゃあ誰に頼めば……色無さんは当日色々あるから無理だろうし……」

男「しょうがねぇ」

黄緑「それじゃ頼みますね」

男「左提右挈、いいってことよ」

無「やばっ! 戻ってきた!」

男「『やばっ!』って? 何がやばいんです?」

無「そ、そういうことだ! こいつはそんなに悪い奴じゃないから、面倒みてやってくれよ! じゃあな!(スタスタ)」

侍「むぅ」

男「何の話してたの?」

侍「お、おぉう! 戻ってきおったか! え、えと……そうだ! 聖夜に寮に誘われてな」

男「まさか! おまっ! サンタさんについて何か聞いたか!」

侍「……っ! 聞いておらん! おらぬぞ! お主こそ! 黄緑と何を話しておった!」

男「俺は……そうだ! クリスマスツリーの飾りつけ! それを手伝ってくれってよ!」

侍「そうか……! お主もサンタについて何かよからぬことを聞いたのかと……!」

男「さ、サンタさんはいるぜ! 絶対にな!」

侍「そうだ! うむ! サンタはいる! 必ずな!」

男「だよな? だよな?」

侍「さ、今日は終業式だ! 行くぞ!」

男(よかった……! サンタさんに関しては何も聞いてないみたいだ!)

侍(ふっ、他愛もない)


侍「男! 不味いぞ!(ガラッ)」

男「きゃあ! のび太さんのえっち!」

侍「お主の下着なぞ見て何になる! それより外を見よ!」

☆¨∴★*:.。:*~・'`☆。.:*:・'`★.‥∵☆¨∴☆¨∴★*:.。:*~・'`☆。.:*:・'`★.‥∵☆¨∴

男「雪やん」

侍「男?」

男「なんだよ?」

侍「(キラキラ)不味いと思わぬか?」

男「笑いながら言うなよ」

侍「部活はどうするのだ?(キラキラ)」

男「そんなこと決まってんだろ」

男「今日は雪合戦IN虹学冬の乱だ」

青磁「サブタイつきですか」

侍「お主らが来る前に防壁も作っておいた」

男「それじゃあルールを説明を……の前に一度言いたかった台詞を。……『では今から皆さんには殺し合いをし』——」

侍「それはいい!」

男「一人一発当たったら死亡! 最後まで生き残った奴が優勝だ! 以上!」

侍「部長殿、提案があります!」

男「何でしょ。こんなときばかり部長扱いして」

侍「何か罰を設けたほうが士気が上がるものではないでしょうか!」

男「定番でいきます?」

侍「いきます?」

男「よろしい! ならば定番だ! 最初に死んだ奴は最後まで残った奴の命令を聞け!」

先輩「えー!」

男「よーし始めるぞ! みんな好きな奴とペアになれ!」

青磁『好きな人だって……』

鈴蘭『ね』

先生『僕の後ろにいてね』

先輩『うん!』

男『俺が突っ込んで行くから支援は』

侍『お主一人に任せられるか。一連託生、某も行く』

男「それじゃあスタート!!!」

 グシャ

侍「……冷た」

男「……」

全員「……」

男「誰がお前と組むかよVer.ka。最後まで残った『奴』が優勝だから。『ペア』じゃないから」

先輩「よく体が雪ダルマになることはあるよね」

侍「某も人の頭を雪で埋めたのは生まれて初めてぞ」

鈴蘭「部長がだんだん冷たくなってきましたね」


男「もう何個もらったんですかぁ? ねぇ〜私にも分けて下さいよぉ旦那ぁ〜」

無「だから今日はまだもらってないって! 何回言えばわかるんだよ!」

茶「色無く〜ん!」

男「さっそく一個目」

無「まだわからないから! どうした?」

茶「あの……今日バレンタイン……だよね? 私、間違えてないかな……?」

無「ぁ……あ〜そ〜だったなぁ……?」

男「(ボソ)確信犯死ねよ」

茶「こ、これ! 受け取ってくらさい!!」

無「お、ありがとう。茶色からもらったのが今日初だよ」

茶「あの、あまり美味しくないかもしれないし、汚いかもしれないなけど……!」

無「気にしないから。ありがたくいただくよ」

男「めでたしめでたし。腹立つぐらい感動的で涙が出てくるよ」

茶「はい! 男君にも!」

男「お……おお……れ……に」

茶「そっちは義理だから勘違いしちゃ駄目ですよ〜!」

男「おふっ! おお、おぉぉ!!! ふぉおおおおおおおお!!!!!」

無「普通に喜べよ」

茶「そ、それじゃ私、先に学校行くね!」

無「ありがとうな! 電信柱にぶつかるなよー!」

茶「生だから早く食べてねー!」

無「よかったじゃん」

男「(スリスリ)あぁ、こんな可愛く包装しちゃって。茶色ちゃんの肌の温もりが……ん?」

無「どうした?」

男「色無さんのチョコ貸して!」

無「ほ、ほら。どうしたんだよ?」

男「静かに!」

箱『ピキィ……(カタカタ)』

無「……中で何か鳴いたよな?」

男「それに微妙に動く……」

無「生チョコって言ってたけど……これは『ナマ』と言うより『いき』チョコって言うのか……?」

男「た、食べてみたら?」

無「お前も食えよ……」

箱『ピ……ピキィ……(カタンカタン)』

男「やば! 出てくる出てくる! 色無さん! 口開けて! 早く!」

無「やめ! 放せ! や……はぁぁぁぁぁ!!!」

男「出てきた! 手ある手!! デカい!!」

チョコ「(ゴソ)キィィィィィィ……」

無「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

TV「おはようございます。今日はバレンタ——」

 ガシャん

無「……クソ食らえだよ!!!!」


 2月13日

桃「次は生クリームね」

橙「大変だよねぇ……って黄色! 何カゴにいれとるんや! これカレールーやないか!」

黄「あーイッケネ! 形が似てたからつい!」

紫「あ……」

侍「あ……(サッ)」

桃「あら侍ちゃん、買い物?」

侍「まぁ……な(ソワソワ)」

黄「ほほぅ、お主もバレンタインですかな?」

侍「スォ……! ゴホン、某はそんな浮ついた行事、参加する気にすらならんわ」

紫「お前ら関係なさそうだもんなw」

橙「で? 後ろに隠したものはなんだ?」

侍「そんなものはござらんよ」

黄「ふーん。そうかそうか。そーなのかー……」

侍「そうでござる。そうでござる」

黄「討ち入りじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

侍「(シャキン)皆のものであえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 カシャ

全員「……」

侍「あ、ちょこが……」


橙「ただいまー」

桃「たっだいまー」

黄「ただいま帰りやしたー!」

紫「ただーい」

侍「ただいま戻りました」

青「あんたは違うでしょ。てか何で来たの?」

黄「このイモ侍はとんでもないことしようとしたんだぞ!」

侍「い、イモ……!?」

紫「そうだよこの田舎侍! バレンタインデーに市販のチョコ渡そうなんて!」

青(ギク)

侍「田舎……!?」

桃「ありえないよねー。まさか愛する彼氏にあげるのが市販のチョコなんて」

青「えぇ……まぁ……」

侍「彼氏も何も、そもそもつき合ってすらおらんのだが」

黄「別れたの!?」

桃「そんな! バレンタインデーを前にして!?」

橙「これは深刻だね……!」

侍「だからそういう——」

桃「よーし! こうなったらみんなで二人のヨリを戻してあげましょー!」

侍「だから——」

橙「はいはい、つべこべ言わずキッチン向かう!」

侍「だぁ! もう! 離せ! 放すのダ貴様ら! 何がバレンタインだかホルスタインだか知らぬが! 大体のう……溶かしたちょこを型に流して終わりならば、市販の綺麗なのをもらったほうがよかろうに」

橙桃黄紫「……」

青「それ言っちゃあ駄目よ……」


男「おはよう色無さん。死ね」

無「一言余計だよ」

男「今年も同じクラスみたいですね」

無「そうだな」

男「ねぇ……色無君、わ、私たち、また同じクラスだね……」

無「キモく言い直すな! お、やってるな」

男「よ、風紀委員。朝から5963」

侍「遅いぞ。貴様、あと10分で遅刻だったぞ」

男「反省してまーす」

侍「(キリッ)お主、その中に着ているシャツ、柄物ではないか……!」

男「悪い。俺とお前の仲だ。見逃してくれ」

侍「生徒会役員ともあろう者が……! 貴様、恥かしくないのか!?」

男「俺はともかく、後ろの男子はシカトしていいのかよ? ピアスしてるぜ、あいつ」

侍「何?(クル)」

男「バーカ!(ダッ)」

侍「貴様! 某を騙したな!」

男「おい! あいつスカート短いぞ!」

侍「もう騙されん! ……(チラ)」

男「今騙されたよな!? 騙されたよな!?」

侍「待たぬかコラァァァァァ!!!!」




侍『こら! そこの!』

新入生1『あ、はい?』 ̄
侍『第一ぼたんが外れておる!』

新入生1『す、すいません』

男「今日も厳しいですね」

無「違う違う。あそこの新入生見てみ」

新入生2『あ! 侍の先輩だ!』

新入生3『ボタン外さないとな!』

男「なんすかあれ?」

無「いいから」

新入生2・3『おはようございまーす』

侍『まてまて。そこの二人』

新入生3『あれ? どこか服装よくないとこあります?』

侍『2人とも第一ボタンが外れておる。今のうちぐらいちゃんとかけておくのだ(チョコン)』

新入生2・3『すいませんでしたー!』

侍『うむ』

無「侍黒がボタンかけてくれるサービス。知らなかった?」

男「俺がボタン外してたら文句なく切りかかってくるのに……!」


青「続いて剣道部の部費についてですが、15万とありますね? これは内訳はどうなっているのですか?」

侍「まずは遠征のバス代のレンタル代として7万」

青「何で7万なんですか?」

侍「レンタル代の他に燃料代が——」

青「そこは減らせますよね? 無駄です」

侍「それでは……」

青「あとは残りの8万ですが……これは何の費用ですか?」

侍「それは木刀や試合用の防具を買い揃えるために——」

青「既存のものでは駄目なのですか?」

侍「古く——」

青「費用はメンテナンスにまわし、なるべくコストを抑えるように尽力して下さい」

侍「あの——」

青「次に柔道部ですが……」

 下校時

侍「おーとーこ! 帰らぬか?(ヒョコ)」

男「おぅ! 部活今終わりか?」

侍「お主も生徒会か?」

男「まぁな。予算決めんのがめんどいめんどい」

侍「だいぶ切り詰めてるみたいだな」

男「そういやお前、今日だいぶ青にやられてたな」

侍「酷いものだのう。木刀も古い物ばかりだというのに(チラ)」

男「だな」

侍「部員も増えたというのに(チラ)」

男「……侍さん」

侍「ん?」

男「近くないすか?」

侍「そうか?」

男「そんなことしたって部費は増えないぞ」

侍「今年の予算、15万勝ち取りましたー!」

先輩「でかしたよ! さすが次期部長殿!」


侍「通学路はゴミが多いのう」

空「うぅ、また雨ざらしにされた紙屑です……取りにくい……」

侍「通学路清掃も風紀委員の仕事。弱音を吐くものではない。む、空き缶が……」

 カチん

侍「……」

男「……何してんだよ」

侍「通学路清掃だが。お主たちこそ何を?」

男「ゴミ拾いだよ」

侍「そうか。とりあえずその空き缶をこちらに渡すのだ。これは我々風紀委員が拾ったものだ」

空(私はいらないのに……)

男「ダメだ。これは俺、もとい生徒会執行部が拾ったものだ」

青(今日のスクデイは男側3人が惚気る話ね……鬱になるかも……)

侍「卓上でこまごまと算盤を弾いていればいいものを。引きこもりが急に外に出ると貧血を起こすぞ」

空(早く帰りたいなぁ)

男「お前らこそ、屋上で煙草ふかしてる奴らをセコく顧問にでもチクッてろよ」

青(あ! でも男の人の思っていることがわかるかも!)

侍「そんなもの見つけたら八裂き——」

男「もらったぁ!(カサ)」

侍「あー! か、返せ! 某の! 某の空き缶……!」

男「やーいやーい!」

侍「(ウルウル)か、返せぇ!」

空(あ、タンポポ。水色先輩に教えなきゃ)

青(そうだ! い、色無誘ってみようかしら……! で、でもどう言って誘えばいいのかしら……)


侍「こら! お主! また第一ボタンが外れておる!」

男「はーいはいはい」

侍「『はい』は一度で……お? お主、傘をもってきていないのか?」

男「晴れてるしな」

侍「今日は午後から雨の予定ぞ」

男「そんときゃそんときゃでいいよ」

 夕方

男「あらら……マジで降ってきたわ」

侍「ふふふ……ほれ見ろ」

男「いたのか」

侍「部活は30分前に終わったが、お主を愚弄する為に待っておったのだ!」

男「小さ! 人として小さ! てか何を愚弄するつもりだよ?」

侍「ふふん、よくぞ聞いたな。この刀があるだろう?」

 バサ

侍「なんと傘なのだ!」

男「はぁ」

侍「(チラ)どうだ?」

男「はぁ」

侍「言葉も出ぬか。お主がどうしてもと言うなら入れて……おろ? いない」

男『あー冷てー!(パシャシャ)』

侍「……」

侍「(タッタッタッ)この傘はな! 『名刀雨傘』という代物で!」

男「(タッタッタッ)走りながら説明するぐらいなら俺をその名刀に入れろよ!」


男「お、お母さん」

黄緑「はい、なんですかお父さん?」

男「(キュン)な、何をやっているんだい?」

黄緑「洗濯物を取り込み終わったのでぼーっとしてました。早く畳まないとしわになっちゃうんですけどね。うふふふふ」

男「そうかー、あはははは」

侍黒「(イラッ)黄緑おかーさーん」

 どんっ げしっ

 男「痛ぇ! 何するんだこの野郎!」

黄緑「あら侍黒ちゃん、お母さんに何か用?」

侍黒「(キュン)お母さん、某も洗濯物を畳むのを手伝いましょう」

黄緑「本当? 侍黒ちゃんはいい娘ねぇ」

 なでなで

侍黒「てへへ」

男「(イライラッ)お母さん、侍黒にちょっと甘くないか?」

黄緑「そうでしたか? ごめんなさい、これから気をつけます」

侍黒「お母さん、こ奴の言うことなぞ聞いては駄目だ」

 男「なんだと!? お前娘のくせに生意気だぞ!!」

侍黒「別にお主に産んでもらったわけではないわ!」

男「貴様ァ〜」

侍黒「べ〜っ、だ」

黄緑「こら、二人とも喧嘩しない」

男・侍黒「「は〜い」」

無「あ、黄緑。ちょといいか?」

黄緑「ぜんぜんオッケーです」

無「じゃあそこのスーパーの卵の特売つき合って。一パック84円……どうした二人とも?」

男「お母さん、行かないでくれ!」

侍黒「お母さん、行っては駄目だ!」

無「え、何コレ? お母さん?」

黄緑「その……なんでもないんです。ささっ、行きましょうか」

男・侍黒「「お母さ〜ん、帰ってきて〜!!」」

侍黒「お主が不甲斐ないからお母さんが色無と出て行ってしまったではないか!」

男「お前がお母さんにワガママばっかり言ったのが原因だろ!」

侍黒「なんだと!」

男「ヤんのかコラ? あ?」


男「これかっこよくないっすか?」

無「おー刀だ。いいよなこれ」

男「できたの結構前なんだ。あーでも欲しいなぁ」

無「いまでも通用するデザインだよな」

侍((ピク)刀……だと!)

男「この風斬る感じがいいね」

無「やっぱ定番は銀色なんだな」

侍(こやつらもわかる奴よ喃……。)

男「学校でこういうの許可出てました?」

無「どうだろう?」

侍(出てます。出てますとも。嗚呼、やっと時代が某に追いついて)

男「あ、でも忍者もよくないすか?」

無「捨てがたいよなぁ」

侍「(ガタ)はぁ!?」

男「お、おぉ!」

無「なっ!」

侍「あれだけ持ち上げといて結局忍びに逃げるとは、貴様らそれでも男か!?」

男「何を言ってんだこいつは?」

無「あの侍さん……これなんだけど……」

 『月刊モータースポーツ』

無「ninjaとカタナっていうバイクがありまして……」

男「……ぷ。ぷふふふふふふ!」

侍「(プルプル)男なら……馬に乗れぇぇぇぇぇぇ!!! 馬ァァァァァ!!!」

 翌日

男「夏休み免許取りいきましょーよー、ねぇあーなーたーぁん」

無「俺はいいよ、金ないし。あ? なんだこの足跡みたいなの?」

男「馬の蹄っぽいですね……」

 ヒヒーン

男「学校の方からだ」

無「今日休んだら? 俺先生に言っておくよ」

男「校庭引きずり回しとかやだもんなぁ。かたじけねぇ」


男「……」

男『ところでこの前貸したサモンナイトですけど』

無『はいはい! ちょっと待って』

赤『色無ー! みんなお風呂入ったから入っていいよー!』

無『はいよー。男にゲーム返してから——』

男『待って! 色無さんって女の子の入ったあとに風呂入んの?』

無『いちいちお湯抜くのはもったいないだろ?』

男「……」

 ザー

無『雨降ってきたな。スリーカード』

男『フルハウス。最近は天気予報外れますからねぇ』

桃『(ガチャ)やぁんもう濡れちゃったぁ! 色無君——お、男君いたの! やだ風邪ひいちゃう! 着替えなきゃ!』

男『フッ、桃なのに紫のブラなんて』

茶『(ガチャ)ふぇえ! 色無くーん! ブラジャー透けちゃ——男君は見ないで下さい!』

無『パンツパンツ』

茶『ぃや! キャー!』

男「まさか、な……」

 翌日

男「お、おはよう。色無さん……」

無「おはよう。どうした? 顔赤いぞ」

男「な、なんでも……あら、胸のところに糸屑ついてる」

無「どれ?」

男「ちょっと待ってて」

 もにゅ

無「おい! なんか触り方やらしいぞ!」

男「ご、ごめん! 取りにくくて!」

無「あ……ってやめんかぁ!」

男「取れた! 取れたよほら!(今の反応……やっぱり……!)」

無「ったく、緑が見てたら卒倒もんだ」

男「ごめん。色無さん」

無「あぁ、いいよ」

男「色無……」

無「は?」

男「色無……ちゃん……」

無(ビキ)

男「(ボロ)おース」

侍「どうした、頬の手形は? 女にでもフラれたか?」

男「あまりの賢者ぶりに、こいつ本当は女なんじゃないかと思ったら男だった」

侍「……わからん」


侍「〜♪」(シャキン)

 スコーン

侍「これでよし!」

男「今日はポニーテールの日ですよ!」

無「違うから」

生徒1『お前なんて書いたよ?』

生徒2『もぉ、見ないでよぉー!』

男「なんだ? 今日は一段と賑わっているんじゃね?」

侍「おはよう。あと10分で遅刻だ」

無「10分あれば間に合いますって。ってこの笹は……」

侍「今日は七夕であろう? 昨日裏山から一本拝借させてもらった」

男「風流な風紀委員ですこと。こんなことしちゃって風紀乱れないのかねぇ」

侍「あとで寮に飾ると言ったら校長も納得した」

男「へぇ(ペラ)」

 『織姫と彦星みたいな関係にI君となれますょうに [heart]

侍「お主らの会長も乗り気ではないか」

男「名前伏せるなら青い短冊に書くなよ。しっかし黒い短冊多いな。殆どお前のファンか?(ペラ)」

 『侍黒先輩大好きです!』

 『SBさんとつき合いたいです』

 『侍黒さんかわいい!!』

侍「先に言うが自演ではない」

男「どうだか(ペラ)」

 『男死ね』

 『男先輩と侍黒先輩が別れますように』

 『侍黒さんに纏わりつく虫が息絶えますように』

男「……何これ?」

侍「勘違いも甚しいな。たぶん黒い短冊の4割はお主への罵詈雑言だ」

男「チェーンソォォォォォォー!!!! 誰かチェーンソー持って来い! 八裂きにしてやる、こんな笹!!!!!」

侍「止めぬか!」

男「斧でもいい! かぐや姫出てくるまでパカパカしてやんよ!」


侍「思ったより好評であったな。さて、黄緑も期待しておろう。寮まで運ぶか(カサ)」

侍「と、まぁ。はぁ……意気込んだはいいが……はっ……ぁ、遠いものだな。意外に」

男「そして重そうだな」

侍「おぉ、お主! まだいたのか! とっくに帰ったものかと!」

男「生徒会も大変でね。会長の短冊読み上げたらテンパって議事録の原本にコーヒーこぼしやがった」

侍「ちょうどよかった。この笹を運ぶのを——」

男「ほんじゃあなぁ〜」

侍「まて男よ。主は見たであろう? この『男死ね』短冊。何故書かれたかわからぬか?」

男(ピク)

侍「わ・か・ら・ぬ・か?」

男「わかりました! 持ちます! 持ちますよ!(カサ)」

侍「かたじけないな」

男「あとでお前んちで羊羹食わせろよな。痛っ! 笹の葉が刺さる刺さる」

侍「なるべく短冊も落とさぬようにな」

男「本当ならこの俺の中傷短冊を全部破り捨てて笹の葉と一緒にサラサラにしてやりたい」

侍「止めよ。それを書いたものはそう思ったいるやもしれんがな。某はそんなこと微塵にも思っておらぬ」

男「告白ですか?」

侍「自惚れるな、うつけ! 無駄口叩かずさっさと運ばぬか!」

男「はいはいはいはい。あとあれだな。やはり、とは思ったけどお前結構モテるんだな」

侍「悔しいか?」

男「ちょっとな。なーんか多少『取られた』感みたいなのがある」

侍「ハナから某はお主の物ではないからな。それとも某をモノにしたいのか?」

男「そーいう意味じゃないし!! 『大事なおもちゃ取られちゃった』的な意味で言ってんだし!!」

侍「フッ、某も罪な女よ……」

男「どっかの会長みたいな台詞言いやがって! ほら寮着いたぞ!」

侍「では黄緑に渡す前に某も。(キュ)これでよし」

 『皆の願いが叶いますように』

男「らしくねぇな」

侍「お主も何か書いておくか? 短冊なら余っておるぞ」

男「ほほぅ。なら俺はこうだな(キュ)」

 『この中の願いが何一つ叶いませんように』

侍「お主! それはなら……お主、短冊の紐の位置が上下逆ではないか?」

男「あれ? 間違えたな。まぁいい、このまま吊ろう」

侍「お主も捻くれたフリして、素直でないなぁ」

男「うるさい。帰って水羊羹もらうからな!」

侍「みんなの願いが叶うといいのう。なぁ?」

男「叶うな叶うな。リア充死ね、だ」

侍「それも逆さまか?」

男「うるさい」


無「はぁ……」

『フルマラソン3時間以内に走りきれますように』

『織り姫と彦星みたいな関係にI君となれますょうに [heart]

『カレーの王子様食べれますように』

『杉田のキャラソンが発売されますように』

『新作のデニムが手に入りますように』

『身長が伸びますように(あともっとおっぱいプリーズ)』

『I君ともっとくっつけますよーに [heart]

『白が元気になりますように』

『黒ちゃんがもう少し素直になりますように』

 『┣"ι"~力ヾ~ナょ~ぉゐよラ~し二~』

『今年は雨が多くて天気があまりよくない日が続いたから花が萎れています。だから晴れますように』

『みんながこれからも健康でいられますように』

『甘い匂いがしませんように』

『姉のドSが治りますように』

『姉の誇大妄想が治りますように』

『姉の癇癪が治りますように』

『妹の酒癖が治りますように』

『色無、結婚しよう』

無「んー……こうか?(キュ)」

『このままみんな変わらないでいられますように』


侍「ならんな。毎週水曜のゴミ拾いは風紀委員が請け負わせてもらい候」

青「なら私達生徒会は火曜ね♪」

侍「貴様……! なら我々は月曜日!」

男「やめやめ。会長も委員長も。その内一周して『あれ? さっき水曜って言ったような?』ってなるんだから」

空「生徒会も風紀委員も協力して」

 チャラーラー チャラーラー ♪(ロッキーファンファーレ)

空「色無兄からのメールだ。ふむ……お姉ちゃん、カラオケ行かない? 『夏休み入ったから景気づけに』だって」

男「そういや俺も誘われてたわ。侍黒もくる?」

侍「からおけ……だと?(シャキン)」

男「おぉ!何故刀を抜く! 何故13キロも伸ばす!」

侍「貴様あれか? からおけとは男女が入り乱れ大声を張り上げながら挙句不埒な行為を及ぶというあれか?」

空「先輩それは違います。カラオケって言うのはみんなでただ歌うだけの場所で」

侍「甘いな」

 歌う→男「歌うまいねー」女「そ、そう」→男「一緒に歌おうか?」女「うん!」→愛が生まれた日を歌う→あはーん

侍「となるのだ!」

男・空「ねーよ!!!」

青「……ないの?」

空「え?」

青「え?あ、いや……」

空「絶対ないから……行こうよぉ」

青「う、うん」

侍・男「……」


 寮

水「黄緑さーん! 見てください! これ!」

黄緑「あらあら、大きなスイカだこと」

水「裏の畑でできたんですよ!」

黄「みんなでスイカ割りしよーよ!」

赤「いいねー!」

黒「はい刀」

黄「よーし! みんな外に出よー!」

赤「それじゃあ私から!」

黄「目隠しをして、と」

水「じゃあ回しますぅ!」

 グルグルグルグル

黄緑「それじゃあスタート!」

赤「(ユラユラ)うぅ……刀重いし、フラフラするぅ……!」

黒「右! 右!」

赤「ここか!」

 ガキッ

黄緑「残念ねぇ」

黒「では次は私が行こう」

黄「よし! じゃあ黒行ってみよう!」

水「回しまぁす♪」

 グルグルグルグル

赤「はい! ここ真直ぐ歩けばスイカだよ!」

黒「とぅ!」

 スカァン

黄緑「すごい……! 一っ飛びでスイカの距離まで飛んで斬っちゃった!」

赤「数歩でも歩くと狂いが生ずるから、その狂いを最小限にするためにあえて一発勝負に持ち込むなんて……!」

黄「黒じゃないとできないよ、これは……」

水「綺麗に半分ですね」

黄緑「それじゃあ、あとは普通に切り分けて、他の人の分は残しておきましょうね」

黄「ねぇ赤? スイカ割りって普通何で割るんだっけ?」

赤「んー? 私親指で1秒間に16連打したら割れたよ?」

黄「聞いたあたしがバカだったよ」

侍黒「ふぅ、なかなか楽しかった」

男「はいはい」


TV『では、七色海岸からの中継です。現場のドラゴンアナー』

TV『フゥォァチャ!!! ふぉ〜〜〜ォウアチャ!!!』

侍(海か。久しく行っておらんのう)

男「ドラゴンアナはトラックスーツが似合うな。さすがネプチューン国大のミスコン優勝者だな」

侍「お主はそこを見るか。今日は32℃を記録を予測しておる。あまり家からは出ず、水分補給を——」

オーノノノー ヤーニーマイディー (マイディマイディ)♪

男「色無さんからだ。(ピ)もしもし」

侍(キルミンずぅ……)

男「……是非。……あ、うん? あぁ、本人は今日はなるべく外に出ないで水飲んでるらしいから。……では(ピ)」

侍「明らかに某を省く素振りを見せていたな。どこかへ行くのか?」

男「寮のみんなと海行ってくる。お前は大人しく水——」

侍「ならぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

男「何で俺がお前に止められにゃならん」

侍「いいか? 若者が海へ行くとだな」



みんなで泳ぐ→誰かが溺れる→男「待ってて今行くよ!」→助ける→友達「どうしよう! 息してない!」→男「人口呼吸だ!」→ふぅ→女「ぷぁ!」→男「大丈夫?」→女「ありがとう。何かお礼を」→その夜、浜辺では小○正利の「キレイだね」が流れた



侍「と、なる——」

男「ならねーよ!!! 何でいつもそうなるんだよ!!!」

侍「そんな不埒な行為を未然に防ぐため、某も同行させてもらおう! 無論! 風紀委員の名において!」

男「最初から素直に行きたいって言えよ!」


海岸

男「うぃーっす」

侍「おはよう。今日は暑いな」

黄「お前らもな」

侍「?」

無「よう。やっぱ侍黒もきたか」

侍「男共が変な気を起こさぬよう。監視しにきたのだ」

無「だからこんな糞暑いのに普段と変わらない袴なのね」

灰「そいやうちにもいたよね。『色無が不潔なことしないように監視する』とか言ってた姉」

空「うちの姉がすいません……( ///)」

青「あら、あなた達も来たの?」

男「か、会長? 何で会長も制服着てるんです?」

青「決まっているでしょ! 若い男女が海水浴にきたら」



みんなで泳ぐ→誰かが溺れ(ry→その夜、浜辺では吉○晃司の「ONE WORLD」が流れた



青「と、なるのを防ぐべく生徒会会長としてきたのよ!」

男「会長は吉川○司なんだ」

侍「ふっ、やはり小娘よのう。そこで吉川晃○とは」

青「そ、それじゃあ貴女は何が流れるって言うのよ!」

侍「○野正利の『キレイだね』だ」

青「プッ」

侍「何故笑う!」

青「失礼、あまりにもオバ様なチョイスで思い出すのに時間がかかってしまいましたわ!」

色(キャラが変わってる……)

空(お姉ちゃん……)

男(さすが空ちゃん……Dはあるな。それに比べて灰は……何という……フフフ)

侍「というかお主! 何とか言って制服から水着が透けて見えとるわ!」

青「え? きゃ!?」

侍「ふははは! 何が監視だ! 貴公、正真正銘泳ぐつもりではないか!」

チラ

男「侍黒、袴の襟の陰からヒモが見えてる」

侍「な!? これは……!」

空「二人とも……」

青・侍「はい……」

空「わかるよね。いいたいこと……」

青・侍「……はい」


男「桃ちゃんの生パンゲット〜」

侍「……」



男「(ボロ)冗談に決まってるやん……」

侍「度が過ぎておる」

男「つまらねぇなぁ」

侍「あ、黄色が指でハート作ってこっちを見ておる。あとで折檻せねば」

男「色魔さん今絶対おっぱい当たった。黄緑さんのおっぱい絶対当たった」

橙『ヒューヒュー! 青春してるぅー?』

侍「うるさい黙れ、と」

男「水ちゃんと桃ちゃんのダブルおっぱいが……いや、おっぱいは一人二つだからフォース? あれ?」

侍「む! 白が流されおった!」

男「茶色がポロリした!!!」

侍「色無が助けに……いや、黒か! 黒が助けに行きおったのか!」

男「紫! もうちょいもうちょいトンネルを深く掘れ! お前には尻しか勝負する所はないんだ!」

侍「やはり某の予測通り……って黒が人口呼吸するのか!?」

男「もっと白の未発達な部位を押せ! てか水着取れ! そうだ! もっと口吸え! もっと屈め! 谷間を!」

侍「息を吹き返した! ったく……やはり海はこれだから!」

男「これだから……!」



その夜

白『黒ちゃん、ごめん……また迷惑かけちゃった』

黒『いいのよ。白がいなきゃ私……』

白『黒ちゃん……。そ、そうだ! もしかしてなんだけど、黒ちゃんが私に人口呼吸してくれたの?』

黒『え? ……ま、まぁ(///)』

白『もしかして私……黒ちゃんの初キ——』

黒『言わないで! もう……白だからよ(///)』

白『エヘヘ……。ありがとう、黒ちゃん♪(///)』

BGM 『I Love you/尾○豊』



男「止めないの?」

侍・青「あれは例外」


放課後

男「これが例の……」

無「では私も恥ずかしながら……」



侍「青め……!」

無「♪」

侍「色無か」

無「(ドキ)さ、侍さん……!」

侍「顔色が優れぬな。気をつけて帰るがよい」

無「あ、ありがとう。じゃあな」

侍「うむ」

無「……ふぅ」

侍「ときに色無!」

無「はぃぃ!」

侍「その脇に抱えた袋には何が入っておるのかな?」

無「これは……あの……え」

侍「失礼」(パサ)

『巨乳にむかない○業』

侍「……ん?」

無「……ん?」



職員室

侍「(ガラ)たのもう。猥褻物を回収したので……」

……

侍「見事に誰もおらぬな。しかし、春本を教師の机に放置するのは……。しかし、これは……(ペラ)」

侍「ほう……これが男供が群がる……けしからんな」

侍「(ペラ)……なんと! こんな格好……けしからん!」

侍「こんな卑猥な台詞を……! けしからんけしからんけしからん!!!」

侍「男のモノというのはこう……け、けしか」

ガタ

侍「(ビク)!!!」

青「み、見たわよ! 貴女今破廉恥な本を見ていたところを!」

侍「ちが……というかお主は何故ここにおる! 隠れて何をしておった!」

青「わ、私は」(パサ)

『ナースを彼女に○る方法』

侍・青「あ」



侍「な……こんなイカつい……けしからん!(///)」

青「ほ、ほら次のページめくりなさいよ!(///)」

侍「(ペラ)せかすでないせかすでない(///)」

青「きゃ! ちょっと何よりこれ! なんでこんな出るのよ! 破廉恥よ!(///)」



男「ダメだ! 無理だ! あのサンクチュアリには入れねぇ!」

無「諦めよう」


侍「青磁! 踏み込みが甘い!」

後輩A「はい!」

侍「鈴蘭! 鍔競り合いは踏ん張れ! お主はすぐに押される!」

後輩B「はぁい!」

侍「ふぅ……誰か手ぬぐいを……」

男「はい」

侍「(フキフキ)では10分後に練習を再開する!」



男「モブったね! とうとうモブったね!」



侍「才能もなく、努力もせず、そのくせ与えられるものに不平を言って、努力する人間の足しか引っ張れないような奴は、目を瞑ってどっか隅っこに挟まって、口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きてろ!」

男「心か」

先生「次ー、男かー。こういう説は月刊○ーだけにしとけ、な? 次のテストは赤点取るなよ」

男「えぇぇぇぇぇ!!!! なんで26点……!!!」

先生「ここまで『信長生存説』と『上杉謙信女説』を調べたのは尊敬するがな」

男「侍黒ぅぅぅぅ!!!!!!!!」

侍「『歴史を教えろ』という問いに応えたであろう? ちなみに某は91点だがなwwwwwwww」

男「てめぇ!!!」

先生「まてまて、『坂本龍馬梅毒説』は先生感心したぞ。だからオマケで5点あげたんだ。先生も若い頃なぁ……」


無「ただいまー……ってお前……」

男「まあ、待てよ。俺が幼女といるってだけでその顔はヤメロ」

青「ただいまー……え……誘拐……?」

男「お前もかよ」

無「じゃあ聞くけど、その子は?」

男「迷子だ。寮の前にいたから面倒見てるだけだ」

青「ロリコン……」

男「あれー! おかしいなー! 今の話にそんな要素なかったんだけどなー!」

無「だってお前、そういう年代の子(の裸)が出るゲームやってるし……」

男「……確かにそうだけど、二次と三次は別物だよ。それくらいの分別はある!」

青(……それは分別っていうのかしら?)

無「そ、そうなのか……」

男「ああ! 現実ならこの子より、この子のお母さんの方に興味があるよ」

青「1、1、0と……」


男「小学生のころ、よく『ねえ、ちゃんと風呂入った』ってやったよな」

無「懐かしいな。入ったっていうと『姉ちゃんと風呂入ってるのかよ!』って言われてな」

男「それをさ、小さいころに親父に行ったことがあるんだよ」

無「それで?」

男「そしたら親父が……」



 男「ねえ、ちゃんと風呂入ってる?」

 父「ああ、入ってるよ」

 男「お父さん、姉ちゃんと風呂入ってるんだ!」

 父「給料日のあとに入ることがあるよ」

 男「?」

 父「まあ、お前もそのうち分かるときが来るよ」



男「あのころは意味が分かんなかったよ。俺、ひとりっ子だし」

無(こいつがアレなのは親のせいか……)




侍「たのもう……だ、橙はおるかの?」

黄「いるよー! だいだー……!」

侍「だぁぁぁぁぁぁ!!! 静かにせんか! 今日は某と橙の密約があって来たのだ! そんな大声を出すでない!」

橙「あんたが一番デカいでしょーが!(ペシン)」

侍「痛ん、橙どの……内密にと言ったではないか……」

橙「いいから庭行こう庭。私、準備するから」

桃「何なに? 今から何するの?」

黄「面白そうだから見てよー!」

侍「は、はわわ……!(///)」





橙「はーい。じゃあここ座って」

侍「失礼」

橙「じゃあ首にタオル巻くから、苦しかったら言ってね」

黄「なんだ橙が侍黒の髪切るだけか」

桃「私もたまにやってもらうけど、橙ちゃんのスタイリングは最高よ」

橙「明日男とデートらしいからさ。ちょっとはオシャレしないとな!」

侍「逢引などではござらぬ! ただ、たまにあやつが某を誘うなどあまりないものだから……! その……(///)」

桃「侍ちゃん……」

侍「だから勘違いをするな。某はそのために髪を切るわけでは……!(///)」

黄「b☆(グッ)」

侍「だから!」

橙「はいはい、お客さん。で? どんな髪型にしたいの?」

侍「む、あぁ。それでなんだが。これを。(パサ)これの102ページのようにしてもらえぬか?」



歴史�

橙「え? これ?」

侍「あぁ、その紫式部の髪型を見た瞬間某に電流が迸るかのごとく衝撃を受けた」

橙「私にも電流が走ったよ。10万ボルトぐらい」

侍「わかるか! お主にもそのよさが!」

橙「ちがうから! そっちの電流じゃないから!」


バキ

侍『いたっ!』

男「あ、折れちゃった」

侍『や、やめ……某はまだ……や……』

男「しょうがない」



   削   る   か



男「さて。久々に使うな、鉛筆削り機」

ゴリ

侍『いっ!!!』

ゴリゴリ ゴリ

侍『いやぁぁ!!! 痛っ! 痛いのぉぉぉぉ!!!!』

ゴリゴリ ゴリゴリ

侍『あ……あ……あ……』

男「こんなもんかな」



男「そこで生まれたのが……!」

侍幼女「妾じゃ!」

無「誰か110番」


侍「はろういん?」

白「そうそう! 侍ちゃんも寮のハロウィンパーティくる?」

侍「て?」

白「え?」

侍「はろういんとはなんぞや?」

白「……」

黄緑「さ、侍ちゃん! ハロウィンって言うのはね」



侍「そこで某はどんな格好で行けばいいと思う? 貞子か、加代子か迷っておるのだが……?」

男「これでいいんじゃね?」

つ 矢

侍「矢?」

男「これを頭にな。(プス)完成ぇ」

侍「……何がだ」

男「『落ち武者』」

侍「今ここで鬼武者になってもいいんだが」

男「はいはい。じゃあ……」



当日

白「黒ちゃんはなぁに?」

黒「私のその……」

白「吸血鬼だ!」

黒「そ、そうよ( ///)」

白「似合ってるよ! 黒ちゃんスタイルいいから! うん!」

黒「あ、あり」

クロ「白……? 誰と話して……!」

黒「え……?」

クロ「貴女は……!」

黒「わ、私!?」

白「黒ちゃんが二人……!」

無「これは……!」

全員「「ドッペルゲンガー!!!」」


12月22日

侍「男!」(ガラッ)

男「……ZZz」

侍「……。ビックリする程大東亞! ビックリする程大東亞!」(ピョンピョン)

男「うるせぇよ!」

侍「男よ! 買出しに行くぞ!」

男「いいけどちと待てよ飯ぐらい食」

侍「某がおごってやる! 早く準備せい!」

男「え」

侍「何をしておる早くせんか!」

男「……何があった? お前が……? おごる?」

侍「実はな……! このメールを見よ!」

 『from:怪力緑さん:本文:今度の24日、寮でクリスマス会開くけどくる?』

男「黄緑さんから?」

侍「お主が良ければ来てもいいそうだ」

男「早く行こうぜ!( キリッ」

侍「そうこなくてはな! クリスマスは明日から始まるのだぞ!」

男「さて、じゃあ最初は」

侍「日章旗とケーキだな!」

男「……日章旗?」

侍「明日からだろう?」

男「明日天皇誕生日だが……まさか!」

侍「だから前夜際が次が本番、で後夜祭と」

男「違うよ! 天皇様とイエス様の誕生日がたまたま連なっただけで違うよ!」

侍「……YES?」

男「NO……」


侍『貴様! また学問に不要な猥本を持ってきたのか! 風紀委員の名において没収させていただく!』

男『そんな! 僕のファイヤーボール!』



男「最近、奴らが調子に乗っておる……」

無「さすがに他の男子に比べて不要物の没収が厳しいよなぁ」

男「そんなわけで、僕らはホイホイと侍黒のあとをついてきたんだろ?」

無「娘たちを解放するためとはいえ……男二人で掃除ロッカーの中はないだろ」

男「娘たちのためだ、少し狭いけどアン! 首に息かけないでぇ!」

無「キモいわ! しかし……これは」

青『は、破廉恥ね! こんな卑猥なページ見てられないわ! つ、次のページよ!(////)』

侍『う、うむ、非常にけしからん。(////)』

男「あいつら、いっこうに出ていかない」

青『あらこの本、女の子がえっちぃ本をネタに男の子に脅されるって内容ね』

侍『わ、我らは違う! 断じて! これは単なる検品! 虹色町青少年健全育成条例に反するかどうかの……(////)』

青『わ、わかってるわよ!(////)』

無「お前、そんなのもってたのか……」

男「魔が差した」

青『ね、ねぇ侍黒。もし、もしよ、私たちのこの職務がバレて男に脅されたりしたら……』

男「俺かよ! しかも何気にいろいろ認めてんじゃねぇかよ!」

侍『青よ、故人曰く、このような言葉がある』

  ヤ  ラ  れ  る  前  に  殺  れ  と な

男・無「——」

 はーぴぃにゅうにゃあ♪はーじめ

男「ヤバっ!(ピ)」

無「バカ! 普通ここはマナーモードどころか電源、むしろ電池パッ……パッ……」

  <●> <●>    <●> <●>

侍『はーじめまして♪』

男「ひぃえぇぇぇぇぇぇ!!!」

無「お、押さえろ! ドアを開かせるな!!!」

 ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

青『あら、色無もいたの? ねぇ開けてよ、早く』

 ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

侍『悪い奴らよのう。放課後に職員室の掃除ロッカーに忍び込むとは、早く出てこんか。下校の時間ぞ』

男「人生の下校だけは堪忍してください!!! お願いします!!!」



 侍黒によるパーティーゲーム「色無・男危機一髪」により二人は掃除ロッカーから引きずり出された

 そして青の撮影したロッカー内で抱き合う二人の写真との交換条件によりこの騒動は闇に葬られた

 この日以来、男は学校に不要品を持ち込まなくなった


IN男の部屋

 テレレー テレレー ♪(仁義なき戦いのテーマ)

男「色無さんからメールだ。……なんだと? ……行ってくる!(ガタッ)」

侍「待て! 某のリンクはまだ195%! まだいける! ……あ、ちょ……どこへ!」



侍「メタナイトめ……!」

 あさあさモーニング♪よるよるナイトな

侍「あやつ、携帯を忘れおったか……むぅ」

 『from:チビ』

侍「……」(ピ)

 電話帳

『(B)AKA』

『妄想機関車』

『腐女子』

『カレーライスの女』

『無個性』

『ホルスタイン』

『チビ』

『ドミナ』

『天使ちゃん』

『幸薄の美少女』

『怪力緑』

『しま☆ぱん』

『クリームパンナ』

『エセこなた』

『トイプードル』

『三十路』

『酒天女子』

『オナマス色無』



侍「あいつめ……、某は……!」



『サムイブラック』



男「ただいまぁ……折角の極——」

侍「座れ」

男「い、いきなりかよ! スマブ——」

侍「いいから座れ!」

男「は、はい……」


男「昔のことなんて忘れちまえよ……」

侍「できぬ、某には……」

男「もう終わったことなんだよ!」

侍「だが……だが……もう某は止められないのだ!」

男「そんなんじゃ先に進めないだろ! 俺たちにはまだやることがあるだろ!」

侍「もう……いい……」

男「何だよ! こんなとこで終わるのかよ! まだまだ俺たちは——」

侍「もう沢山だ!」

男「馬鹿野郎! ……ここまで来たんだろ! 最後までやり遂げたくないのかよ!」

侍「男……」

男「俺は……その、最後にまでやり遂げたい。……お前と。侍黒、お前はどうなんだよ……!」

侍「某は……某もお主と一緒に……お主と最後までやり遂げたい!」



男「だったらその中学の卒アルしまって。さっさとその古文書棚にしまえや」

侍「うむ。少々没頭してしまった。あ、その兜は天日干しするからベランダへ」

男「ったく、人を雑用に読んでおきながらお前が掃除放棄すんなよな」


黄「おっはよウナギー!」

無「お、おはよう……」



紫「ただいマンボー」

無「お帰り……」



空「いただきマーウス!」

無「いただきます……」



薄黄「あ、色無さん!」

無「あ、おっす」

薄黄「え……こ、こんにち……ワン♪( ///)」

無「……」



水「色無さん、おやす——」

無「ひゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

水(ビク)



無「……(ゲソ)」

男「……あー……色無さん。(ゲソ)」

無「こ、こ……こんばん……ワニ……」

男「こんばん……ワニ」

無「……ふっwwwふふふふふwwwwwww」

男「ひひっ……wwwwふひひひひひひwwwwww」

無「こんにちゃいろwwwwwwこん茶ーっすwwww」

男「おやすみなサムライブラックwwwwwww」

無「いっただ黄色wwwwww」

男「ごち空ちゃーんwwwwwww」

無「たんwwwwのしぃwwwwwww(ピョンピョン)」

男「なwwっかwwwwまぁ〜がwwwwwww(ピョンピョン)」

色・男「ポポポぽぉ〜ンwwwwwww」



青「黄緑さんこっちです」


男「キョーン! 映画撮るわよー!」

剣道部一同「(ピタッ)」

男「映画撮るわよー!」

侍「(スイー)……」

 ポイ ピシャッ



男「こら! 捨てんなや!」

侍「あのね、男君。私たちは今、部活をしてるの。わかる? ね? 遊んでる暇はないの。ごめんね」

男「いきなり標準語かい。ってか遊びじゃなくて! 入学式に向けての各部活のプロモ撮ってんだよ!」

侍「ほほぅ……。全員集合!」

後輩A「なんですか! あ! 部長の彼氏の紹介ですか!」

侍「ち、ちが……( ///)こ、こやつが今から今年の入学式に向けて宣伝を撮るという!」

後輩B「男書記! 貴方は私達を裏切るのですか! あらゆる会で総書記と呼ばれた貴方が!」

男「俺の彼女はいつでも脳内だ。そんなことよりプロモ——」

後輩A「チューとかしました!? あ、まさか……まさか……エッ……言わせないで下さいよぉ!( ///)」

後輩B「え? 総書記……まさか童帝を剥奪なされたのですか! 貴方とあろう御方が!」

侍「……で、どんな感じで撮ればよいのだ?」

男「あー、できれば普通の練習風景。普通のな。あと普通のコメント」

侍「難しいな」

男「だろうな」


侍「卒業式か……」

男「面倒くせーな。どうせ知ってる先輩なんていないのに」

侍「お主には先人を敬う心はないのか」

男「うん」

侍「はぁ、近く一年が入ってくると言うのにお主は……」

男「そういやお前、次の部長だよな?」

侍「む? 今なんと?」

男「次の部長だよな?」

侍「よく聞こえん」

男「だから、部長……」

侍「部長?」(ドヤァ)

男「わざと言わせてたなお前!」

侍「フッ」

男「うつむいて笑うな、わざとらしい!」

侍「お主も来年は副会長であろう?」

男「まぁな。書記とかと違ってやることないから、事実上の窓際雑用みたいなもんだ」

侍「こうやって浪人が増えていくのだな……」

男「お前俺の部屋のけいおん読んだろ?」

侍「それはいいとして。来年はどうなることやら」

男「なるようになる、しかないな」

侍「はぁ。……」

男「……」

侍・男「「なぁ」」

侍「……先に言うがよい(///)」

男「ん? あぁ、マックでも食いいくか」

侍「……そ、某もそう言おうとしていたところだ! このうつけが!」

男「なぜキレてる? まいいや。金は自分持ちな」


三期侍黒「アタックライド! サササ三光!」

六期侍黒「(ガラッ)一期殿! 質問がありまする!」

一期侍黒「黒いパンツが橙のパンツで赤の水玉模様が……黒のだ……!」

六期侍黒「違います」

一期侍黒(゚Д゚)

六期侍黒「これを」つwiki

三期侍黒「うぃき?」

六期侍黒「はい、ここの侍黒の五期目を見てたのですが……最終回がないのです。どうすれば続き——」

二期侍黒「止めるのだ! それ以上言うと奴が」

五期侍黒「(ガラッ)orz」

三期侍黒「五期侍黒!」

二期侍黒「続きは……ない!(ウルウル)」

男『五期侍黒はなんでかわからないが最終回間際になって投げられた曰く付きのSSなのだ!』

四期侍黒『最終回間際に異界に飛ばされた侍黒が男王子を助けるために螺煌斬を覚える予定だったのだがな』

男『おのれ色無ぃ!』

六期侍黒「そんな! 酷すぎる! 五期殿、戦うのだ! 最終回を完遂するために!」

五期侍黒(コクン)

一期侍黒「これは……陳情だな!」

チーン


男「おはよウサギ!」

無「もうやめろ」

侍「おはよう」

無「おはよう。今日も一緒に」

侍(ギロ)

男「……目出度ぇ脳ミソしやがって」

侍「節穴のほうがまだまともに見えるのではないか?」

男「ったく、これだからエロゲ脳は。男と女がいりゃすぐこれですか」

無「お前のほうが持ってるだろ」

侍「そんなものにうつつを抜かしておるから貴様らはダメ人間なのだ」

男「『ら』……? 今、俺も混ぜたよな?」

侍「聞こえたのか? 意外に地獄耳よのう。誉めてつかわす」

男「けっ、ダメ人間同士仲良くしますか色無さん。こんな浪人置いといてさ」

侍「ろっ……! き、聞き捨てならぬ! そこに直れ!」

男「あー無視無視。いこいこ」

無「新学期早々仲悪いなお前ら」


黄「ねぇねぇ! 二人とも!」

侍「……呼んどるぞ」

無「え、俺?」

黄「違う! わかってるんでしょ! 男と侍黒!」

男「何かな? 黄色嬢」

侍「カレーならないぞ」

黄「カレーじゃなくてさ、ねぇ。二人が嫌いなことわざって何?」

侍・男「「!!!!」」

侍『こやつ、某とこのクズと仲が悪いのをわかって言っておる!』(CV.折笠富美子)

男『さしずめお互いに「喧嘩するほど仲が良い」と言わせようとする腹か』(CV.池田秀一)

侍『なら全然関係のないことわざを言えばよいもの』

男『しかし、被った場合、黄色の「うっひょー!」を聴く羽目になる。慎重に選ばねば』



侍・男『『と、奴は考えているだろうから……』』



侍・男「「喧嘩するほど仲がいい」」

黄「うっひょー!」

この間、約2秒


小豆『ほな、薄黄はん。恥ずかしがらんと』

薄黄『うぅ、でもぉ……』

小豆『(ペロ)』

薄黄『ひゃ! な、舐めないでください!』

小豆『薄黄はんのココこんな甘なっとりますやん』

薄黄『は、恥ずかしいよぉ……』

小豆『ふふ、お客はんも我慢できひんとちゃう? うちと薄黄ちゃん、相性抜群やで?』

薄黄『がまん、できません……?』

小豆『お預けなんていけずやで薄黄ちゃん、覚悟きめんしゃい(ニコ)』

薄黄『やっぱりダメですかぁ……』

小豆『ほな、お客はん。うちらを美味しく』

薄黄『た、食べてください……( ///)』



男「という食べ方がこのパンには詰まってるんだよぉぉぉぉ!!!」

無「この中に北斗神拳伝承者はいませんか! 偽者でもかまいません!」


剣道部と空手部は仲が悪い

剣道部員1「それで牡丹ちゃんが薔薇色に『このブタ!』って」

空手部員1「マジでかwwww逆だろそれはwwwwwてか牡丹ちゃんがwwww」

空手部員2「よっしゃ! ジョー眠った!」

剣道部員2「これでかつるでござる!」

 でーでっででっででーでっででー♪

空手部員3「OSセンサーに反応! これは……OS両方です!」

剣道部員3「なんですって! 総員、直ちに戦闘配位置に! 険悪モードへ移行!」

 ガチャ

侍・男「「はぁ……」」

両部員((やばい、息がぴったりだ……!))

侍「皆の者、集合」

剣道部員「「はいっ!」」

侍「今日、かかり稽古、って気分ではなかろうか?」

 一方

男「なぁお前ら、今日は百人組手って気分じゃないか?」

各部員「「……はい」」

 剣道部と空手部の仲は剣神と拳神により均衡を保っているのだ


群「ペロ……これは……! 冷水!」



群「ってわけでみんなごめん。給湯器壊れちゃってお湯がでないの。だから」



 かぽん

無「そういうわけでみんなで銭湯に来たんだ」

男「ふーん」

青『だからなんであんたがいるのよー!』

男「朱色さんから聞いた。酒隠してあるとこ言ったらすぐに吐いたよ」

橙『あのダメ女!』

男「ところで色無さん。このイベントをどうとらえるかね?」

無「どう? って、どうもねぇよ」

男「私はね、こう考えている。これは『テコ入れ』だと」

無「テコ入れ?」

男「つまりアニメ漫画で言うところの視聴者読者の人気取りのためのお色気回、と」

無「誰が見てんだよ、俺達の人生を」

男「そこは置いといて。さて、そうなると男湯の連中は一体何をするかな?」

無「オーソドックスなところで女湯を覗こうと」

黄『んなことしたら殺すぞー!』

男「素晴らしいッ! だがね、それをやったら現実はどうなる? 私たちは停学を食らうよ?」

桃『色無くんならいーよー!』

男「……。そこで私は考えた! こっちから行けないならあっちからこさせれば! と」

無「どうやってだよ」

男「例えばね」

男「い、色無さぁん……くっ……あっ……そこは……っあ……!」

青『緑! 何やってんの! 何で桶重ねて! これは罠よ! うわ! 鼻血!』

緑『(ムフームフー)ま、まだ見ぬ桃源郷が……!』

無「なるほど……ってやめろよ! 向こうにはガチに思われるだろ!」

男「他にはね」

男「あー! 色無さん! カレー風呂だ! しかもインドカレー! さっそく入ろうぜ!」

黄『待てや男! 一番カレー風呂に入るのは私の役目だろー!』

青『待ってもう一回落ち着いて! 黄色! その富士山は絵だから! 登れないわよ!』

無「どこの曹長だよ……」

男「そして極めつけ(パラ)」

無「そ、その日記はまさか!」

男「いきます」



 隣の席のアイツ、

 いつもみんなに優しいアイツ、いつもみんなに囲まれているアイツ

 隣の席なのに、なんでだろう、その距離が、遠くて、やるせなくて、だけど、

 心地よくて

 でもわかってる、これは近づきたくも近づけないワタシのイイワケ

 ほんとはもっと近くでアイツを感



青『いぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』

橙『こらこら! タオル投げても東方不敗みたいにはならないわよ。男! 続き言え!』

無「どこでその日記を……」

男「空ちゃん経由。(ザバ)さて、俺は楽しんだからあがって扇風機の前であ"ーでもするか」

無「俺はもう少し浸かるよ。なんか更に疲れた……」



 5分後

桃『色無くーん! 男くん帰ったー?』

無「帰ったよー」

桃『ふーん』

無「ど、どうし——」

桃『そっち行っちゃおっかなー?』

無「たちょちょちょまー!!!!」

紫『そうだよ何言ってんだよこの淫乱ピンク!』

橙『抜け駆けってのはよくないよな』

桃『ね! 壁越えるとき、私のこと受け止めてねー!』

 ガラリ

男「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その悩ましいカラダを!」

無「もうわけがわからねーよ! 宇宙のために死ねよ!」


紫「これより、A対策会議を始める」

侍「ではまずAの特長を某から」

 ・髪が紫で小さい

 ・常に着物を着用

 ・甘い(主にうなじ辺り)

 ・極度の餡子好き(たぶん)

薄「甘いって……」

侍「これを観るかぎり……」

黄「被ってる!」

侍「というか完全に『食って』おる……」

薄「別にいいんじゃ……」

侍「貴様! ふざけたこと言ってんじゃ……!」

紫「やめろっちゃん!」

侍「む」

紫「薄黄も覚えておくといい。うしろには二日間糖分を抜いた灰をスタンバイさせてることを」

灰(ジュル)

薄「いつの間に」

黄「では本題に入る。我々は、どうすれば生き残れる?」

侍「某に名案が!」

紫「侍黒」

侍「暗殺——」

紫「却下、法に触れない程度に」

黄「はいはい!」

紫「黄色」

黄「カレ——」

紫「薄黄は?」

薄「えーと、特にないんですけど。強いて言うなら……」

紫「ふむふむ」

薄「私たちのキャラが安易過ぎるんじゃないですか?」

全員「——」

薄「だって私たちのキャラづけって誰でもできるじゃないですか」

紫「わ、私が小さいのは……」

薄「正直なところ、紫ちゃんと黄色ちゃん、あと白ちゃん? 身長も胸も同じくらいですよね?」

黄「私だって4年ぐらい前からカレー始めたんだよ! カレーは寝かせれば寝かせるほど——」

薄「それ、すぐにでも足せる設定ですよね?」

侍「某は——」

薄「侍黒さんは日常系じゃ一番やっちゃいけない……だって衣装は自由っていう先例を作舵手」

侍「ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

薄「私は設定的は『茶色ちゃん=チョコ味』みたいに。だからみなさんも……みなさん?」

黄「私、もうちょい背、伸ばすよ……」

紫「う、うん」

侍「そ、某が……自分で自分の首を……」

薄「あら? どうしたんです?」

黄「もういい、もういいよ……」


侍黒宅

侍「さて、録画していた銀魂を」

 ガラリ

墨「とぉう! お帰りおねーちゃん!」(スタ)

侍「おぉ墨よ、帰っておったか。窓から入るとパンツが見えるぞ。む、制服が似合うな」

墨「ありがとう! おねーちゃんの制服姿見たときから好きだったんだよねーこの制服!」

侍「式典以外で着ることはないがな」

墨「そういえば! 今日武道館でおにーちゃんとケンカしてたでしょ! 弓道部もみてたよ!」

侍「あ、あれは男が」

墨「ケンカに言い訳はありません! だからみんなに倦怠期って言われるの!」

侍「け、ケンタッキー……!」

墨「おままごとでおとうさんおかあさんやってたふたりはどこへ……娘は悲しいよ」

侍「それは昔の話で……!( ///д)」

墨「二人ともごめんない、しないとね( ´・ω・)」

侍「某が謝らねばならぬイワレが……」

墨「恥ずかしいなら私から伝えるから! ね?」

侍「む、コホン。では『お主の組手はいつ見てもキレがあるな』とだけ伝えておいてくれ」

墨「もー、照れ屋ー! 素直に謝ればいいのにー!」

侍「某は今から銀魂をみるのだ! 静かにせんか!」

墨「あ! 私もおねーちゃんと見る!」



墨「おにーちゃん!」

男「どどどどどこに行ってたんだ! にーちゃんはなぁ! にーちゃんは心配」

墨「おねーちゃんのところだから」

男「そ、そうか。ならまだ安心だ」

墨「そういえばねおねーちゃん! おねーちゃんがおにーちゃんのこと褒めてたよ」

男「ほ、ほう? 一応聞いといてやろう」

墨「えーと、確か。そうだ! 『おにーちゃんはいつも組手でキレてるな』だって!」

男「妹よ。人はそれを嫌味と言うんだ?」


墨「すいませーん! うちのおにーちゃん来てませんかー!」

橙「……誰?」

墨「あ、私は男(仮名)の妹です」

黄「そんな! あんなのにこんなかわいい妹が……! こんなかわいいんじゃまさか……!」

桃「(ナデナデ)大変だったね、辛かったね」

墨「え? な、なんで?」

黄緑「無理しないで、もう泣いていいの(ギュ)」

墨「泣くもなにも」

紫「涙も枯れ果てたというの!」

墨「だから違うって」



紫「そんなの絶対おかしいよ……」

橙「男が普通のおにーちゃんだなんて……」

黄緑(お詫びにあとでなんか好きなもの作ってあげましょ……)

墨「そうですよ! 普段はおねーちゃんと喧嘩ばかりしてるけど、本当は普通のおにーちゃんなんですから!」

橙「そ、そうなのか? てか姉もいるのか?」

墨「あ、おねーちゃんって侍黒姉のことです」

桃「は? え? でも墨ちゃんって男君の妹だよね?」

墨「はい! だから侍黒姉は私の義理の姉です!」

全員「あー、やっぱ」

墨「あ、義理っていっても小さいときから呼んでただけなんで。あの二人は特別そんなのじゃないです」

桃「なーんだ。そ、そうだよね! そうに決まってるよ!」

橙「ま、まぁわかってはいたがな!」

墨「昔はあんなじゃなかったんですけどねぇ」

黄緑「へぇ、昔はどうだったのかしら?」

墨「うーん……」



男『さっちゃーん!』

侍『あ! おとくーん!』

闇『あら男君、空手の帰り?』

男『うん! さっちゃん帰ろ!』

侍『帰るのじゃ!』

闇『あらあら、手を引いちゃうなんて男君名前通りおっとこ前〜!』

男『だって結婚するもん!』

侍『ねー』

闇『あら、なら将来二人ともちぎっちゃうのね』

男『千切ったらいたいじゃん!』

侍『そうじゃー』

闇『そうね、痛いわね』



男『あ、雨だ』

侍『む……』

男『ど、どうせ道一緒だし、一緒に』

生徒A『あ〜男また侍黒と相合い傘してる〜!』

男『ち、違っ! まだしてな』

生徒B『みなさーん! きいてくださーい!』



侍『……なんで着いてくる』

男『なんでって、家こっちだからだよ。わりぃか』

生徒A『アルェ? また二人で帰って』

 Wwelcome to this crazy time このふざけた時代にようこそ〜♪

生徒B『な、なんだ! このBGMはどこから……!』

男『はぁぁぁ……!』(バリィ)

侍『(シャキン)』

AB『あああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!!!!!!!』



墨「てな感じで仲が悪くなったんです! だから実は二人とも仲良くしたいんですよ!」

黄緑「そ、そうなんだ」

墨「だから、皆さん、目に余るところがあると思いますがどうぞよろしくお願いします」

桃「う、うん」

墨「では、私はそろそろ。おじゃましましたー!」



黄緑「絶対今の話誰にでもしてるわね」

桃「だね」


男「色無っしゃあ!!!!」

無「あ、は、はい……」

男「ちぃーっとケ……じゃなかった、ツラ貸せや」

無「あぁ、まぁ。うん」



男「ここや」

無「こ、ここは……!」

 『甘味処 杏園』

男「一人で来るの恥ずかしくて」

無「俺財布持ってきてねーよ」

男「いいってことよ。多少なら奢りますよ」

無「お、いいのか? なら御言葉に甘えて」

 ガラ

店員1「いらっしゃいませ」

無「……おい」

男「お気づきになっただろうか?」

店員2「いらっしゃいませー」

無「レ、レヴェルたけーな……。和風美人ってやつか?」

男「そこが評判なんですよ」

無(てかお前いつも和服の女と一緒だろーが!)

男「ま、とりあえずなんか頼もうぜ! すいませーん!」

侍「お待たせしましたー! ご注文はどうなさりまする……お主、何故」

男「え……? おまっ……?」

侍「大方、ここの店員を目当てに来たというところか」

男「少なくともお前目的ではない。てかなんでお前がここで働けるの?」

侍「ふっ、ここの店主の眼鏡にかなったまでのこと。まぁいい、注文を」

男「おい」

侍「なんだ? まだ決まっておらぬのか? さっさと」

男「お前のその無愛想な態度のどこに店主は惚れたんだ?」

侍「……よかろう。では某の真髄、とくとみるがよい!」

侍「いらっしゃいまする!(ゝω・´★)ご注文はお決まりになられましたかぁ?(キャピ)」

男「し、白玉ぜんざいと……色無さん!」

無「あぁ、お、俺か? あんみつでいいっす」

侍「かしこまりましたぁん☆あとぉ、当店自慢の生乳アイスなんていかがでしょうかぁ?」

男「いら——」

侍「絞りたてのお乳ですよ(ムギュ)」

男「あん( ///)」



無「味はなかなかだな。特に生乳アイス、お勧めするだけはあったな」

男「そうですね。(若干、負けた気分だ……)そろそろオアイソにしますか」

侍「4点で3,200円になりまぁす☆」

男「たかっ……! お前あのメニューでそんな……! 友達増しとか言って何割か増して」

無「違う……。メニュー見ると、ホントにこれ、一皿800円だ……」

男「……」


侍「……ぬ……ぁぁぁぁああああああ暑い!!!!」

侍「テスト勉強どころではない!!!」

墨「(ガラ)おねーちゃん! ここ教えってあっつ! この部屋暑いよ!」

侍「おぉ、墨よ。どうしたのだ、また漢文がわからぬのか?」

墨「いやそうだけど、おねーちゃん! なんかプリントが汗でグシャグシャじゃん!」

侍「こやつめハハハッ」

墨「もう私の部屋で二人で勉強しようよ! クーラーあるし!」

侍「しかし、男もいるのであろう?」

墨「おにーちゃんは呼ばないから!」



侍「おぉ、ここが墨の部屋か。なかなか可愛らしい部屋ではないか」

墨「ちゃぶ台あるからここ二人で勉強しよ。あ、その前にお茶もってくるね!」



侍「むふぅ。これがクーラーとな。……む、ベッドの下に……。これは……。写真……!!!!!あ……青の着替え中の……これは犯罪……いや、女が撮ったのであればどうだか……この英和辞典の箱に入っていたのか——」

 バラッ

侍「!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ななな、なんと言う枚数! しかも全部青が写ってる写真ばかり! は、早くしまわねば! と言うかこのベッドの下のDVDの山、しかも一枚一枚に『西の国から〜2010』と……もしや中身は……」

 コンコン

墨「ごめん。おにーちゃんにおねーちゃん来たっていったら塩撒こうとしたから変わりに味の素……。どったの?」

侍「とっ、あ、……トゥットゥルー、サムしぃでーす……なんちて」

墨「おねーちゃん……」

侍「……すまぬ」

墨「……ううん。いいの。見ちゃったならしょうがないよね」

侍「……」

墨「まぁでも漫画見ちゃうのはしょうがないよね!」

侍「あり?」

墨「テスト勉強しようとしたら漫画を読んでました! ってのはもうデフォだもん!」

侍「そ、そうっすよねー!!!」



変態の妹は、やはり変態でした



侍「ナマクラと申したか!」

男「へっ、きょうびかんざしなんて古いんだよ! 時代はシュシュじゃぜ!」

侍「貴様、構えろ……! 今日こそポニーテールとかんざしの威力を教えてやる!(シャキン)」

男「(ザッ)いいだろう、なら……次の期末テストで蹴りをつけてやる!」



夏休み初日

侍「フハハハハ!!! やっと貴様との勝負がついたな!!!」

男「だ、黙れ! たった一問の差じゃねーか!!!」

侍「だが2点も差が開いたのだぞ!」

先生「(ガラ)はぁぁぁぁぁぁぁ……。夏休みなのに赤点の補習ですかぁ、君たちは……」

侍「……」

黄「先生、√の計算はカレー算には対応してないです」

茶「わ、私はちゃんとできたんですよ! ただ、涎で紙がぐちゃぐちゃに……」

侍「……」

赤「だって僕スポーツ推薦だからしょうがないし!」

無「部屋に代わる代わるみんな来てたら、俺だってテスト勉強できないってーの!」



侍「男よ、この勝負、無しにせんか?」

男「まぁ、いいよ」


侍「では今日のミーティングはこれまでとする。各自、明日の高大連に向けて休養するように」

部員「はい!」

侍「ところで今日は少し冷えると思ってな。コーヒーを入れてみたのだが。みんな飲んでくれ」

部員「あざーす!」

部員A「(コク)あ、おいしい」

部員B「うん、うまいですよ」

部長「ほんとだ。私でも飲める味だよ」

顧問「これなんか特別な豆とか使ってるの?」

侍「いやいや特に。市販の豆です」

顧問「へぇ、市販でねー」

侍「ま、少し特別な煎れ方はしておりまする」



侍「さて、では好評につき明日のコーヒーを煎れるとするか」

侍「豆を濾紙にいれてあとはお湯を……」



侍「美味しくなぁれ☆美味しくなぁれ☆」

トクトクトクトク

侍「美味しくなぁれ☆美味しくなぁれ☆」

男「……」

侍「美味しっくなぁれ☆おいっ……」

男「あの……これ、回覧板。じゃ!」

侍「待てぇぇぇぇぇぇい!!!」

男「俺は何も見ていない! 俺が今見たのは藤○弘、です! それ以外は」

侍「男よ」

バッ

侍「他言無用で! 御願いつかまつる!」

男「な、なんて綺麗な……土下座だ……」



侍「さて、みんなコーヒーを煎れたのだが……」

顧問「お、待ってたよ。侍黒のコーヒーは美味しいからね」

部員A「そういえば○岡弘、ってコーヒー煎れるとき『美味しくなぁれ』って言いながら煎れるらしいですね」

侍「へ、へぇ、拙者初耳にござる」

部員A「先輩、特別な煎れ方してるっていいましたけどまさか」

侍「ち、違う! 断じて違う!( ///)」

部員A「ですよねぇw」







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Last-modified: 2012-10-21 (日) 11:21:32